かなり昔になる。 司馬連の「眠り狂四郎」を読んで、 趣味と思うくらい 剣劇にはまり込んだ時期がある。 その奇数な生まれの異様な 雰囲気を持つ主人公にはまった。 市川雷蔵の剣さばきを堪能したものである。 その後、「錦之助」の「子ずれ狼」も見て その剣客ぶりに、心が躍った。 そのはまっていた気持ちは、年を 重ねるとともに下がり、すっかり きえていった。 それから数十年暦はめ繰り、 年を経て、別の ジャンルに趣味に移った。 それが、演歌にである。 この演歌の中の詩が、 何とは説明しにくいが、 歌に封印された 凝縮された心の叫び、 因縁、望郷、いたわり、 憧れが限られた文字数の 限られた詩曲のなかで、 納められていることに、 気が付いて、ある時から ひきつけられていった。 そし今演歌に親しんで いるのである。 時代劇の先に今が有る のだろうと思う。 そして偶然にも「福田こうへい」さん の作品に出合