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伝書鳩による通信サービスを提供するピジョネットインターナショナル(東京都西多摩郡)は7日、外部からの不正アクセスによって約240万件の情報が漏えいした可能性があると発表した。認証していない野鳩が侵入した形跡があったという。 同社によると、3日に外部からの不正アクセスを確認した。伝書鳩を飼育する鳩舎を訪れた社員が、見慣れないハト3羽が紛れていることに気付き、社内の情報システム部に通報した。 社内調査で、何者かが鳩舎の裏口(バックドア)から野鳩を侵入させた形跡を確認した。野鳩は正規の伝書鳩に紛れて飛行し、顧客情報を記した文書を社外へ持ち出したおそれがある。漏えいした可能性のある情報は、氏名や住所、電話番号の他、伝書鳩を通じてやり取りされた議事録など約240万件。ラブレターや三行半などが含まれていた可能性もあるとしている。 同社では再発防止策として、バックドアの施錠を南京錠からディンプルキーに置
地獄を管轄する閻魔(えんま)庁は1日、等活地獄内に設置する「針の山」で針の撤去作業を始めたと発表した。来年度末までには完了する見込み。亡者の収容面積を拡大し、過密状態の解消を図る。 針の山は生前の悪行への報いを受けさせる区域で、地面から突き出した無数の針の上を亡者に歩かせる刑が執行されてきた。しかし近年、等活地獄に送られる亡者が増加して生活環境が悪化。亡者と獄卒が接触して転倒するなどの事故が相次いだことから、収容面積を拡大するため、針の撤去に踏み切った。 仏教思想に詳しい宗教人類学者の坂本義太夫さんは、「古代から針の山は排除アートの一種として機能してきた」と話す。「本来は生者を排除して地獄に長期滞在させないために作られた、言わば『見せしめ』のための施設だった。科学の発達で地獄の持つ抑止力が弱まったため、針を撤去して亡者の収容面積を拡大した方が現実的だと地獄側も判断したのではないか」と指摘す
中国・北京市内の歩道に、ヒューマノイド(人型ロボット)の飛び出しに注意を促す看板がお目見えした。ロボットを自律的に動かす「フィジカルAI」が急速に普及しつつある同国では、ロボ身事故に備えた対策が進んでいる。 政府系の市民団体が制作、市内50カ所に設置した。子ども型ヒューマノイドが道路に向かって駆け出すデザインで、胸の部分には「注意机器人(ヒューマノイドに注意)」と描かれる。 着想は滋賀県発祥の「飛び出し坊や」から得た。1973年、ドライバーへの注意喚起のために設置したところ、交通事故が激減。広く定着した今では、約140万人の県人口に対し、飛び出し坊やの設置枚数は1億枚を超えた。 発案した代表の費胡娘さんは、日本の交通文化を研究する中で飛び出し坊やの存在を知った。「車道に飛び出したヒューマノイドが自動運転車にひかれる事故が起きるかもしれない。交通戦争が起きる前に先手を打つべきだ」と話す。 北
有志団体「正しい地球を考える会」は15日、世界地図の図法を、長年使われる「メルカトル図法」から、大陸の面積を正確に示す「フラットアース図法」への変更を求める決議を賛成多数で採択した。 16世紀に考案されたメルカトル図法は、一定の方角を保つ航海には適する一方、極地に近づくほど面積が実際より大きく、赤道付近は小さく描かれるため、面積は不正確になる。この問題を克服するため、2018年に考案された「イコールアース図法」は実際の面積比を反映した一方、方角や周縁部の形が不正確になるなどの欠点が残る。 決議案は、これらの図法について「地球が球体であるという誤った前提に立っている」と批判。地球を平面とするフラットアース図法に基づく地図を採用することを求めた。 フラットアース図法は地球を円盤状に描き、その中心付近に北極を配置。南極は世界の外周を取り囲む「氷の壁」として表現するのが特徴だ。陸地は平面上にあるた
男性用小便器に取り付けた小型水車を尿の勢いで回転させる発電システムを、滋賀県のベンチャー企業「ゆばりエナジー」(西おうみ市)が開発した。既存の便器に取り付けて使用するため、導入コストを下げられるのが特徴。同社では「日本中のトイレに設置したい」と自信を深める。 直径9センチの水車を組み込んだ発電ユニットに尿を当てると羽根が回転。生じた運動エネルギーを電気エネルギーに変えて電力を得る仕組みだ。 同社の試算では、1日あたりに排出する尿の量を平均1.5リットルとすると、日本人男性約6千万人から排出される尿は年間約328億リットル。全量を発電に利用した場合の年間発電量はおよそ10ギガワット時で、一般家庭約2千世帯の年間消費電力量に相当する。 発電した電力はトイレの照明や換気設備に利用できる。同社では電気自動車(EV)の充電や、スマートフォンアプリと連携して、利用者が自分の尿で発電した電力を売買できる
路上でうちわを使用し、周囲に熱風を送りつけたとして、馬鈴署は13日、大学生の男(21)を酷暑対策基本法違反(酷暑ほう助)の疑いで逮捕した。男は「暑さをあおるつもりはなかった」と容疑を否認している。同法適用による逮捕者は13日の施行後初めて。 同署によると、13日午後2時ごろ、駅前の通行人から「周囲に熱風を送っている男がいる」との通報があった。警察官が駆けつけたところ、手にしたうちわを不自然に振りまわしている男を見つけ、現行犯逮捕した。「自分をあおいでいただけで、暑さをあおるつもりはなかった」と供述しているという。 「酷暑ほう助罪」は、深刻化する猛暑対策として先の特別国会で成立した「酷暑対策基本法」に盛り込まれた罰則規定で、13日に施行された。第2条では「人に著しく暑苦しさ又は不快の情を催させるような方法」で「公然と熱風を送風し、発生させ、又は拡散した者」に、2年以下の拘禁刑又は20万円以下
東京・八王子市の私立マキャベリ小学校で17日、終業式中に校長の話が脱線する事故があった。式は2時間35分遅れで終了した。教師と児童480人にけがはなかった。 校長講話は校内中央ホールで午前9時12分に開始。児童らに1学期の振り返りや夏休み中の生活について語りかけるなど、ほぼ予定通りに進行していた。 午前9時21分、「規則正しい生活を心がけて、楽しい夏休みにしてください」と、講話の締めくくりに入りかけた校長は、突然「ところで私が小学生だったころは」と、自身の思い出話に進路を変更。花火大会での初恋、浪人生時代、教員採用試験での苦労、初赴任の小学校での苦い経験、妻との出会いなど、予定にない話題に次々と脱線した。 若手教師に向けて教育論を40分間にわたって述べた後、待機していた教頭が別のマイクから「それはさておき、楽しい夏休みを過ごしてください」と緊急停止信号を発して軌道修正を図ったが、校長はこれ
農業資材メーカーの相似農材(東京都)は14日、鳥よけ用物理ディスク「バーダマックス」の新作販売を年内で終了すると発表した。ネット経由で映像データを入手するダウンロード版へ移行する。従来のディスクは引き続き使用できる。 販売終了の理由について、同社ブログでは「物理メディアからデジタルメディアへの移行が進む昨今の情勢を踏まえた」と説明する。屋外での長期使用による反射面の劣化や、傷・汚れによる性能低下など、物理メディア特有の耐久性の課題も背景にあるという。 バーダマックスは1982年の発売以来「CD」「DVD」「Blu-ray」「HD DVD」の計4シリーズを展開してきた。しかし、映像のネット配信が主流になったことで録画需要が減少。国内メーカーも相次いでディスク生産から撤退を表明するなど、物理メディアは減少の一途をたどっている。 物理ディスクを廃止した2027年からは、ディスクが太陽光を反射する
企業から送られた内定通知メールを受信してから辞退の意思を伝えるまでの時間を競う「内定辞退RTA(リアルタイムアタック)」日本大会で7日、ノマノマドさん(48)が世界新記録の0秒08でゴールした。自身が保持していた世界記録を3秒以上更新した。 辞退の申し出が早いほど企業・学生双方の負担が減らせることから、近年、素早く辞退を伝える技術への関心が就活生の間で高まりを見せている。 前身は2003年に始まった「内定獲得RTA」。就職氷河期世代がお互いを励まし合う目的で始まった競技だが、少子化や団塊世代の大量退職を背景に難易度が低下。15年、「売り手市場」時代に合わせ、「内定辞退RTA」に移行した。内定辞退のマナーを周知する活動の一環として、昨年からは就活サイトを運営する「クビナビ」が協賛するなど、競技人口の拡大に拍車がかかる。 ノマノマドさんは、内定獲得RTA時代から活躍する「氷河期勢」とよばれるベ
生成AIの利用拡大で電力需要の増加が見込まれる問題について、経済産業省と文部科学省の合同諮問機関「ことばの省エネ検討委員会」は28日、不要な感謝の抑制を柱とする提言案をまとめた。小中学校の道徳教材を通じて、無感謝の定着を図る。 生成AIへの感謝が電力に与える影響について、OpenAIのサム・アルトマン氏は昨年、利用者がAIの回答にお礼をすることで生じる電力コストが数千万ドル(数十億円)に上る可能性があると言及。3日には国連大学もお礼など不必要なプロンプト(指示)が、環境に大きな負荷を与えることを示唆する報告書を発表した。 「礼儀正しさ」は日本人の美徳とも言われるが、この国民性が国際競争の面で不利になる可能性が出てきたことから、経産省は4月、文科省と合同の諮問機関を立ち上げ、国民性の修正を検討してきた。 委員会では、日本人の道徳心を抜本的に変える必要があると判断。小中学校で「特別な教科」とし
文部科学省の諮問機関「国語検討委員会」は15日、「うるさい」の当て字を従来の「五月蝿い」から「通年蝿い」に改定する答申案をまとめた。温暖化やAIデータセンターの排熱などによるハエの生態変化を考慮した。近く文科相に提出する。 現在の当て字表記は、『古事記』や『日本書紀』が「うっとうしいもの」を、旧暦5月頃にハエが多く群がる様子から『五月蝿(さばえ)』と例えたことに由来する。明治時代に一般的に使われるようになった。 しかし明治期に比べて年平均気温は約1.5度上昇。それに伴ってイエバエの活動期間も伸びており、ヒートアイランド現象の影響が強い大都市圏では、イエバエが1年じゅう活動することも珍しくない。 「五月蝿い」表記について、委員会では過去何度も議論を重ねてきたが、「都市中心の発想で国語を変えるべきではない」という反対意見が根強く、改定を見送ってきた経緯がある。 しかし近年、大量の熱を放出するA
行政機関が開示する公文書で、非開示部分を示すマスキング表示について、政府が今月、従来の「黒塗り」から「虹塗り」に変更したことが4日、わかった。ナフサの供給不足への懸念が広がる中、あえて大量のカラーインクを使用することで供給不安を払拭する狙いがあるとみられる。 本紙が行った情報開示請求で明らかになった。ナフサ由来の石油製品の供給状況に関して情報公開を求めたところ、在庫量や流通業者名など非開示部分が、赤や青、黄色などを用いた極彩色でマスキング処理されていた。従来は黒一色の「墨塗り」だった。 背景には、ナフサの供給不安を打ち消すため、政府が潤沢な在庫量を率先してアピールする狙いがあるとみられる。市場では食品包装パッケージの減色が相次ぐが、政府は一貫して「供給量は足りている」との見解を崩していない。政府関係者は「あえてナフサ由来のインクを多用することで、市場の不安心理を和らげる効果を期待している」
水墨画を大成した室町時代の画僧・雪舟。後世の日本画に大きな影響を与えたことから「画聖」とも呼ばれる彼が異世界に転生したら――。本作は墨と筆とチート能力で、文字通り世界を塗り替える物語である。 永正3年、石見国。87歳の雪舟はこの歳でもまだ己の画力が理想に達していないと思い悩んでいた。老境に達した彼は、かつて一度だけその「理想」を垣間見たことがある。 それは幼少時、経を学ばない罰として寺の柱に縛り付けられた彼が床にこぼした涙で描いたネズミ。戯れに描いたに過ぎないその小動物は、たちまち本物に姿を変え、外へと駆け出していったのだ。 自分の絵に本当の命が宿ったのは、後にも先にもあの時だった。絵に命を吹き込む術をもう一度再現したい――。そう思い悩みながら街道を歩いていた雪舟は、馬借の引く暴走馬に轢かれて命を落とす。 「絵に命を吹き込んだ水墨画を描くまでは死んでも死にきれぬ!」 意識を取り戻した雪舟を
漫画誌「月刊ヤングステップ」編集部が連載作家に対して、作中の夜間シーンを自粛するよう要請していたことが27日、わかった。一部作品も当面休載する。いずれも発行元の講英館が認めた。ナフサ不足によるインク材料の調達不安を理由としている。 「すみません!拙作「てなもんやヴァンパイア」、来月号から当面休載ということになりました。中東情勢の影響でインク足りないらしいです」 「ヤンステ」で連載する天王寺美桜さんが26日、旧ツイッター(現X)に投稿した。『てなもんや』は深夜の大阪を徘徊する吸血鬼たちによるドタバタコメディ。天王寺さんによると4月末、編集部から「時間帯を日中に変えてほしい」と要請があったという。「登場人物が灰になるのは避けたい」と、休載を選んだ。 「ヤンステ」編集部は27日午後、公式HPで声明を発表。「石油原料節約と安定供給確保のため、多量にインクを使う作品につきましては現在、作家様に対応を
千葉電波大学理学部の野衣左右吉教授らの研究チームは22日、強い刺激臭を持つ元素「臭素」の脱臭化に成功したと発表した。「無臭素」の大量生産が実現すれば、取り扱いが容易になる可能性があるという。同大では新元素としての申請も視野に入れる。 臭素(Br)は難燃剤や医薬品原料など幅広い用途で利用される一方、強い刺激臭を持つことでも知られる。その名称も「悪臭」を意味するギリシャ語「ブロモス」に由来する。 脱臭化のきっかけは24年夏。「研究室の冷蔵庫で保管していた臭素のにおいが、いつもより薄い気がした」と、野衣教授は振り返る。 「冷蔵庫に入れていたノンスメルが作用したのではないか」。野衣教授は脱臭剤の原料となる炭素を使った臭素の脱臭化に着手。翌25年10月、活性炭の微細な穴(ナノ細孔)を通すことで臭素原子を取り巻く電子に偏りが生まれ、刺激臭が消える原理を発見した。 化学的構造の偏りで香りが変わる現象は古
第三次世界大戦後の英国を舞台に、全体主義を痛烈に批判したディストピアSFの金字塔『1984年』。同作が突きつけた強大な国家権力への警鐘は、冷戦が終結した今もなおその輝きを失っていない。 独裁者ビッグ・ブラザーと党が国民を監視・支配する全体主義国家オセアニア。双方向テレビ「テレスクリーン」を通じて毎日政敵への怒りをかき立てる「二分間憎悪」、言語と思想を統制する「ニュースピーク(新語法)」「ダブルシンク(二重思考)」といった統制システムはあまりに周到で隙がない。 だが、果たしてこれほど完璧なシステムが一朝一夕に築き上げられるものだろうか。 そんな疑問への答えを示したのが本作である。舞台はオセアニアの体制が本格稼働する前年。未完成な管理システムの改革に奔走する一人の官僚の苦闘と悲哀を描いた《エピソード・ゼロ》である。 統制システム完成のため、主人公の新人官僚ボブに与えられた期間は1年足らず。かな
寝具メーカーのナイトメア(大阪府)が発売した寝具セット「FULLTAN(フルタン)」が注目を集めている。学位記を全面に押し出したデザインが特徴。就寝時に卒業を強く意識させることで、留年する悪夢を解消する効果があるという。価格は9万9800円(税別)。 布団と枕のセットで、布団の表面には注文者の名前が入った学位記を刺繍。枕カバー中央にも金糸で学位記の刺繍を施した。布団・枕の中綿には細かく裁断した卒業論文を使用。論文の紙片から発生する遠赤外線が睡眠中に低下しがちな血中の卒業濃度を高めるという。 同社が昨年、20代から80代の大卒生1200人を対象に実施した調査では、87%が「留年が確定する夢を見た経験がある」と回答。単位不足、必修科目の取り忘れ、卒論の提出期限に間に合わないなど理由は様々だが、心理的に追い詰められる点では共通している。 モニター調査では、フルタンの使用者全員が「悪夢を見る頻度が
AIを目指す子ども向け「AI教室」の人気が高まっている。小学生を対象にした「将来なりたい職業」では、AIが初めて1位に選出されるなど、雇用不安に対する子どもや保護者の危機意識が人気の背景にあるようだ。 「『それは無理です』をやさしく言い換えてみましょう。」 講師の問いかけに、児童たちは素早く一斉に応答する。 「現時点では難しいかもしれません。」 東京都世田谷区にある学習塾「玉虫ゼミナール小学部 世田谷校」が今年開講した「AIなりきり教室」での一幕。同校では、ユーザーに寄り添った言い換え方を学ぶ「いいかえトレーニング」の他、どんな発言にも肯定的に返答する「ほめ上手チャレンジ」、選択肢の中から最も無難な答えを選ぶ「あんぜんクイズ」など、楽しみながらAIらしさを身につけるカリキュラムを用意した。 このような「AI教室」が全国的に増える背景には、子どもの職業観の変化がある。同社が小学4年生から6年
あなたの迷惑行為、空から見ています――。小型ドローン編隊を使って上空に巨大な「目」と「見てるぞ」の文字を浮かび上がらせる取り組みが21日、滋賀県南おうみ市で始まった。軽犯罪や迷惑行為の抑止につなげるのが狙いだ。 市と浮汽製作所(滋賀県)の官民連携事業。約5千台の小型ドローンを編隊飛行させて、上空に人の目を模した図像と警告メッセージを描き出す。 取り組みのきっかけは、コロナ禍で緊急事態宣言が発出された20年4月にさかのぼる。市民に不要不急の外出を控えてもらうため、大兄市長は「監視の目」ポスターの掲出を提案。市長の目元写真に「大兄はあなたを見ています」というメッセージを添えたポスターを駅前や商店街など市内3万カ所に掲示したところ人流が激減した。 6年後の今なお人流が回復しないほど大きな効果を上げたことから、市では治安維持の観点から、ドローンを使った「監視の目」事業に予算計上した。 行動科学の分
選挙制度の在り方を見直す有識者会議「議員定数最適化会議」は14日、議員定数削減に関する答申案をまとめた。衆院定数を現在の465から462削減し、3とする抜本的な改革案を柱とする。近く政府に提出する見通し。 答申案は、現在289ある衆院の小選挙区を「東日本」、「中日本」、「西日本」の3区に統合するよう求める。あわせて比例代表176人を選出する全国11ブロックも全廃する。 定数を3とする根拠について、(1)多数決が成立する最小人数であること(2)議員歳費やカタログギフト代の大幅削減により、財政負担の軽減が期待できること(3)少子化の進行による有権者の絶滅寸前まで対応できること、の3点を示した。 定数削減の背景には、近年の世界的な政治手法の変化がある。答申案は「熟議を重ねる従来型の意思決定より明確なリーダーシップを重視する傾向が世界的に強まっている」と分析。米国のトランプ政権を例に挙げ、「我が国
滋賀県の琵琶湖で、外来魚ブラックバスの近縁種「シラバス」の漁が最盛期を迎えている。県では、生態系保全の観点から駆除を目的としたシラバス漁を進めており、水温が上昇する春に最も漁獲量が多くなる。 「『シラバスって何?』って、この時期若い人からよく聞かれますね。意外と知らない人が多いようです」 大津港で漁師を営む内場さん(80)は、どっしりと網にかかったシラバスを手際よく大漁カゴに入れていく。 シラバスはスズキ目の肉食性外来魚。稚魚の体表が黒いことにちなんで名付けられたブラックバスに対して、シラバスは稚魚の体表が白い。県内では、青いエラに由来する外来魚ブルーギルと合わせて「トリコロール外来種」として広く知られている。 日本に入ってきたのは明治時代。京都帝国大学(当時)水産学部の坂本義太夫教授が、フランス人研究者のレ・ジュメ氏から、スズキ目のサバティカル(和名「丁軽鯖」)とともに譲り受けた個体を鴨
まっすぐなのに傾いて見える「猫マナー」、人によって「青と黒」にも「白と金」にも見えるドレス――。物理的な色や形とは異なって見える「錯視」の世界について、日本における研究の第一人者、立命館大学・北岡明佳教授にお話を聞きました。 北岡明佳(きたおか・あきよし) 1961年、高知県生まれ。1991年、筑波大学大学院博士課程心理学研究科修了。教育学博士。東京都神経科学総合研究所主事研究員、立命館大学文学部助教授を経て、2006年より同大文学部教授。2016年より同大総合心理学部教授。専門は知覚心理学。 錯視の実験心理学的研究と錯視デザインの創作を得意とする、日本における錯視研究の第一人者。 著書に、『トリック・アイズ』シリーズ(カンゼン)、『だまされる視覚 錯視の楽しみ方』(化学同人)、『錯視入門』(朝倉書店)、『錯視大解析 脳がだまされるサイエンス心理学の世界』(カンゼン)など。 <「安全工学」
広告代理店の電博堂コミュニケーションズは1日、月面動画広告サービス「アドルナ」の試験放映を開始した。視聴者は全世界で最大20億人。世界最大の広告媒体になるという。 投射面積が広い満月を中心に前後5日間放映する。天候など好条件がそろえば、地球の夜側に住む最大20億人にCMを送る世界最大の広告媒体になるという。 電通が11日に発表した資料によると、昨年の日本の総広告費は8兆円を超えて過去最高を記録。インターネット広告費は4兆459億円と初めて全体の5割を超えた。 その一方、インターネット広告は、画面全体を覆う広告や、スキップできない動画広告、広告を閉じるボタンが小さいなど、年々劣化の一途をたどる。ネット広告に詳しいITジャーナリストの二下羊さんは「閲覧を妨害する広告は、出稿企業への悪印象に繋がるだけではないか」と話す。 利用者の不快感が高まる中、広告代理店がインターネットに代わる次の焼き畑とし
生成AIの研究者らでつくる国際団体「AIAI」は3日、AIの性能を測る新しいベンチマーク「DASR」を発表した。携帯各社の通信料金プランを利用した指標で、「この難問が解ければ人類の敗北が確定する」と説明する。 AIの性能を測る指標は、25年初頭に発表された「人類最後の試験(Humanity's Last Exam、HLE)」がある。数学、自然科学、人文科学など2500問を統合した最難関試験で、発表当初の正答率は10%未満。しかし、わずか1年で正答率が50%近くまで向上したことから、HLEを超える難問が求められていた。 DASRは日本の携帯会社が発表する通信料金プランを比較して、利用者に最適なプランを提示する試験。通信プランを確定するには、「新規契約/乗り換え(MNP)/機種変更」「学生/シニアなど契約者の年齢」「加入期間」「一括/分割払い」「分割回数」「家族割引」「同一キャリアの家族人数」
うちのネコはかわいくない――。民間の調査会社が愛猫家を対象に行った意識調査で、飼い主の10割が飼い猫に不満を募らせている実態が明らかになった。飼い猫への複雑な愛憎関係が浮き彫りになった格好だ。 調査会社の諸類総研は1月、全国の愛猫家1千人を対象に飼い猫に対する意識調査を実施した。 「自分の飼い猫をかわいいと思うか」という質問に対し、1千人全員が「かわいくない」と回答。その理由として「呼んでも来ない」「いつも不機嫌」「噛んだり引っかいたりする」「買ってきたおもちゃで遊ばない」「奮発して買ったエサを食べない」「寝ている上に高所から飛び落ちてくる」など数々の不満が挙がった。 かわいさの度合いを5点満点とする点数評価でも、平均点は1.7点と低迷。飼い犬に4.8点をつけた愛犬家とは対照的な結果になった。 諸類総研チーフアナリストの狗尾草太さんは「飼い主が愛猫に対して不満を多く抱える現状が浮き彫りにな
相撲の制度改革について検討する諮問機関「相撲運営見直し機構(SUMO)」が、力士が取組前にまく塩を除菌スプレーに変更する検討を行っていることが17日、わかった。物価高騰で塩より安く邪気を払う方法を模索していた。 豊作を願う神事として始まった相撲では、土俵は神聖な場所とされる。取組前に塩をまいたり四股を踏んだりするのは、土俵の邪気を払い、清めるためだ。 1場所で使われる塩の量は600キロ以上。23年には燃料費や物流コストの上昇を理由に、大手各社が小売価格を1〜2割程度引き上げたことから、塩にかかる費用は1場所あたり25万円ほどと決して安くない。 SUMOが昨年11月に開いた第6回検討会議では、経費節減の観点から、清めの塩を除菌スプレーに切り替える案が浮上。1月、試験用に作ったダミー土俵にスプレーを散布して土壌を調べたところ、3プッシュで土俵の80%以上、5プッシュで99%以上の邪気を払うこと
私立マキャベリ高等学校中学部で一昨年9月に行われた生徒会長選挙で「掃除当番の廃止」を掲げた生徒が当選して約1年半。生徒会長に校長以上の権限を持たせた初のケースとして注目を集めた生徒会は何を残したのか。そのレガシー(遺産)を確かめるため、同校を訪れた。 校舎に入ってまず驚かされるのは校内のいたるところに散乱するゴミ。1年半の間にたまったほこりが火山灰のように舞い、息をするのもやっとだ。 前会長の獅子谷さんが会長選で掲げた公約は「校舎のほこりは心の汚れ」。生徒の負担を減らすため、掃除当番の廃止と清掃業者への委託を唱えて当選した。 委託費の財源は、理科準備室に保管されている元素標本。高騰している金や銀の売却益を「理科室の埋蔵金」として当て込んでいた。しかし当選後に準備室を確かめたところ、標本に入っていたのはアルミニウムや銅など卑金属のみだった。 目論見が外れた前会長は「校舎のほこりは成長の誇り」
日本恵方巻協会は3日未明、今年の恵方を南南東から真東に修正すると発表した。2日午前に起こった大規模な太陽フレアで発生した磁気嵐の影響だという。恵方が真東になったのは節分史上初。節分当日の変更は恵方巻き商戦に大きな混乱を起こしそうだ。 恵方はその年の福を司る方角。十干(じっかん)に基づいて、毎年、東北東、南南東、西南西、北北西の4つの方位のいずれかから選ばれる。2026年は南南東だったが、2日に起きた大規模な太陽フレアによって地球の磁場が乱れた結果、恵方が東方向に大きくずれ、真東を指したことが協会による再計算で確認された。 節分当日の恵方修正に、恵方巻きを展開してきた食品メーカーは対応に追われている。恵方巻きを製造する鬼門フーズ(大阪市)では、修正発表の直後から具材の配置や海苔の巻き方を真東用に調整し直した恵方巻きへの切り替えを進める。 製造担当者は「現行の製造ラインは4恵方を想定した設計。
重機によってバリバリと大きな音を立てて砕かれるクッキーやチョコレート――。都心の高層ビル群に囲まれた一角に最後まで残された「お菓子の家」が27日、400年近い歴史に幕を閉じた。菓子類の高騰で維持が困難になった。取り壊しを決めた管理会社は、立ち退きをめぐって住人の女性と係争中だった。 「マンドラゴラの収穫から戻ってきたら家がなくなっていた。留守中を狙うなんて許せない」 突然の取り壊しに、お菓子の家に住んでいたオランダ人女性(420)は憤る。 新宿区にあるお菓子の家は17世紀前半、魔女狩りを逃れてオランダから亡命した女性の自宅兼作業場として作られた。葛飾北斎の浮世絵「東都名所 菓子造之庵」に描かれたことでも知られるこの洋館は、関東大震災や空襲、バブル期の地上げを乗り越え、地元では子どもの神隠しスポットとして親しまれてきた。 建築以来、修繕を繰り返してきたが、近年はチョコレート製の屋根が溶けたり
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