2023年2月更新(2016年6月公開) 褥瘡は一般的には「床ずれ」と言われます。寝たきり状態などになると、体重によって圧迫されている部位の血流が滞り、皮膚の一部が赤い色味を帯びたり、ただれたり、傷ができてしまいます。これが褥瘡です。重篤なものでは筋肉や骨まで及ぶものもあり、ときには生命に影響することもあります。 高齢者施設などでは「デクビ」と呼ばれているところもあるようです。これは「Decubitus ulcer」の略ですが、やはり正式名称である「褥瘡」という言葉を使ったほうがよいでしょう。 褥瘡は、以前は「褥創」と表記されていましたが、現在は「褥瘡」の表記が一般的です。「創」は「切りキズ」などの「キズ」を、「瘡」は内部からの要因による壊死や痂皮などの「できもの」を意味します。褥瘡を単なる「創(キズ)」としないで、「瘡」と表記することになったのは、褥瘡の成り立ちに意味があるからです。皆さ