数年前、私の学部時代の大学に、UCLAやHarvardといった大学から、その分野で世界をリードしている心理学者が集まって、記憶や学習についてのセミナーをしてくれたことがあります。非常に役に立つ情報があったので、まとめておこうと思います。 今回は、セミナーの中心人物であったUCLAのRobert Bjork氏の内容を紹介します。 彼は記憶と学習について研究しており、世界でもトップレベルの認知心理学者だそうです。彼の研究室のウェブサイトをみれば、大まかの研究成果はつかめるかと思います。(リンク←このサイトにある情報だけでかなりの改善が見込めるはずです。) 今回紹介する最も重要かと思われる3つのポイントは 『テストの効果』『スペースの効果』『ランダム効果』 です。 1.テスト (Testing effect)例えば、UCLAの学生たちを対象にした実験で、「鯨は哺乳類である。」という記述を記憶させ