また今季、レスターから浦和レッズに復帰を果たした阿部勇樹は、「僕にとってはずっと監督です」と言う。 「自分のすべてを変えてくれた監督。今でも会ったら監督って呼んじゃいそうだし、こんなプレーをしていたらオシムさんに怒鳴られるんだろうなという思いが常にあります」 ジェフでオシムのアシスタントコーチを務め、現在はU-16日本代表のコーチである江尻篤彦は、「68m×105mというピッチの規格のように、何があっても変わらない真理のような存在」とオシムを評する。 「これからもサッカーは進化していくけど、彼に教わったものはその進化のベースに必ずあるのだろうと思います」 オシムの下でジェフは優勝争いの常連になる 彼らにこうも言わしめるほどの影響を残したオシムは、ジェフで一体何をしたのか。彼がJリーグで成し遂げたことの意義は、どこにあったのだろうか。 '03年のJリーグ・ファーストステージ。オシムを新監督に