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yomoyomo yomoyomo 雑文書き/翻訳者。1973年生まれ。著書に『情報共有の未来』(達人出版会)、訳書に『デジタル音楽の行方』(翔泳社)、『Wiki Way』(ソフトバンク クリエイティブ)、『ウェブログ・ハンドブック』(毎日コミュニケーションズ)がある。ネットを中心にコラムから翻訳まで横断的に執筆活動を続ける。 旧聞に属しますが、先月バーニー・サンダース米上院議員がニューヨーク・タイムズ紙に、人工知能がほぼ間違いなく世界史上最も変革をもたらす技術であり、また生成AIが人類の集合知を学習することで成立していることを踏まえ、AI企業の利益の50%を国民基金に組み入れ、米国民にAI企業への直接的な所有権を与える法案について寄稿しました。 その「米国AI主権国家基金法案」は実際に提出されましたが、そのまま成立する可能性は極めて低いですし、その問題点は財経新聞の記事にある通りです。た
八十雅世 masayo_yaso 情報技術開発株式会社 経営企画部・マネージャー 早稲田大学第一文学部美術史学専修卒、早稲田大学大学院経営管理研究科(Waseda Business School)にてMBA取得。技術調査部門や新規事業チーム、マーケティング・プロモーション企画職などを経て、現職。2024年4月より「シュレディンガーの水曜日」編集長を兼務。 現代アートがわからない気がするのは、おかしくない 私は大学で美術史学を学んだせいか、ときどき友人から「一緒に美術館に行って解説してほしい」と頼まれます。その言葉の裏には、「美術を知りたい。でもハードルが高い」という気持ちが見え隠れしているように思います。 思えば、初対面の人に趣味を聞かれて「アート鑑賞です」と答えると、「ご高尚ですね」と返され、どこか心のシャッターを下ろされてしまう経験が何度もありました。私自身、就職活動の面接でこの空気に
yomoyomo yomoyomo 雑文書き/翻訳者。1973年生まれ。著書に『情報共有の未来』(達人出版会)、訳書に『デジタル音楽の行方』(翔泳社)、『Wiki Way』(ソフトバンク クリエイティブ)、『ウェブログ・ハンドブック』(毎日コミュニケーションズ)がある。ネットを中心にコラムから翻訳まで横断的に執筆活動を続ける。 「AIは人間の雇用を奪うか?」と聞かれれば、そりゃ奪うに決まってるだろうと思うわけですが、今年度に入り、いろいろあって失業の恐怖を切実に感じ、それに怯えているワタシ的には、それがどの程度なのかが問題になります。 この「AI失業論」については、大企業による人員削減は過剰な人員配置や経済情勢の変化への対処策であって、AIが都合の良いスケープゴートとして使われている(マーク・アンドリーセン)、AI雇用終末論は経済予測ではなくマーケティング戦略で、わたしたちが目撃しているの
清水 亮 ryo_shimizu 新潟県長岡市生まれ。1990年代よりプログラマーとしてゲーム業界、モバイル業界などで数社の立ち上げに関わる。現在も現役のプログラマーとして日夜AI開発に情熱を捧げている。 「これを一年間も作っていたの?お客さんもいないのに?」 「はい」 一瞬で嫌な空気が流れた。 おしゃれなカフェスペースにぎゅうぎゅう詰めに詰め込まれた社員たちを前に、この会社の共同創業者である筆者は、最新の研究開発事例を聞いていた。 「一年間もお客さんが見つからないようなもの、開発続ける意味ある?それは本当に必要とされてるわけじゃないってことじゃないか」 「僕は製造業出身です。製造業の現場では、このアプリが本当に必要なんです」 「でも売れてないんでしょう?ただの一本も」 「それは・・・」 「あと少し待つとして、売れなければこのプロジェクトは廃止すべきだ。撤退基準を決めて、厳粛に運営しろ」
清水 亮 ryo_shimizu 新潟県長岡市生まれ。1990年代よりプログラマーとしてゲーム業界、モバイル業界などで数社の立ち上げに関わる。現在も現役のプログラマーとして日夜AI開発に情熱を捧げている。 CNNの報道によると、Microsoftが自社のエンジニアにAIコーディングエージェントであるClaude Codeの使用を禁止したとのこと。Claude Codeへの支払いが過剰に増えすぎたため、安価な社内AIツールへの移行を強制しはじめたそうだ。 この話は非常に示唆に満ちている。 まず第一に、無限の開発予算をもっているとも思えそうなMicrosoftが最初にこの決定を下したことだ。 第二に、Claude Codeを提供するAnthlopic社はMicrosoftの出資先であり主要なパートナーの一社でもある。このMicrosoftからの資金供給の停止は、両者にとっての利益に長期的にダメ
yomoyomo yomoyomo 雑文書き/翻訳者。1973年生まれ。著書に『情報共有の未来』(達人出版会)、訳書に『デジタル音楽の行方』(翔泳社)、『Wiki Way』(ソフトバンク クリエイティブ)、『ウェブログ・ハンドブック』(毎日コミュニケーションズ)がある。ネットを中心にコラムから翻訳まで横断的に執筆活動を続ける。 先日、2026年のピューリッツァー賞が発表され、ロイターが国内報道と専門報道の2部門で受賞しました。専門報道部門で受賞したのは、Metaが子どもを含むユーザーを有害なAIチャットボットや詐欺広告に故意に晒していたのを明らかにした調査報道でした。具体的には、FacebookやInstagramで1日あたり150億件もの詐欺広告が表示されており、それはMetaの2024年の売り上げのおよそ一割(!)を占めていた実態を暴くものでした。 今年の3月にも、MetaとYouTu
yomoyomo yomoyomo 雑文書き/翻訳者。1973年生まれ。著書に『情報共有の未来』(達人出版会)、訳書に『デジタル音楽の行方』(翔泳社)、『Wiki Way』(ソフトバンク クリエイティブ)、『ウェブログ・ハンドブック』(毎日コミュニケーションズ)がある。ネットを中心にコラムから翻訳まで横断的に執筆活動を続ける。 現代におけるデジタルエコシステムのインフラをなしていると言ってよいオープンソース・ソフトウエア(以下、OSS)の多くが、ごく少数の開発者の半ば義務感によってなんとか維持されているという問題は以前より定番の話題で、本連載でも「自由なソフトウェアと抗議と倫理の「(不)可能性」について」や「米国の国家サイバーセキュリティ戦略とインフラとしてのオープンソース」で触れています。 これをxkcdの有名なウェブコミックから「ネブラスカ問題」と命名したのは、人間的な好き嫌いは別とし
清水 亮 ryo_shimizu 新潟県長岡市生まれ。1990年代よりプログラマーとしてゲーム業界、モバイル業界などで数社の立ち上げに関わる。現在も現役のプログラマーとして日夜AI開発に情熱を捧げている。 ソフトウェアの革命は、突然やってくる。 ように見える。 カリフォルニア工科大学(以下カルテック)のババク・ハッシビ教授が率いる研究チームPrismが発表したBonsai-8Bは、驚異的と言って良い性能を持つ大規模言語モデル(LLM)である。 通常のベンチマークは、ベンチマークに使うデータそのものをモデルが学習してしまう場合があるため、筆者が独自に開発した非公開の日本語要約能力ベンチマークによると、Bonsai-8Bの性能は驚異的だ。 この表では、精度(ROUGE-L)、推論速度(speed)、サイズ(Size)、品質(Tier)の4点から様々なLLMの日本語性能を比較している。 このベン
AIの動向を追っているとたびたび「arXiv」という文字を目にする。ギリシャ語風に「X」を「カイ」と発音して「アーカイブ」と読まれる「プレプリントサーバー」のサービス名で、AI関連をはじめ、コンピュータサイエンス、物理や数学の著名な論文が多数投稿されることで知られている。 arXivは現在、米コーネル大学が非営利で運営しているのだが、2026年の3月半ば、外部のエグゼクティブサーチ企業がarXivのCEOを募集していたことが発覚し、AI・データサイエンス界隈がざわついた。30万~40万ドル、日本円にしておよそ4500万~6000万円程度という高額の給与設定も手伝って、人気を背景に独立した商用サービスに転換を図っているのではないか、という観測が北米のSNSを中心に流れたのである。 なぜarXivが重要なのか なぜこのような騒ぎが起こったのか。arXivがAIを初めとする先端的な研究の発展に大
yomoyomo yomoyomo 雑文書き/翻訳者。1973年生まれ。著書に『情報共有の未来』(達人出版会)、訳書に『デジタル音楽の行方』(翔泳社)、『Wiki Way』(ソフトバンク クリエイティブ)、『ウェブログ・ハンドブック』(毎日コミュニケーションズ)がある。ネットを中心にコラムから翻訳まで横断的に執筆活動を続ける。 Tweet 「トランプが大統領になっても、そんな無茶なことはできないはず」みたいな日和ったことを言ってる評論家がいるが、同じ口が「あんなの泡沫」「選挙戦が進めば勢いは落ちる」とか抜かしていたわけで、ならばトランプ大統領は人類滅亡まで完遂してくれる方にワタシは賭けるね。トランプはやればできる子— yomoyomo (@yomoyomo) May 19, 2016 バーニー・サンダース上院議員が、カリフォルニア州バークレーに出向いて行った対話の動画を今月投稿しています。
Tweet AIチップの進化が速すぎて、建設に時間のかかるデータセンターが完成する頃には「旧世代設備」になるという問題が、AIインフラ投資の大きなリスクとして浮上している。 生成AIの競争は、アルゴリズムの優劣から計算力の確保へと急速に軸足を移している。AIモデルの性能は、学習に用いるGPUの世代に大きく左右されるからである。 AI競争に呼応する形で、半導体メーカーNVIDIAは、次々と高性能なチップを作り出してきた。2020年のA100に対して、2022年に登場したH100はAIトレーニング性能が数倍に向上し、さらに2024年に発表されたBlackwell(B200など)ではH100に比べてAI推論性能が数倍規模で高まったとされる。競争の激化を受け、NVIDIAは従来の「約2年ごとのGPU世代更新」から「毎年新世代を投入する年次リリースサイクル」へ移行すると発表している。 チップの性能が
村上 陽一郎 yoichiro_murakami 1936年東京生まれ。専攻は科学史・科学哲学・科学社会学。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。東京大学先端科学技術研究センター長、東洋英和女学院大学学長などを経て、現在、東京大学名誉教授、国際基督教大学名誉教授、豊田工業大学次世代文明センター長、一般財団法人日本アスペン研究所副理事長。2015年に瑞宝中綬章受章。膨大な数の著書・訳書・編著を誇るが、代表的なものに『科学者とは何か』『文明のなかの科学』『あらためて教養とは』『安全学』、シャルガフ『ヘラクレイトスの火』、ファイヤアーベント『知についての三つの対話』、フラー『知識人として生きる』『伊東俊太郎著作集』『大森荘蔵著作集』などがある。幼少より能楽の訓練を受ける一方、チェロのアマチュア演奏家としても活動中。 Tweet 「重陽の節句」に生まれて 生まれたのは、当時両親が借りていた東京
仲俣暁生 a_nakamata 1964年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。『シティロード』『ワイアード日本版』などの編集部を経て、『季刊・本とコンピュータ』に参加(03~05年 編集長)。09年 、Webメ ディア「マガジン航」創刊。著書として著書『ポスト・ムラカミの日本文学』(朝日出版社)、『極西文学論』(晶文社)、『再起動せよと雑誌はいう』(京阪神エルマガジン社)、『失われた「文学」を求めて|文芸時評編』(つかだま書房)、共編著『編集進化論』(フィルムアート社)など多数。2022年4月大正大学表現学部 表現文化学科教授に就任。 Tweet オウム真理教の教祖・麻原彰晃こと松本智津夫と、同教団幹部の計13名に死刑が執行されたのは2018年7月のことだ。1995年3月の地下鉄サリン事件からはすでに23年の歳月が経っていた。平成年間(1989年〜2019年)を象徴する最大の出来事ともい
yomoyomo yomoyomo 雑文書き/翻訳者。1973年生まれ。著書に『情報共有の未来』(達人出版会)、訳書に『デジタル音楽の行方』(翔泳社)、『Wiki Way』(ソフトバンク クリエイティブ)、『ウェブログ・ハンドブック』(毎日コミュニケーションズ)がある。ネットを中心にコラムから翻訳まで横断的に執筆活動を続ける。 Tweet 前回の文章を書いた契機が、アメリカ合衆国移民・関税執行局(ICE)職員によるルネー・グッドの射殺だったのは間違いありませんが、その文章公開から10日も経たないうちに、今度は看護師のアレックス・プレッティがやはりICE職員により射殺される事件が起こりました。 米国市民が立て続けに正当性が極めて薄い状況下で銃殺され、しかもICE職員が何ら罪に問われないのを目の当たりにすると、米国が「ポイント・オブ・ノーリターン」を越えてしまったのを再確認させられますが、その
清水 亮 ryo_shimizu 新潟県長岡市生まれ。1990年代よりプログラマーとしてゲーム業界、モバイル業界などで数社の立ち上げに関わる。現在も現役のプログラマーとして日夜AI開発に情熱を捧げている。 最近、筆者は経営幹部のみを対象としたAIハッカソン、通称「トップソン」を主催している。 先日も、都内有名私立中高一貫校の理事長や、国内大手運輸会社のオーナー、国内大手文具メーカーの経営幹部、国内大手電機メーカーの社員などを集めてトップソンを行った。錚々たる顔ぶれである。普通に考えれば、この人たちがプログラミングなどするはずがない。だが、2026年の今、状況は一変した。 バイブコーディングの本質に気づいている人は、まだ僅かだ 最近のAIによるバイブコーディングの進歩は目覚ましいが、その本質的な価値に気がついている人はまだごく僅かだ。 多くの人は「AIがコードを書いてくれる」という表層的な理
清水 亮 ryo_shimizu 新潟県長岡市生まれ。1990年代よりプログラマーとしてゲーム業界、モバイル業界などで数社の立ち上げに関わる。現在も現役のプログラマーとして日夜AI開発に情熱を捧げている。 Tweet はてなの副社長やスマートニュースの執行役員を歴任した川崎裕一氏が、先日の当欄を読んで感想文のようなものを書いてくれた。 エンジニアではない私が、清水亮氏の「RLM(再帰的言語モデル)」に経営の未来を見た理由 https://note.com/yukawasa/n/na86cba267a4e 川崎氏と筆者は、共に経営指導AIを開発するFreeAI株式会社の仲間でもあるので、なんとなく書いた記事に好意的に反応されると少し気恥ずかしい気もするが、技術者として川崎氏の記事に反応して欲しいとのことだったので応じることにする。 まず最初に言っておくと、川崎氏の「経営者的解釈」は、少なくと
yomoyomo yomoyomo 雑文書き/翻訳者。1973年生まれ。著書に『情報共有の未来』(達人出版会)、訳書に『デジタル音楽の行方』(翔泳社)、『Wiki Way』(ソフトバンク クリエイティブ)、『ウェブログ・ハンドブック』(毎日コミュニケーションズ)がある。ネットを中心にコラムから翻訳まで横断的に執筆活動を続ける。 Tweet 恥ずかしい話ですが、折に触れて自分の感覚の鈍さを思い知らされることがあります。 昔の話になりますが、マーガレット・アトウッドの『侍女の物語』に初めて触れたとき、作品の評価は別として、キリスト教原理主義グループによるクーデターでの政権奪取により全体主義国家となった米国というのが正直ピンとこないというか、さすがにありえないだろうと根本のところでリアリティを感じることができませんでした。 それから長い月日が経ち、コリイ・ドクトロウの「「プロジェクト2025」の
清水 亮 ryo_shimizu 新潟県長岡市生まれ。1990年代よりプログラマーとしてゲーム業界、モバイル業界などで数社の立ち上げに関わる。現在も現役のプログラマーとして日夜AI開発に情熱を捧げている。 Tweet 再帰的言語モデル(RLM)は今最も注目を集めている大規模言語モデルエージェント・アルゴリズムである。 通常「モデル」という言葉が語尾につくと、それはAIそのものを指すことが多いが、「再帰的言語モデル」の場合、実際の「モデル」は、既存のOpenAIのChatGPTでも、ローカルで動作するgpt-ossでも、DeepSeekでもいい。では何が「再帰(Recursive)」なのかというと、LLMの「呼び出し方」である。これが各方面で次々と成果を発揮し、大変な注目を集めているのだ。 再帰的言語モデル(RLM)の本質は、「LLMを一発回答の生成器として使う」のではなく、複数の推論ステッ
岡村 毅 t_okamura 1977年米国生まれ、2002年東京大学医学部を卒業し医師免許取得。東京大学大学院にて医学博士取得。精神神経学会専門医・指導医、老年精神医学会専門医・指導医、精神保健指定医の資格を持つ。東京大学医学部助教を経て、現在は東京都健康長寿医療センター研究所研究副部長として高齢者のメンタルヘルスの研究に従事する。上智大学グリーフケア研究所非常勤講師、東京大学非常勤講師、大正大学地域構想研究所非常勤所員を兼務する。またNPO法人ふるさとの会の顧問として、ホームレス支援に従事する。 Tweet すでになっている人を苦しめる「予防しましょう」 認知症の領域ではだいぶ前から2つの概念が闘いを繰り広げている。それぞれの陣営は、何も自分の利益のために闘っているわけではなく、それが人々の幸福につながると信じて主張しているのである。 例えば「予防」対「共生」である。2019年に示され
yomoyomo yomoyomo 雑文書き/翻訳者。1973年生まれ。著書に『情報共有の未来』(達人出版会)、訳書に『デジタル音楽の行方』(翔泳社)、『Wiki Way』(ソフトバンク クリエイティブ)、『ウェブログ・ハンドブック』(毎日コミュニケーションズ)がある。ネットを中心にコラムから翻訳まで横断的に執筆活動を続ける。 Tweet ティム・ウー、打診きたけどけっぽってしまいました。だってティム・ウーの本ってすべて「もうすべて国家が仕切ってるんだよ、大企業が仕切ってるんだよ、自由なんて思ってる君たち、甘ちゃんすぎ、あらゆる抜け道はふさがれていて、もうどうしようもないから、みんなかえってクソして寝ろ、あ、かーすかに希望のあるところも……でも無理だから期待するだけ無駄、じゃあねー」というだけで、何も提言がないんですもの。(山形浩生) SF作家のコリイ・ドクトロウと法学者のティム・ウーは、
中村 航 wataru_nakamura 1985年生まれ。福岡県福岡市出身。翻訳者。テクノロジーやファッション、伝統工芸、通信、ゲームなどの分野の翻訳・校正に携わる。WirelessWire Newsでは、主に5G、セキュリティ、DXなどの話題に関連する海外ニュースの収集や記事執筆を担当。趣味は海外旅行とボードゲーム。最近はMリーグとAmong Usに熱中。 Tweet スマートフォンを初めて手にする年齢が、その後の子どもの心身の健康に影響を及ぼす可能性が、新たな大規模調査で明らかになった。米国小児科学会誌『Pediatrics』に掲載されたこの研究によれば、特に12歳までにスマホを所有した子どもは、それ以降に持った子どもに比べ、睡眠不足やうつ症状、肥満などのリスクが高いという結果が示されている。 この研究では、フィラデルフィア小児病院、UCバークレー、コロンビア大学などの研究者らが、全
清水 亮 ryo_shimizu 新潟県長岡市生まれ。1990年代よりプログラマーとしてゲーム業界、モバイル業界などで数社の立ち上げに関わる。現在も現役のプログラマーとして日夜AI開発に情熱を捧げている。 ChatGPT に代表される生成AIを「なんとかローカルで動かしたい」という欲望は、エンジニアなら一度は抱くものだと思う。 「クラウドに一切つながずに、自分のPCだけで完結するAIアシスタント」。響きだけなら最高だ。 しかし、いざやってみるとすぐに壁にぶつかる。 モデルはローカルで動いても、「知識」はローカルにないのである。 ローカルLLMにもWebの知識は必要だが… LLMは大量のテキストで事前学習されているとはいえ、「いま」「ここ」で必要な具体的な情報はだいたいWebにある。 ちょっとマニアックなエラーコードの意味 特定ツールの最新ドキュメント つい最近アップデートされたライブラリの
佐藤卓己 t_sato 1960年広島県生まれ。京都大学文学部史学科を経て1986年同大学院修士課程修了。ミュンヘン大学近代史研究所留学後、1989年京都大学大学院博士課程単位取得退学。東京大学新聞研究所助手、同志社大学文学部助教授、国際日本文化研究センター助教授、京都大学大学院教育学研究科教授を歴任。2024年3月に京都大学を早期退職し、同年4月に上智大学文学部新聞学科教授に就任(現任)。 はじめに「大衆」があった 1994年に私がジョージ・L・モッセの『大衆の国民化』という本を翻訳したとき、一番衝撃的だったのはタイトルの誤読かもしれない。なんと版元でも「大衆の国民化」ではなく「国民の大衆化」としばらく呼ばれており、企画段階では「国民が大衆化する」話だと受け止められていたようだ。先んじて存在していた「国民」が、消費社会化によって「大衆」になると考えられていたわけだ。まったく逆である。モッ
yomoyomo yomoyomo 雑文書き/翻訳者。1973年生まれ。著書に『情報共有の未来』(達人出版会)、訳書に『デジタル音楽の行方』(翔泳社)、『Wiki Way』(ソフトバンク クリエイティブ)、『ウェブログ・ハンドブック』(毎日コミュニケーションズ)がある。ネットを中心にコラムから翻訳まで横断的に執筆活動を続ける。 少し前にベンジャミン・ウォレス『サトシ・ナカモトはだれだ? 世界を変えたビットコイン発明者の正体に迫る』を読み終えたのですが、とても面白かったです。 翻訳を手がけたのが1973年組の星である小林啓倫氏なので、この本のことは刊行前から気になっていましたが、正直なところ、買うのを躊躇していました。なぜかというと、もし本当にこの本の著者がサトシ・ナカモトが誰かを明確に特定したのなら、その時点で大きな話題になっていたはずで、結局はサトシ・ナカモトの正体は分からないんでしょ?
yomoyomo yomoyomo 雑文書き/翻訳者。1973年生まれ。著書に『情報共有の未来』(達人出版会)、訳書に『デジタル音楽の行方』(翔泳社)、『Wiki Way』(ソフトバンク クリエイティブ)、『ウェブログ・ハンドブック』(毎日コミュニケーションズ)がある。ネットを中心にコラムから翻訳まで横断的に執筆活動を続ける。 Tweet Linuxやフリーソフトウェアについてのウェブマガジンの老舗であるLWN.netが、今年の2月に「AIスクレイパーボット禍との戦い」という文章を公開しています。 LWN.netのようなウェブサイトの運営には多くの課題が伴いますが、近年、生成AIシステムのモデル訓練のために、インターネット全体からデータを掻き集めようとするAIスクレイパーボットへの対策が新たに加わりました。 LWN.netの共同創始者であるジョナサン・コーベットは、「予期せぬ厄介事」、「現
清水 亮 ryo_shimizu 新潟県長岡市生まれ。1990年代よりプログラマーとしてゲーム業界、モバイル業界などで数社の立ち上げに関わる。現在も現役のプログラマーとして日夜AI開発に情熱を捧げている。 Tweet SambaNovaは、米AIスタートアップ企業のHume AIと提携したことを発表した。Hume AIは感情表現を含む音声合成や既存の人物の発音を模倣するボイスクローニング、全く未知の人物の音声を作り出すボイスクリエーションといった音声合成技術に特化したスタートアップで、CEOのアラン・コーウェン氏はUCバークレーで心理学の博士号を習得した後、GoogleのAI部門において感情コンピューティングチームを率いていた異色の経歴の持ち主。 2021年に設立された同社では、AIが人間の感情を理解し、共感する能力を持つことが、今後のAI技術の発展において不可欠であると考え、感情知能を持
清水 亮 ryo_shimizu 新潟県長岡市生まれ。1990年代よりプログラマーとしてゲーム業界、モバイル業界などで数社の立ち上げに関わる。現在も現役のプログラマーとして日夜AI開発に情熱を捧げている。 Tweet 小規模でも高性能なLLMがたくさん出てくるようになり、LLMのファインチューニング手法もこなれてきた。かつては、QLoRAなどのファインチューニングでは語尾やフォーマットしか学習できないと言われたり、下手にファインチューニングするとそれまでの知識を忘れてしまう問題などがあった。 現在は、継続的事前学習(CPT;Continual Pre-Training)を用いて性能の劣化を防ぎながら新しい知識を学習することができるようになってきた。 また、LLMの扱えるコンテキスト長も、一年ほど前は4000〜8000と言うかなり小規模なものだったが、今は12万から26万、ものによっては10
yomoyomo yomoyomo 雑文書き/翻訳者。1973年生まれ。著書に『情報共有の未来』(達人出版会)、訳書に『デジタル音楽の行方』(翔泳社)、『Wiki Way』(ソフトバンク クリエイティブ)、『ウェブログ・ハンドブック』(毎日コミュニケーションズ)がある。ネットを中心にコラムから翻訳まで横断的に執筆活動を続ける。 前回の文章でも名前を出した政治学者のヘンリー・ファレルが、アブラハム・ニューマンと『武器化する経済 アメリカはいかにして世界経済を脅しの道具にしたのか』の続編というべき「武器化された世界経済」という文章をフォーリン・アフェアーズ誌に寄稿しています。 これは、中国の台頭により、米国が技術的、経済的な要所を独占する唯一の超大国ではなくなった「武器化された相互依存」の世界に向けて秩序を組み直す必要があることを説くものですが、ファレルらはトランプ政権がその変革を遂行するのに
清水 亮 ryo_shimizu 新潟県長岡市生まれ。1990年代よりプログラマーとしてゲーム業界、モバイル業界などで数社の立ち上げに関わる。現在も現役のプログラマーとして日夜AI開発に情熱を捧げている。 一年ほど前、元NTT docomoの栄藤さんの誘いで軽井沢で開催されていた初島会議というのに出てきた。 その初島会議の席で面白い人と知り合った。長野の大手地銀である八十二銀行の浅井会長(当時)だった。 妙に人懐っこい人で、いっぺんで彼を好きになった。僕が昨年女性の友人たち9人を集めて行った「女子限定初心者AIハッカソン」に大いに刺激を受けたとのことで、それから何度かメールのやりとりをして、「ぜひ長野でハッカソンをやってほしい」という依頼を受けた。 僕の所属する個人事務所である株式会社ゼルぺムは、AIハッカソン専業業者といっていいほどハッカソンをやっている。長岡市のような地方自治体主導のハ
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