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女性型ヒューマノイド、1/1ガンダム、脳コントロール、秋葉原でのロボットショップ出店、国際ロボット展ほか、盛り沢山の一年を振り返る。 今年は産業用ロボットの出荷台数が前年比で大幅減となるなど、不況の影響が色濃く残った一年だった。しかし一方で、徐々に新しい風の気配がじわじわと感じられた一年でもあった。2年に一度の「2009国際ロボット展」も開催され、出展規模こそ縮小したものの、入場者数は101,090人を達成した。これは前回(2007、104,211人)とほぼ変わらぬ結果であり、設備投資が減少してもロボットへの期待は変わらず高いことを示している。また食品や医薬品、さらに病院や家庭内など、あるいはまったく新しい形でのロボティクス活用など、新規産業へのロボット導入期待もますます高まっている。 おそらく来年以降も不況の影響は残る。だが、逆にV字回復するという見込みも、決して根拠の無いものではない。
今回のプロジェクトは、元々、キャラクタデザインを担当している中村拓哉氏(グラフィックパワー株式会社)が、通天閣を運営する通天閣観光株式会社に3DCGを持ち込んだのがきっかけとなった。同社の代表取締役である西上雅章氏は持ち込まれた3DCGを見て、「デザインがかっこいい。アニメではなく本物のロボットになった方が面白い」と思ったそうだ。西上氏は、前々から「通天閣は人型っぽいから、なんとかロボットにできないか」と考えていたこともあり、日本橋商店街と共同でロボットにしたら町おこしになるのではないかと提案したという。 それを受けて、澤田沢治氏(日本橋まちづくり振興株式会社 代表取締役社長)は、「日本橋には3年前からロボット連絡会があるので、通天閣ロボット製作の話は喜んでお請けしました。大阪を訪れる観光客を日本橋に誘致し、通天閣界隈と一緒に発展していけるように努めたい」と語った。 実際に通天閣ロボットを
あっという間に2009年も終わりに近付きました。12月に米国を中心に注目を浴びた海外のロボットニュースをお届けします。 ●新しい家庭用掃除ロボット ここ数年、水面下で開発を続けていたシリコンバレーのベンチャー企業、Neato Robotics(ニート・ロボティクス)が新しい家庭用掃除ロボットを2010年2月に発売すると発表し、その姿を初めて公にした。プレスリリースはここ。 新製品名は「Neato XV-11」で、価格は399ドル。掃除ロボットの先駆的商品であるアイロボット社の「ルンバ」が部屋の中をランダムにぐるぐる周りながら、最終的に部屋全体をきれいにする仕組みであるのに対し、新しいXV-11はレーザーを搭載し、SLAM (simultaneous localization and mapping)技術を使ってまず部屋のマップを作り、端から端まで掃除する。マップは随時更新されるので、例えば
●遠隔対話を楽しむためのネットワークロボットサービス 公開実証実験では、精華町にお住まいの藤井さん(70歳)と周防さん(68歳)がモデルとなり、以下のようなデモンストレーションが行なわれた。 藤井さんと周防さんが、モニタ越しに会話を楽しんでいる。そのモニタの上には、カメラが設置されており、モニタには互いの顔がリアルタイムで映されている。一見、テレビ会議システムと同じに見えるが、本実験のポイントは、両者の傍らにパンダ型ロボットがいる点だ。 藤井さんがモニタを見ながら会話をしている間、パンダ型ロボットは二人の会話に合わせて、無言で頷いている。藤井さんが会話の途中で、パンダ型ロボットに話しかける。するとパンダ型ロボットは、藤井さんの方を向いて「うん、うん」と発話しながら頷く。再び、二人の会話が始まれば、パンダ型ロボットも藤井さんの視線に合わせてモニタの方を見つめる。もし二人の会話が途切れがちにな
ジェームズ・キャメロン監督が、1997年の「タイタニック」以来の新作としてメガホンを取った超大型SF映画「アバター」(配給:20世紀フォックス映画)。この23日から日本でもTOHOシネマズ日劇ほか全国超拡大ロードショーとなる。上映時間は2時間42分。同作品の中に、AMPスーツと呼ばれる軍用パワードスーツが登場するので、ストーリーとそれについて紹介したい。 ●22世紀地球から約5光年離れた恒星系にある衛星パンドラで物語は展開 ストーリーは、植物学者が研究するような植物が残っていないというほど地球環境が荒廃した22世紀が舞台。戦争で負傷して下半身麻痺で車いすの生活を余儀なくされていた元海兵隊員のジェイク・サリー(演:サム・ワーシントン)が主人公だ。情熱はあるのに身体がついてこないという状況にやさぐれいていた彼に、突如「アバター・プロジェクト」への参加のオファーが届く。彼には一卵性双生児の兄がお
まずはじめに、独立行政法人産業技術総合研究所 知能システム研究部門ヒューマノイド研究グループ主任研究員の梶田秀司氏が「HRP-4Cと人工知能」と題してプレゼンテーションした。梶田氏は、自身は二足歩行ロボットの研究者だが、個人的な「裏テーマ」として人工知能のトレンドも追いかけてきたと自己紹介した。 梶田氏は、今年発表された「HRP-4C」と、2002年に発表され研究用プラットフォームとして活用されている「HRP-2」の紹介から話を始めた。2009年3月に発表された「HRP-4C」は、身長158cm、体重43kg、42自由度を持ち、バッテリとコンピュータを内蔵した自律ロボットだ。音声認識エンジンJulianを使って音声でのインタラクションを行なうことができる。発表後は国内だけではなく、海外のメディアからも大きな反響があったという。 梶田氏は、「HRP-4C」の一般公開のなかで感じたこととして、
会見ではまず日本工業大学創造システム工学科 学科主任の渡部修一教授が「このロボットを使って実物を触る教育をしていきたい」と述べた。ロボット導入のコンセプトや背景については、同准教授の中里裕一氏が解説した。日本工業大学は、2004年にゼットエムピー社の教材用二足歩行ロボット「e-nuvo」を35台導入し、その後、互いに改良を繰り返しながら使い続けてきた経緯がある。このロボットを教材として導入するにあたって日本工業大学では「ヒューマノイド・ロボット工房」をわざわざ作ったという。 さて、ロボットを学ぶためには基礎的な物理や数学が必要になる。そして実際にロボットを触るのは、3年生から4年生になったあとだ。そのため、実物を触る前にその前の数学や物理で挫けてしまう学生もいるという。日本工業大学では、まずロボットや自動車の実物を見せたり体験させたりして、まず「感動を与え」、モチベーションを維持させ、基礎
製品の名称・価格などについては未公開。教材用とされており、大学・高専などを対象として販売される模様だ。 詳しくは来年の正式発表待ち、と言いつつも、ハードウェア・ソフトウェアのスペックについては、かなりの部分が明らかになっている。 まずハードウェアについては、PCアーキテクチャがベースとなっている。CPUはIntelのAtom/1.66GHzを採用。この上で、OSとしてリアルタイムLinuxの「Ubuntu」が動作しており、専用ミドルウェアや専用クラスライブラリが提供される。統合開発環境「Eclipse」を使って、ユーザーは自由にアプリケーションを作成することができる。 ロボットの全高は39.8cm、重量は1.56kg(KHR-3HVとほぼ同じ)。自由度は全体で20軸。腕3軸×2、脚6軸×2、頭部2軸という構成になっており、二足歩行を始めとする本格的な動作が可能だ。今回、デモではテーブル上で
12月16日~19日の日程で、コンピュータグラフィックスとインタラクティブ技術を中心としたデジタルメディア、デジタルコンテンツ分野を代表する国際カンファレンス&展示会イベント「SIGGRAPH Asia 2009」が、パシフィコ横浜で開催中だ。17日からは展示も始まり、会場内ではCGやVR、ARなどの展示に混じって、ロボットも一部出展されていた。18日、19日にはロボット関連の講演も行なわれるが、本稿ではロボット関連の展示に絞ってレポートする。 ロボット関連の展示は大きく分けると「Emerging Technologies」というインタラクション作品が集められたゾーンの一部と、経済産業省によるロボットゾーンにまとめられている。 ●Emerging Technologies JST ERATO 五十嵐デザインインタフェースプロジェクトからは、慶応義塾大学大学院修士の杉浦裕太氏らが中心となって
12月15日、東京財団の研究プロジェクト「VCASI(ヴィカシ。Virtual Center for Advanced Studies in Institution=制度にかかわる仮想高等研究所=仮想制度研究所の略称)」(主宰:青木昌彦スタンフォード大学名誉教授)は、独立行政法人理化学研究所(理研)の脳科学研究センターにて、認知発達ロボティクスの研究を行なっている谷淳氏によるセミナーを開催した。 谷淳氏は「脳・認知ロボットの実験から考える内在的な自己について」と題して講演した。テーマは、自己のありようについて。自己には「最小自己」「社会的自己」「自己参照的自己」の3段階があるという。そして「自己」は、過去の回帰と、将来の予測の相互作用において自己組織化される臨界的な状況において存在するものだと述べた。レポートする。 ●身体性と反射だけでは知的なロボットはできない 谷淳氏は、1981年に早稲
東京大学生産技術研究所千葉実験所で11月13日、一般公開が行なわれた。同実験所の敷地内にある海洋工学水槽にて、同研究所教授の浦環(うら・たまき)氏の研究室で開発中の水中ロボット2機のデモンストレーションも実施。その様子をお届けする。 ●Tri-Dog 1とTUNA-SANDのデモンストレーション 千葉実験所は、東京大学生産技術研究所の付属施設で、国立千葉大学と隣接している。面積約9.3haあり、同研究所の駒場II地区では実施が難しい大規模な装置や広い土地を必要とする研究が行なわれている。今回の一般公開で水中ロボットのデモンストレーションは目玉のひとつとなっており、当日は近所の小学校の社会科見学が実施され、見学コースのひとつとなっていた。 水中ロボットのデモンストレーションが行なわれた海洋工学水槽は、全長50m×全幅10m×水深5mというサイズ。なみなみと澄んだ水がたたえられており、底が見え
●自宅と店舗をシームレスに結ぶネットワークロボットサービスの実現 今回、モニターとして実証実験に参加されたのは、精華台に在住の長谷川さん(67歳)だ。実証実験は次のような流れで行なわれた。 長谷川さんが自宅(今回はキャンピングカー内)で、買い物メモを作成する。今日の買い物予定は、ミカンとブロッコリーだ。携帯端末を立ち上げると、ロボットの映像が現れ「こんにちわ、長谷川さん。買いたい物を教えてください」と話しかける。長谷川さんが、「今日はミカンがほしいわ」と答えると、ロボットが「ミカンですね」と応じる。 必要なものを全て告げて、メモの作成を終えたら、都合のよい時間に買い物に出かける。行き先は長谷川さんの行きつけのスーパーマーケットだ。長谷川さんが入り口で携帯端末を提示すると、無線LANアクセスポイントから自動的に通信が開始される。 入り口付近にはレーザーレンジファインダー(LRF)が設置されて
12月2日(水)、フランスのアルデバランロボティクス(Aldebaran Robotics)が、大阪大学において、ヒューマノイドロボット「NAO」のデモンストレーションを行なった。 NAOは、身長58cm、体重4.3kg、全身に25の自由度(頭部2、腕5×2、脚6×2、腰×1)を持つヒューマノイド型ロボットだ。カメラ、マイクロフォン、スピーカーを備え、C++、Urbiなど各種ソフトウェアインターフェイスを備えているため、RoboCup以外にもさまざまな研究・教育用途に適しているという。 今回のデモンストレーションは、「間近でゆっくり見たい、研究室の学生に見せたい、スタッフから話を聞いてみたい」という要望に応えて、事前に希望者を公募し大阪大学を含め計4大学を訪問したもの。本稿では、日本ではまだあまりなじみのないNAOと、アルデバランロボティクスの取り組みを紹介する。
大学でロボットの研究をしている研究室に配属されたとき、そこには2本の腕を持ち、いかにも力持ちに見える大きなロボットがおりました。こいつなら私を抱え上げるくらい容易いのではないか? と思って先輩に「このロボットに、お姫様抱っこしてもらえますかねぇ?」と尋ねたら、「腕1本の可搬重量が10kg、2本だから20kg。君の体重が20kgだったら大丈夫だけど?」と言われて涙したのが9年前のこと。それ以来、ひ弱なロボットの現実を知って切なく思いつつ、「いつかはロボットにお姫様抱っこしてもらう」という密かな野望を胸に、ロボット業界で生きてまいりました。その野望がついに、現実になるときが来たのです! ああ、諦めないで研究者を続けていてよかった……。 その夢をかなえてくれたのは、今年の夏に理研-東海ゴム人間共存ロボット連携センターから発表されたクマ型介護支援ロボット『RIBA(Robot for Intera
「ハイパードルフィン」や「かいこう7000II」などの深海探査ロボットや、「しんかい6500」などの有人潜水調査船を擁する独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)は、横浜研究所の施設一般公開を7日に実施。スーパーコンピュータの「地球シミュレータ」(2代目)のマシンルームツアーや、JAMSTECが擁する各種水中ロボットなどの展示と解説、またサイエンスカフェでは「世界の水中ロボット」なども実施された。その模様をお届けする。 ●今年3月に生まれ変わったばかりの日本製スパコン2代目「地球シミュレータ」 地球シミュレータは、「日本のスパコンの父」といわれる故・三好甫氏が中心となって開発したスパコンだ。 初代はNEC製のスパコンを640ノード(1ノードはCPU8台からなり、CPUの合計は5,120台)接続して構成され、2002年2月末に完成して同年3月11日から稼働を開始した。スパコンの性能ラン
12月3日~6日の日程で、東京国際フォーラムで世界天文年公認イベントの一つとして「宙博(ソラハク)2009」が開催された。主催は「宙博実行委員会」。会場内は「宇宙・天文フィールド」「環境・エネルギーフィールド」「レクチャー・ワークショップ」、ワークショップ&キッズプログラム「サイエンス縁日」の4つのゾーンに分けられており、専門家たちによるレクチャーも行なわれていたが、この記事では会場の展示をレポートする。 会場では月・惑星探査用に研究開発されているローバーも展示・デモされていたほか、三菱重工業のコミュニケーションロボット「wakamaru」も来場者たちに愛嬌を振りまいていた。最終日である日曜日には当日券(大人1,500円、中学生、高校生1,000円)が売り切れるほどの人気だった。 ●宇宙・天文フィールド まず会場入り口をくぐると、JAXA(宇宙航空研究開発機構)による活動が模型とパネルで紹
●従来のマイクロマウス競技が、「マイクロマウスクラシック競技」と改称 マイクロマウス競技の基本ルールとレギュレーションは、過去29年間変わらなかった。迷路は1区画が180mmの16×16区画で構成され、その中を走るロボットの規格は、縦横250mm以内と定められている。これは、第1回大会から変化がない。30年前には、個人が上記サイズのロボットを製作すること自体が、技術的チャレンジだった。 現在では、小型の電子部品やセンサー類が個人でも入手可能となり、マイクロマウスの小型化が進んだ。そこで2007年の第28回大会で、マイクロマウス委員会は競技会の技術アップを図るために、従来の迷路を1/2サイズにスケールダウンしたハーフサイズマウス競技の告知をした。 昨年、第29回大会でハーフサイズのプレ競技を開催。今年から正式競技としてスタートした。委員会は、「マイクロマウス競技の名称は、最も小さいロボットの
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11月27日、2010年に打上げる予定の金星探査機「あかつき」(PLANET-C)をプレス向けに公開した。現在、JAXA相模原キャンパス(神奈川県相模原市)にて試験が行なわれているもので、終了後、来年3月に種子島に輸送される見通し。 「あかつき」は、日本初の金星探査機である。H-IIAロケットで打上げられた後、およそ半年かけて金星に到着。スラスタ噴射によって減速し、金星の周回軌道に投入される。軌道高度は、300~80,000kmと、かなり極端な楕円となるのが特徴だ。この理由については後述したい。
フランスのアルデバランロボティクス(Aldebaran Robotics)は、ロボットサッカー「ロボカップ」にもソニーAIBOにかわって「プラットフォームリーグ」のロボットとして採用されたヒューマノイド「NAO」を出展している。 NAOは身長58cm、体重4.3kg、自由度は25(頭部2、腕5×2、脚6×2、腰1)。外装はプラスック。価格は約12,000ユーロ(約180万円前後)で、300体以上を販売しているという。 マイクを4つ内蔵し英語とフランス語の音声認識を行なう。頭部両側にはステレオスピーカを装備し、WebサイトのRSS配信に応じて喋るといったことができる。目は640×480のCMOSカメラ。OpenCVでユーザーはモジュールを開発できる。アクチュエーターはマクソンのコアレスDCモーターを使ったオリジナルのもの。感圧センサーのほか2軸ジャイロ、3軸か速度センサー、ソナー、赤外線セン
PS5AndroidiOSWIN【特別企画】 「ゼンゼロ」新キャラ「ジェーン・ドゥ」の“ふともも”が今、熱い! “揺れる”歩行モーションがあらゆる意味で話題に 8月16日 00:00
AndroidiOS「プロセカ×サンリオキャラクターズ」くじをセガ ラッキーくじオンラインで発売! 「ブランケット」、「サコッシュ」、「クリアボトル」といった賞品をラインナップ 8月29日 17:18
続けて、株式会社安川電機ロボット事業部 新規ロボット事業統括部事業統括部長の小川昌寛氏が「次世代RTによる新たなロボットビジネスの創造 双腕ロボットによるソリューションの進化」と題して基調講演を行なった。小川氏は「過去に囚われるとロボット産業の発展はない」と捉えており、一社だけで全てができるのではなく、将来的には産業構造全体を転じていくことも踏まえて事業に取り組んでいると熱弁を振るった。 小川氏は「産業構造の変化からロボティクスを考える上で3つの論点がある」と話を始めた。1つ目は「人の生産性からの脱却」である。労働力が不足するなかでも高度なものづくりを維持するにはどうすれば良いか。グローバル化のなかで自動車産業は需要のあるところに工場を建てて、水平展開しようとしている。いっぽう車以上に製品サイクルが短い電機産業は、より安く良いものを競争しながらものづくりを続けているなかで、色々なところに生
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