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Web3の「魂」は何なのか? 2022.06.01 Updated by yomoyomo on June 1, 2022, 18:11 pm JST 昨年末、イーロン・マスクがTwitterで「誰かWeb3見たことある? 見つけられないんだけど」とボケたところ、当時TwitterのCEOを退任したばかりのジャック・ドーシーがすかさず、「aからzの間のどこかにあるよ」とボケ返し、これを契機に小競り合いが起きるという一幕がありました。 ジャック・ドーシーの言う「aからzの間のどこか」とは、暗号通貨などブロックチェーン方面への積極的な投資により、もはやWeb3エコシステムを丸抱えせんとする、大手ベンチャーキャピタルのa16zことAndreessen Horowitzにあてこすったイヤミです。ジャック・ドーシーの批判は、「Web3を所有するのはベンチャーキャピタルとその投資先の企業であってウェブ
自己増殖する機械とAI 2022.05.14 Updated by Ryo Shimizu on May 14, 2022, 07:00 am JST コンピュータの初期の動作原理をまとめたとされる人物の一人、フォン・ノイマンは数々の伝説を持っていて、スタンリー・キューブリックの映画「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」に登場する主人公「ドクター・ストレンジラブ」のモデルにもなっている。 フォン・ノイマンの晩年の研究テーマの一つが人工生命についてのものだった。 その当時、計算というかなり複雑な知的処理を行えるようになった機械はやがて自ら意志を持ち、生き物と同じように自らの複製を作ることができるだろうか。 機械が自己を複製することができるということを数学的に証明しようとしてノイマンが用いたのが、格子状に配置された細胞(セル)が、一つ一つは単純な
自由なソフトウェアと抗議と倫理の「(不)可能性」について 2022.05.10 Updated by yomoyomo on May 10, 2022, 18:15 pm JST 大変ごぶさたしております。実に約5年半ぶりになりますが、またこちらで書くことになりました。ブランクが長かったため、ここへの文章の書き方を自分でも忘れてしまったところがあるのですが、稲田豊史氏の「ウェブは最初に結論を書く、くどくど掘り下げて説明しない、とにかく簡潔に」という金言に逆らい、地味な話題についてくどくどと書いていこうと思います。 いや、結論だけは先に書いておきましょうか。銀の弾はない、それだけです。 2022年2月にロシアがウクライナへの侵攻を開始して早くも2カ月以上経ち、ロシア(のプーチン大統領)の甘い見通し、予想以上のウクライナの抵抗、多くの国のウクライナへの支援などと相まって、現状、ロシアが手こずっ
動きが生命をつくり、錯覚が知能をつくる 2022.03.21 Updated by Ryo Shimizu on March 21, 2022, 10:30 am JST 東京大学の池上高志先生が上梓した「動きが生命をつくる」という本がある。 僕の周囲のエンジニア界隈では非常に話題になった本で、内容としては人工生命の起源から現在までを俯瞰した論文をまとめたもの。 池上先生といえば、人工生命研究の第一人者として知られている。 ところが、人工生命という言葉は、人工知能ほどには知られていない。 人工知能というのはよく漫画や映画に出てくるが、人工生命という言葉はあまりそういうものに出てこない。 ただ、実は我々はごく日常的に人工生命の研究成果を応用したものを目にしている。 たとえばゲームやテレビ、映画などで頻出する、キラキラした光の粒が意味ありげに動くような動き。 ハリウッド大作に登場する無数の動物
レースを攻略するAIと、フィクション、共進化 2022.02.12 Updated by Ryo Shimizu on February 12, 2022, 08:57 am JST ソニーAIとポリフォニーデジタルは、2/10発売の米誌「Nature」で、深層強化学習したAIレーサーが、人間のトッププレイヤー4人とレースをしてタイムトライアル、FIA(国際自動車連盟)公認の「FIA グランツーリスモ チャンピオンシップ」のレギュレーションに沿ったレースの両方で全ての人間プレイヤーに対して勝利を収めたという。 レースゲームをプレイしたことがある人ならわかると思うが、タイムトライアルはライン取りの最適化であり、ある意味で、「ひたすら練習すれば速くなる」ことは自明のため、AIがタイムトライアルで抜群の性能を達成したとしても、驚きは少ない。「きっとそうだろうな」という想像の範囲内である。 しかし
深層強化学習AI時代の"人間"の仕事 2022.01.21 Updated by Ryo Shimizu on January 21, 2022, 07:18 am JST 2022年は、AIはあまりニュースの話題にのぼらないだろうと思う。 なぜならば、もはやAIを用いることは当たり前になってきているからだ。 バズワードとしてのAIは2021年で終わった感がある。 一方で、AIの仕事は、うまくいけばいくほど地下に潜る性質がある。 すなわち、競争相手にどうやっているかを探られないように巧妙に隠す必要があるからだ。 次にニュースになるものがあるとすれば、AIがコンシューマ製品に搭載された時だが、たとえば「スマホにAI」は既に入っているのでニュース性がない。「ゲーム機にAI」が入っているのは当たり前であり、「テレビにAI」ももはや新鮮味がない。 アカデミズムの世界では、少し前までは、「ディープラ
DXと「自責文化」の関係 DX and remorse 2021.12.20 Updated by Mayumi Tanimoto on December 20, 2021, 15:16 pm JST 日本と海外で仕事をしますと、問題が起きた場合の個人の責任の取り方に地域によってずいぶんと違いがあって驚かされます。 例えば日本の場合、何か問題が発生したら日本の人は割と率直に謝ります。日本では責任をぼやかす人が多いじゃないか、と言い張る人も多いのですが、それは組織的責任や大型の案件の場合であって、責任を取らないのは政治家や企業であれば経営者や上級幹部です。 実務に関わりますと、現場では日本人は他の国の人よりもはるかに素直で、率直に誤りを認めます。また謝罪の回数も非常に多く頻繁です。つまり日本というのは、自分で責任を取る文化、自責文化が強いのです。これは、日本社会を文化人類学的な観点から捉える
ヒューマン・イン・ザ・ループによる人間拡張 2021.11.22 Updated by Ryo Shimizu on November 22, 2021, 07:32 am JST 以前、本欄で「魂の継承」とAIの蒸留は似ているという話をした。 それからまだ一ヶ月も経っていないが、筆者の認識が少し進歩したのでもう一度その話について深堀してみることにする。 まず、AIの蒸留とは何かおさらいすると、下図のようなものになる。 一般にAIの蒸留は、巨大で高精度なAIを師匠とし、コンパクトで未熟なAIである弟子を鍛えることによって、コンパクトでありながら高精度なAIを作り出す仕組みである。 蒸留を行うとAIのサイズが小さくなる。サイズが小さいということは計算量は減るわけで、高速に動かせるし、巨大なコンピュータが不要になる。いいことづくめなのだが、何でもかんでも蒸留できる訳ではなく、蒸留する弟子側にも
メタヴァースの先にあるインターヴァース 2021.11.16 Updated by Ryo Shimizu on November 16, 2021, 09:15 am JST 今更メタヴァースが再燃している。 FacebookがMeta社になるとか、Microsoftがお仕事用メタヴァースを作るとか、GoogleやAppleもそのうち何らかの形でメタヴァース的なサムシングをやってこないとも限らない。 この大きな流れは、同時に非常にデジャビュ感のある展開でもある。 メタヴァース普及までにはまだ課題が多いが、今の段階で予想できるのは、おそらく、最終的には、どれも残らないだろうということだ。 1980年代から、1990年代初頭にかけて、世界各地の電話会社や大企業が独自のネットワークを構築した。 AT&TやCompuServeやAmerica Online(AOL)もそうだったし、日本ではTel
チームラボの次回作のイメージをAIに描かせてみる 2021.10.19 Updated by Ryo Shimizu on October 19, 2021, 05:58 am JST 日本ディープラーニング協会が発行するG検定やE資格といったディープラーニング資格保持者のコミュニティにCDLEというものがある。 日本ディープラーニング協会がなかなか見どころがあると思うのは、単に業界団体として資格を発行したりするだけでなく、資格取得者のその後の活躍までサポートするためにCDLE向けのセミナーを定期的に行なったり、ハッカソンを行なったりしているところだ。やはり資格を発行するだけでは意味がなく、資格の保持者にちゃんとディープラーニングを活用してもらわないと意味がないと考える姿勢は立派である。 その、CDLEが開催するハッカソンにメンターとしてやってきてくれないかと言われ、休日でもあったので金に
機械学習とロボットが勝手に新物質を産み出す時代が来ちゃったよ Machine learning and Robots will generate New Materials on their own 2021.10.11 Updated by Schrodinger on October 11, 2021, 16:44 pm JST シュレディンガーの水曜日(Schrödinger's Wednesday)、第3回は東京工業大学・物質理工学院 一杉太郎教授の登場です。まず何といっても名前が良い。別れの一本杉から桃太郎が鬼退治に出かけようとしている光景を思い浮かべずにはいられません。一杉研究室の最大の目標は、新物質の開発とその新機能開発。超伝導体・磁性体・光機能材料・イオン伝導体・誘電体などにおいて、固体化学および固体物理を土台として、卓越した特徴と性能を持つ新物質や界面の実現を目指していら
最速の仕事術は人工知能が知っている 2021.09.22 Updated by Ryo Shimizu on September 22, 2021, 14:27 pm JST 本を書いていると、時たま「これは会心の一作ができた」と思うことがある。 その手柄の多くは、編集者のものだ。 「最速の仕事術はプログラマーが知っている」はそんな本の一つで、これはもう編集を担当した長谷川さんが企画書を持ってきたときにほとんど目次が完成していて、「なんてすごい編集者なんだろう」と舌を巻いた記憶がある。 何がすごいって、目次の時点で「これは売れる」と思うような内容だったのだ。 そして、他の誰でもなく僕にこの本を書いて欲しいと持ってきてくれたことが、僕はとても嬉しかった。 はっきり言って目次の時点で完成しているので、プログラマーと名乗る人であれば、誰だって書けたはずだ。 しかしそこを敢えて僕に企画を持ってきて
WWWの次の世界 2021.09.17 Updated by Ryo Shimizu on September 17, 2021, 11:27 am JST 20世紀は、メディアを発見する時代だった。 1911年生まれのマクルーハンは、20世紀中盤にメディア論を唱え、それまで人類が無自覚的に使ってきたあらゆる「道具」をメディアとして再定義することで全地球規模の「村」、グローバルヴィレッジを構想した。この思想に刺激を受けてグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)が発明され、インターネットという全地球規模の「村」が出現した。 マクルーハンの思想に強く影響を受けたアラン・ケイは、自らの夢想した新しい機械を「パーソナル・ダイナミック・メディア」と呼んだ。 この思想は後に、「パーソナルコンピュータ」として知られるようになる。 今日、我々が毎年のようにiPhoneの新製品に一喜一憂するのは、こう
人間の言葉からプログラムを自動的に書く「OpenAI Codex」を触って考えたこと 2021.08.21 Updated by Ryo Shimizu on August 21, 2021, 07:42 am JST OpenAIが先日発表した新技術「OpenAI Codex」は、一言で言えば、「プログラムを自動的に書くAI」である。 「自動的に書く」と言っても、何もないところから書くわけではなく、人間が「画面に猫を出せ」などと指示を与えると、その通りに書くというAIになる。 このOpenAI Codexを使っている様は、なかなか面白い。 「画面に宇宙船を出せ」とか、「そいつを丸く切り取れ」とか「もっと小さくしろ」とか矢継ぎ早に指示を出していくと、プログラムがその通りに生成される。なるほど凄い。まるで魔法である。 しかし我々は常に眉に唾をつけて考えなくてはならない。これは果たしてどこまで
いちばんうまくできるのは、いつまでも待ち続けることです I'm good at waiting for a long time 2021.07.30 Updated by Shigeru Takeda on July 30, 2021, 12:06 pm JST 古い話で恐縮だが、以前、北陸に本社がある高級ディスプレイを作ることで有名なメーカー(まあ言わずと知れた某社だが)を取材したことがある。ちょうどCRTが駆逐されはじめ、全てが液晶パネルに置き換わり始めた頃だった(つまり20年くらい前ということになるだろうか)。競合が増えてこの会社の技術的優位性が失われるのではないか、という懸念を伝えた時に、対応してくれたエンジニアは、笑みを浮かべながらこう答えてくれた。「いや、うちにはうちでしか作れないアナログ回路があるから多分大丈夫だと思いますよ」。自信満々なのが印象的だった。実際に今でも、高品質
日本人はなぜオリンピックの問題に大騒ぎするのか? Why Japanese make a fuss about Tokyo 2020 issues 2021.07.29 Updated by Mayumi Tanimoto on July 29, 2021, 07:00 am JST 今回の東京オリンピックでは、開催前の様々なスキャンダルが日本では話題になっておりました。 開会式直前にプロデューサーが辞任、東京湾が汚染されている、選手村のバブル方式が機能していない、など多くの問題があるわけですが、そういった細かい問題は海外では大騒ぎされているわけではありません。 日本人は、完璧主義なので少しでも問題があると大騒ぎをしますが、北米や欧州は日本ほどは騒ぎません。 それはなぜかといいますと、普段から些細なことには日本ほどこだわらないというおおらかさ、悪くいえば大雑把さがあるからです。あの几帳面そ
「映像も物理も、微分可能になるとすごいことが起きる」ということの意味を文系にもわかるように説明しようと試みる 2021.07.26 Updated by Ryo Shimizu on July 26, 2021, 07:12 am JST 最近のプログラミングの新しい波は微分可能プログラミング(differentiable programming)である。 微分可能プログラミングとは、簡単に言うと・・・と思ったが、簡単に言うのは結構難しい。 まず「微分」という言葉があまり簡単ではない印象がある。 まずは微分と積分の関係性を説明しておこう。文系の読者に向けた記事であるので、非常にざっくりと説明してみよう(そのかわり、元々数学が得意な読者にとっては直感的ではない説明になるかもしれない)。 まず、瓶からコップにジュースを移すような状況を想定してみる。 瓶からコップが一杯になるまで60秒で注ぐとし
DXを阻む障害 2021.07.22 Updated by Ryo Shimizu on July 22, 2021, 09:12 am JST いわゆるDX、デジタルトランスフォーメーションする必要性を多くの企業が迫られている。 ところが、これがなかなか難しい。 たとえば、DXをコンサルティング会社に依頼するも、そもそもそのコンサルティング会社そのものがDXしてないので「DXのようなもの」しか提案できない。 とあるコンサルティング会社が顧客先にDXを提案する資料を見せてもらったことがあるが、一言で言えば、それはDXというよりも「OA化」と呼んだ方がいい段階の提案に留まっていた。 たとえば、「AIの活用」という項目では、「FAX書類に書かれた文字の自動読み取り(AI-OCR)」という項目があるだけで、そもそも我々のような生粋のIT企業では、仕事上の文章は全てE-mailやPDFでやり取りさ
自転車とAI 構造の持つ力 2021.07.04 Updated by Ryo Shimizu on July 4, 2021, 04:11 am JST 長年乗っていた電動自転車を手放して、しばらく自転車のない生活をしていたのだが、自転車がないというのはすごく不便で、結局ドコモが展開してる都内のレンタル電動自転車を多用するようになった。 これは充電する手間がなくてとても良かったのだが、人気が出てしまって色んな人たちがめちゃくちゃ酷使するので自転車としてヘタってる個体が増えてきたのと、使いたい時に使えないという使い勝手の悪さなんかがあってやっぱり自転車を買わなければならないと思うようになった。 しかしこれがいけなかった。Facebookで適当に誰かに聞けばいいだろうと思って「電動自転車何がいいの?」と聞こうもんなら、大変なことになってしまい、あーでもないこーでもないと僕と関係のないところで
日本の個人情報保護が見落としていること Japanse personal information protection needs balance 2021.06.23 Updated by Mayumi Tanimoto on June 23, 2021, 12:00 pm JST イギリスは、ワクチン接種がかなり進み、人口の半分以上が1回目は接種済みという状況で、世間の話題は夏の休暇の事ばかりでありますが、イギリスを始めワクチン接種がものすごく早く進んだ国には、実は共通することがあります。 それは、何らかの形で国民の医療情報というものを国が包括的に管理できている、ということです。 例えばイギリスの場合は、以前ご紹介したように、国民保険番号で国民の処方箋から病院の訪問日時、治療内容、健康診断の内容まで全ての情報を国が包括的に管理しています。 驚くべきことは、世界で最も個人情報保護法が厳し
オリンピック開催議論から分かる日本の科学思考のなさ Olympic discussions reveal Japan lacks scientific thinking 2021.06.21 Updated by Mayumi Tanimoto on June 21, 2021, 12:11 pm JST 日本では、オリンピックを開催するかどうかということで大議論が起きているわけですが、オリンピックで大騒ぎしているのは、日本だけなんですよ、はっきり言って。 イギリスでは、そもそもオリンピック自体が報酬の面では全く注目されないイベントで、競歩や重量挙げのようなマイナーな競技に至っては存在すら知らないという程度の人が多く、サッカーの「UEFA EURO 2020」の方が一万倍盛り上がっています。 このような盛り上がり方は、日本では全然報道されておりませんね。 ロンドンオリンピックのときも、地元
AIがコードを補完する。SublimeでもVisualStudio Codeでも 2021.06.12 Updated by Ryo Shimizu on June 12, 2021, 09:20 am JST AIがコード補完してくれる便利なサービスでtabnineというものがある。 これは内部でGPT-2モデルを使い、100万人の開発者による典型的なコードを学習させたAIが、コード補完をするというツールである。 プログラミング言語も、JavaScriptやJava、Python、Go、Rustなど幅広い言語に対応しており、使用できるエディタもプログラマーに人気のSublimeTextやVisualStudio Code、Emacs、Atom、Vimなど一通り網羅している。 無料でも使えるので早速試してみた。 この手のAIモノはまずは試さないことには何もわからない。 単純なFizzBaz
ZOOMもUberもNetflixも、たった3万円で全てのシステム/アプリを作れるノーコードの衝撃 2021.06.09 Updated by Ryo Shimizu on June 9, 2021, 14:40 pm JST プログラマーというのは長じるとプログラムを書かなくなるものである。 特に最近はWebサイトくらいの簡単なものでも、決まり事が多くて書くのが億劫になってしまった。 大学生が適当に書いたHTMLをネットにバラ撒き散らしていた時代と異なり、今はSSL対応が必須になり、そのための証明書の管理もしなければならないし、スマートフォンでもPCでもタブレットでも綺麗にコンテンツが見えなければならない。 そうなると、もはやそれが専業の人以外は、お手上げだ。というか、できるだけ触りたくない、というのが本音である。 ところで筆者が創設に関わった「全国小中学生プログラミング大会」も今年で第
ぼんやり上司の修行 2021.05.31 Updated by Ryo Shimizu on May 31, 2021, 07:00 am JST 少し前、「ぼんやり上司とガツガツ上司」というエントリを書いたところ、これの反響がなかなか大きかった。ちなみにここに書いたようなことと関連したことはこちらのYouTubeでも少し語っている。 今回は「ぼんやり上司」としての立場を受け入れた自分が、どのように「ぼんやり上司道」を極めようとしているのかという話を少し掘り下げてみる。 まず大前提として、「ぼんやり上司」で仕事がうまくいくのは、部下が優秀だからである。 身もふたもない話だが、優秀な部下がいるか、部下が優秀な人間に育つか、どちらかの条件がないとその部署は多分潰れる。方向性だけぼんやり示されても、自分の頭で判断できない部下ばかりだったら部署が成立しないのだ。 ただ、「ぼんやり上司」が優秀な部下
知らないことは武器になる 2021.05.22 Updated by Ryo Shimizu on May 22, 2021, 07:30 am JST 「私は最近これに興味があるのに、それについて何も知らない」 という気持ちになった時、それはチャンスである。 僕は昔から繰り返しおもってる事があって、それは「通」になってしまったらおしまいだということだ。 「通(つう)」というのは、要はある趣味の分野(道)があるとして、それに精通している人のこと。 他人から「通だね」と言われるのはいいが、自分が自分を通だと思ってしまったら、その道はそこで途絶える。 「道」はあちこちに繋がっていて、誰も辿り着いたことのない道がある。 それがあると考えている人は、どれだけ詳しくなっても、「自分はまだまだ半可通だ」と内声する事ができる。 半可通、すなわち、半端な知ったかぶりをしてるに過ぎない、ということだ。 僕は
「目的」と「手段」を取り違えている日本のマスコミ Japanese media does not understand the purpose of the Covit booking site 2021.05.21 Updated by Mayumi Tanimoto on May 21, 2021, 13:39 pm JST 防衛省が開設した新型コロナウイルスワクチンの大規模接種会場向け予約サイトが、架空の番号などで予約できてしまう件が新聞や雑誌などで報道され話題になっています。 取材目的であっても、架空情報の入力で予約を取ったり、大量にデータを送信してシステムの稼働を邪魔した場合は、偽計業務妨害罪(刑法233条)もしくは電子計算機損壊等業務妨害罪(刑法234条の2)に問われる場合があるわけですが、それ以前に、報道したメディアにしろ、報道を支持した有識者にしろ、今、何をしなければならな
ぼんやり上司とガツガツ上司、どっちが良いか 2021.05.21 Updated by Ryo Shimizu on May 21, 2021, 08:45 am JST 「もっと派手に、若々しく」とか「うーん、違うんだよなあ」と、ぼんやりした指示しか出してくれない上司と、「ここは赤で」「明日までに見積書を書け」みたいにガツガツ仕事を進めてしまう上司、どっちがいいか、という問題について最近考えたことがあった。 ガツガツ上司の場合、部下はストレスは感じるがやりやすい。 上司が欲しがるものが明確化されているので、「赤にしろ」と言われれば赤にすればいいし、「見積書を書け」と言われれば書けばいいからだ。 それに引き換え、ぼんやり上司の下にいると、部下は苦労する。 なにしろ何をして欲しいのか明かされない。何をすればいいのか自分で考えなくてはならない。そして、何かやって持って行ったとしても、ぼんやり上
OpenAI/GPT-3のプロンプトプログラミングとは何か?実際にやってみる 2021.04.27 Updated by Ryo Shimizu on April 27, 2021, 08:05 am JST GPT-3は、イーロン・マスクやMicrosoftらが支援するOpenAIという組織によって公開された世界最高峰の自然言語AIと言われている。 膨大なパラメータを持ち、インターネット上のありとあらゆる文字情報を学習したもので、あまりに自然な文章が作れてしまうので一般公開が制限されるという、いわく付きのAIだ。 GPT-3を利用したアプリケーションには「プロンプトプログラミング」という手法が使われている。 これを使えば、欲しいプログラムが簡単に書けるのである。 これは非常に画期的なパラダイム(考え方)で、「プログラミング」という概念を大きく広げるものだと言える。 そこで「プログラミング
ついに解放された最強自然言語AI、GPT-3を味見する。 2021.04.22 Updated by Ryo Shimizu on April 22, 2021, 14:34 pm JST 恐るべき巧みなマーケティングにより、前評判は世界最強と名高いGPT-3のオープンベータテストのアカウントがついに筆者にも解放されたので試してみた結果をここで共有したい。 ただし、GPT-3の利用にあたってはかなり厳しい利用規約があるので、それを踏まえて記事を執筆したい。 パッとみたところ、GPT-3のAPIの利用方法は非常に簡単だ。 わずか数行で試せてしまう。 サンプルも、単純なチャットものから、要約、翻訳、映画のタイトルから絵文字を出力するなんていうものまである。 スタートレックとスターウォーズが完全に同じものになってしまうのはなんだか釈然としない。 こんなふうに、ブラウザだけでGPT-3の成果を確か
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