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『サイエンスとサピエンス』

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  • 三種類の日本人の統計学史の相互不可侵 - サイエンスとサピエンス

    36 users

    hyperion64-universe.hatenadiary.org

    三種類の統計学史というのは、北川敏男と竹内啓、それに宮川公男のものであります。 それぞれに扱う対象は微妙に異なります。 北川敏男のものは欧米を中心とした統計学の発展を主としているし、竹内啓はもう少し幅が広く、統計の対象となる社会的な集計行為(人口、家族センサス)の始まりと理論の並行発展を扱っている。他方、宮川公男のものは明治時代以降の国勢調査、経済統計導入の歴史を丹念に追求していた。つまり、制度の歴史である。 ここでの、相互不可侵というのは、お互いの引用がほぼゼロということを指す。それぞれ、九州大、東大、一ツ橋大という異なる出自があるのだろう。 これだけ統計とその歴史という狭いテーマにおいてさえ、学際交流がないというのことだろうか。 統計科学の三十年―わが師わが友 (1969年) 作者:北川 敏男 共立出版 Amazon 歴史と統計学: 人・時代・思想 作者:竹内 啓 日経BPマーケティン

    • 学び
    • 2022/10/05 11:49
    • 統計
    • あとで読む
    • なぜ、大型物流センターで火災が多いのか? - サイエンスとサピエンス

      3 users

      hyperion64-universe.hatenadiary.org

      本日、2022年8月14日に茨城県守山市で大型物流センターが火災となった。それをきっかけにツラツラと推測をまとめてみた。 個人的に気になるのだが、最新の防火設備を備えているはずの物流センターが延焼する事件は年に一回は起きているように思える。 2017年の「ASKUL Logi PARK 首都圏」では4万5000平方メートル焼失。例のアスクルの倉庫だ。最大級の倉庫火災であったと思う。 2018年10月には愛知県小牧市の国盛化学本社工場の倉庫から出火し、30時間以上たってから鎮火した。 2019年2月に東京都大田区のマルハニチロ物流センターが延焼し、作業員3名死亡。原因は溶接作業の失火とされている。 2020年4月のジョインテックス東北センター火災はPLUSの配送センターであり、東北エリアに影響があった。 2021年12月には大阪市此花区にある日立物流西日本物流センターでの火災は1万平方メート

      • 学び
      • 2022/08/15 03:23
      • なんでこんな古典まで訳してる? 科学史の名著 - サイエンスとサピエンス

        10 users

        hyperion64-universe.hatenadiary.org

        日本は翻訳大国である。 そうであったし、これからもあり続けてほしいものだ。 優秀な研究者がその専門性と現代的な知識でもって、科学史の古典を一般市民に紹介するのは、科学の裾野を拡げる意味でも、温故知新で過去の叡智から新たな発見を拾い出す意味でも無視できない価値がある。 そもそも英語圏やフランス語、ドイツ語など先進数か国の言語圏以外で科学的な古典を営々と翻訳してきてきたのは日本くらいのものではないか? 天下の東京大学がもとはといえば蕃書調所(1856年開設やがて開成所になる)という江戸幕府による洋学の翻訳機関が前身であったことは象徴的である。つまりは、西洋の科学書や技術書を翻訳するのが本来的な姿だった。 そこでは「精錬学,器械学,物産学,数学,画学」が対象とされていたことも言い添える。 この稿を起こした動機は「なんでこんなニッチな科学古典まで訳しているのか!」というセンス・オブ・ワンダーがもと

        • 学び
        • 2016/08/05 01:15
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        • 江戸時代の鎖国の持続可能性 - サイエンスとサピエンス

          24 users

          hyperion64-universe.hatenadiary.org

          江戸時代の鎖国は文明国が比較的クローズドな環境で行った貴重な実験例だった。世界でも有数の恵まれた海からの海藻や魚などの水揚げがありはしたが、江戸期の日本人は国土で収穫した食糧を国内で消費することで300年間も列島に閉じこもりを続けた。おおよそ三千万人程度で比較的安定していたと言えよう。 その長い自立過程で奇妙な事実を見つけ出したのが歴史人口学の慶応大の学者たちだ。速水融が見出したのが、こういう事実だ。 家畜の絶対数はどこでも減っているが、いちばん減ったのは平坦部で、山間部はそんなに減っていない(もちろん絶対数は減ったけれども)。平野地帯ではほとんど家畜がいなくなり、いても家数数十軒に一頭程度、村に一頭か二頭しかいないという状況になった。当初は家畜が農耕に使われていた可能性が高く、四、五軒に一頭でも交代交代に使うことで、農耕の最初に鋤で土地を掘り起こす目的に使うことができたが、村で一頭になる

          • 世の中
          • 2015/12/22 16:31
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          • エンジンの語源 - サイエンスとサピエンス

            5 users

            hyperion64-universe.hatenadiary.org

            日ごろ何気なく使うエンジン(engine)の語源は、なかなか探すのに苦労した。 それに対して、エンジニア(engineer)の語源を『科学史技術史事典』(弘文堂)に発見するのは容易だった。 なんでも「天才」が本来的な意味だったようだ。ルネサンス期に生まれたのだそうで、レオナルド・ダ・ヴィンチやアルベルティがその対象であるという。なるほど、首肯できる説ではある。 それも軍事技術者を指していたというから、穏やかではない。 もともと、ギリシア語ではデミウルゴス(demiurgos)=「民衆のために働くもの」と言われ、ラテン語ではアルキテクトゥス(architectus)=「棟梁」だというのが、その始まりの呼び名であった。 技術者の社会的な位置づけがよくわかる。人々の社会的事業(治水や築城、道路や橋梁構築など)に際して、人々を効率よく働かせ指導する。天災や強敵に立ち向かうには、その才幹には神的な閃

            • 学び
            • 2015/09/19 02:27
            • ことば
            • Technology
            • 言葉
            • Science
            • HALの反乱理由を信頼性理論から考察する - サイエンスとサピエンス

              42 users

              hyperion64-universe.hatenadiary.org

              SF映画史上の傑作の一つ『2001年宇宙の旅』での人工知能HAL9000の反乱については、いくつかの説がある。 例のモノリスに影響されて人類以上の存在になろうとしたとする誇大妄想狂仮説や青少年期にありがちな反抗期が嵩じてバット殺人のように父親殺しを演じたとするエディプス・コンプレックス説やただのソフトウェアのバグだという説まである。 今ここに提案するのは、そのバグ仮説である。 なにも新たに洗濯機を発明したいわけではない。信頼性理論からソフトウェア工学的に説明したところが新味なのだ。 ヒントはHALのこの警告にある。 「AE35ユニットが不調です。今から72時間以内に100%の確率で故障します」 ところが人間たちがAE35ユニットを点検しても不具合は見つからない。 HALはふてぶてしく言う。 「この手の問題は以前にも起きたことがあります。それはいつも人間のエラーでした」 グーグルカーの唯一の

              • 学び
              • 2015/05/02 04:36
              • こころ
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              • イグ・ノーベル賞の国別受賞者数 - サイエンスとサピエンス

                73 users

                hyperion64-universe.hatenadiary.org

                「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」のお国ぶりがわかるかもしれないと思い、1991年にスタートしたイグ・ノーベル賞の受賞者数が国別にどうなっているかを調べてみた。 1991年から2014年までの受賞者の出身国(一部推定)をカウントしてみた。法人や不特定多数の場合は一個人とみなしている。法人や政治家が受賞しているのは不名誉な受賞といっていいであろう(日本の気象庁の受賞は誤りだったとされている。「ナマズによる地震予知の研究」を気象庁の業績と誤解したのだ。従って、そのケースはカウントしていない) その集計結果を受賞者数で降順に並べ替えて、左の列に順位をつけたのが下表である。 これを主観的に読み解いて、以下の様な「深遠なる」考察を得ることができたので、興味がある方は味読、興味のない方は未読してほしい。あるいは、これ自体が名誉あるイグ・ノーベル賞ネタかもしれないのだ。 ノーベル賞とかなり似た

                • 学び
                • 2014/10/31 06:27
                • イグ・ノーベル賞
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                • 中谷宇吉郎と軍事研究 - サイエンスとサピエンス

                  9 users

                  hyperion64-universe.hatenadiary.org

                  寺田一門(寺田寅彦の学風を嗣ぐ物理学者)のうち、一番師匠に近いのは中谷宇吉郎であろう。本来なら、また、戦争がなければ先端であった原子物理などの研究で、一流の業績を残したのであろうが、時代がそうはさせなかった。 当時、開学したばかりの北大の理学部の創設に立ち会い、土地柄にふさわしい業績を残したのは幸いであった。 いわゆる科学動員計画が決まるのが1940年、中谷宇吉郎は「航空機着氷の研究」と「霧の研究」を1941年2月よりスタートさせている。 前者はニセコ山頂観測所の建設となる。当時の費用で22万円もの予算を投じた研究であった。 翼着氷研究、プロペラ着氷研究、遮風板防曇法などが課題である。 なんといっても実物大の零戦のプロペラを持ち込んで実験したのだから、馬鹿にしたものではない。発電機と100馬力モータも山頂まで運び込んだ。ニセコ山頂は300メートル級なのだ、すべての機材を人力で運びあげたとい

                  • 学び
                  • 2014/07/04 05:27
                  • 人物
                  • 読み物
                  • science
                  • 中谷宇吉郎
                  • 情報は物理的な実在なの? - サイエンスとサピエンス

                    30 users

                    hyperion64-universe.hatenadiary.org

                    ビットコインが社会問題になっている。しかし、多くの人びとの銀行貯金の金額は、ほぼコンピュータ上のビットの列でしかないのは隠された真実だろう。貨幣はもはや信用を伴う情報の一種でしかない。 量子力学の情報科学的な研究は最先端研究の一翼を担っている。すべては情報に還元できるという見方も有力になりつつある。ある説によれば、この宇宙の全情報量は10^70ビットなのだそうだ。 だが、そもそも、「情報」とは物理量なのだろうか? ビットの単位で計測できるのだからそれは物理量であり、物理量は実在するという立場もあろう。だが、エントロピーは計測できるが、実在するだろうか。フォノンはどうだろう? 超電導をもたらすクーパー対はどうなのだろうか? ビットも自然や人工物の記述モデルの用語の一つといえるのではないかと思う。 モデルと物理的実在とは、かなり異なるようなのだ。ビットも仮想的な記号、それもエントロピーと双対性

                    • 学び
                    • 2014/06/19 06:59
                    • 科学
                    • 読み物
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                    • オランダの反日感情 - サイエンスとサピエンス

                      4 users

                      hyperion64-universe.hatenadiary.org

                      今回の震災で日本人はこれまでよりいっそう、よそ目を気にするようになった。 時代が変わったせいか、日本の報道で、海外メディアでの取り上げが、どうだこうだと書き立てるのが普通だし、大きなテーマになっている。国際貿易で生き延びているお国柄、孤立した日本というのはありえないのであろう。 そんな中で目についた親日・反日のお国ぶりの調査があった。 http://kyoan.u-biq.org/enq_shinnichi.html 中国や韓国の反日感情は予想通りではあるが、ヨーロッパでオランダ人の反日感情が多めなのである。というかこの調査では一番対日感情が悪いのがオランダになっている。 例:http://blogs.yahoo.co.jp/blogger2005jp/49532830.html なんの利害関係もないし、江戸時代にも鎖国の壁をこえて行き来していた唯一の西洋国家なのに、なぜだろう? これは個

                      • 世の中
                      • 2014/01/26 23:49
                      • 東条英機とOR(オペレーションズ・リサーチ) - サイエンスとサピエンス

                        3 users

                        hyperion64-universe.hatenadiary.org

                        コンドラチェフという経済循環波動を見出したソ連の経済学者は、その景気予測が気に入らないとスターリンによって収容所に送られた。46歳で刑死している。 この独裁者の粛清は異常だった。国民を完全にないがしろにしていた。例えば、政治的に無害としか思えない演出家メイエルホリドとその妻に対する処置はとんでもないものだった。かつてスターリンを信じていた日本の革命家たちはこれをどう解釈したのかなあ。 それはともかく、日本のスケールの小さい独裁者というと東条英機となろうかと思う。彼の政権下、霞が関に内閣戦力計算室があった。戦力補給の計算部隊だ。 技術院数理課長橋本元三郎, スタッフは河田龍夫(応用数学界では著名)など帝大の頭脳を集めた俊英のグループである。内閣戦力調査室はオペレーションズ・リサーチ専門部隊であったとされる。 計算テーマは食糧問題, 軍需品生産計画, 在庫問題, 取替問題, 船団輸送問題, 準

                        • 学び
                        • 2013/08/16 21:21
                        • 科学技術:1900年と2000年の最初の十年間の比較 - サイエンスとサピエンス

                          3 users

                          hyperion64-universe.hatenadiary.org

                          1900年から最初の十年間、どれだけの重要な科学的発見、技術上の発明があったかをリスト化した。 1900 メンデルの法則再発見。 プランク、作用量子の仮説発表 1901 ド・フリース、突然変異の発見 ABO式血液型の発見 1903 原子崩壊説を提唱(ラザフォードとソッディ) 飛行機の実験(ライト兄弟) 1904 原子模型の理論を発表(長岡半太郎) 二極真空管の発明(フレミング) 1905 特殊相対性理論、光量子仮説を唱える(アインシュタイン) 1907 三極真空管の発明(ド・フォレ) 1908 最初の合成プラスチック"ベークライト オンネス、ヘリウムの液化に成功 へール、太陽黒点の磁性を発見 1910 トーマス・モーガンがショウジョウバエの実験で突然変異 かなり華々しいものばかりだ。これらの業績が現代技術の基礎になったためでもあろう。 さて、2000年から10年経過して、今日においてはこれ

                          • 学び
                          • 2011/02/13 06:45

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