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初めまして、朝日ネット開発部の hogeyama です。 今回は Haskell の中級的なトピックとして、 GHC 9.2 で導入された Quick Look 型推論アルゴリズムを取り上げようと思います。 概要 Haskell のデファクトスタンダードなコンパイラである GHC では通常の多相(ジェネリクス)の一般化である非可述的多相(impredicative polymorphism)を実装していますが、その型推論アルゴリズムは長らく「型推論が弱い」「実装が不安定でコンパイラのバージョンアップでデグレが起きる」といった問題を抱えていました。 しかし昨年10月、Quick Look という新しいアルゴリズムが GHC 9.2 に実装されたことでこの問題が解決しました。 本記事ではこの Quick Look によって何が変わるのか、利用する際に何に気をつければよいのかを非可述的多相の概要
ここではHaskellの中級者向けのトピックを簡単に取り上げたいと思います。 今回は余代数(Coalgebra)についてです。Haskellを書いていると『余(なんとか)』という言葉をみかけることがあります。これは英語の接頭辞 Co- の訳で、ここでは代数(Algebra)の双対(Dual)という意味で余代数と呼ばれています。 さてHaskellやOCamlのデータ型は一般に代数的データ型(Algebraic data type)と呼ばれます。このデータ型にパターンマッチングを加えて、(オブジェクト指向言語などと比較したときの)関数型言語の特徴と紹介されることも多いと思います。実はこのデータ型にはもともと余データ(Codata)と呼ばれるような相方がいたのですが、人類が扱うには早すぎたのか、データ型に比べると余データは長らく影の存在でありました(ちなみに余データは口語上はコデータと呼ぶかも
初めまして。朝日ネットのhakuです。今回はわかるようでよくわからないSSL証明書について話してみたいと思います。 Protocol HTTPとHTTPS SSLとTLS 暗号化アルゴリズムのCipher Suite(暗号スイート) 証明書の構成 ルート証明書 中間証明書 サーバ証明書 クロスルート証明書 認証別証明書の種類 自己署名証明書(通称:オレオレ証明書) DV証明書 ドメイン認証(DV: Domain Validation) OV証明書 企業認証(OV: Organization Validation) EV証明書(Extended Validation) 認証別証明書の疑問 サービス別証明書の種類 ワイルドカード証明書 マルチドメイン証明書 (MDC) プロトコル側の対応:SNI(Server Name Indication) ネイキッドドメイン(Naked Domain) ま
こんにちは、朝日ネットでISPのインフラ保守を行っているa-fujisakiと申します。セキュリティ担当の一人としてお客様の所有されている機器がインターネット越しに悪用される事を防ぐ仕事をしています。 本記事では 前回 に引き続き、ネットに接続した機器が身に覚えのないアップロードを何百ギガと繰り返している、一旦電源を落として再接続しても改善しないといった症状が発生している場合の理由と対策について解説します。 電源を落とすと一旦改善するケースは、 過去記事 で解説しています。 各種の症状について頻度を★マークで示しております。 リモートデスクトップ乗っ取られ被害 ゲートウェイ乗っ取られ被害 telnet経由での乗っ取られ被害 NASの運用による乗っ取られ被害 なぜ大企業でも有名人でもない私の機器が被害に逢うの? このような被害にあわないために 採用情報 リモートデスクトップ乗っ取られ被害 リ
はじめに 朝日ネットのaibaです。 前回のサーバラックでのケーブリングについて の記事に引き続きデータセンターに関係する話題について書いていきたいと思います。 今回は、データセンター内の機器管理手法について検討したいと思います。 はじめに DCIMとは 管理手法の検討 機能要件 OpenDCIM (Opensource Data Center Infrastructure Management ) Netbox phpIPAM (php IP Address Management) Google スプレッドシート Microsoft Office Excel 管理ソフトウェアの決定 実際に触ってみた Dockerで即席試用 できること IPアドレス管理 ラック管理 実際に使ってみて 導入するにあたっての課題 将来的な展望 まとめ 採用情報 DCIMとは DCIMとは「Data Cente
開発部のxgotoです。Haskellの初級・中級者向けのトピックを取り上げたいと思います。 今回は型(Type)についてです。型はHaskellの入門書でも必ず最初のほうに説明されるもので、手元の本によれば、 型とは、互いに関連する値の集合である。 ---- 『プログラミングHaskell』 Graham Hutton 著 / 山本和彦 訳 だとか、 値の世界は型と呼ばれる系統的な集まりへと分割される。 ---- 『関数プログラミング入門 Haskellで学ぶ原理と技法』 Richard Bird 著 / 山下伸夫 訳 などのように書かれています。たとえば Bool は True と False の2つの値からなる集合だし、Intは整数の集合というように、型は値の集合というふうにみることができます。それならば型などと呼ばずに集合と呼べばいいと思いますが、「異なるものには異なる名前をつけろ
はじめまして、朝日ネットでISPのインフラ保守を行っているa-fujisakiと申します。セキュリティ担当の一人としてお客様の所有されている機器がインターネット越しに悪用される事を防ぐ仕事をしています。 本記事では、インターネットが遅い、調べてみるとネットに接続した機器がアップロードを何百ギガと繰り返している、一旦電源を落として再接続すると復旧するがすぐ元に戻る、といった症状が発生している場合の理由と対策について解説します。 各種の症状について頻度を★マークで示しております。 時刻同期(NTP)サービスの公開による踏み台被害 DNSサービスの外部公開による踏み台被害 LDAPサービスの外部公開による踏み台被害 UPnPサービスの外部公開による踏み台被害 このような被害にあわないために 採用情報 時刻同期(NTP)サービスの公開による踏み台被害 NTP monlistの脆弱性を悪用したリフレ
朝日ネット ネットワーク部のTと申します。初めまして。 今回、BBIX BGP Meeting 2019 Summer が 都内で開かれました。 このイベントで、朝日ネットのバックボーン運用について、少しお話しさせていただきました。 その中でお話したことの一部を紹介させていただきます。 はじめに データセンターの契約 フレッツ収容設備の場変 採用情報 はじめに 2016年春を過ぎた頃、大きなプロジェクトの話が持ち上がりました。朝日ネットのVNE事業者としての参入です。 いろんな議論を経て、自社でVNE事業者として、NTT東西とIPv6接続するというプロジェクトです。一般的には、IPoEといわれるサービスです。 このIPoEサービスは、「IPv6接続機能」として、2017年4月にリリースしました。それまで、朝日ネットは、IPv6をサービスしていなかったのですが、実験的に実装した構成のため、サ
はじめに こんにちは。朝日ネットでWebアプリケーションの開発を行っている tommy です。 OpenAPI Specification は RESTful な API を記述するための仕様です1。2015年に Open API Initiative が発足し、それまで Swagger という名前で進められていたプロジェクトを引き継ぎました。 現在では実質上の世界標準といえます。 今回は、この OpenAPI を書いている時に、コピペして使える、逆引きの小さなサンプル集が欲しいと思ったので、書いていこうと思います2。 はじめに OpenAPI について Swagger Editor チートシート GET アクセス パラメータ (parameters) クエリパラメータ パスパラメータ リクエスト本文 (requestBody) multipart/form-data JSON リクエスト
はじめに 開発部の tasaki です。 6 月の記事(「Pythonのパッケージングのベストプラクティスについて考える2018」)では setuptools, pip, venv を使ったパッケージングのフローについて考えました。 techblog.asahi-net.co.jp 今回はモダンな開発用ツールチェーンを持つ他の言語(具体的には JavaScript (Node.js), Go, Rust あたりを意識)と似たような開発フローを Python において構築するにはどうすればよいかということを考えていきます。 はじめに 対象バージョン 備考 TL;DR (結論) pip と virtualenv の統合 (Pipenv) 概要 使い方 インストール Pipenv プロジェクトの新規作成 setup.py との併用 静的な型の検査 (mypy) 概要 設定例 使い方 Lintin
はじめに 開発部の tasaki です。8 月の記事では TypeScript + React + Redux + React Router + α を使って 1 ファイルで完結する小さいアプリケーションを書きました。 techblog.asahi-net.co.jp 今回は TypeScript + Vue + Vuex + Vue Router の組み合わせで同じものを書き、2 つのライブラリの共通点と違いについて探ってみたいと思います。 このようなものを書いた主な理由は以下の 3 つです。 適度に小さく完備なアプリケーションの構成を作っておき、そのソースコード自体をチートシートとして使いたい React と Vue の共通点や差異について説明をする時に使える実例を用意しておきたい React や Vue を TypeScript から使う際の書き方を確立しておきたい 以下、実際にアプ
はじめに watanabeです。 前回の記事ではデバッグ機能からプッシュ通知を送信して受け取ったときの処理を実装しましたが 今回は受信する端末ごとに異なるトークンを取得して、特定の端末にプッシュ通知を送れるようにします。 はじめに 実装の手順 1.Firebase Cloud Messagingで必要な値を取得する 2.端末ごとのトークンを取得して表示する仕組みを作る index.html(メインのHTML) main.js(メインページで読み込むjs) manifest.json(PWA化に必要なManifestファイル) firebase-messaging-sw.js(新たに作成したService Worker) 3.コマンドをCurlで送信してプッシュ通知を受け取る 次回予告 採用情報 実装の手順 Firebase Cloud Messaging(FCM)で必要な値を取得する 端末
はじめに 開発部の tasaki です。Python 3.7 のリリースが今月末に行われるということで、あらためて 2018 年現在の Python のパッケージ構成におけるベストプラクティスについて検討してみたいと思います。 対象読者 この記事は、 書き捨ての Python スクリプトなら書けるが、ちゃんとしたパッケージの作り方がよく分からない 公式リファレンスのモジュールの章を読んだが、結局具体的にどういう構成にすればよいのか分からない setuptools.setup 関数の大量の引数のどれを使えばよいのか分からない というような人を対象としています。 対象バージョン 処理系とツールチェーンのバージョンは、 Python 3.4 (2014/03/16 リリース)以降 pip 8.1.2 以降 setuptools 19.2 以降 を対象とします。 EPEL の python34,
朝日ネットで業務システムを開発しているkakoです。以前からやりたかったテーマに取り組んでみたいと思います。 やりたいこと モチベーション 本気でISP事業者を立ち上げるには なんちゃってISP(KakoNet)の概要 採用情報 やりたいこと ISPの機能を持ったシステムを構築してみたい。 後述しますが、本気でISP事業者を立ち上げるのではなく、AsahiNet内のプライベートASになんちゃってISP(KakoNetと命名)を構築することを目標に取り組んでいきたいと思います。 モチベーション 筆者は業務システム開発のエンジニアとして勤務していますが、ISPって何をやってるの?どういう機能を持ってたらいいの?と考えてみたら、抽象的/概念的なことしか理解できていないなと…。ISP事業者で働き始めて数年が経っているのだから、自信を持って誰かに説明できるくらいにはなりたい…。じゃあイチからISPを
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