『深川あやかし屋敷奇譚 ~天眼通の旦那と春の夜のまぼろし~』笹目いく子 (著), 丹地陽子 (イラスト) アルファポリス文庫 あらすじ高級料理茶屋の次男坊で名うての遊び人として名を馳せる千之助は、因縁いわくつきの品に目が無い。 女中のお凛は持ち込まれた品の謎の解明に付き合わされる。 人の心と怪異が絡まり合う、シリーズ第二弾。 弾き手の命を奪う三味線の謎歌舞伎の長唄三味線方を務める有名な弾き手、二代目杵屋勘十郎の妹が持ち込んだのは一棹の三味線。 見た目はおかしなところなどない綺麗な楽器だが、妹のお春によればこの三味線は兄の勘十郎に取り憑いて命を奪おうとしているのだとか。 「朝霧」という名のこの三味線は弾き手を選び、ふさわしくないものが弾くとやがて正気を失い命を奪われるそう。 勘十郎はろくに食事もせず朝から晩まで弾き続け、痩せ細っていくその様子に心配したお春がこっそりとこの三味線を持ち出したの