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TGS2024
note.com/kazutomi
認知バイアスとは、人間が共通に持っている、物事を判断する際のくせのようなものです。そのせいで誰もが、特定の物事に対して、同じような判断をし、それはときに非合理です。 このノートでは、消費税が「消費」税に――つまり消費者が払っているように――誰の目にも見えるのは、この認知バイアスのせいだろうということを説明します。 簡単な認知バイアスの例認知バイアスを体感してみましょう。次の質問に直感的にパッと答えてみてください。 ・アイスクリームと飴玉は合わせて110円です ・アイスクリームは飴玉より100円高いです ・飴玉はいくらでしょうか? 多分、ほとんどの人が「10円」と思ったはずです。そうでない人も、最初に思い浮かぶ答えは10円だったのではないでしょうか。私もそうです。(ちなみに正解は5円です) このように、人間の判断には、ときに非合理な、しかも特定の方向の偏りがあります。それが認知バイアスです。
「直接税(直税)、間接税(間税)という分類は、租税の分類の中で最も古く、財政学のいまだ存在しない時代に現れ、租税体系のいまだ構成されない時代にその起源を有し、その後も財政学において論争されてきた。しかし、従来の説明をもってしては、矛盾と不明確な点があるにもかかわらず、実際を支配し、慣用されている。」――― 高木勝一(編著)『租税論』、八千代出版(2011年)、10~11ページこのノートでは、「間接税」というものは現実には存在せず、そう見えているだけのものだと説明します。そう伝えたい理由は、この30年日本で起きてきた賃金低下の最大の原因として消費税を疑う必要がある、と言いたいからです。 賃金低下の直接的な原因として消費税が疑われることはほぼ皆無です。しかし消費税が直接税なら(というか、直接税だから)企業は人件費を削ることで節税できます。ならば消費税と賃金低下が無関係とは言えないでしょう。 そ
あなたが今の給料に満足いかず、転職も簡単でないなら、まずは消費税に反対した方がいいでしょう。一見、無関係に思えるでしょうが、消費税はあなたの給料を上げさせない元凶です。 事実。消費税が導入されてから給与は下がり続けている。グラフを見れば一目瞭然です。景気による変動はありますが、給与上昇が鈍り、さらに下降に切り換わったのと、消費税導入や税率引上げの時期は一致しています。 企業は消費税を節税するために人件費を削る。企業が納める消費税額は原理的に 納税額=(年間の売り上げ−年間の仕入れ)×8/108 で計算できます。売り上げの内訳はおよそ(仕入れ+人件費+利益)です。だから上の式は 納税額=(年間の人件費+年間の利益)×8/108 となります。利益を減らさずに節税するには、人件費を減らせばいいとわかりますね。だから企業はブラック化し、賃金は低下するのです。 消費者が消費税分を払っているのだから、
著作権法の改正による違法ダウンロード範囲の拡大に対し、さまざまな方面から激しい反対が起きています。その反対の多くは、「適用範囲が広すぎるためにネット利用が萎縮すること」を理由にしているようです。 しかしこの反対理由は、問題の本質を少し外しているように思えます。国民にとって、真に問われるべきことは「ダウンロードする権利を、著作権がどこまで制限していいか」ではないでしょうか。「著作権という権利をどう守るか」という視点からは、この本質は見えないと思われます。 そして、ダウンロードする権利は人権である、と国民は言って構わないと思います。 憲法には「表現の自由」や「言論の自由」などは書いてあります。でも「ダウンロードの自由」なんて書いてありません。そんな権利はあるのか?と思われるでしょうから、少し説明してみます。 (ちなみに、今では広く人権と認められているプライバシー権も、憲法には書いてありません。
改訂版の出版のため、このノートは公開を終了しました。新版は以下からご利用いただけます。 https://www.amazon.co.jp/dp/B07DBZDH9Y/ (以下、旧版の最初だけを掲載します) 「輸出戻し税は益税だ」という印象論に対して、消費税の計算方法に従っているから益税ではないとする説明があります。このノートでは、その消費税の計算方法こそが益税を生み出していることを説明します。ポイントは以下の通りです。 ・税とは国民から政府への財産の移転で、還付はその逆 ・市場価格が商品の価値を表す ・「消費税分」は対価に含まれる ・輸出業者から政府への財産の移転は起きない ・値上がりという負担と税負担は違うもの ちょっと長くなりますが、わかりやすく説明したいと思います。
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