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映画を観るうえで指標の一つとなる“ジャンル”。押井守連載「勝手にジャンル。」では、押井監督が「ホラー」や「SF」など一般に周知されているジャンルではなく、独自の目線で“新しいジャンル”をつくり、さらなる映画の愉しみ方を追求していきます。 押井守新連載「勝手にジャンル。」、記念すべき最初のジャンルは「コーチ映画」!撮影/河内彩 今回の連載では、一つの新ジャンルにつき連載3回分、代表的な作品を例に挙げつつ押井監督が解説していく形式となっています。そんな記念すべき最初のジャンルとなるのは、文字からも意味が読み取れそうな「コーチ映画」。第1回となる本稿では、マイナーリーグを舞台にした異色野球映画『さよならゲーム』(88)を取り上げ、「コーチ映画」が成立する条件から、“みんなで幸せになる”というメインテーマなどを解説する。どうやら普通の師弟モノとは違うようだが? 「偉い師匠が登場するというのは安直で
全8話を全3章構成にて劇場公開する「機動警察パトレイバー」シリーズの待望の新作アニメーション作品『機動警察パトレイバー EZY』(以下、『EZY』)。いよいよ第2章となる『File 2』が、8月14日(金)より公開となる。『File 1』では、レイバーが大捕物を繰り広げる話や妄想の話、映画撮影現場を舞台にした話など、多彩な物語が1話完結で繰り広げられたが、『File 2』では、それらとはまた趣が少し異なるテイストの物語が展開されていく。 MOVIE WALKER PRESSでは、「機動警察パトレイバー」を生みだした“HEADGEAR”の一人であり、本作の監督を務めた出渕 裕監督にインタビューを敢行!「『パトレイバー』は『サザエさん』。それくらい懐が深く、どこから観ていただいてもOKです」と語る出渕監督に、「パトレイバー」自体が持つ魅力から『EZY』の見どころまで語ってもらった。 「『パトレ
映画TOP 映画ニュース・読みもの 『装甲騎兵ボトムズ 灰色の魔女』第1作 押井守監督、新連載テーマは“ジャンル”を作ること!?「私には私のジャンルがある」【押井守連載「勝手にジャンル。」プロローグ】 映画監督、押井守が“映画の裏切り”を紐解いた「裏切り映画の愉しみ方」に続く、待望の新連載が8月よりスタート!今回の連載テーマとなるのは、映画を観るうえで指標の一つとなる“ジャンル”。「ホラー」や「SF」など一般に周知されているジャンルではなく、押井監督が独自の目線で“新しいジャンル”をつくり、さらなる映画の愉しみ方を追求してく連載となります。 来月の連載スタートを前に、今回は押井監督が連載テーマを“ジャンル”とした理由を語る「勝手にジャンル。」プロローグをお届けします。押井監督曰く、「これまでやってきた映画にまつわる本や連載の集大成になるかもしれない」とのこと? 「“ジャンル”自体は映画の内
小説家で、映画監督の榎本憲男。銀座テアトル西友(のちに銀座テアトルシネマ)や、テアトル新宿の支配人など、映画館勤務からキャリアをスタートさせた榎本が、ストーリーを軸に、旧作から新作まで映画について様々な角度から読者に問いかけていく「小説家・榎本憲男の炉前散語」。第17回は、アカデミー賞にて音響賞と国際長編映画賞の2部門でノミネートされ、世界各地で熱狂を巻き起こしている映画『シラート』(公開中、オリベル・ラシェ監督)。日本でも当初の58館から、その反響の大きさを受けて上映館数が120館以上にまで拡大、興収も1.7億円を超えるスマッシュヒットを記録しています。本稿では、本作の歪な構造に着目しながら、その物語の核心に迫ります。 ※本記事は、『シラート』のネタバレ(ストーリーの核心に触れる記述)に該当する要素を含みます。未見の方はご注意ください。 常識から逸脱した物語 ストーリーの着目ポイントは二
押井守連載「裏切り映画の愉しみ方」 アニメーションや実写作品だけでなく、小説家や脚本家、漫画原作者など幅広い分野で活躍する映画監督、押井守。この連載では「Aだと思っていたら実はBやMやZだった」のような、押井監督が“裏切られた”作品について紐解くことで、豊かで深い映画の愉しみ方を提案していきます。独自の世界観と作家性で世界中のファンを魅了し続ける押井監督は、いったいどこに裏切られているのか? 撮影/河内彩
押井守が“評判の悪い”実写映画を撮りたい理由。『ボトムズ』ファンの不安に「そう思うのも仕方ないかと(笑)」【押井守連載「裏切り映画の愉しみ方」最終回『バーン・アフター・リーディング』後編】 独自の世界観と作家性で世界中のファンを魅了し続ける映画監督・押井守が、Aだと思っていたら実はBやMやZだったという“映画の裏切り”を紐解いていく連載「裏切り映画の愉しみ方」。最終回の後編では、現在制作中の『装甲騎兵ボトムズ 灰色の魔女』(全二部作、第1作は11月20日公開予定)における、“監督としてのバランス”まで語る!? ――コーエン兄弟の『バーン・アフター・リーディング』(08)の後編です。彼らがアカデミー賞に輝いたヘビーな映画『ノーカントリー』(07)のあとに、豪華キャストでこんな軽いブラックコメディを撮り、観客を「裏切ろうとした」気持ちが同じ監督としてはよくわかる…というお話です。前回の終わり、
2025年の台湾で大きな話題を呼んだのが、白色テロの時代を舞台にした映画『霧のごとく』(公開中)だ。近年の台湾では、その時代背景を題材にした映画やドラマが次々と生まれている。1947年の「二・二八事件」をきっかけに、台湾では1949年から38年間にわたって戒厳令が布かれ、政府は反体制的だと見なした人々を弾圧した。この時代は「白色テロ」と呼ばれ、多くの市民が投獄、処刑された。長いあいだ、こうした歴史は社会のなかで語りづらいものでもあった。 1950年代の台湾を舞台に、「白色テロ」の時代を真正面から描く『霧のごとく』[c] 2025 Mandarin Vision Co,, Ltd. All Rights Reserved. しかし近年は、当時を経験していない世代のクリエイターたちが、ホラー、青春映画、ヒューマンドラマなど、様々なジャンルを通してこの時代を描き始めている。本稿では『霧のごとく』
コーエン兄弟でキャストも豪華、でも中身はおバカなコメディ。押井守が共感した、観客を“裏切りたい”理由とは?【押井守連載「裏切り映画の愉しみ方」最終回『バーン・アフター・リーディング』前編】 独自の世界観と作家性で世界中のファンを魅了し続ける映画監督・押井守が、Aだと思っていたら実はBやMやZだったという“映画の裏切り”を紐解いていく連載「裏切り映画の愉しみ方」。いよいよ最終回となる第9回では、『ノーカントリー』でアカデミー賞監督賞に輝いたコーエン兄弟による『バーン・アフター・リーディング』(08)をお届け。連載の最後に本作を選んだ理由は、いったいどんな“裏切り”だったのか? 「巨匠になんてなりたくないし、呼ばれたくもない」 ――押井さん、2025年の8月からMOVIE WALKER PRESSで再発進したこの連載の最後を飾る作品です。人気の高い監督の作品とおっしゃってました。 「コーエン兄
独自の世界観と作家性で世界中のファンを魅了し続ける映画監督・押井守が、Aだと思っていたら実はBやMやZだったという“映画の裏切り”を紐解いていく連載「裏切り映画の愉しみ方」。第7回前編は、『散歩する侵略者』(17)をはじめとした黒沢清監督作品での、“日常を侵食していく”恐怖の本質を解説した押井監督。後編では、恐怖の本質を描くことで生まれる“最大の裏切り”を語っていく。 押井監督が考える、黒沢清監督作品のすごさとは? 「ケレンに満ちたホラーを演出すればするほど本質的な恐怖からは遠ざかる」 ――今回は、黒沢清監督のSFホラー『散歩する侵略者』の後編です。ホラー映画の定番的演出である脅し等のケレンを一切使わず、日常に潜む恐怖を表現しているところが、すごいし裏切りであると、押井さんはおっしゃっています。でも、それ以上の裏切りが黒沢作品にはあるらしいんですが、その前に!数ある黒沢ホラーのなかから『散
押井守が分析する、黒沢清監督作における“恐怖の本質”「得体のしれない深淵がのぞいている」【押井守連載「裏切り映画の愉しみ方」第7回『散歩する侵略者』前編】 独自の世界観と作家性で世界中のファンを魅了し続ける映画監督・押井守が、Aだと思っていたら実はBやMやZだったという“映画の裏切り”を紐解いていく連載「裏切り映画の愉しみ方」。第7回は、黒沢清監督の『散歩する侵略者』(17)をテーマに、黒沢監督作品に通じる“日常を侵食していく”恐怖の本質について解説する。 「ホラー映画はそれこそ山のようにあるけれど、黒沢さんのホラーはちょっと観ただけでわかる」 ――今回、押井さんが取り上げたのは黒沢清監督が2017年に撮った『散歩する侵略者』です。人気舞台を映画化したSFホラーですね。 「麻紀さんはどうだった?」 ――私は黒沢作品、得意じゃないんです。本作もそうでしたが、あのノロノロしたテンポがどうも合わ
生や死の先にある“無限の時間”を追い求めるジョシュ・サフディ監督。『マーティ・シュプリーム』までの道、ティモシーと弟ベニーについて【宇野維正の「映画のことは監督に訊け」】 『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』(公開中)のプロモーションにおいて、主人公のマーティ・マウザーが乗り移ったように世界を股にかけて走り回っているティモシー・シャラメにこそ及ばないものの、監督のジョシュ・サフディもかつてないほど積極的にインタビューを受けている。ニューヨーク・インディー映画の歴史を引き継ぐサフディ兄弟、とりわけ兄ジョシュ・サフディは、その精神的支柱の一人であるマーティン・スコセッシのように映画の話をし始めたら止まらない。 【写真を見る】フォトグラファーのディレクションに呼応してポーズを決めるジョシュ・サフディ監督撮影/黒羽政士 このインタビューでは主に、『マーティ・シュプリーム』の舞台となった1950
日本画家の四宮義俊による長編アニメーション監督デビュー作にして、声優キャストに萩原利久&古川琴音、入野自由を迎えた『花緑青が明ける日に』(3月6日公開)。第76回ベルリン国際映画祭コンペティション部門にも選出されており、日本アニメーションとして、長編監督デビュー作がコンペ部門に選ばれるのは初の快挙となったことでも話題だ。 物語の舞台は創業330年の花火工場、帯刀煙火店。その次男で、蒸発した父親に代わり幻の花火“シュハリ”を完成させようと花火づくりに情熱を注ぐ敬太郎(声:萩原利久)と、地元を離れて将来の道を模索する幼なじみのカオル(声:古川琴音)は、再開発による店の立ち退き期限が迫ったことをきっかけに、敬太郎の兄、千太郎(声:入野自由)の画策で、4年ぶりの再会を果たす。2人は残された2日という期限のなかで、運命を変える花火を打ち上げるために奮闘する。 本作を手掛けたのは、日本画家として活躍し
「最後はハッピーな気分に」押井守監督が称賛する、『パルプ・フィクション』での“印象のすり替え”【押井守連載「裏切り映画の愉しみ方」第6回前編】 独自の世界観と作家性で世界中のファンを魅了し続ける映画監督・押井守が、Aだと思っていたら実はBやMやZだったという“映画の裏切り”を紐解いていく連載「裏切り映画の愉しみ方」。第6回は、クエンティン・タランティーノ監督の代表作『パルプ・フィクション』(94)をテーマに、好きな表現のために時系列をコントロールするタランティーノ監督の“処世術”を押井監督独自の目線で分析していく。 時系列シャッフルを世に広めた『パルプ・フィクション』を押井監督はどう観た? 「今回は、監督として生き残るために考えた“裏切り”」 ――今回、取り上げたのはクエンティン・タランティーノの『パルプ・フィクション』です。タランティーノは1992年、『レザボア・ドッグス』で長編デビュー
ファン待望のシリーズ第2章となる『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』(以下、『キルケーの魔女』)が大ヒット公開中だ。公開から11日間で興行収入15億円を突破し、観客動員数も91万を越えるという脅威的な数字を叩き出し、その映像クオリティの高さとドラマ性が話題となっている。MOVIE WALKER PRESSでは、そんな本作を分析すべく、ネタバレありで感想や見どころを語り合う座談会を実施! ガンダムシリーズ全般に詳しいライターの石井誠を進行役とし、近年のシリーズを中心に追っている『ガンダム』ライトファンとしてライターの阿部裕華と平尾嘉浩、第1章『閃光のハサウェイ』と『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(88)のみ鑑賞というハサウェイ最短ルートの編集部員・別所の4人で本作ならではの特徴、思い入れのあるキャラクターやシーンなどをたっぷり語ってもらった。 ※本記事には、『キルケーの魔
ロボットテクノロジーが急激に発達した20世紀末の東京を舞台に、“レイバー”と呼ばれるロボットを使った犯罪に立ち向かう「特車二課」=通称“パトレイバー”たちの活躍を描く「機動警察パトレイバー」シリーズ。その劇場版第1作『機動警察パトレイバー 劇場版』(89)を4Kリマスター化した豪華仕様の4K ULTRA HD Blu-ray「機動警察パトレイバー 劇場版 4Kリマスターコレクション」が、1月28日に発売された。 「機動警察パトレイバー 劇場版4Kリマスターコレクション」には特製ブックレットや絵コンテ集などファン必携の特典が[c]1989 HEADGEAR/BANDAI VISUAL/TOHOKUSHINSHA そこでMOVIE WALKER PRESSでは、いまなお絶大な人気を誇る「パトレイバー」の魅力を再確認すべく、長年4K化を待ち望んでいたシリーズファンのベテラン社員からロボットアニメ
ガーランド監督の前作『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(24)を連載第2回で取り上げた際には、「期待した“戦争映画”ではなかったものの、満たされた部分もある」と語っていた押井監督。同作で軍事アドバイザーを担当した米軍特殊部隊の経歴を持つレイ・メンドーサが共同監督を務め、イラク戦争での実体験をミリタリー識者も驚くほど極限まで再現した『ウォーフェア 戦地最前線』を、“軍オタ”の押井監督どのように観たのか? 舞台は2006年、アメリカ軍特殊部隊8名の小隊は、イラクの危険地帯ラマディで、アルカイダ幹部の監視と狙撃の任務に就いていた。ところが、想定よりも早く事態を察知した敵兵が先制攻撃を仕掛け、市街で突如全面衝突が始まる。退路もなく敵兵に完全包囲されるなか、重傷者が続出。部隊の指揮をとることを諦める者、本部との通信を断つ者、悲鳴を上げる者。負傷した仲間をひきずり放心状態の隊員たちに、さらなる銃弾が
押井守監督が語る、“わからない映画”の愉しみ方「ノーランの映画は、理解できなくても不満にならない」【押井守連載「裏切り映画の愉しみ方」第5回『メッセージ』後編】 独自の世界観と作家性で世界中のファンを魅了し続ける映画監督・押井守が、Aだと思っていたら実はBやMやZだったという“映画の裏切り”を紐解いていく連載「裏切り映画の愉しみ方」。第5回前編では、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督がテッド・チャンの中編「あなたの人生の物語」を映画化した『メッセージ』(16)をテーマに、“SFの快感原則”について語っていた押井監督。後編では、本作で駆使された映画的表現を深堀りしていく。 『メッセージ』の演出から、最近気になる「映画におけるSNS」まで語りまくる! 「映画という表現手段をここまで自由に駆使した作品はめったにない」 ――押井さんは本作を「裏切りが映画の本質的な力になることを証明している」とおっしゃってい
『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(95)の押井守が原案、脚本、監督、「ファイナルファンタジー」シリーズの天野喜孝が原案、アートディレクションを務めたアニメ『天使のたまご』。本作の公開40周年を記念して制作された『天使のたまご 4Kリマスター』が公開中だ。 その美しい映像と他の追随を許さない圧倒的な世界観で、熱狂的なファンを生んだ本作を、押井監督自身による監修のもと、35mmフィルム原版から4Kリマスター化。第78回カンヌ国際映画祭クラシック部門に選出され、日本公開に先駆けてワールドプレミア上映を果たした。そこでMOVIE WALKER PRESSでは、押井守監督に直撃インタビューを敢行!4K化の過程から、難解と知られる本作の楽しみ方まで語ってもらった。 「昔の作品がもう一度世に出るんだから、仕事をしてきてよかったと思う」 『天使のたまご』の監督を務めた押井守監督 ――『
『ジョーカー2』はなぜ酷評?押井守が分析する、観客が許せない改変と映画をつくる“動機”【押井守連載「裏切り映画の愉しみ方」第3回後編】 「言葉にしやすい部分だけを考えて映画をつくっていると、結局はコピーしかつくれない」 ――最近よかったアクション映画、ありますか? 「あのでっかいおねえさん…シャーリーズ・セロンがアクションしていたNetflixの映画、タイトル忘れたけど、あれはつい観てしまった。なんだっけ?」 ――もしかして『オールド・ガード』(20)ですか? 「そうそう。私は彼女、わりと好きなんですよ。『アトミック・ブロンド』(17)は劇場にも行って堪能しましたから。おばさん(シャーリーズ)が便器に頭を叩きつけられたり、階段から転がり落ちたり、殴りまくったり、もう青タンだらけ。青タンこさえてタバコをふかしているのはとてもかっこよかった。彼女、太ってシリアルキラーを演じていたでしょ?」 ―
独自の世界観と作家性で世界中のファンを魅了し続ける映画監督・押井守が、Aだと思っていたら実はBやMやZだったという“映画の裏切り”を紐解いていく連載「裏切り映画の愉しみ方」。第3回は、トッド・フィリップス監督がホアキン・フェニックスを主演に迎えてバットマンの宿敵・ジョーカーの誕生を描く『ジョーカー』(19) 。前編では「ジャンルもので文芸をやると大体ダメというのが私の持論で、この映画はその典型!」と語っていた押井監督。後編ではなにを語るのか? 前編ではヒース・レジャーのジョーカーを絶賛していた押井監督撮影/河内彩 「多くの人が、“あのジョーカー誕生の前日譚”と思ったんだろうね」 ――世界中で大ヒットした『ジョーカー』を押井守はどう観たのか?後編では続編『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』(24)を含めて語っていただきます。ちなみに今回の“裏切り”は悪い意味での裏切りでした。 「だから、私はMA
「役者は楽しいに決まっている」押井守が“裏切られた”、アメコミ作品で文芸映画に挑む『ジョーカー』【押井守連載「裏切り映画の愉しみ方」第3回前編】 独自の世界観と作家性で世界中のファンを魅了し続ける映画監督・押井守が、Aだと思っていたら実はBやMやZだったという“映画の裏切り”を紐解いていく連載「裏切り映画の愉しみ方」。第1回『インセプション』、第2回『シビルウォー アメリカ最後の日』に続く第3回は、トッド・フィリップス監督がホアキン・フェニックスを主演に迎えてバットマンの宿敵を描いた『ジョーカー』(19) 。押井監督はどんなところに“裏切り”を感じたのか? 今回は連載初の“悪い意味”で裏切られた映画とのこと撮影/河内彩 「ジャンルもので文芸をやると大体ダメというのが私の持論」 ――連載3回目になる押井さんの「裏切り映画の愉しみ方」。今回は世界中で大ヒットした『ジョーカー』です。あのバットマ
「まさか戦場カメラマンが主人公のロードムービーとは思わなかった」 ――連載2回目になる押井さんの「裏切り映画の愉しみ方」。今回のお題は『シビル・ウォー アメリカ最後の日』です。監督は『エクス・マキナ』(14)など、SF作品が多い英国出身のアレックス・ガーランド。いまのアメリカでシビル・ウォー、つまり南北戦争のような内戦が起きたらどうなるかという“if”の話を戦場カメラマン視点で描いています。日本公開当時、アメリカ大統領選が目前とタイムリーな作品だったせいもあり、日本でもスマッシュヒットになっています。 「なぜ『裏切り映画』にしたかはすぐにわかるでしょ?ずっと観たかった映画の1本ではあったんだけど、まさか戦場カメラマンが主人公のロードムービーとはと驚いてしまった。予告編から予測できないことはなかったとはいえ、やっぱり『裏切られた!』って感じだよね」 ――ということは、タイトルから戦争映画だと
独自の世界観と作家性で世界中のファンを魅了し続ける映画監督・押井守が、Aだと思っていたら実はBやMやZだったという“映画の裏切り”を紐解いていく連載「裏切り映画の愉しみ方」。内戦が勃発した近未来のアメリカ合衆国を描くアレックス・ガーランド監督の『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(24)の後編をお届けします。 押井守監督が映画の愉しみ方を語り尽くす!撮影/河内彩 「このセリフがすべてと言ってもいい」 ――前編では、“シビル・ウォー=内戦”がなぜ日本は無縁だったのかについて様々な角度から語っていただきました。後編にあたる今回は「期待した“戦争映画”ではなかったものの、満たされた部分もある」というお話を伺います。 「もっとも秀逸だったのはカメラマン一行が怪しげな兵士たちに捕まってしまうエピソード。軍服姿の銃を構えた兵士が彼らにこう尋ねる。『お前、どういうアメリカ人なのか?』。このセリフは上手い
日本のオタク文化とメディアミックス戦略を牽引してきた井上伸一郎が、自らの半生と業界の変遷を語る一冊「メディアミックスの悪魔 井上伸一郎のおたく文化史」。今春刊行された本書は、‟おたく第一世代“としての幼少期から、アニメ雑誌「アニメック」での経験、角川書店在籍時の歴代のプロジェクトの舞台裏まで、メディアミックスの現場にいた本人ならではの視点から、"おたく文化"がどのように社会に浸透していったのかをひも解く「おたく文化史」だ。 「メディアミックスの悪魔 井上伸一郎のおたく文化史」著/井上伸一郎 装画/CLAMP 聞き手・解説/宇野常寛 発売中 価格:1,650円(税込) 星海社刊 プロローグから「東京国際アニメフェア」のボイコットについての内幕が明かされ、井上がいかにアニメ文化に誠実でいるために闘ってきたかの片鱗が見える。本著の聞き手・解説を務めた評論家の宇野常寛氏の年代解説も、井上の熱にあて
『天使のたまご』は許してもらえない?押井守が追求する“境界線”と、意図的にジャンルを越えるC・ノーラン監督作【押井守連載「裏切り映画の愉しみ方」第1回後編】 独自の世界観と作家性で世界中のファンを魅了し続ける映画監督・押井守が、Aだと思っていたら実はBやMやZだったという“映画の裏切り”を紐解いていく連載「裏切り映画の愉しみ方」。第1回後編では、前編に引き続きクリストファー・ノーラン監督の『インセプション』(10)を取り上げ、独特な映画の愉しみ方を語り尽くします。 押井守監督が映画の愉しみ方を語り尽くす!撮影/河内彩 「手痛い挫折から学ぶ。監督はそういう経験をするもの」 ――さて、新連載「裏切り映画の愉しみ方」の第1回後編です。お題はクリストファー・ノーランの『インセプション』。前編では、ノーランは映画の枠と映画の構造の違いを熟知している監督だから、想像していた内容と本編に大きな差が生まれ
押井守監督がオリジナル映画を作り続ける秘訣とは?『インセプション』から分析する映画監督“椅子取り理論”【押井守新連載「裏切り映画の愉しみ方」】 アニメーションや実写作品だけでなく、小説家や脚本家、漫画原作者など幅広い分野で活躍し、独自の世界観と作家性で世界中のファンを魅了し続ける映画監督、押井守。そんな押井監督が独特な映画の愉しみ方を語り尽くす連載がMOVIE WALKER PRESSでスタート!記念すべき第1回は、押井監督が“新作が公開されたら必ず劇場に行く監督の一人”として挙げる、クリストファー・ノーラン監督の『インセプション』(10)。 「映画の枠と構造は別だということが、よくわかる映画」 ――押井さん!かつて某誌でやっていた連載が再開できるようになりましたよ。タイトル改め「裏切り映画の愉しみ方」です。Aだと思って観ていた映画が蓋を開けるとBやMやZだったという、「見事に裏切られてし
昨年春の「イシナガキクエを探しています」、年末の「飯沼一家に謝罪します」と、放送・配信されるたびにSNSを中心に大きな反響を巻き起こしてきたフェイクドキュメンタリー番組「TXQ FICTION」。テレビ東京の大森時生プロデューサーと株式会社闇、ホラー作家の梨が仕掛ける展覧会「恐怖心展」(8月31日まで開催中)にあわせ、その第3弾となる「魔法少女山田」が7月14日から3週連続で放送され、7月28日に最終話を迎えた(テレビ東京公式YouTubeチャンネル、Tverほかにて各話配信中)。 3週連続で放送された「魔法少女山田」(画像は「魔法少女山田」#1より)[c]テレビ東京 貝塚陽太という人物が、SNSで拡散している“唄うと死ぬ歌”を子どもの頃に聴いたことがあると感じ、その真相について調査を進めていく姿が映しだされていく本作。これまでの「TXQ FICTION」2作とは対照的に不穏な描写を一切排
「A KITE」(98)や「MEZZO FORTE」(00)など、唯一無二の世界観で国内外から根強い人気を誇る日本アニメーション界の鬼才、梅津泰臣。約10年ぶりの監督作であり、自ら企画、原作を担ったオリジナルアニメーションシリーズ第1弾『ヴァージン・パンク Clockwork Girl』が現在公開中だ。 西暦2099年、医療用人工人体技術「ソーマディア」の発達により、ケガや病気を克服できるようになった世界。だが、この技術を悪用した犯罪が急増したことで、政府はバウンティハンター制度を策定する。バウンティハンターとして登録された民間人は、違法ソーマディア指名手配犯の殺処分が認められ、その代価として多額の懸賞金を手に入れられるようになった。神氷羽舞(声:宮下早紀)はバウンティハンターとして生計を立てるが、ある日、因縁の男Mr.エレガンス(声:小西克幸)が現れたことで運命が狂い始める。 「魔法少女
『ウォーターボーイズ』(01)や『スウィングガールズ』(04)などの矢口史靖監督が自らのオリジナル脚本を長澤まさみ主演で映画化し、第45回ポルト国際映画祭最優秀作品賞を受賞した注目のノンストップ・ドールミステリー『ドールハウス』(公開中)。5歳の娘・芽衣を事故で亡くした佳恵(長澤)は哀しみに暮れていたが、骨董市で買った芽衣によく似た人形を可愛がるうちに元気を取り戻す。だが、新たな娘・真衣が生まれると、佳恵も夫の忠彦(瀬戸康史)も人形に心を向けなくなっていく。やがて、5歳になった真衣が「アヤ」と名づけた人形と遊ぶようになると、家のなかで次々に奇妙な出来事が起こるように。不気味に思った佳恵が捨てても捨てても、人形はなぜか家に戻ってきて…。 そんな最恐“ドールミステリー”で悪夢に見舞われるヒロインの佳恵に扮した長澤まさみと、ゾクゾクが止まらない世界を作り上げた矢口史靖監督に、PRESS HORR
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