建物の新築・改修は、近隣に向けて音を出す 建物が新築・改修されると、近隣の人たちは、それまで聞いたことのない「音」を意識するようになります。それは、人の声だったり、荷物を搬出入する音だったり、あるいは室外機など設備機器の運転音だったりします。 そして、そうした音が「騒音」として近隣クレームを招くことが多々あります。 騒音は、音を発する側が対策を講じるのが原則です。良好な近隣関係を保つためにも、設計の早い段階から、そうした「音」対策を講じたいところです。 しかし、設計の終盤、あるいは施工段階に至って、初めて考え始めるケースが多いのが実情です。完成後に近隣からクレームを受け、慌てて対策に乗り出すケースも散見されます。 場合によっては、着手する時期が遅いために、取れる対策が限られてしまうこともあります。 そこで、このコラムでは、音のトラブルを未然に防ぐことも含め、設計者として知っておきたい「防音