明けましておめでとうございます。 本年もどうぞ宜しくお願い致します。 今年最初の記事は、昨年、下書きに残したままの読書感想から… 『マイクロスパイ・アンサンブル』(伊坂幸太郎・著) 猪苗代湖が舞台の連作短編集。(2022年に単行本で刊行された七編+αに、「猪苗代湖でまた会う話」を追加収録した文庫版。) 昨年8月末、飛行機での長距離移動中に読み始めたのだけど、二つの異なる世界の話が、頻繁に入れ替わったりで、なかなか頭に入って来ずそのままになり、一月以上経ってからやっと続きを読んでみた。 読み進めるうちに、どんどん面白くなってきた。 登場人物は、失恋したばかりの社会人と元いじめられっ子のスパイなど。 中でも一番心に残った登場人物は、いつも人に謝ってばかりで、腰が低い門倉部長。 それまでの伏せんが回収される話の終盤、門倉部長は、実は心の広いとてつもなく良い人だったことが分かり、思わず涙腺が緩み、