藩校の流れをくみ、旧制鳥取一中を前身とする県内屈指の進学校・県立鳥取西高校(鳥取市)は、2024年度入試で志願倍率が初めて1倍を切り、地元に衝撃が走った。 少子化が進み、全国の公立高校で相次いで志願倍率が過去最低となる中、伝統ある地方の名門校も例外ではなくなっている。26年度から始まる私立高校の授業料無償化の影響も指摘されるが、同校OBで3月末まで校長を務めた国岡進さんはそれだけではない若者の変化を感じている。 県内トップの進学実績だが… 「これはやばいことになる……」。23年の夏休み前、国岡さんは次年度の生徒募集に向けた中学校訪問をし、危機感を募らせた。同校を志望する生徒が例年より少ないと感じたからだ。そのため、11月の中学校訪問では、受験するか迷っている生徒には挑戦を勧めるよう学校に求めた。 そして迎えた翌年3月の入試。同校の倍率は0・96倍で受験者全員が合格した。県教委によると、同校