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今月の「かわいい」
izumino.hatenablog.com
どうも、漫画研究者としては『ユリイカ』の2008年6月号にて商業デビューし(初期は「イズミ」名義)、後に『ユリイカ』の2018年7月号でもVTuber論を掲載させていただいている泉信行と申します。 参考:2015年時点までの発表まとめ(PDF) VTuber評論を集めた同人誌である『青春ヘラ』Vol.7への反応記事としては、今回でひとまず最後となります。 漫画(VTuber)研究者の読む『青春ヘラ』Vol.7「VTuber新時代」~その①~ - izumino’s note 漫画(VTuber)研究者の読む『青春ヘラ』Vol.7「VTuber新時代」~その②~ - izumino’s note イベントなどでは先月末から今月の21日にかけて頒布されていた同人誌ですが、5月24日から通販が始まっているようですので、可能なら手元に置きつつ、このブログを読んでいただければ、と思います。 前置き
どうも、漫画研究者としては『ユリイカ』の2008年6月号にて商業デビューし(初期は「イズミ」名義)、後に『ユリイカ』の2018年7月号でVTuber論が掲載されることにもなった、泉信行と申します。 参考:2015年時点までの発表まとめ(PDF) izumino.hatenablog.com 前回から取り上げている同人誌、『青春ヘラ』Vol.7「VTuber新時代」ですが、自分は21日の東京のイベントではなく関西のイベントでフライング気味に購入できていましたので、内容の評価の公開はしばらく控えることにしていました。 イベント後も5月24日発送予定の通販が全国区の入手チャンスとして残っていますが、全3回の予定でエントリ化を始めています。 前置き これらのエントリの草稿としているのは、あくまで「研究目的のメモ」であり、建設的な批判検討が主になっています。 なので、取り上げない記事もありますし、面
漫画(VTuber)研究者の読む『青春ヘラ』Vol.7「VTuber新時代」~その①~ 漫画(VTuber)研究者の読む『青春ヘラ』Vol.7「VTuber新時代」~その②~ - izumino’s note 漫画(VTuber)研究者の読む『青春ヘラ』Vol.7「VTuber新時代」~その③~ - izumino’s note どうも、漫画研究者としては『ユリイカ』の2008年6月号が商業デビュー(初期は「イズミ」名義)であり、後に『ユリイカ』の2018年7月号でVTuber論を掲載していただいております、泉信行と申します。 参考:2015年時点までの発表まとめ(PDF) 今回取り上げる『青春ヘラ』Vol.7「VTuber新時代」という同人誌は、昨日(21日)の文学フリマ東京よりも3週早く、大阪大学の大学祭でも頒布されており、関西住みの自分はそちらで先に入手しておりました。 【新刊告知】
www.youtube.com すいちゃんの性癖の謎をマリカー中に解析してしまう大空スバルw【ホロライブ切り抜き/猫又おかゆ/大空スバル/星街すいせい】 - YouTube 「中性キャラ」だけでなく「少年キャラ」好きとしても知られるすいちゃんこと、星街すいせいの原体験というとハガレンあたりが出てくるので経験しているジャンルが違うと思うのだが、彼女のキャラクター(二次元)への価値観は80、90年代の那州雪絵の少女漫画と相性がいいんじゃないか、と考えていたことをちょっと解説してみたい。 それが「星街すいせい」の核心を突くような話になるとは流石に思わないが、彼女の感じている世界を考える補助線くらいにはなるんじゃないかなと思う。 80-90’sの那州雪絵作品 性的に未分化なキャラクターの魅力 「Stellar Stellar」とおとぎ噺 自薦の過去記事 80-90’sの那州雪絵作品 そもそも、本人
はじめにデリケートな話 元カプコンの岡本吉起さん(『ストリートファイターII』開発当時の企画室長)が、ローソンの「ストII」コラボからザンギエフが除外されたことに苦言を呈す動画をアップされていた。 www.youtube.com この件はJ-CASTニュースの取材によると、カプコン側にもローソン側にも特別の意図はなく、あいだに入っていた広告代理店の判断だったらしいのだが。 その上で岡本さんの言う通り、「過去の作品に登場させた架空のキャラクター」の扱いを「今の社会情勢や価値観」で左右することは、ぼくも基本的には不当だと認識している。 例えば、南北戦争を時代背景にした映画『風と共に去りぬ』における黒人奴隷の表現にまつわる議論が2020年に巻き起こったが、「その映画を配信することや鑑賞すること」と、「過去に作られた作品を現代の価値観で評価すること」は別々の問題である、という結論(配信停止などはし
VTuberの3Dモデルとステージ VTuberの3Dライブ配信といえば、「初3Dモデル」や「3D新衣装」のお披露目が花形だと言える。 特に、ホロライブのような大手事務所が公開する3Dモデルは人気クリエイターが手掛けることもあって、そのクオリティに応じて制作コストの高さを視聴者に想像させ、ファン目線でも「(頑張った)ご褒美」や「記念」という印象も強くなりやすい。 ただ、3D制作のコストで言えば、「3Dステージ」も当然手間の掛かるはずのもので、タレントたちの3D配信を背後から支えている。 今年の6~8月のホロライブでは、白銀ノエルの3D新衣装、6期生5名の初3D、夏色まつりの3D新衣装、宝鐘マリンの3D新衣装、全体水着・全体浴衣とお披露目配信が続き、特に3名の新衣装に関しては「チャンネル登録者数100万人記念」としてメンバーの希望を叶える、運営からのご褒美という形でもあった。 そして6期生の
前回のエントリでは、 VTuberの岸嶺ミミムさん(Twitter)、思惟かねさん(Twitter)との3人で行った座談会の書き起こしを公開しました。 2021年1月の時点でVTuber業界について語る、全3回の配信でしたが、前回のエントリが「第2回」の配信内容にあたります。 そのエントリも好評だったということで、今度は第3回から長めに書き起こしたいと思います(なお、前回も含めて他のお2人に確認していただいた上で、読みやすく加筆・再構成したテキストになっています)。 どちらも座談会というより、泉がこの配信のために準備した初出のアイディア(他では未発表)をプレゼンしていたパートを切り取っており、「VTuber論」に興味のある人に広まればいいなと思います。 プレゼンのお時間 ~オタクの「好みの構造」とVTuber~ キャラクター論の虚構とリアル VTuber語りと「ぼくら語り」の話 外見と内面
2021年1月6日に、 VTuberの岸嶺ミミムさん(Twitter)のチャンネルで、思惟かねさん(Twitter)とゲスト出演した配信の書き起こしです。 2020年のVTuber業界を振り返る座談会でしたが、そこで泉が「VTuber業界にとってアイドルとは何か?」を語る時間がありました。 そもそもVTuber界では「アイドルVTuber」やアイドル事務所の存在が大きく目立っているものの、空想や偏見のイメージで「アイドル」が語られることが多く(その最も俗的で理解の薄い語り口といえば、アイドルを「水商売」の仕事に喩えるような話でしょう)、ちゃんと歴史の成り立ちから「アイドル」を分かってもらおう、という意図がありました。 VTuber論の世界で、そこまでちゃんとしたアイドル論というのはまだなく、元々何かの形で発表してみたかったのですが、せっかくなので書き起こしに加筆修正をした記事にして読んでも
日付は変わっているが、今日もインターネットでVTuber関連の調べ物をしていて、そこで気付いたことを記録してまとめようと思う(「今日調べたことをその日の内に書く」という試み)。 YAGOO最古のファンアート? これはホロライブの最初のタレント、ときのそらによるパタポン実況動画(2018年1月)の後に作られたファンアートだが、右側に株式会社カバーの社長(谷郷元昭氏)が描かれている。 すごーい!✩°。⋆⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝アカリちゃんもいるー!✩°。⋆⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝ あれ、でも、ん?右は、何だろ?(๑╹ᆺ╹) https://t.co/AmprvIQTFY— ときのそら🐻💿 (@tokino_sora) 2018年2月20日 https://twitter.com/Tsumaguro_h/status/965537959758872576 もしかしたらこれ以前に何かあったかも
今年のVTuberが行っていたライブ配信で、個人的に最も気に入ってる雑談のひとつを書き起こししてみたい。 それはホロライブ5期生・桃鈴ねねと、そのママ(イラスト担当)である女性漫画家・西沢5㍉先生の対談配信だった。 www.youtube.com ちなみにサムネ下側の西沢先生の頭の上に乗っている謎の生き物が、先生の飼い犬であるポメラニアンをモデルにしたマスコットキャラの「うんちーぬ」である。 (49分頃から、お互いの共通点はというトークテーマで) ね「……うんちが好きなところ」 西「あっそうだね。(2人笑)あなんか、めっちゃねね、『うんぴ』って言ってるね」 ね「うん……? そんなめっちゃ言ってないよお、そんな~」 西「いや~言ってる~言ってるだろうが!(2人笑)知ってんだぞ!」 ね「いやなんか~そのなんだろな、なんか別に、うんぴっぴに関しては愛嬌?がない? なんか」 西「あいきょう」 ね「
次に検討している記事用の資料を揃えている内に、使う予定のない情報まで膨大になってきたので集めた情報だけで記事にしておこうと思う。 はじめに 2009年 2011年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 はじめに 2020年からコロナ禍によってアーティストのライブの多くが観客を入れられなくなり、無観客ライブをオンライン配信するという革新的な上演も行われるようになった。 VTuberのリアルイベント(普段のオンライン配信に対してこう呼ばれる)も例に漏れず、大手事務所も含めいくつかの無観客ライブ配信が見られるようになった。 コロナ禍以前のリアルイベントは、配信プラットフォームの収益化や企業案件、各種グッズ販売以外のマネタイズの軸として注目されていた催しだ(とはいえライブもいわゆる「物販」で関連グッズの購入を促す面が大きいが)。 そのため業界全体としては改めてリアルイベントの
panora.tokyo バーチャルYouTuber事務所「ホロライブプロダクション」所属の赤井はあと、桐生ココが活動を復帰した10月19日から、一ヶ月が過ぎた。加えて、ホロライブCNの事実上の解散も先日報じられたばかりだ。 その発端となった出来事に対して、VTuberに注目する人々の多くが無関心でなかっただろうし、全く無関係でいられた彼女たちのファンも少なかったろうと思う。 ただ、自分がこの記事を書く動機は、外野も一部のファンもアンチも問わず、「知るつもりも調べるつもりもなく、ただ自分が気持ちよくなりたいだけの理由で問題を大きくすることに参加した人々」に感じる、言葉にしがたい残念さにある。 複雑な政治的問題が絡むため「難しい話題」だということは承知していても、「難しい」というのは「知ることも調べることもできない」という意味ではない。 無知と無学のために沈黙するならまだしも「自分が気持ちよ
VTuberのエントリを書くのは半年ぶりになってしまうのだが、折に触れて書きたいとは考えている。 元々、VTuberや広義の「バーチャルタレント」については海外に視野を広げて調べようとしているが、今回は2018年に日本のVTuberが英国のBBCで取り上げられた際の原文に当たってみた。 panora.tokyo panora.tokyo 日本でも、BBCで2回取り上げられたこと自体が当時のニュースになっている。 こちら↓が1回目の元記事。 www.bbc.com ただ、日本のニュース記事の要約で伝わりにくいのは、これが「日本のVTuberの紹介」などではなく、「英語圏のバーチャルvloggerと日本のVTuberを対比させた歴史」の記事になっている点だ。 サムネイルのキズナアイも、英語の原文では「vloggerのように動画を投稿するバーチャルYouTuber」という文脈で紹介されている。
「紙」に印刷すると間違いに気づく理由(リコー経済社会研究所)「反射光」と「透過光」の性質の違い。反射光で文字を読む際には、人間の脳は「分析モード」に切り替わる。画面から発せられる透過光を見る際、脳は「パターン認識モード」になるhttps://t.co/Bmfx0Tcr5q— 500drachmas (@500drachmas) 2020年9月15日 これは先月拡散されていた「リコー経済社会研究所」による記事だが、大事なことを先に言うならこの内容に科学的な根拠は何もない。 記事の中身をしっかり読めば、前世紀に行われた研究(つまりCRTディスプレイが液晶へ移行せず、Retinaディスプレイの端末も当然登場していない時代のもの)に対して最新研究のアップデートをしていないし、そもそも「脳科学者」の研究ではないことも分かるはずだ。 話題になっているこれ、本文を読んでもマクルーハンがそう言っています以
ぼくは音ゲーをやり込んだプレイヤーとは自称できない。なので、これは基本的にコメントを募集する記事である。 音ゲーはいくつかのタイトルを部分的に触ってきた程度だが、一応『パラッパラッパー』(1996年)や『beatmania』(1997年)はリリース時から遊んでおり、いわば黎明期から音ゲーマーとの交流があった程度の歴史感覚は持っていると思う。 【PS4】パラッパラッパー 発売日: 2017/04/20 メディア: Video Game 音源に「音を足す」意味 さて、コナミの「BEMANIシリーズ」はDJを模したビートマニアに始まって、ギター(『GUITARFREAKS』1999年)、ドラム(『drummania』1999年)、ピアノ(『KEYBOARDMANIA』2000年)など、コントローラーを楽器に見立てたものが代表となり、プレイヤーの操作が「演奏」の一部となる気分を楽しむことができた。
このブログも8ヶ月間更新していなかったので、シンプルな記事でリハビリしたいと思う。 タイトルにあるVTuber「天見浩司」について調べたことを記録していきたいのだが、とりあえず事実を並べておこう。 www.youtube.com 記事執筆時のチャンネル登録者数2220人 2018年4月16日に動画初投稿*1 「世界初 テレビアニメの主役がVTuberに!」と公称 CV:堀川りょう デビュー時の紹介記事:http://vtub0.com/amamikoji/2530 Twitter:https://twitter.com/AmamiKoji Instagram:https://www.instagram.com/rainycocoaamami/ 世界初って、本当に? まず気になるのは「テレビアニメの主役がVTuberに」というケースにおいて「世界初」と称している部分だろう。 そう簡単に言い切
『天気の子』を観たのは公開してから一週間ほど経ってからだった。 前作『君の名は。』の延長線にありつつ、方向性の異なる面白さを生むことに成功しており、映画監督としての新海誠のバランス感覚は確かなものになったと言っていいと思う。 後は人の好みになるだろうが、自分のなかでは両作とも甲乙つけがたい感動がある。 そして『天気の子』について個人的に関心を抱いたのは、ヒロイン救出に至る展開を形作る世界観設定だった。 何か、今まで見てきた「大事な人と世界を天秤にかける」パターンのお話とは、どうも違う気がした。 これと似たような類型ってあったかなと記憶を探ってみてもなかなか思い浮かばないので、「新しいな」という印象を受けていたのだと思う。 以下、この記事の読者が『天気の子』の結末を知っている前提で分析を進めていきたい。 「ヒロインと世界を天秤にかける」の類型 ヒロインとそれ以外を天秤にかけてヒロインを救う、
www.tv-tokyo.co.jp テレビ東京、VTuber主演ドラマ「四月一日さん家の」4月放送開始 | Mogura VR テレ東社長、史上初のVTuberドラマに自信「これこそテレビ東京の真骨頂です」 : スポーツ報知 今回の記事は元々、VTuberドラマ『四月一日さん家の』の情報発表前から考えていた話だったが、ちょうど問題にピッタリ合うニュースだったので一緒に考えてみたいと思う。 例によって脱線しながら書くので、そこには文句を言わずに読んでほしい。 さて、ドワンゴ製作のTVアニメ『バーチャルさんはみている』は、否応無しに「アニメとは何か?」という問いを視聴者に突きつける企画である。 virtualsan-looking.jp いや、言い方を変えよう。 個人的には解答に迷うような問題ではないのだが、それはアニメーションの歴史とバーチャルYouTuberの歴史を照らし合わせて導き出せ
izumino.hatenablog.com 半月前の記事で、VTuberグループに対して言われる「箱推し」という用語について軽く触れたのだが、今でもこの言葉は当然のように使われ続けている。 特に先日、「にじさんじ」の公式サービス「いつから.link」が公式の告知で使用していたのは少し驚かされた。 【いつから.link アップデート!】 にじさんじ配信スケジュールサイト「いつから.link」のアップデートを本日実施! いつから.linkはこちら!▽https://t.co/KNNc56PXwH pic.twitter.com/0sfhqq2IyG— にじさんじ公式🌈🕒 (@nijisanji_app) 2019年2月25日 このサイトは「フォローしたライバーの配信スケジュールを確認できる」というサービスを提供しているが、ここで言う「箱推し機能」とは、単に全ライバーのフォローボタンを一括
先日、統合後の「にじさんじプロジェクト」に関して、「無所属」扱いの新メンバー達をどう呼ぶか、という記事を書いた。 izumino.hatenablog.com 今回はそこから少し踏み込んだ内容の記事にしたいと考えているのだが、先日の記事にしても単純に「名前がないと不便だから名前を付けよう」という話のつもりではなかった。 「言葉による呼び分け」というのは、ファンにとってその集団への愛着を表すことにも繋がる。今でも「SEEDs出身者」に特有の空気や芸風を感じることがあったり、「無印1期生」に初期メンバーとしての貫禄を感じたり、などだ。 今後、単なる「にじさんじプロジェクト」という大きなくくりだけではその愛着も表せないし、個性を発揮していくだろう新メンバー達が「ただの無所属」としか扱われないのは寂しいもので、ある種の集り(ユニット)としての力が伝えにくくなるようにも思う。 65人を超え、これから
2019年からグループ統合が行われた「にじさんじプロジェクト」は、現在65名を数えるバーチャルライバー達をおおまかに区別したり、呼び分ける呼称に不足していると言える。 公式的に推奨されていそうなのは、元いたグループ名に「出身」を付けて「にじさんじ1期生出身メンバー」「SEEDs2期生出身の誰々」などと呼ぶことだが、それでは統合後に増えていくだろう新規メンバー達に対応しきれない。 公式ライバー - にじさんじ Wiki* 「にじさんじ非公式Wiki」では「統合以降」という括りでまとめられているのだが、それも愛嬌のなさすぎる呼称だし、いずれ歴史を重ねていけば呼び分けとしての意味が破綻していくだろう。 「言葉による呼び分け」というのは、ファンにとってその集団への愛着を表すことにも繋がる。今でも「SEEDs出身者」に特有の空気や芸風を感じることがあったり、「無印1期生」に初期メンバーとしての貫禄を
唐突だが、にじさんじSEEDsのモノマネ芸で一番好きなのが「2速に入る八朔ゆず」だったりする。 「身内ネタがネタとして昇華されていく過程」としても、SEEDsらしさの典型が表れた感じがして好きなので、個人的に振り返っていた流れをまとめてみたい(他にもうやってる人がいたり抜けがあると単に恥ずかしいやつ)。 ゆずちゃんのお茶ネタがニコニコで切り抜かれる まず、2018年6月6日に配信デビューした(同日デビューの同期は轟京子と卯月コウ)八朔ゆずちゃんのMirrativ配信がニコニコで切り抜き投稿され、広く認知されるようになった。 【にじさんじSEEDs】八朔ゆず、お茶(不味い)まとめ+α https://t.co/XkpGg5pvJE— 八朔ゆず🍊 (@839yuzu) 2018年6月7日 ちなみにこの時は「このお茶……まずいっ」としか言っていない。 2速に入るモノマネシリーズ 実はここからし
スピンオフとしてのVTuberのかたち ギャップ型のVTuberと脚本型のVTuber ギャップは本当に存在するのか 演劇集団としてのにじさんじSEEDs SEEDsと一二期生 VTuberと呼ばれる存在も、実際はさまざまなタイプに分かれていることについては多くの人に実感があると思う。 そもそもVTuberという枠組みが「VTuberっぽさ」という、なんとなくのイメージを中心にして拡張されてきたものだという話は、以前のエントリでも触れた。 izumino.hatenablog.com 元祖「キズナアイ」という金字塔を中心として、少しずつ意味をズラしながら曖昧になっていくVTuberの概念(例えば後発の人気VTuberの多くは彼女のように「AI」を自称しない)は、様々な新規参入を受け入れる器になっているとも言える。 スピンオフとしてのVTuberのかたち 全体から見て主流ではないため目立たな
※投稿後の17時間後に「宗谷いちか」と「周防パトラ」について加筆 ※2018年12月3日に「シスター・クレア」について加筆 リアルガチ料理動画とは何だろう? それは「バーチャルYouTuberがリアルでガチに料理する動画」のことだ。 普通に考えればそもそも「料理」はリアルに行うものであり、そこへあえて「リアル」と付け足すことにバーチャル感が表されている。 そこで今回は、このリアルガチ料理動画の歴史を自分が知るかぎりに振り返って時系列順に追ってみたいと思う。*1 いずれも「早い者勝ち、やったもん勝ち」という発想の勝利の世界であり、互いに影響関係があろうとなかろうと一日でも早く公開できた人たちは自慢してかまわないはずだ。 「VTuberがリアルに料理するってなんだよ」と思う人もいるかもしれないが、それぞれに「これがバーチャルYouTuberなんだよなあ……」という感じを得られればいいのだと思う
新書タイトルのような題になってしまったが、結論から先に書くと「Vtuberが好きな人がVtuberになるから」という理由が考えられる。 と、言っても細かいニュアンスがまったく伝わらないので、遠回りしながら本題に入っていきたい。 可視化されにくい女性オタクの生態 性的指向の内面化 美少女コンテンツ文化圏としてのVtuber 女性間の愛情とシスターフッド 可視化されにくい女性オタクの生態 マーケティング的に、アニメファンとVtuberファンは親和性が高いと分析されることがあるが、中でも「声優ラジオ」のリスナーという経歴を持つVtuberファンは多いのではないだろうか。 自分はというと、90年代から女性声優がパーソナリティとなるラジオをよく聴いていた(一番古い記憶は1991年の『魔神英雄伝ワタル3』で、当時小学高学年である)。 子ども心にだが、なんとなく「世間ではあまり知ることのできない女性像」
自分がバーチャルYoutuber(Vtuber)をフォローするようになったのは2017年の年末に輝夜月を見てからで、翌年の1月頃にときのそらを知り、3月に入る頃には月ノ美兎をファンアートで知ってやや遅れ気味ににじさんじ中心に追いかけるようになったという流れだったと思う。 今では時間が許すかぎり、外出時を除けばほぼ毎日色々な動画を再生している。そこそこヘビーなユーザーと化していると思うが、漫画やアニメ、趣味のゲームやTV番組録画なども以前と変わらず楽しめているので幸いに(?)Vtuber一色の生活になったという感覚は薄い。 それでも、「未来の文化」になりつつあるVtuberの世界に大きな魅力を感じているのは確かで、大小を問わずVtuberについてのことを考えない日はない。 これまた幸いなことに、物書きとしてこの世界に関わることもできるようだ。媒体はまだ伏せておくものの、本当にありがたい話だと
超能力からスタンドへ 『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズを代表作とする荒木飛呂彦が、漫画界に不可逆な変化をもたらした巨大な作家であることはもはや論をまたないところであろう。 その成果は数多く挙げることができるが、特に少年漫画やバトル漫画の領域においては、「スタンド」の発明の与えた影響の大きさが素朴に認められることだと思う。 「スタンド」概念の画期性は、何よりもそれ以前の「超能力」漫画との比較によって明らかになるものだ。 荒木自身は、明確に「スタンド」のアイディアが大友克洋の「超能力」描写から生じていることを繰り返し語っている。 「スタンド」とか「波紋」の発想の原点にあるのは、いわゆる「超能力」というものに対する疑問からなんです。その存在自体は半信半疑なんだけど「念じるだけで物が動く」ってのが、なんか卑怯な感じがするんですよ。〔略〕裏づけというか説得力というか、そういうものが欲しかったんです。
はじめに断っておくと、これは脱線した話のほうが多い記事なので「余談」が退屈な人が読むのはおすすめしない。内容はほぼ、筆者の日記や、友人に語っている雑談に近い。 自分が『異世界はスマートフォンとともに。』(以下イセスマ)という作品に触れたのはTVアニメ第1話の放送後だったが、コミカライズ版が最初で、その後、原作もWeb版と書籍版をつまみ食い的に確かめるようになった。 コミカライズ版はComicWalkerで第1話が無料で読めるため、まったく作品を知らないという人にはまずそこから読むことを推奨したい。 異世界はスマートフォンとともに。 無料漫画詳細 - 無料コミック ComicWalker 異世界はスマートフォンとともに。 (1) (角川コミックス・エース) そと 兎塚 エイジ KADOKAWA 2017-06-24 売り上げランキング : 9506 Amazonで詳しく見る by G-Too
はじめにデリケートな話 元カプコンの岡本吉起さん(『ストリートファイターII』開発当時の企画室長)が、ローソンの「ストII」コラボからザンギエフが除外されたことに苦言を呈す動画をアップされていた。 続きを読む 9月7日にときのそらさんのデビュー5周年、そして同時に所属事務所であるホロライブプロダクションも5周年を迎えるということもあってか、ファンの制作した以下の簡略図が話題になった。 続きを読む 出遅れ気味な格ゲーニュースの話 2023年リリース予定の『ストリートファイター6』で使用できるキャラクターの情報は、今年から徐々に公開されている。その6,7名めにあたる2人の女性キャラクターが「EVO2022」の会場で、8月8日に発表された。 その片方がキンバリー(Kimberly)という、武神流を使う黒人(アフリカ系アメリカ人)少女だ。 続きを読む 前のページに戻る ※埋め込みが多いためか、スマ
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