おかしい。なんで、今日は終わってしまうのだろう。 そんなチンケなポエムが、ふと脳内で再生される。部屋の時計は天を向き、深夜が訪れたことを主張する。嗚呼、読もう読もうと思っている読書が今日も1ページも進まなかった。 寝る前になって、私は本棚にズラズラと積まれた「積読」たちを眺めながらため息をこぼす。知の結晶らしく、誇らしげに並んだ本たちはどれもAmazonで注文しその翌日に届いたもの。現代の魔法と涙ぐましいサービス努力であっという間に届いたは良いものの、今日も私はどの本にも手をつけていない。中には半年以上も放ったらかしの本もある。 重い瞼の裏を見ながら「配達員さんごめんなさい、もう明日の午前中配送なんて選びません」と、私は頭の中で手を合わせ静かに眠りにつくのだった。 わたしの4時間はどこへ消えた? 1日は24時間だということは、物心がついた時から一応は理解していました。そして金持ちでも買えな