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サトウキビの搾りカスが地球を救う? 1976年6月26日。日本武道館。 アントニオ猪木は、モハメド・アリと「格闘技世界一決定戦」を闘った。 猪木に残されたのは「世紀の凡戦」という酷評と9億円の借金だった。 しかし、猪木の借金苦はここから始まったのではない。 問題の会社「アントン・ハイセル」は、アリ戦の前に設立されていた。 リングの中だけにいれば大金が稼げる男は、何をやろうとしていたのか? 「サトウキビの搾りカスが世界を救う」 猪木はそんな妄想にとらわれていたのだ。 プロレスとはまったく関係ない! 自らの名声を利用した儲け話ではない、という点で「猪木個人の純粋な夢」だったのかもしれないけど……。 サトウキビから砂糖を作る→山のような搾りカスが出る→放置すると土質を悪化させる。 「環境問題を解決するぞ! だぁあああああああ!」 ブラジルには牛が1億頭以上いるが、肉が不足している。 国民にたんぱ
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