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衆院選
tsunepi.hatenablog.com
尿中抗原の感度と特異度 尿中抗原検査とは肺炎に感染することで尿に出る莢膜多糖抗原をイムノクロマトグラフィーで検出することで肺炎の有無を調べる検査方法。 肺炎球菌尿中抗原→感度:70%、特異度:80〜100% レジオネラ尿中抗原→感度:74%、特異度:99.1% {参考:感度と特異度からひもとく感染症診療のDecision Making} 尿中抗原検査の利点 ・特異度が高い(確定診断に有用) ・レジオネラの確定診断はほぼ尿中抗原しかない。 ・抗生剤使用後でも検出可能 ・15分程度で迅速に検査可能 尿中抗原検査の欠点 ・感度が低い(スクリーニングとしては使えない) ・偽陽性がある(肺炎治癒後も3ヶ月ほど陽性になる可能性がある)
偏性嫌気性菌と通性嫌気性菌の違いと覚え方 嫌気性菌は文字通り、空気を嫌っている細菌であるが偏性と通性の2種類の細菌に分けることができる。偏性嫌気性菌は酸素が嫌いどころか、酸素があると死んでしまうタイプの嫌気性菌である。これは細胞内で酸化還元反応が行われた際に生じるO2-や過酸化水素などの過酸化物を処理する代謝酵素(カタラーゼやスーパーオキシドジスムターゼ)を持たないため、これらがDNAやタンパク質にダメージを与え、細胞を殺してしまうからである。 一方で酸素があってもなくてもよいという通性嫌気性菌である。酸素が存在すれば好気的呼吸(クエン酸回路、電子伝達系)でエネルギーを産生するが、酸素がなくても解糖系と発酵によってエネルギーを得ることのできるタイプの菌である。 語呂合わせ 偏性嫌気性菌の覚え方: 反省して手をウォッシュしてもボツリヌス発症して爆弾テロ 反省:偏性 ウォッシュ:ウェルシュ菌
救急外来TIPS的な記事のもくじ(絶賛工事中…) ☕(医師国家試験用)「とある医学生の雑記帳」時代の残骸 ↑医学生時代の医学部生向けの記事はこちらに少しまとめてます↑ ☕主訴からの鑑別(鑑別に関する記事) ・失神の鑑別診断 ・主訴:頭痛の鑑別診断 ・顔面の痺れ ・しびれの鑑別診断memo ・致死的な咽頭痛の鑑別 ・頸部痛の鑑別 ・腹痛の原因と鑑別 ・嘔気・嘔吐の鑑別診断(語呂合わせ) ・便秘の鑑別 ・急性の下痢の鑑別 ・女性の下腹部痛へのアプローチ ・浮腫の鑑別 ・咽頭痛の鑑別(精巣捻転と精巣上体炎の鑑別) ・肛門痛の鑑別と対応 ・腰背部痛の鑑別 ・主訴血尿の鑑別 ・リンパ節腫脹の鑑別診断のゴロ ・主訴めまいの鑑別 ・間欠性跛行の鑑別 ・味覚障害の鑑別 ・頭痛の無い閃輝暗点 更新中… ✅胸部レントゲンで読影する順番 ✅TIPS1:輸液 救急外来でまず何の輸液を選択するか 乳酸リンゲル液と酢
脳神経とは、神経系に属する器官で、脳から直接出ている末梢神経の総称。全部で12個もあり実に覚えにくい。 脳神経の主な働き・役割についておさらい 1番:嗅神経・・・嗅覚 →障害されると臭いがわからなくなる 2番:視神経・・・視覚動眼神経・・・眼球運動、縮瞳、まぶたを開く →障害で視野欠損(視界が欠ける) 3番:動眼神経・・・眼球運動と上眼瞼挙筋、副交感神経で対光反射や縮瞳などを担う →障害されると眼球運動障害(外上方、外下方、内方、内上方へ向けない)、まぶたを挙げられない(=眼瞼下垂)、散瞳、対光反射の消失、輻輳反射の消失 4番:滑車神経・・・上斜筋を支配(眼球運動) →障害で内下方への眼球運動ができなくなる 5番:三叉神経・・・顔面の知覚、咀嚼 →障害で顔面の感覚障害、舌の前側2/3領域の温痛覚、触覚がなくなる、咀嚼運動ができなくなる 6番:外転神経・・・外直筋を支配(眼球運動) →障害さ
グラム陽性菌・陰性菌とは何か 一般的に細菌はグラム染色によってグラム陽性菌と陰性菌に分けられます。 グラム染色の原理: 固定した全ての細菌をクリスタル紫で染色したあと、ヨード処理をしてアルコール脱色を行います。ここで脱色されないものがグラム陽性菌で、脱色されるものがグラム陰性菌です。このあと赤のサフラニンを垂らすことによってグラム陰性菌を染める(グラム陽性菌は紫のまま)。 簡単に言うと グラム染色で紫色=グラム陽性菌 グラム染色で赤色=グラム陰性菌 ということになります。 グラム陽性菌と陰性菌の構造 グラム陽性菌は上の図のように厚いペプチドグリカン層に覆われています。一方でグラム陰性菌はペプチドグリカン層は薄く、その外側に外膜という構造がある。外膜はリポ多糖(LPS)とリン脂質からできています。 この違いに医学的にどういう意味があるのかというと、、 グラム陰性菌の外膜の構成成分であるリポ多
日本のレッドブルは栄養ドリンクではなく清涼飲料水 ■リボビタンDからインスパイアされたレッドブル レッドブルというと誰もが1度ぐらいは飲んだことがあると思いますけれども、あれって今世界で52億本も売り上げてるらしいです。凄いですよね。「翼をさずける」というキャッチフレーズ通り確かにメチャクチャ効きます。飲んだことない人はぜひお試しあれ。 「レッドブル」っていつどこで誕生したのかってちょっと疑問に思うところですけれども、実は日本の栄養ドリンクのリポビタンDから大きく影響を受けているようです。 今から25年前、オランダの消費財メーカーのサラリーマンがたまたまニューズウィークの日本高額納税者リストを見ていたら1位に大正製薬の社長の名前が。何で稼いでいるのか詳しく調べてみるとなんとリポビタンDという栄養ドリンクであることがわかりびっくり。 実際に飲んで見てるとものすごく元気になる。なんで今まで知ら
なぜアルコールは細菌を殺菌できるのでしょうか?その機序はいかに。 エタノールはなぜ細菌を消毒できる?どのようなメカニズム? 複数の理由があります。列挙するならば、 1、細胞膜の脂質を溶かし出す。 2、タンパク質の変性。タンパク質の構造を変化させて機能を失わせる。 3、脱水作用。エタノールは非常に揮発性の高い液体なので細胞内部に入るとすぐに揮発して蒸発してしまいます。この時、細胞内部の他の液体もろとも蒸発するので細胞内部をからからに乾燥させてダメージを与えます。 (また細菌の芽胞に対しては効果が非常に弱いことが知られています。) 消毒用エタノールが70%の理由 何故70%なのでしょうか。この数字は経験的に確かめられたというだけではなく、根拠があります。エタノールと水の重量比が7:3というのはモル比に換算すると1:1であり、溶液中ではエタノール一分子に対して水一分子という比率になっています。エ
漫画名言集スラムダンクの名言集 キャラクター順に名言を載せています。 スラムダンク 桜木花道の名言集 SLAM DUNK 完全版 1 (ジャンプ・コミックスデラックス)作者: 井上雄彦出版社/メーカー: 集英社発売日: 2001/03/19メディア: コミック購入: 3人 クリック: 55回この商品を含むブログ (118件) を見る 桜木「洋平・・・きのうはやっぱりオレ・・・ けっこうすごかった・・?」 洋平「あの大歓声がきこえなかったのか?」 桜木「オレ・・なんか上手くなってきた・・」翔陽戦で勝利した後、洋平との会話@体育館 いつものお調子者の様子とは違い、素直に自分の成長に喜びを感じているシーンです。 桜木「オヤジ・・・何をやったらいいんだ?」 安西「ほっほっ シュート二万本です」 一同「なにいーーーーっ!!??」 桜木「2万で足りるのか?」湘北メンバーが合宿でいない間安西先生と桜木は
◯日銀のマイナス金利政策 日本は15年ほどの間デフレだった。デフレの時に金利を上げると金利がもっと悪くなってしまうので金利を下げた。15年もデフレが続いていたのでちょっとの低金利ぐらいではどうにもならない。思い切ったマイナス金利政策や異次元緩和政策が必要だっった。悪循環を断ち切る。 銀行の貯金金利はマイナスにならないのに、貸出金利は下がるので損をしそうではあるが、日本の銀行の財務はかなり健全なのでそこまで問題になるレベルではない。 デフレから脱却することができれば銀行も余裕が出来るので貸出金利を上げることができるようになる。日銀の目標は2%の緩やかな物価上昇。1%とかだとギリギリすぎていつデフレに戻ってしまってもおかしくない。飛行機もすれすれをあえて飛びはしない。 ◯国民健康保険と社会保険の違い 国民健康保険は各市町村が管理している。自営業や無職が入る。国民健康保険の金額は自治体ごとに異な
還流固定について自己満的まとめ。 灌流固定とは実験動物の血液をPFAなどで還流してタンパク質を固定することです。そして固定されたサンプルをスライスして、免疫染色などの方法で目的タンパク質が発現しているかなどを確かめます。分子生物学の世界では必須の実験手法ですね。 さて、以前された質問をまとめておきました。 ■灌流固定ってタンパク質を固定する原理、メカニズムを教えて下さい。 A.タンパク質の高次構造というのは弱い結合で立体形成をしています。具体的に言いますと、ファンデルワールス力、疎水性相互作用、水素結合などのよわい結合でゆるーくつながっています。ですから、これらは温度変化、pH変化などで簡単に壊れてしまいます。大切なサンプルがぼろぼろになったら悲しいですよね。そこで固定の出番です。固定とは文字通りタンパク質を固定します。そのためにパラホルムアルデヒド para form aldehyde(
エタノールで死なない菌がいるのは何故か。 主に病院や研究機関などでは衛生管理のためにエタノール70%が消毒に用いられる。これはエタノールの膜透過作用、揮発性、タンパク質変性などの特性を利用して微生物を瞬時に殺すことが出来るからだ。しかしながら、エタノール消毒の効かない微生物が存在する。土壌や水中に主に生育する芽胞形成菌である。(有芽胞菌とも) では一体芽胞とは何であろうか。 一部の細菌の作る極めて防御性にとむ構造物である。これは芽胞と呼ばれながらも通常の胞子とは異なり、子孫とも違う。 芽胞が形成されるのは細菌が栄養不足になったときなどで、細胞壁内部で分裂し、DNAと細菌の細胞質の一部が芽胞に分配され、外部には皮層を持つ。遺伝子レベルでは栄養細胞機能に関連する遺伝子の不活性化に伴い芽胞形成遺伝子が活性化され、新たな酵素や代謝物質が産生されるとされている。 芽胞は細菌本体が死滅するような極限状
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