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HOME > ブログ > 子宮頸がんウイルス(HPVウイルス)感染のリスク因子が「結婚」であることをご存じですか? ー 子宮頸がんウイルス感染についての誤解を解く 子宮頸がんや子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)については、日本ではいろいろなデマや誤解がSNSやWeb、はてはメディアや議会で誤ったことを拡散している人がいて悲しいばかりです。 HPVワクチンは世界中で使用されており、オーストラリア、アルゼンチン、イギリス、アメリカ、カナダ、スイス、イタリア、オーストリア、ノルウェーなど約20ヶ国以上では男子にも使用されています。 オーストラリアは世界中でも最も早くからHPVワクチンを導入した国で、当初は女性のみが接種対象でしたが現在は男性も接種対象になっており、接種率も15歳の女子で80%近く、15歳の男子では75%と非常に高くなっています。 この結果「2028年にはオーストラリアからは子宮
紅麹問題について当院の患者さんからも質問を受けることが多くなってきましたので、紅麹の話をまとめたブログを書いていたのですが、丁寧に書くと量が多くなってしまって時間がかかっています。すみません。 ところで、この小林製薬の紅麴製品問題、メディアなどでも多く報道されていますし、小林製薬が記者会見を開いたりしていますが、医薬品安全性管理の専門家の私としては、議論のポイントがずれているような違和感を感じるのです。 多くの方々が亡くなったり入院したりしていると報道されていますが、症例経過などの情報が詳細に開示されていないので、健康被害の内容については推測するしかありませんから、ここではあまり議論しません。この点については小林製薬の情報開示は極めて悪く、大きな問題です。どういう病状、病態が起きているのか、がわからないので、「腎障害が起きている人で紅麹製品を服用していた人」はすべて健康被害のカウントに入っ
ヒルドイドは2014年から急激に処方が増加した薬です。 2014年のある時、突然SNSで「ヒルドイドが優れた保湿能力を持っている」という記事が駆け巡りました。その後美容医療・皮膚科などでの処方が激増したのです。今では「保湿剤」だとか、「美容クリーム」だとかいう言われているヒルドイドですが、一言でいうと、ブロガーやSNSが作り上げたデタラメです。 ヒルドイドに含まれている「ヘパリン類似物質 Heparinoid」は「ムコ多糖(グルコサミノグルカン)」と呼ばれる多糖類の一種です。ヘパリンというのは、同じくグルコサミノグルカンの一種で、血液を固まりにくくする作用があるので、血液凝固阻止剤として臨床的に用いられています。ヘパリン類似物質は、ヘパリンと同様にヘパリン結合蛋白と相互作用する特性があります。ヘパリン類似物質には動物性のものと植物性のものがあり、動物性のものとしては軟骨に含まれるコンドロイ
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