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歌愛ユキが歌った「ざぁこ」が、主に海外リスナーから批判を集めた件。単なる炎上と片づけてしまうことは容易だが、連綿と続くボカロの足跡を踏まえることで、見えないものが見えてくる。ボカロ文化を俯瞰しつつ、評論同人誌「ボーカロイド文化の現在地」を発行するhighland氏の寄稿。 2025年2月9日、ボカロP・柊マグネタイトさんが公開した新曲「ざぁこ」が国内外で大論争を巻き起こした。MVの映像を担当したのはCAST(channel)さんで、ボーカルはVOCALOIDの歌愛ユキだった。 この度は新曲「ざぁこ」を見ていただき、また多数のご意見をいただき誠にありがとうございます。 本楽曲ではVOCALOIDの歌愛ユキを起用した内容としては、歌詞・描写に不適切な表現が含まれているとのご指摘を受け、様々なご意見を頂戴しました。… — 柊マグネタイト (@hiiragi_magne) February 9,
本稿は、Webメディア「KAI-YOU」にて2025年3月に公開された記事を再構成したものです。本文にある価格、発送期間等は変動する可能性があります。 みなさんは日本で出版された書籍や雑誌の一部がPDFで手に入るようになったのをご存じでしょうか? しかも、合法で手に入るらしい。お金は少しかかります。 日本で出版された本や雑誌のほとんどを読むことができる国の機関である国立国会図書館が提供する蔵書のコピーを受け取れるサービス「遠隔複写サービス」がパワーアップしたのです。 これまでは本の内容がコピーされた紙を郵送で受け取っていたところを、2月20日からPDFでも受け取れるようになりました(外部リンク)。 今回は便利になった国立国会図書館の「遠隔複写サービス」を実際に使いながら解説します。記事の最後には注意点などもまとめています。 目次国立国会図書館「遠隔複写サービス」を使うための前準備PDFで複
九条林檎さんに、VTuber業界で今話題のトピックを解説してもらう連載「おしえて、九条林檎様!」。まる1年にわたって毎月様々な話題でお送りしてきた本連載は、今回が最後の更新となります。最終回のテーマは「VTuberとIP」です。 みずほ銀行や矢野経済研究所による調査において、IP(※1)としての可能性に期待が寄せられているVTuberは日々多くのコンテンツとコラボしています。漫画やゲームといったメディアミックス展開も増加しており、街中に溢れる広告でVTuberの姿を見かけることも多くなりました。 VTuberのIPとしての価値が拡大していくかどうかは、業界の発展にも直結する重要な要素です。最終回らしく業界の先を展望しつつ、未来を考える上でも重要な“VTuberのIPとしての可能性”について聞きました。 (※1)IP。Intellectual Propertyの略称で、知的財産を意味する。広
VTuber黎明期となる2018年から有閑喫茶あにまーれをはじめ、ハニーストラップやブイアパなどのグループを世に送り出してきた774inc.。 前編では、2023年の全グループを統合して「ななしいんく」とした組織再編の意図、そもそもなぜこれまで運営チームの露出を避けてきたかをうかがってきた。 VTuber黎明期から謎に包まれた事務所「ななしいんく」が初めて語る、グループ統合の真意 2018年に「有閑喫茶あにまーれ」「ハニーストラップ」を世に送り出したことを皮切りに、VTuberの黎明期から今日まで数十人のVTu… 後編では、774inc.の設立秘話や、他事務所移籍や独立、さらには近年での卒業撤回など、やや異例にも思える運営チームの方針について掘り下げることで、「ななしいんく」という独特な組織ならではのタレントとの距離感や展望が見えてきた。 目次謎に包まれた774inc.の創業秘話タレントに
2018年に「有閑喫茶あにまーれ」「ハニーストラップ」を世に送り出したことを皮切りに、VTuberの黎明期から今日まで数十人のVTuberを抱え、独特の存在感を放ち続ける「ななしいんく」。 しかしその存在感とは裏腹に、その運営体制やスタッフについてはほとんど全て謎に包まれていた。 2023年3月には、所属グループ全ての統合を行い、事務所名を「774inc.」から「ななしいんく」に改名(運営会社名は「774inc.」)。 大規模な組織改編から2年、創業期から現在に至るまで謎に包まれていた運営の裏側に迫る、ななしいんく初インタビューを前後編で公開。 目次なぜ、ななしいんくは運営の露出を避けてきたのか?今改めて語られる、グループ統合の真相グループ統合をめぐる運営の事情と、思わぬ内部的な変化統合から2年……過去最大の危機を乗り越えて なぜ、ななしいんくは運営の露出を避けてきたのか? ──今回、これ
九条林檎さんをお迎えし、VTuberシーンで話題のトピックを解説してもらう連載「おしえて、九条林檎様!」。第12回のテーマは、VTuberにまつわるルッキズムです。 容姿や身体といった見た目を理由にした差別や不当な扱い等々、ルッキズムという言葉が内包する意味合いは多様です。容姿に基づく言動への違和感を言い表す際に、様々な場で耳目に触れるようになりました。 理想的な体型を要請されてきた時代を乗り越えて、ありのままの自分を受け入れようとする「ボディポジティブ」といったムーブメントも活性化してきました。 翻って、バーチャルの世界は外見を容易に変えられるため、ルッキズムに苦しむ人々の救いになるとの見方もあります。一方で、表向きは鳴りを潜めつつある容姿いじりが、奇妙なことにVTuberシーンには根強く蔓延しています。 どこかアンバランスな“バーチャルにおける外見”について、ルッキズムをキーワードに、
かつて「日本らしさ」と呼ばれた文化の新しい形 2024年12月3日。大韓民国の当時の大統領ユン・ソンニョル大統領は午後10時半頃、対国民緊急談話を通じて、非常戒厳を宣布した。この宣言を受け、パク・アンス戒厳司令官は同日午後11時に「戒厳司令府布告令(第1号)」を発出して、あらゆる政治的組織の集合と政治活動を禁止することを発表。あらゆる政治活動の対象には、国会も含まれていたので、ヨイドにある国会正門は軍部によって閉鎖される。 しかし議員たちは壁をよじ登るなどして国会内に侵入。ウ・ウォンシク国会議長のもと、190人の議員が「戒厳解除要求案」に賛成し、解除要求案が可決されることで、戒厳令の法的有効性はなくなった。議会を封鎖しようとする軍人とバリケードを慣れた手つきで築きあげた政治家や職員たちの攻防がメディアを駆け巡った。 2025年3月現在、ユン元大統領は、大統領の資格をめぐる弾劾裁判と内乱罪に
KAI-YOU掲載の「TCGの歴史と未来」ではさまざまなトレーディングカードゲーム(TCG)が登場したが、それぞれのタイトルには異なる特徴があり、ルールやカードも千差万別だ。各タイトルを深く知るためには、それらの違いを把握することが欠かせない。 【調査】カードゲームの9割は5年以内にサ終する──30年に及ぶTCG史を分析する 世はまさに大TCG時代! ゲーム業界に不況の波が押し寄せるなか、2023年度のカードゲーム・トレーディングカードゲーム(TCG)の… たとえば『Magic: The Gathering』(1993)において、毎ターン容易に4枚も5枚もカードを引けるようになれば、試合はたちまち破綻してしまう。そのため、カードを引くためのカードには相応のコストや条件が課されている。一方、『ポケモンカードゲーム』(1996)ではカードを何枚も引くカードが平然と飛び交っており、毎ターン何枚も
“元企業勢”だったと明かす動画を公開して話題となったVTuber・楪帆波。 前編では、当時の舞台裏で何があったのかを中心に、当時の気持ちや現在振り返った心境をうかがった。 現在、楪帆波の周りには、根強いファンと苦楽をともにする仲間の姿がある。 企業勢としての引退後、なぜ再出発を選ぶことができたのか。個人勢として活動する彼女に改めて、これからの目標を聞いた。 目次「会社だけが悪かった」とは言えない──当時の内実を語るもっとみんなと交流したかった。楪帆波としての再始動を振り返るずっと応援してくれてる人たちに寄り添っていきたい「今のトレンドは羨ましい」転生が当たり前になったVTuberシーン配信は活動の一部でしかない。今の目標は「楪帆波」というブランドをつくること 「会社だけが悪かった」とは言えない──当時の内実を語る ──楪さんとしては、当時所属していたグループの炎上騒動は、実際の内実と照らせ
2024年10月11日から、筆者の家のPlayStation 5は長時間の苦行に晒されることになった。この日、アトラスから発売された『メタファー:リファンタジオ』が発売されたからだ。筆者が在宅中には筆者が、不在時には長女が延々と『メタファー』をプレイし続けた。 『メタファー』はどうやらゲーム機本体への負荷が高いらしく、ボス戦などのシーンではオーバーヒートのせいで電源がよく落ちた。途中からは保冷剤でPS5を挟むようにしたことで、安定してプレイできるようになった。しかし、最近購入した別のタイトルでは、この方法でも落ちまくるので、ついに外付けの冷却ファンを購入した。その活躍に期待である。 かような障害はあったものの、我が家で『メタファー』は大好評だった。僕よりもプレイ時間の長い長女はずっと早くクリアし、そのあとしばらくはロス状態に陥っていたほどだ。ちなみに彼女の推しは、キャラクター人気投票の中間
九条林檎さんにVTuberシーンで今話題のトピックや活動の裏側を聞いていく連載「おしえて、九条林檎様!」も、第10回を迎えました。今回のトークテーマは切り抜き動画です。 長時間に及ぶ配信のダイジェストを気軽に視聴することができる切り抜き動画は、ファンとしてはありがたい存在。VTuberとしても認知を広げる手段として受け入れられています。 一方で誤解を生む動画を嫌って切り抜きを禁止するVTuberも少なからずいて、スタンスは人ぞれぞれです。VTuberにとって切り抜き動画とはどういう存在なのか。切り抜き動画の今後の展望と共に聞きました。 目次どんなVTuberでも狙って獲得できない切り抜き師の希少性切り抜き動画の収益はVTuberに還元されない?自ら切り抜き動画を制作するVTuberが増えている理由切り抜き動画の産業化は加速する? 九条林檎が予測する未来 どんなVTuberでも狙って獲得でき
第7回 VTuberの二次創作は「ナマモノ」になる? AI生成は許される? 令和の同人文化を法的に解説 芸術活動を支援する「骨董通り法律事務所」に所属する寺内康介弁護士の協力のもと、連載中の「ポップカルチャー×法律 Q&A」シリーズ。 第7回は「二次創作と著作権」を取り上げる。近年、AIの普及もあり二次創作のハードルが下がり、ガイドラインを明確に制定する企業も増えている。任天堂や集英社といった大手企業だけでなく、カラーが「『エヴァンゲリオン』シリーズのファン創作物の公開に関するガイドライン」を制定したのは2020年末のことだ。 「エヴァ」二次創作ガイドライン公開 動画配信や有料ファン会員サービスに言及 映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の公開を2021年1月23日(土)に控えるアニメ制作スタジオ・カラーは、「エヴァンゲリオン… しかし、ガイドライン違反で損害賠償を求めるケースは、一般的に
2017年から始まったVTuberシーン。2025年の現在、シーンには多数のタレントを抱える巨大な事務所をはじめとした様々なグループが存在し、一定の成熟を見せたと言っていい状況にある。 そんなシーンの歴史には、一世を風靡しながら瓦解していった、時代のあだ花とでも言うべきプロジェクトも数多く存在する。 現在は個人で活動するVTuber・楪帆波。彼女は2025年1月10日、“元企業VTuber”だったと明かす動画を公開。動画のなかで「今は今で楽しく活動してます」と前向きに語る彼女にしかし、尋ねたい質問はいくつも思い浮かんだ。 「どのような契約形態、制作体制だったのか」「当時の人気や批判をどう受け止めていたのか」そして何より「なぜプロジェクトは頓挫しなければならなかったのか」 いま、楪帆波の口から語られる、炎上の舞台裏で何があったのか。前後編のインタビューでお届けする。 目次エンタメの道に進むと
ネット広告は悪どく、見るに堪えない成果物になる一方である。 その現状を変えるには広告主側、プラットフォーム側の努力だけでなく、視聴者による良し悪しの判定が不可欠だ。 現代では得てして悪評の方が広まりやすく、良い評価を広めるのは年々難しくなっている。それがほとんどの人から推されない、広告であればなおさらだ。 普段、私は「広告を見るやきそば」というnoteにおいて、個人的に広告をまとめ、最強ランキングというとても俗な──しかしわかりやすいであろう形で、広告を評価してきた。 誤解されがちだが、私は広告業界の人間ではない。単に趣味として広告を見ては感想をつけ、広告を数え、悪質度だの誇張度だのという独自の尺度でグラフ化し、そしてそれをまとめた報告を、広告を嫌う人から広告を生業とする人まで多くの方にご覧いただいている。 普段のまとめでは主に「悪い広告」が主役なのだが、今回は「良い広告とは何か?」をお題
私は批評家であり、日本語ラップについて文章を書いている。それで、自分の文章を「日本語ラップ批評」と言ってみたりもしている。 日本語ラップと批評。たとえば、日本語ラップについて、私は100枚のアルバムを選定・レビューした日本語ラップのディスクガイド本である『日本語ラップ名盤100』(2022年,イースト・プレス)というのを書いた。 韻踏み夫、日本語ラップの名盤100枚をレビュー 気鋭の批評家による新たな入門書 ライター/批評家の韻踏み夫さんが、日本語ラップの名盤100枚(+関連盤200枚)の聴きどころをレビューした『日本語ラップ名盤1… 他方、批評ということで言えば、赤井浩太・松田樹編著『批評の歩き方』(2024年,人文書院)という本に、絓秀実という批評家についての文章を書いた。両者はまったくかけ離れて見えるようで、他の人からも、これが一人の人間のなかでどう折り合いがつきうるものなのかと、し
VTuberは現在何人いるでしょうか? VTuber全体の視聴者やファンは増えているでしょうか? 私、myrmecoleonは2018年よりVTuberを調査し、日々データを収集しています。 2024年末に、そのデータの一部をまとめて同人誌『VTuber統計レポート2024』として「コミックマーケット105」で頒布しました。今回は、その概要を紹介します。 一部、同人誌で収録できなかった最新のデータもふまえて動向をまとめています。 なお、本記事は同人誌4章の「まとめ」に補足と同人誌中で掲載している図の一部を参考に提供しているものです。文中に不足の内容は同人誌内において説明しています。 ご興味のある方は筆者SNSまで問い合わせいただければ入手の方法をご連絡いたしますので同人誌入手の上ご参照ください。 目次「VTuber統計レポート2024」における、データの取得方法VTuberは少なくとも6万
解説役として九条林檎さんをお迎えし、変転著しいVTuberシーンを俯瞰する連載「おしえて、九条林檎様!」。2025年最初のテーマは、日夜多くの配信者が取り組んでいる「ゲーム実況」です。 VTuberの活動の一形態として完全に定着しているゲーム実況は、なぜ定番たり得たのか? 『8番出口』が大ヒットした理由、配信者間で流行するゲームの共通点、高度なマルチタスクの結晶であり決して簡単ではないその仕組みを聞きました。 目次ゲーム実況の地盤をさらに強化した、コロナ禍のユニークな変化九条林檎がゲーム実況をあまりしない理由『8番出口』と『壺』の共通点──流行るゲームの条件無視という消極的な最善策 マニュアルがない指示厨への対応VTuberのゲーム実況はマルチタスクの鬼 ゲーム実況の地盤をさらに強化した、コロナ禍のユニークな変化 ──ニコニコ動画での隆盛を経て、ゲーム実況が配信手法の定番になって久しいです
2023年夏。筆者はその日、とあるスタジオにて2人のスターと対面していた。 ロックバンド・SiMのボーカリストであるMAHと、若きヒップホップスター・OZworldによる2人の対談の場で、筆者がインタビュアーとして居合わせることになったのだ。 もともとはe-Sportsチーム・FENNELの新スタジオが設立されたことに関連し、FENNELとの関わりが深い両者。筆者からは特に近年日本のロックとヒップホップについて話をうかがった。 OZworld×MAH(SiM)対談 ロックの危機感「ヒップホップには負けたくない」 ラッパーも抱えるプロe-Sportsチーム・FENNEL(フェンネル)が、またユニークな試みを発表した。都内某所に居を構えるチームの… その時点での両ジャンルの交差点という記録はある程度は残せたのではないかと思うなかで、2024年に入ると、ロックとヒップホップ両者における刺激的な話
かつて、インターネットでの投稿や交流に端を発する「ネットラップ」、ニコニコ動画で隆盛した「ニコラップ」と言われるジャンルが存在した。 2024年、ネットラップを出自に持つラッパーの中でも、卓越したスキルを持つ3人がコラボを果たし、かつての文化や今の活躍を知る人々を騒つかせた。 旗振り役となったのは、ラッパーのJinmenusagi。ラップを始める以前からステージでその活躍を見ていたという先達の2人に声をかけたことから、その曲は実現に至った。 呼びかけに応じたのは、「ニコラップ」の先駆者にして、「World Wide Words」はじめ数々のイベントも手がけるらっぷびと。 そして、RainyBlueBellやFAKE TYPE.でも知られAdoやMori Calliope(森カリオペ)といったアーティストへの楽曲や作詞も手がけるトップハムハット狂 a.k.a. AO。 3人で顔を突き合わせて
膨大なクリエイターが市場に参加できる環境になっても、ヒット作は限られ大半のタイトルは売れない——インディー・アポカリプス。 莫大な数のゲームが登場し「どのゲームを、どういう文脈で遊ぶか」という視点を喪失したインティーゲームシーンの今。 文明が退廃した後の終末的な世界観を描くジャンルにポスト・アポカリプスがある。それが映画や小説といったフィクションの範疇なら、破滅はわかりやすい刺激であるし、終末は現実世界の暗喩として消化できる。 だが、ある文化の名前にポスト・アポカリプスという言葉が織り込まれたなら、その文化は破滅的な何かがあるということなのだろうか? ビデオゲームの世界では、まさにそんな破滅に例えられた分野がある。それはインディーゲームだ。これは大企業に縛られず、独立した個人クリエイターや小さなチームがつくるゲームを指している。 それが現在、インディー・アポカリプス(Indie Apoca
九条林檎さんにVTuberシーンの表も裏も語ってもらう連載「おしえて、九条林檎様!」。第7回のテーマは「VTuberの転生」です。 事象としては誰もが知りながら、当事者以外には実態がわからない転生。ファンの間では賛否が分かれるセンシティブな話題ですが、当のVTuberは転生をどう捉えているのでしょうか。 九条林檎さんが自身の前世についても触れながら、VTuberにとっての転生のリアルを明かしてくれました。 目次転生後に上手くいく場合といかない場合の差とは?九条林檎の前世の話 バーチャル蠱毒で差を生んだ経験値VTuberにとって転生は手段か、救いかVTuberから裏方に回るセカンドキャリアとしての“転身” 転生後に上手くいく場合といかない場合の差とは? ──VTuberの転生はファンの間で賛否両論ありますが、当のVTuberとしてはどうお考えですか? 九条林檎 前提として、我がここで話す転生
公正取引委員会の調査・発表によって明らかにされた、カバー株式会社による下請法違反。報酬支払の遅延、また発注書等で示された仕様等からは必要であることがわからないやり直しを無償でさせていたことなどが、摘発の対象となった。 報道やXではカバーを非難する声が目立った。もちろんカバーには改善責任があるが、取材を進める中で明らかになったのは、カバー社のみに限った問題ではなく本件はあくまで氷山の一角で、VTuber業界全体に突きつけられている構造的な問題であるということだ。 本稿は、特定の企業や組織を糾弾する意図はない。カバー叩きに勢いづく世論に留まらず、建設的な改善案を探ることを目的に、業界関係者に取材を行っている。 前編では寄せられた証言をヒントに、業界急成長が落とした影にスポットライトをあて、クリエイティブ発注の取引実態に迫った。 カバー社の下請法違反報道への違和感──関係者やクリエイターらが語る
「今年こそが黄金期ではないか」とも言えるほど、多様な国産RPGが発売された2024年。 『サガ エメラルド ビヨンド』の戦闘システムと『ファイナルファンタジーXIV:黄金のレガシー』のシナリオをピックアップしながら、国産RPGの1年を振り返る。 スクウェア・ソフトやエニックスによって、90年代前後に勃興した国産RPG文化。当時は『クロノ・トリガー』や『ドラゴンクエストV』など、聞けば誰もが頷くような名作が山ほど生まれた時代であり、国産RPG黄金期とも称されることがある。 奥深くドラマチックなストーリー、手に汗握るコマンドバトル、魅力的なドット絵のキャラクターやモンスターたち、NPCと話したり武器防具を集めてキャラクターを強化したりするゲームデザインなどなど……。これらの設計は世界中のゲームファンに愛され、現在までに大量のフォロワー作品を生んでいる。 黄金期は遥か昔とはいえ、2024年に発売
第1回 カバー社の下請法違反報道への違和感──関係者やクリエイターらが語る、VTuber業界の“実態” 2024年10月25日、公正取引委員会(以下、公取委)は、VTuber事務所「ホロライブプロダクション」を運営するカバー株式会社の下請法違反について、勧告等を行った事実について発表した。 ホロライブ運営カバー社、下請法に違反 アバター修正を243回以上無償でやり直させる VTuberグループ・ホロライブを運営するカバー株式会社が、下請代金支払遅延等防止法(以下、下請法)の規定に違反していたこと… この発表によると、カバーはイラストや2Dモデル・3Dモデルの作成を依頼していた下請事業者23名に対し、不当なやり直しを合計243回行ったという。この数字は決して“たまたま”“例外的に”と言えるものではなく、発注先のクリエイターにとって不利な取引が横行していたことを示唆している。 VTuber事業
アニメは人並み程度には見ているが、声優への関心は希薄だ。というよりも、そもそも誰でも知っているような有名声優でも名前と声とが結びつかない、そうしたセンスが欠落しているのだが、不思議と田中敦子さんの声はしっかり聞き分けることができた。 それはひとえに『攻殻機動隊』シリーズの、草薙素子少佐の存在によるものだ。だから田中敦子さんの訃報を知ったときは、まるで『イノセンス』での、バトーのような気持ちになってしまった。 目次繋がりへの期待を放棄した『イノセンス』時代に遅れ、時代を見送った押井守の『イノセンス』再考救いがなく、惨めで、光の当たらない人生をおくる「弱者男性」としてのバトー押井守と、ミソジニー的こじらせの問題「主体を救い出す」ハードボイルドという試みハードボイルドの美学とは? 反発生んだアルトマン版『ロング・グッドバイ』我々はいかにして、孤独な生をまっとうすればいいのか草薙素子の「守護天使」
なぜインドネシアのVTuberシーンが注目され、隆盛しているのか。 改めてそれを分析するため、これまでの歩みとそこで行っていることを振り返っていく。 前編では、インドネシアがなぜ日本文化と親和性があって、どういった独自のVTuber文化を積み重ねてきたのかざっくりと紹介した。 VTuberが一度下火になったインドネシアで、今再び文化が返り咲こうとしている VTuber(バーチャルYouTuber)というカルチャーが世界に広がり始め、カバー株式会社のホロライブやANYCOLOR株式会社のにじさん… ここからは、2022年に入り巻かれた種が芽吹き始めるところから始まる。 目次Kobo Kanaeruという超新星──インドネシアで記録的な成功を遂げたホロライブのVTuberホロライブとにじさんじ、成功と失敗の分かれ目は何だったのか?タブーを踏み抜き大躍進 謎のエージェンシー「AKA Virtua
日々変わっていくVTuberシーンの今を、その渦中に身を置くVTuber自身に解説してもらう連載「おしえて、九条林檎様!」。お相手は、バーチャル蠱毒と呼ばれた特殊なオーディションを勝ち抜き、2度の企業所属を経験し、今は個人勢として活躍している九条林檎さん。 第6回のテーマは、みんなが気になっていて、常にシーンで取り沙汰される「VTuberの活動休止」問題です。 体調不良で活動休止するVTuberが後を絶たないのはなぜなのか? 約5年の活動期間で一度も活動休止をしていない九条林檎さんに、その秘訣や、業界内での健康への取り組みについて聞きます。 目次「我々は倒れるまでのチキンレースをやっている」VTuberは毎日何をしている? 九条林檎のある日のスケジュールVTuberの過酷な生存競争──人間を使い潰す、プラットフォームの在り方九条林檎が5年間、活動休止せずに走り続けられた理由ファンしかできな
サイエンスSARUによるアニメーションの完成度や、Creepy Nutsやずっと真夜中でいいのに。の主題歌も追い風となり、2024年アニメの筆頭となったTVアニメ『ダンダダン』。 原作者・龍幸伸さんがつくり出す宇宙人とオカルトとラブコメとバトルと人間ドラマと……様々なジャンルを混ぜ込んだカオスな世界観が話題を呼んでいます。 それは海を超えた国外でも同じで、人気を集めてます。 そして、特に作中序盤で繰り返し語られた「高倉健とは何者か?」と疑問を持つ視聴者もいるらしく、にわかに“高倉健の解説需要”が高まっている模様。 北米最大級のアニメ情報サイト「Anime News Network」は、高倉健さんの解説動画まで公開しています。
VTuber(バーチャルYouTuber)というカルチャーが世界に広がり始め、カバー株式会社のホロライブやANYCOLOR株式会社のにじさんじの海外成功から5年が経とうとしている。 VTuberという単語自体への注目は次第に落ち着きつつあるものの、VShojoのIronmouseが「Twitch subathon」のサブスクリプション数で世界一位を記録し、HYBE傘下が運営する推し活アプリ「Weverse」が世界的に活躍するVTuberやVirtual Idolの歌特集を組むなど、その影響力は増し続けている。 VTuberの国際的な状況については、中国やアメリカ、ロシア、ラテンアメリカ、韓国、タイなどさまざまな視点で語られてきたが、意外と取り上げられていない国がある。それがインドネシアだ。 VTuberはグローバル化できるか? ANYCOLORにカバー、Brave groupの戦略 202
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