はじめに 『Building Evolutionary Architectures, 2nd Edition』を読みました。要件や技術が変わり続ける中で、システムの設計をどう変えていくかを扱った本です。部品をどう分け、どうつなぎ、どこへデータを置くか。ここでいうアーキテクチャは、そうした全体の構造を指します。1か所を直すだけで済むか、ほかの部品や担当チームまで巻き込むかにも関わります。 中心となるのは、守りたい性質を確かめる「フィットネス関数」です。新しい機能が動くだけでなく、応答が遅くなっていないか、必要なセキュリティを保てているかも、日々の変更の中で確かめる。本書は、その検査の仕組み、変更しやすい構造、組織や継続的な改善を扱う3部で構成されています。コードを直したあとにどう公開するか、保守する時間を誰が用意するかまで議論が続きます。設計は、決めたあとが長い。 その長い時間に付き合う方法