サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
TGS2024
nanaio.hatenablog.com
新年度が始まりましたね。そろそろ家庭訪問という学校も多いと思います。 毎年、理解ある先生に当たりますようにと祈る気持ちで迎える新年度。 しかし、どうやったらうまく先生に子供のことをわかってもらえるのか、どうお願いしたら子供の障害に適切な配慮をしてもらえるのか、悩むご家庭も多いのではないでしょうか。 タイトルに交渉術と入れましたが、そういうことは苦手な方も多いと思います。 ただ、ちょっとしたコツで学校との話し合いがスムーズに進む方法もあります。 もちろん先生方にもいろんな方がいらっしゃいますので、全てにうまく行くとは限りません。ただ、1年間子供を預けるにあたって、極力良い関係を築いておきたいですよね。 先生は子育てのパートナー 先生方は共に子供の育ちを支えてくださる人なので極力敵に回さないこと、常に感謝の言葉を添えて相談の形をとりつつ要望を伝える(ねじ込むとも言う)と割とうまくいきます。—
前回娘のこの一年の様子をざっくり書いたので、息子の様子も記録しておこうと思います。現在小学5年生、自閉症スペクトラムを持った息子は支援学級に通っています。 nanaio.hatenablog.com 小学校と塾と中学受験 小学2年に始まった学校への行きしぶりは、4年生にはほぼ1、2時間目の授業には出られず早くて3時間目、遅ければ給食前にやっと行けるくらいでした。 5年生になった今年、半分以上は遅刻なし、遅れても1時間目には行けるように。これは中学受験の内申のために本人が頑張りました。支援学級に友達もできて精神的にも少しずつたくましくなってきているようです。 息子も娘と同じ学校を目指して中学受験をする予定です。 公立中高一貫の場合、5年生全部と6年生の1学期の内申が関係してきます。 通常、支援学級の通知表は文字ばかりで◎○△というような段階評価はないのですが、受験を見込んで4年生から普通学級
間も無く2018年も終わろうとしていますね。 気がつけば一年以上ブログを更新しておらず、少しずつ今までのことを記録していこうと思います。今回はアスペルガー症候群とADHDを持つ娘の中学受験の話です。 合格と中学での支援 娘は現在中学一年生。今年の年明けに公立中高一貫校を受験し無事合格。というより寸前までC判定でほぼ諦めていたのにまさかの合格でした。 入学手続きを済ませた後に、中学校に娘が発達障害を持つこと、支援について相談したいことを伝えました。本来なら受験前に相談すべきことでしょうが、倍率の高い公立校で事前に障害を持つことを知られて選考に影響するのが怖かったのです。障害が選考に影響すればそれは差別なので基本的にはありえないのですが、選考基準がオープンにされていない以上、こちらからはわかりません。公立校であれば合理的配慮をする義務があることも含めての賭けでした。 小学校に比べて中学は支援が
幼児期は療育などにかかることが出来ても、小学生中学生高校生と大きくなるとなにも支援がない!幼児でも地域の療育センターがいっぱいで手帳がないと療育が受けられない!と思っていらっしゃる方は多いと思います。 発達障害児が福祉サービスを受けるために必要な手帳といえば「療育手帳」(地域によっては呼び名が違います。東京都では愛の手帳)か、精神障害者保健福祉手帳です。 うちにも二人の発達障害と診断された子供がいますが、現状ではどちらも対象外となり持つことができません。 療育手帳は知的障害を伴う場合(地域によっては知的障害がなくても療育手帳をとれるところもあります)に発行されるもの。精神障害者保健福祉手帳の場合は、知的障害を伴わない発達障害児でも取れる可能性がありますが、現状で子供が申請した例は非常に少なく、二次障害が今のところ出ていないうちの子ではまず通らないだろうと主治医から言われています。自治体によ
息子は自閉症スペクトラムを持つ小学4年生。(正式な息子の診断名は広汎性発達障害) とても不安が強く過敏で疲れやすい子で、支援学級に在籍しています。小学2年から学校に行き渋りがはじまり、朝はいつもどおり起きてもなかなか学校に行けず、ほぼ毎日2時間目か3時間目に学校に送っています。 学校ともいままで何度もケース会議を開いてもらい、息子の学校での不安を取り除くためにいろんな工夫をしてくださいました。そのおかげでなんとか不登校まではいかずにぎりぎりふんばっている感じです。 学校に行けない理由のひとつ それでも時々どうしても学校に行けないときがあります。体調に不安がある時です。熱がある、どこかが痛いなどはっきりした症状がなくてもなんかおかしいと思うと学校に行けません。そんな状態では病院につれて行くこともできないですが、とにかく本人が行けないので無理はさせず休ませていました。 「学校に行ってから調子が
発達障害の診断がついてから約8年、現在娘は小学6年、息子は小学4年になりました。 子供たちも少しずつ成長し様々な変化がありました。現在うちが受けている学校からの配慮と子供たちの近況をざっくりとまとめてみました。 学校では順調に適応している娘 ADHDとアスペルガー症候群(現在の診断名だと自閉症スペクトラム)をもつ娘は通常学級に在籍しており、幼稚園のころから様々な配慮をしてもらっていましたが、現在ではほぼ特別に配慮をしてもらうことはなくなりました。担任の先生や学校は娘の特性をよく理解してくれていますので、忘れ物できつく叱られるようなことはありませんし、気を使ってくださってはいると思います。忘れ物は相変わらず多いですが現在は自己管理に任せています。 日々あまり変化がないように思えて、振り返ってみれば娘もずいぶん成長したんだなぁと思います。家ではまだまだトラブル続きではありますが、学校では順調の
先日息子がテレビの取材を受けました。 きっかけはこちらの記事です。 nanaio.hatenablog.com 地元のNHKの方からとりあえず会って話をと連絡をいただき、たまたま息子が休みの日で一緒にお話を伺いにいきました。 Branchさんで始まった、インターネットを使って全国の子供たちの好きを発見していく新しい支援の形を取材したいというお話でした。 branchkids.jp 子供のことですし、個人情報のこともあるので取材に応じるのは難しいと思いますが・・・と配慮してくださいました。正直、最初お話をさせていただいた時点ではテレビ取材を受けることはないだろうと思っていました。息子は過剰に人目が気になる子で、目立つことを極端に嫌がります。おそらく息子自身が拒否するだろうと思っていました。 お会いしたディレクターの方が上記の記事で東大生の高野さんとビデオチャットでお話していた数学の問題を解い
発達障害児を育てていると「子供の得意を伸ばそう!」みたいなお話はちょこちょこ耳にすると思います。 でもそれってどうなの?実質社会に出ると得意よりも苦手なことを克服する必要があるんじゃないの?という話を成人当事者の方がおっしゃっているのを目にしました。 確かに社会に出れば、自分の得意が通用する職種につけるかどうかはわかりませんし、日常生活や社会生活での苦手がどんどん浮き彫りになってくることもあると思います。 我が家の場合、息子に目立った得意があるため、得意を伸ばすことに注力しているように思われますが、娘には今のところ息子のような目立つ得意は見つかっていません。 つまり親の育て方で才能が花開いたとかというわけではなく、息子が本来持っていた興味とそれを面白いと思った私のやり方がたまたま合致して目立つようになったに過ぎません。 一般の人も含め、人よりも飛びぬけたなにかは持っていないのが大半だろうと
昨年の3月、Twitterで見つけた「東大生の一日を50円で買ってくれませんか?」という記事に飛びついて、当時8歳の息子と数学を語ってもらいました。東京からわざわざ遠く離れた岡山まで来ていただいて。 nanaio.hatenablog.com 息子は広汎性発達障害と診断されており、刺激に弱く不安の強い大人しい子です。特別支援学級で学ぶ現在小学3年生(当時は2年生)。苦手なことも多いですが、ただひとつ、小さい頃から算数・数学に関しては飛びぬけて強い興味をもっています。 ブログ記事にしたところ大変大きな反響をいただき、50円東大生高野さんのその後のご活躍で、書籍化したり新聞記事になったりいろんな動きがありました。 このことがひとつのきっかけとなって新しいサービスが始まりました。 www.makuake.com 『Branch(ブランチ)は、アスペルガー症やADHD(注意欠陥・多動性障害)などの
ご相談のメールをいただきました。ご承諾をいただいたので転載させていただきます。 私はシングルマザーで子供はADHDです。 現在週1回の通級に行っているのですが、普通級にはお友達が出来ず、 学校に居る事が辛いとの事で、今は毎日車で送り迎えをしています。 正直、仕事と子育てで毎日ヘトヘトで自己嫌悪の毎日です。 普通級で子供が辛いのなら、私は支援級に入れたいと思うのですが、 通級の先生は一度支援級に行くと普通級には戻れないから、 もう少し頑張りましょうとおっしゃいます、、、。 NANAOさんの様に上手に導きが出来ていなく、 子供の能力を伸ばすことも出来ていません。 外では我慢しているので家では暴言の嵐の中、 将来の事を毎日不安に感じています。 勉強は出来なくはないのですが、 勉強する精神状態ではなく、このままでは精神病になるのでは?と心配しています。 もし宜しければ 仕事と子育ての両立、、 子育
こちらの記事を読ませていただきました。 codeiq.jp いつも素敵な記事を書いていらっしゃるヨッピーさん(@yoppymodelさん)私も大ファンです。 発達障害について、学校で困難を持った子供達に対する支援、ICT導入の必要性、とてもわかりやすく素晴らしい記事だと思いました。以前、世界自閉症啓発デーでコラボ企画をやったのですが、お金があれば自腹でもヨッピーさんに発達障害について書いてほしいな~と周りに話していたことがあったので(お金ないです)このような記事を書いてくださりたくさんの方に読まれているのは嬉しい限りです。 でも一点だけどうしても言いたいことがあります。 「でも、これだけ細かく子供たちに合わせてやっているのに、親御さんの中には子供を特別支援学級に入れたがらない人もいるって聞きますけど……」 記事は本当にありがたく素晴らしいと思いましたが、この点だけは実情を知っていただきたい
「クラスの子がしゃべっていると先生の声が聞きとれない」 小学3年の息子が教えてくれました。息子は国語と算数は支援学級、後は交流学級である普通学級で授業を受けています。 元々、特定の音を嫌がり耳ふさぎをしたり、耐えられなくなって外に飛び出すこともあった息子。聴覚過敏の傾向はあるだろうと思っていました。 聴覚過敏といっても人より多くの音が聞き取れるわけではありません。音に対する感じ方が違うのです。 人数の多い交流学級では多くの人の声の中から、先生の声だけを聞き取ることが出来ず、指示がわからなくて困っていると言うのです。 自閉症スペクトラムやADHDなど発達障害の特性として、聴覚や視覚、触覚、嗅覚、味覚などの感覚に大きく違いがある場合があります。おそらく感覚の違いは誰にでもあるものでしょうが、過敏もしくは鈍磨によって、日常生活に困難が出てしまうレベルの場合が多いのです。 感覚の違いというのは、生
いつもは発達障害児の子育て、それにまつわるお話を書いているこのブログですが、今回は我が家の現状について、私のこれからの生き方を決意表明させていただく場にさせていただきたいと思います。 ざっくり言うとバカな私の不幸自慢と、それでもずうずうしく生きていくよ宣言ですので、不快な方はそっと閉じていただければありがたいです。 私はとても弱い人間ですので、自分の中だけに溜め込めず、宣言することで前を向いて生きて行きたい。自己満足のための記事です。そして、これはこのブログでこれからも私の子供たちとの生活を書きつづけていく上の背景となってくるので、ツイッターだけでなくこちらでもご報告させていただこうと思いました。 離婚と母子家庭の生活 昨年9月、子供たちとの父親とは離婚いたしました。離婚の原因は様々ありましたが、長い時間お互いに悩み続け、これが私たち元夫婦にとっても、子供たちにとってもベストな方法であろう
前回書いた記事に対して、コメント主さんから再度コメントをいただきました。 nanaio.hatenablog.com 最初にいただいたコメントの内容から私自身が想像で勘違いしていたことも多く、勝手に憤りを感じてそれをきつい言葉で反論してしまったことを反省しお詫びいたします。 はてなブックマークや他の方々のコメントでもいろんな意見を伺いました。 本来、障害児側とその他多くの方々の対立を煽るのがこのブログの趣旨ではないはずがそのような結果を招いてしまったのは、私自身の未熟さだと反省しております。 しつこいようですが、コメント主さんからいただいたお返事にまたお返事を書きたくなりました。今回はどうしたらお互いが納得し、少しでも不快な状況を減らせるか、建設的に考えたいと思います。 様々な特徴を持つ障害があるお子さんと、その他多くのお子さんが同じ教室で学ぶにあたっては、特性ゆえの難しさが出てしまう場合
合理的配慮に関する私の記事にこのようなコメントをいただきました。 同じクラスに障害者のお子さんがいます。 特別学級もありますが、 全く学習にはついていけなくても クラスには在籍させたい(お母様のご希望で) と聞きました。 合理的配慮で付き添いの先生も配置されました。 これは本当に子供の為なのでしょうか? 法律改正を盾にした親のエゴなのではないでしょうか? 特別学級でその子に合った学習をさせてあげたら良いのにと思う一方、この様な考え自体差別なのかと悩んでいます。 障害で差別される事は悲しい事だと理解はしていますが、 合理的配慮により、遠慮のないやって貰って当たり前的な考えには疑問です。 どう考えたら合理的配慮を心から納得出来るのかと悩んでいます。 障害のない子供達だけのクラスとそうでないクラスでは学習スピードも違うと思います。 なのでそれは将来医者になり障害者を助ける側になる可能性がある子の
しばらく前にこのような意味のコメントをいただきました。 正確には「私の子どもたちは、みな、健常で本当に良かったです。 」とだけ書かれていました。 最初は(はぁ?けんか売ってんの?)って一日くらい爆発してツイッターに愚痴をぶちまけていましたが、ちょっとまてよ?と考えるようになりました。 コメントの背景にある不安 発達障害児の子育てについて書いている私のブログにこのようなコメントを書き込んだ匿名のコメント主さんについて、本当の気持ちを知ることはできません。 でも同じような気持ちで読んでいる方は多いのではと思いました。 私のブログのアクセスはほとんどが検索からです。コメントがつけられた記事もSNSで共有した最新のものではなく、しばらく前に書いた記事でした。ということはたぶんわざわざ検索して発達障害のブログにたどり着いているのです。 おそらく理由はひとつ。お子さんの発達について不安を抱えていらっし
発達障害をもつ私たちはあなたの近くで暮らしています。 障害があるようには見えないけども苦手なことがたくさんあって、困っています。そしてあなたを困らせているかもしれません。 私たちの想いを知っていただくことで、お互いに過ごしやすい環境を作ることができるかもしれません。 今までみなさんのあたたかい心遣いで救われたことはたくさんありました。 4月2日は国連で定めた世界自閉症啓発デー、4月2~8日は発達障害啓発週間です。 今まで嬉しかったこと、ありがとうを伝えたい。そしてこれからも社会の一員としてみなさんと共に歩んで行きたい。そんな私たちの想いがつまったツイート集です。 #自閉症啓発コラボ2016 04/02は世界自閉症啓発デー。 啓発の為に、明日はシンボルカラーのブルーのものを何か身につけてお出かけしてみませんか? pic.twitter.com/OoGq68ZesP— fumikichi (@
どうしてできないの?どうして伝わらないの?周りの人にそんなもやもやを抱えていることはありませんか? みなさんも困っている、でもその人も困っている。 もしかして、発達障害などの認知や感覚の違いがあるのかもしれません。発達障害と正式に診断されていなくても傾向をもつ人は数多くいると言われています。私もおそらくその一人です。 自閉症はスペクトラム(連続体)という考え方で、その特性にどこかしら該当する部分がある場合も多いと思います。日常生活に大きな支障をきたしているかどうかで障害と診断されるかの境目となるそうです。障害とまではいかなくても、もって生まれた特性からなんらの困難があったり周りとうまく行かないケースもあると思います。 医師でない人が他人を勝手に「診断」することはとても失礼なことですが、もしかして本人が困っている人かも?と想像することはできるかもしれません。 実はちょっとしたお互いの工夫で解
私の子供たちふたりは「発達障害」と診断を受けています。 発達障害は生まれつきの特性により得意なことと苦手なことの差が大きく、感覚などの違いをもつために日常生活に困難を抱える障害です。「発達しない障害」ではなく、発達のスピードに凸凹があり興味に偏りが見られます。 うちの子供たちは見た目でも障害をもっていることはわかりませんし、おそらくよほど詳しい人でない限り話しても気付かれることはありません。 娘はとても活発で明るくよくおしゃべりをする女の子、息子は大人しいおっとりした少年、そう見える程度です。しかしそれぞれに社会生活に困難を抱えています。うちの子供たちの場合は主に社会性やコミュニケーション面での困難があります。 私の子供たちは理解ある周りの方々に恵まれ、充実した支援環境の中で育っています。スピードの凸凹はありますが、確実にできることを増やし学び続けています。これは今の体制を築いてくださった
50円で東大生が売ってたので買ってきました。 www.ryosuke-takano.net これは!! 東大生だから東京在住だよね?こんな遠い地方まで(中国地方)本当に交通費自己負担で学生さんが来てくれるんだろうか?(いやいや東大生だからもしかしてお金持ちのご子息かもしれない)ダメ元でとりあえずチャレンジ!ツイッターで問い合わせをしてみました。 依頼した内容は「小学2年の息子と数学を語ってほしい」 なんと即答で引き受けてくださいました。たぶんね、遠いし相手は子供だし最初は(ゲッ!)って思われたと思うんですよ。ブログの記事をいくつか拝見しましたがお若い方のノリで私とは全く接点はなさげですし。でも国内ならどこでも行くと書かれた以上断るわけにもいかないでしょうし引き受けてくださったんだと思います。 ダイレクトメールで日時の打ち合わせ、うちの息子が自閉症スペクトラムであることを含めどんな子であるか
今年もまもなく世界自閉症啓発デー&発達障害啓発週間です。 昨年もみなさまのご協力で行った自閉症啓発デーコラボ企画、今年もやります! nanaio.hatenablog.com 先日こちらの記事でお知らせしたものをまうどんさん(id:mauzounさん)がわかりやすいイラストにしてくださいました! まうどんさんのブログはこちら。 マンガ蒲田家★定型外家族 ひとりでも多くの方々に発達障害をもつことで困っている人々のことを知ってもらい、共に社会を形成していく仲間として、お互い過ごしやすい世の中を実現するための小さな取り組みです。 小さな声でもみんなで声を合わせれば少しでも遠くに届くかもしれない。 みなさまそれぞれの視点からの発信をお待ちいたしております! 「服の前後ろは君にとってはどうでもいいことかもしれないけど、周りの人に笑われる恥ずかしいことだから気をつけようね」 息子「うん、どうでもいい」
息子はとても不安の強い子です。受動型といわれるタイプで大人しく自分からトラブルを起こすことはめったにありません。 自閉症スペクトラムの特性である社会性やコミュニケーションやこだわりなどの問題は持っていますが、困っていても周りに迷惑をかけないため見落とされやすいタイプです。 うちの場合はたまたま娘がADHDと積極奇異型のアスペルガー症候群で診断までたどりついたため、息子の困難も見つけてもらうことができました。娘のことがなければ息子の困難には親の私でもなかなか気付けなかったと思います。それくらい手のかからない子でした。 でも息子はひとりでずっと困っているのです。 現在8歳になる自閉症スペクトラムの息子は昨年からリスパダールを処方されています。診断がついたのは2歳の時。今までは特に発達障害に対して薬の処方はされておらず療育や特別支援教育で対応していました。ところが日常のストレスから元々強かった不
4月2日は国連の定めた世界自閉症啓発デーです。 昨年の自閉症啓発デーでは啓発記事のコラボを企画したくさんのブロガーの方々にご参加いただきました。 nanaio.hatenablog.com 昨年の経験を踏まえ、今年はテーマを設けさせていただきブログだけでなくツイッターからも参加していただける形にしようと思っております。 テーマは嬉しかった(お願いしたい)配慮とありがとうの気持ち 「啓発」ですから、一人でも多くの発達障害や自閉症と関係ない方々にどれだけ声を届けられるか興味を持っていただけるかが大切だと思います。 発達障害や自閉症がどんな障害であるかどんなことに困っているかを知ってもらうことも大切ですが、実際に一般の方々が一番知りたいことはなんだろう?と考えました。 知ってください、理解して下さい、だけでは知識として入っても実際どうしていいのかわかりづらいですよね。 身近に発達障害や発達障害か
聴覚過敏、触覚過敏など、発達障害にともないさまざまな感覚の受けとり方に偏りがある場合があります。 感覚の違いは日常生活にさまざまな困難をもたらすことがあります。 集団の中でじっとしていられないのにも、聴覚が過敏で音に耐えられなかったり、前庭感覚(後ほど説明)に鈍磨があり刺激が不足して辛いなど、感覚の違いが原因していることもしばしばあります。 爪や鉛筆をかじってぼろぼろにしてしまうのも固有感覚の鈍磨から刺激を求めている行動かもしれません。 なにか困ったことや問題があったとき、お子さんの特性を把握し、その原因を探るのがまず第一歩となります。 感覚の問題は生まれつきその状態なので、本人でも人と違うことをなかなか知ることができません。ですから感覚の違いが原因で困っていることに気付くことも難しいのだと思います。 感覚のことをうまく人に伝えるのは大人であっても困難なこと。ましてやコミュニケーション面で
お子さんが学校で困っていることについて、担任の先生に直接支援をお願いしても、先生がお忙しかったり、意見がかみ合わなかったりで、なかなか解決に向かわないことがあると思います。 そんなときはケース会議が役に立つかもしれません。担任の先生と保護者だけでなく、チームでお子さんの支援を考えていく仕組みです。 うちでは現在小学校4年生の娘について、学校で定期的にケース会議を開いていただいています。 ケース会議とは、困っている子供に対する支援について、担任の先生一人で抱えず他の先生方や保護者、時には外部の専門家などを交えて支援をみんなで考えて支えていくために行われるものです。 校内の先生方で情報共有として行われる場合と、保護者などを交えて行われる場合があるそうです。 ケース会議を行うには 発達障害など困難を抱えたお子さんの学校生活において、なにか困っていることがあるときに、担任の先生にケース会議を申し入
自閉症スペクトラム、ADHD、LD(学習障害)など発達障害を持っていると学校の授業になじめなかったり学習面でのつまづきをかかえることは多いと思います。 学校の授業についていくことが困難な場合もあれば、不登校気味だったり、支援学級で教えてもらうスピードが遅い場合もあると思います。 学習でつまづく原因はなにかは、それぞれのお子さんの特性によって様々です。読み書きに困難があるのか、注意力や興味の問題なのか、聴覚優位か視覚優位なのか。 まず困難の原因をつきとめてから支援のやり方を考えたほうがよいのでしょうが、なかなか難しいですよね。おおまかにこんなことが困難だろうと思ってもどういうやり方がヒットするかは、やってみないとわからないことも多いです。 うちの場合は息子が数に極端に強い興味を持っていたこと、娘は新しい知識を得ることに貪欲であったことなどから、小さい頃から家庭学習に取り組んできました。 一番
親として子育てをしていくうえで一番の目標はなにか? 「自分が死んだ後も子供たちが生き延びられるようにすること」だと私は思っています。 我が家には二人の発達障害児がいます。うちの子供たちの場合は、障害児と言えども障害者手帳も療育手帳も条件を満たしておらず現状では持っていません。成長の過程で二次障害などが起きれば変わってくる可能性もありますが、おそらく一般の社会に出て行かなくてはなりません。 福祉の制度を利用できる範囲の障害であればまた違ったやり方となるのでしょうが、うちの子の場合は一般の社会の中で自立して生きることを目指さなくてはなりません。 その中で一番必要な力はなにか、何があればこの子たちは生き延びられるのか、私に出来ることは何なのか。 生まれつきの障害ゆえの生き辛さを持ち、生きる上でこれから獲得しなければならないスキルは山のようにあるでしょうが、生活力をつけること、これが一番大切なので
平成28年度より施行される障害者差別解消法に伴う合理的配慮を、実際に学校へお願いするにはどうすればよいのかについて書こうと思います。合理的配慮とはなにか?についてはこちらの記事をご覧ください。 nanaio.hatenablog.com 法律が出来る、合理的配慮を求めることが出来るといっても、実際にはどうしたらいいのか、何をお願いできるのか、どう合意形成に持っていくのか、なかなか難しいですよね。 先日、東京大学先端科学技術センターの近藤武夫先生の「障害のある子どもたちへの合理的配慮とテクノロジー」という講演会に伺い色々と勉強させていただきました。 近藤先生はDO-IT Japanという障害や病気のある小中高校生・大学生の高等教育への進学とその後の就労への移行支援のプロジェクトをなさっていらっしゃる先生です。 DO-IT Japan その講演会とは別に、先日私の居住地の教育委員会の方々と懇談
前記事の続きです。 今回は発達性協調運動障害(DCD)にどう対応していくかについて考えたいと思います。 nanaio.hatenablog.com うちの子供たちは今まで作業療法やグループ療育、通級指導教室を通じてさまざまなトレーニングを受けてきましたが、主に運動障害に対して行ってきたものを目的別に分けて考えてみました。 ・感覚鈍磨に対する刺激を入れる運動 ・バランスなど体幹筋肉を鍛える運動 ・脱力のためのリラックス ・なわとび、鉄棒など具体的な運動のやり方指導と工夫 ・楽器演奏など手先の微細運動に関わるやり方指導と工夫 刺激を入れる、体幹筋肉を鍛える、リラックスは続けていてもこれといって何かが目に見えて出来るようになるものではないですが、苦手を補うための体の基礎を作るものです。 特にADHDの多動児の場合、筋肉の使い方や感覚にもアンバランスがあるため、そのバランスを整えることで落ち着いた
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『うちの子流~発達障害と生きる』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く