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ノーベル賞
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シュール、シュールと唱えて見ないと理解できないよ この映画を自分の価値観の中に引き込んで見ようとすると、おそらく前半でお手上げになるでしょう。危ないところでした。心も頭も解き放ってじっとスクリーンを見つめていれば、やがて静かなる感動と、そして見終えて後の、疑問の嵐に見舞われることでしょう(笑)。 未来を乗り換えた男 / 監督:クリスティアン・ペッツォルト シュールです。 公式サイトの書き出しがこうです。 現代のフランス。祖国ドイツで吹き荒れるファシズムを逃れてきた青年ゲオルクが、ドイツ軍に占領されようとしているパリを脱出し、南部の港町マルセイユにたどり着いた。 意味わかりませんよね。架空の話、まあ映画そのものは基本的には架空のものではありますが、この文章を読めば、 架空も架空、歴史ファンタジーもののドラマチックな映画を予想してしまいそうです。 違うんです。本当に舞台は現代なんです。パリもマ
柴崎友香と濱口竜介によって作られた新しい女性像、朝子。 今年のカンヌでは「万引き家族」がパルムドールを受賞しましたが、この「寝ても覚めても」もコンペティション部門に出品されています。 こうした映画祭への出品がどのように選定されるのかはわかりませんが、「ある視点」に出していれば何か受賞したかもしれませんね。作り物臭い(ペコリ)「万引き家族」に比べれば、実在感という点では圧倒的にこちらのほうが優れています。 公式サイト / 監督:濱口竜介 それにしても、これがラストシーンかと思えば、そうではなく、まだある? という思いを何度感じたことでしょう(笑)。長いという批判ではありません。ドラマにおけるエンディングのパターンをかなりはずしているのです。 で、ふと、原作が柴崎友香さんということで、そう言えば「春の庭」を読んだことがあるなあと、その時の自分の別ブログを読み返してみましたら、同じようにこれで終
希望とは反対側にある現実ということ 「ル・アーヴルの靴みがき」以来のアキ・カウリスマキ監督です。 映画って、何々三部作というくくり方をする場合が多く、この「希望のかなた」も「ル・アーヴルの靴みがき」と共に「港町三部作」あらため「難民三部作」と呼ばれて(呼んで?)いるそうです。 本人の言葉かどうか定かではありませんが、「難民」をテーマにもう一作撮るということでしょうか。 監督:アキ・カウリスマキ 北欧の街、ヘルシンキ。ちいさな善意があつまって、妹を探すシリア難民の魂を救う。名匠アキ・カウリスマキ監督(『ル・アーヴルの靴みがき』)、新たな傑作。(公式サイト) アキ・カウリスマキ風というのも変ですが、その特徴が全面に出てきているような印象を持ちます。 人物をフィックスで捉えたままの画、その人物(たち)が一点を見つめたままほとんど感情的な演技をしないこと、そして台詞はもちろんのこと、背景や小道具な
森監督自身が演技し、FAKE する 「この映画自体が FAKE じゃん」 これが、見終えて感じた印象です(でした)。 で、その後、この記事にまとめようと公式サイトを見てみましたら、「誰にも言わないでください。衝撃のラスト12分間。」の宣伝文句、へえー、そんな売り方していたんだ!?とややびっくり! そこから興味を持っていろいろ読んでみましたら、靴下? 隠しカメラ? ヤラセ? なんて言葉も出てきます。まあヤラセはヤラセでしょうけど、靴下って何? などと、ぼんやり見ていた自分を反省しました(笑)。 こんなことなら事前に情報入れて見ればよかったと思います。 『A』『A2』以来実に15年ぶりの森達也監督作。佐村河内守氏の自宅でカメラを廻し、その素顔に迫る。取材の申し込みに来るメディア関係者たち、ことの真偽を取材に来る外国人ジャーナリスト…。はたして何が本当なのか? 誰が、誰を騙しているのか?映画は、
不死身ではなく、死ぬことを拒否した…に大ウケフィンランドのアクション映画です。普段アクションものに興味を持つことは少ないのですが、フィンランド映画であることと、そしてもうひとつ...
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