はじめに 私はレトロデザインが好きです。 しかし、仮名遣いが「美しゐ」となっていたりして、もったいない、と思うことがあります。(当時も歴史的仮名遣いが厳格に用いられていたわけではありませんが、「美しゐ」と書く人はいないでしょう。) そこで、レトロデザインのために近代(明治~昭和初期)の日本語についてここにまとめることにしました。 自分の勉強のためという意味もありますが、デザインの際の一助となれば幸いです。書いてみてから思いましたが、デザイン以外の時代考証にも有用かもしれませんし、単純に「旧字体」のことを知りたい人も読める記事になっています。 一気に書き上げるのは難しいと考え、少しずつ、連載のような形式で書き進めようと思います。 さて、最初のテーマの中心は「旧字体」です。 目次の表示/非表示 はじめに 旧字体とは 戦前の漢字の形は多様すぎる 活字の状況 現在の漢和辞典でも「旧字体」は一定では