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2026年初夏に、最新LLMが研究に使えるようになったと聞いたので、7月8月と Anthropic の Claude Fable を使ってみていました。その過程でいろいろ思ったことを、徒然なるままに書いておこうと思います。未来に読み返して思うこともあるでしょうし。 僕がこの件について良く知っているから書いている、と主張したいわけでは決してありません。ツイッターをみている感じでは、僕よりもっと使いこなしているかたも沢山いらっしゃいます。ただ、個人的見解として、情報の共有をしたいというだけです。 日本語でかいている理由は、途中でナウシカの話をするからです。 僕はまだ Claude Fable しか使っておらず、Chat GPT 5.6 sol は未使用ですが、そちらは同等かそれ以上だと聞きます。この文章を書きおえようとしていたら、ちょうど Open AI が Chat GPT Astra を公
「数学セミナー」誌の2024年4月から一年間、「場の量子論の数学をめぐって」という連載をしました。毎回四ページ程度だったので全部で五十ページ弱です。図書館などで見てみてください。連載終了して丸一年以上経ちましたので、出版社に確認のうえ、一つの pdf にまとめたものもここに置いてあります。 場の理論による数学 これについては、主なものをおおまかに年代順に並べてみたいと思います。 (若い学生さんによると一ヶ所にまとまっているのを見たことがないというので...) また、僕が研究をはじめた200x年以降のものに関しては自分が間接直接に関与したものに偏っており、他にも色々あると思いますが,すいません。ご指摘いただければ追加する予定です。 以下の例は物理をやっている人からすると非現実的な場の理論が多いと感じると思いますが、理由があります。 通常の現実的な場の理論は非常にリッチなものです。 (そもそも
hep-th 系の学生さんと話をしていると、勉強の仕方はわかっているのだけれど、 そこから論文を書くことになかなか移行できないケースが散見されます。 ではどうやったらいいのか、という話を何度かすることがあり、毎度同じような助言をしているので、 この際まとめておこうかと思った次第です。 理論物理で且つ hep-th にしか適用できない話も多いかと思いますので、悪しからず。 また、最近子供と話すことが多いので、口調が幼い子供相手のものに引きずられている気がしますが、すいません。 (初稿:2024/9/20) なぜ論文を書かないといけないの? 勉強しているだけではダメなの? 他のところでも書きましたが、教科書や、著名な大論文の勉強をやっていると素晴らしいことを学んで、理解が深まって、とても楽しいです。 一方で、論文を書くためにがんばって新しいことがすこしわかったとしても、自分でなしとげた、という
色んな学生さんのプレゼンをみることがありますが、同じことを何度も異なる人に指摘する気がするので、まとめておこうかと思いました。 勿論絶対的なルールではなく、わかっていて破るのもあっていいと思いますが、それでも、基本的なルールはあると思います。 まあ、ここに書いたのは概ね僕がとても個人的に気になる点に過ぎず、人によってまた業界によって異なることだとは思いますが。 項目の順序にあまり意味はありません。 (2024/5/22初稿;5/23追記;2026/1/14追記;8/29追記) 以下のことが実現できるように、一度は壁にむかって発表練習する。 一度話してみることで、以下の問題点に抵触していないかがわかります。 大切なセミナーなら、事前に指導教員や、同輩に時間をとってもらって聞いてもらっても良いと思います。 ページ番号を何ページ目/全ページ数の形式でいれておく。 24 ページ中 5 ページなら
(初稿:2023/11/18) (第二稿:11/19; 初稿では結論から始めなかった為僕の意図が伝わらなかったケースが多々あったようですのでこの色でいろいろ追記をしました。)(第三稿:11/20; 堀田さんに後半の例が例になっていないことをご指摘いただきましたので正しい例に修正しました。修正個所はこの色です。) 最近話題の量子力学の教科書堀田著「入門 現代の量子力学 量子情報・量子測定を中心として」(講談社)では状態ベクトルを導入する前に密度行列が導入され、状態ベクトルはあとで導入されるもののあくまで記述の便法としてのものである、と書いてあるように思います。 が、状態ベクトルに依存して生きてきた僕などからすると本当かな、と思うこともあります。 というわけでこのことについてちょっと掘り下げて考えてみましたので、ちょっと書いて見たいとおもいます。 (以下癖で数理物理屋むけに書いており、すいませ
河東先生、 中島先生や長尾くんにならって、論文の背景についてコメントを書いてみようかと思いました。思い返すに、大抵の論文は偶然に共同研究者に巡り合ったり、誰かに何かを指摘されたことからはじまっています。一期一会です。 [2512.20307] On holography with ADE singularities with Sunjin Choi 一番基本的な AdS/CFT 対応で境界側を $SU(2)$ の有限部分群 $\Gamma$ で割れば、バルクに $\mathbb{C}^2/\Gamma$ という特異点が出る。よって 滑らかな空間 $S^3/\Gamma$ の上の N=4 SYM の超共形指数を調べれば六次元の $\Gamma$ 型 (2,0) 理論について何かわかるだろう、と少なくとも十年弱前から思っており、IPMU に新たにポスドクが来る度に話していたのであるが、ずっと誰
以前博士論文執筆の際にお願いしたいことを書きましたが、 今回は論文の体裁に関するもっと細かいことを書き留めておきたいと思いました。 色んな学生さんの論文を審査したり添削したりすることがありますが、同じことに何度も巡り合いますので。 以下は主に弦理論、素粒子論業界の人のためのものですが、英文、数式に関しては適用範囲は広いかと思います。 また、以下書くことはどうでもいい慣習に関することも多いです。 しかし、業界の慣習を破る場合は、自分がそれが正しいと思って、意図的にやってくれたほうが良いと思います。 (2021年1月初稿;2024年10月微妙な追記) 構成について 修士論文で新規の結果があるばあい、博士論文のばあいは、論文中のどこが先行研究のレビューでどこが新規なのかが明確にわかるようにしてください。 イントロダクションに明記した上で、該当節においても強調してください。 書いている本人は当然わ
How to use Overleaf + Git to manage your TeX file Overleaf is an online TeX editor with a lot of functionality. Most importantly for me, multiple persons can work on the same file at the same time, so it is ideal for collaboration. However not all people like to write TeX within the browser; many have their own preferred editor (TeXShop for example). Here I'd like to explain how to use your TeX ed
It's a port to OS X El Capitan 10.11 and later of our beloved utility MenuMeters originally by Alex Harper, at http://ragingmenace.com. The port started as a minimal modification to run on El Capitan, but it now incorporates many contributions by many people. Originally it was a preference pane, but it is now made into an independent app, due to Apple's restriction on System Preferences.
僕ももう博士論文の審査をはじめて七年目です。その間の実経験から、なるべく穏便に博士論文の審査を学生さんに通過してもらう為に気をつけてもらいたいことをいくつか抽出しました。以下、非常に個人的な意見であり、また、おそらくうちの大学のうちの専攻のそれも理論にしかあてはまらない話ではありますが、同じ過ちが何度も繰り返されるので、書かずには居られなくなりました。ご意見のある方は、お知らせください。(2019/1/11;2/20に軽微な修正;2021/4/6に同意承諾書について追記;2024/1/8に微細な追記) 博士論文提出の半年ぐらい前の時点で、既出版論文があるなら、それをもとに博士論文を書いてください。その時点で arXiv にでている論文があるなら、それを雑誌にまずは通しましょう。そして、それをもとに博士論文を書きましょう。決して、新しい研究をはじめて、それをもとに博士論文を書かないようにして
Some are in English and some are in Japanese. 期末レポートの提出時刻表はこちら。
本研究グループついて/ About the Group 理系の女子割合はなぜ低いのでしょうか。中でも物理系を基礎とする分野に注目をしています。第1フェーズではJST-RISTEX「科学技術イノベーション政策のための科学」横山プロジェクト(2017.10-2021.3)にて、この要因に社会風土に注目をして研究を行いました。第2フェーズは、2023年4月に科研費で再スタートし、さらにメンバーを拡充して共同研究を進めています。 Why is the percentage of girls in science so low? Among them, we are focusing on fields based on physics.In the first phase of the JST-RISTEX "Science for Science and Technology Innovatio
How to post a Chinese/Japanese/Korean (CJK) article to arXiv The only steps required Since early 2017 when arXiv switched to TeXLive 2016, posting Japanese articles is extremely simple. Use UTF8 as the encoding. Use the following packages:\documentclass{article} % allow Japanese characters in the main text \usepackage[whole]{bxcjkjatype} % allow unicode characters in the PDF table of contents \use
大学院に入学して素粒子論、とくに、弦理論をやりはじめたとして、その後ってどんな道があるのか、というのは自然な疑問だと思います。いろいろな例をプライバシーに問題ない程度に並べてみました。弦理論やりはじめたからといってこだわらずに、自分の好きなことを追い求めて欲しいなというのが主なメッセージです。のせた順序に特に意味はありません。 日本での友達も海外で出来た友達も無差別に載せてありますし、最初のほう以外は滅多に無い例がのっているのでご注意下さい。 弦理論の博士号をきちんと取れるならば、就職先が見つからなくて途方に暮れるのは稀かなという感覚です。 これはどう読んでも自分だ、という記述があって、のせてないでくれ、という場合は僕にメールを下さい。勝手に書いてすいません。 博士号をとって、IT 系に就職。大手のばあいもあり、スタートアップの場合もあり。 AI 系も、ゲーム開発系も聞いたことがあります。
うちの大学院へ進学を考えているみなさんへ 進学説明会等でよく聞かれた質問とその返答をまとめておきました。一応以下の通りです。(2025/3/25 更新) 下を読んで、質問がある人はメールしてください。また、20代半ばの数年を大学院へ入って研究する、というのは、あなたが思っているより重大なことかもしれません。素粒子論を自分の専門にするかに関しては、田崎さんが以前とてもまっとうなことを書いていらしたので、それを読むのをお勧めします。また、数学者の Terry Tao が、学問をする上での助言をいろいろ書いています。そこにあることは、理論物理をやる際もあてはまることだと思いますから、暇なときに眺めてみるのもよいでしょう。また、研究と勉強ってどう違うのか、としばしば聞かれましたので、こういう文章も書きました。 僕の研究について 院生としての研究テーマの選び方について 院生としての研究生活について
Interests / 主な研究対象 Mathematical aspects of string theory and quantum field theory, such as Symmetries and anomalies Geometric and algebraic structures associated to supersymmetric quantum field theories 場の量子論と弦理論の数学的諸側面を研究しています。 日本語の研究紹介はこちらをご覧ください。 場の量子論と数学の関係について特に詳細に書いたページもあります。 Papers / Lectures List of Lectures in Japanese and/or in English Errata of published lectures Most papers can be foun
これも大学院に興味のある人からよく聞かれるので、ここに一通り思ったことをまとめておきます。対象は大学生ぐらいのつもりです。僕の非常に主観的な話なので、書いてあることをあまり信じないで、他の人にも話を聞くようにお願いします。また、ここでいう研究は、僕のやっているような研究に関してですので、理論物理でも他のひとなら違うでしょうし、実験なら全然違うと思います。また、雑然としておりますが、悪しからずお願いします。(2014/9/30) 勉強 まず、勉強ならこれを読んでいる方ももうある程度は知っていると思います。講義に出て、それを理解して、時々レポートを書かされたり、テストを解いたりするわけです。高校生の間は、だいたい文科省の決めた内容を勉強しているわけですが、大学生になると、必修の授業は大学の各学部が決めたものを勉強して、それに加えて、いろいろ提供されている選択科目から選んで講義を受けられるわけで
弦理論をやりたいのですが、という学部学生さんから時々話しかけられるので、いくつか注意を書いておきたいと思いました。以下、弦理論というのは、こちらでかいたような研究全般をさした略称だと思ってください、必ずしも弦の研究そのものではありません。(2024/6/12改訂) 弦理論の研究は今は非常に盛りあがっているというわけではありません。 分野において、何か大きな発展があった直後というのは沢山やることがあって沢山のことが一気にわかります。弦理論においては、1984年の「第一革命」、1994年の「第二革命」、1997年の「AdS/CFT革命」の三度大きな画期がありました。今はそれはおさまってある意味静かな状態です。重力の量子化とは何か、等の未解決の大問題は勿論まだまだありますが、それ自身に直接挑戦するのは困難ですし、僕は大問題を解くこと自身に興味があるわけではありません。みな、各自考えたいことを好き
場の量子論の数学をめぐって 「数学セミナー」誌の 2024 年度の連載記事です。 4月号: 場の量子論とは何か 5月号: 場の量子論とその数学の歴史と現状 6月号: 場の量子論の物理屋むけ記述について 7月号: 場の量子論のユークリッド化について 8月号: 場の量子論の二つの基本定理 9月号: 代数的場の量子論について 10月号: 構成的場の量子論について 11月号: 超多時間理論と位相的場の量子論について 12月号: 可逆な場の量子論について 1月号: 2次元共形場理論とムーンシャイン現象 2月号: 高次元共形場理論とブートストラップ法 3月号: 結びにかえて: 超対称場の量子論について 連載終了して丸一年以上経ちましたので、出版社に確認のうえ、一つの pdf にまとめたものをここに置いておきます。
Book Guide: Index アドバイス はじめに 本の購入について 本の読み方について 本の紹介 物理の本の紹介 数学の本の紹介 謝辞 アドバイス はじめに ここには僕が読んだことのある,乃至は名著といわれている,更には僕が読みたいと思っている本を順次集めていっています(数えてみると現時点で150冊ぐらいの本が紹介されているようです.).どの本も私にとっては思い入れがある本ばかりですが,僕はこれらの本を全て読破したわけではないわけですし,また逆に私が読んだ専門書の全てが載っている訳ではありません.個人的思考や個人的経験に基づいて作ったかなり偏ったページです(むしろ,網羅的な文献リストを個人のウェブサイトで作ってもしょうがないし,ここで載せているような広範な分野全般にわたってそんなことをするのは殆ど不可能であるように思われる)ので,完全を期するつもりは全くありません(手当たり次第に何
うちの大学院へ進学を考えているみなさんへ 進学説明会等でよく聞かれた質問とその返答をまとめておきました。まあ僕は実際学生さんに来てもらうのは今回がはじめてなので何とも言えませんが、一応以下の通りです。他に質問がある人はメールしてください。また、20代半ばの数年を大学院へ入って研究する、というのは、あなたが思っているより重大なことかもしれません。素粒子論を自分の専門にするかに関しては、田崎さんが以前とてもまっとうなことを書いていらしたので、それを読むのをお勧めします。また、数学者の Terry Tao が、学問をする上での助言をいろいろ書いています。そこにあることは、理論物理をやる際もあてはまることだと思いますから、暇なときに眺めてみるのもよいでしょう。 所属はどこですか。 東大本郷の素粒子論研究室です。柏の IPMU にも週一回ぐらい僕は出掛けていますが、学生さんは主に本郷で過ごしてもらう
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