ブラックホールの成長速度が理論値の10倍以上というクエーサーが見つかった。X線と電波を強く出しており、巨大ブラックホールの成長理論に新たな視点をもたらしそうだ。 【2026年1月26日 すばる望遠鏡】 多くの銀河の中心には、太陽の数百万~数百億倍もの質量を持つ超大質量ブラックホールが存在する。その周囲では、引き寄せられたガスが「降着円盤」というガス円盤を作り、内側はきわめて高温になっている。一部の物質は「ジェット」となって円盤に垂直な方向へ超高速で噴き出す。これらの構造から、可視光線や紫外線、X線、電波など様々な波長の電磁波が放射され、特に明るい天体は「クエーサー」と呼ばれる。 こうした超大質量ブラックホールがどのように成長し、母銀河の成長とどう関わっているのかについては、いまだ謎が多い。 超大質量ブラックホールの想像図。中心のブラックホールにガスが降着し、降着円盤やジェットを形成している