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奈良県奈良市に本社を置く中川政七商店は、ロゴデザインのリニューアルとともに、初となる海外出店計画を発表した。2030年までに初の海外旗艦店をオープンする予定だ。 中川政七商店は、「日本の工芸を元気にする!」というビジョンのもと、日本の工芸に根差した暮らしの道具を展開している。今回は、日本の工芸を世界に広げ、より多くの人々にとって身近な存在となるためにロゴデザインを一新。1716年創業の老舗が新たな一歩を踏み出すことになった。 2008年に現行のロゴが誕生して以来、約17年ぶりの一新となる新ロゴのデザインは、現行ロゴに引き続きクリエイティブディレクターの水野 学(good design company)が担当。グローバル市場での読みやすさを考慮して、アルファベットのブランド名や創業を示す「SINCE 1716 NARA JAPAN」をあしらった。さらに、「日本」や「工芸」の文字を配置すること
2024年9月9日、最新のApple Watch Series 10が発表された。この日は奇しくも10年前に初代Apple Watchが発表されたのと同じ日付だったと言う。この10年、Apple Watchは小型化や機能の拡充だけではなく、ユーザーの日常をより豊かなものにする、というより根本的な問いに取り組んできた。その集大成ともいえるのが、新たに発表された「Apple Watch Series 10」だ。 この10番目のApple Watchは、製品のかなめであるディスプレイが大きく進化し、身につける道具として最も重要な「薄さ」と「軽さ」がさらに洗練された。よく「アップルらしさ」と表されるハードとソフトの境目の無さも、さらに一歩進んだものとなっている。 そんな最新製品での取り組みをApple社で全製品の企画や仕様策定、そして設計を行っている「デザインスタジオ」の代表者2名に話を聞いた。ひ
Courtesy of Whipsaw サンフランシスコのデザインスタジオ Whipsawは、ペイズリー模様のような形状のコンセプトピアノ「Ravenchord」を公開。「フロントプロジェクション・アップライトピアノ」とも名付けられ、ファウンダー兼CEOであるダン・ハーデン(Dan Harden)の「ピアノに対する従来のイメージを一新し、ダイナミックで刺激的なものにしたい」という思いが込められている。 私たちが日頃よく目にするグランドピアノは、水平に大きく広がるボディに200本以上の弦が張られ、演奏中に鑑賞者がその内部の仕組みを見ることはできない。また、奏でられた音は響板や大屋根を介して広がるため、観客の耳に直接届かない。そして、譜面台や大屋根によって、演奏者の顔がよく見えない。こういった点を解消するために、構想されたのが「Ravenchord」だ。 Courtesy of Whipsaw
Apple Vision Proは、おそらくこれまで一般向けに発売されたARゴーグルの中で最も高価な製品のひとつだろう。しかし、体験した人の多くが、それだけの価値があると証言している。実際、同製品で得られる体験はこれまでのどの製品とも比べ物にならないほど品質が高い。それに、リビングや仕事部屋でアプリや拡張したMacの画面を操作をする「空間コンピューティング」の体験は5年ほど未来を先取りしたような先進体験だと強く納得させてくれる。 これまでの新カテゴリー製品同様、アップルでこの未来のコンピューティングのあり方をゼロから考えて形にしたのは同社が誇るデザイン部門、デザインスタジオだ。 今回、特別に同スタジオでヒューマンインターフェースデザインを担当するバイスプレジデントのアラン・ダイとインダストリアルデザイン担当バイスプレジデントのリチャード・ハワースに、製品の開発背景について聞く機会を得た。ち
フォントメーカーのモリサワは、楽天グループと共同開発した日本語コーポレートフォント「Rakuten Sans JP」を発表した。2024年3月より楽天のコーポレートサイトの一部で使用を開始しているほか、その他のサイトや各種アプリ、IR資料などでも広く活用される。 楽天は国内外において、インターネットサービスをはじめ、金融、モバイル、プロスポーツといった多岐にわたる分野で70以上のサービスを展開。また、楽天会員を中心としたメンバーシップにより、「楽天エコシステム」という独自の経済圏を形成している。 同社はこれまで、ブランド価値の向上の一環として、欧文コーポレートフォント「Rakuten Font」を2020年に開発し、モリサワが提供する「UD新ゴNT」の日本語フォントとともに運用してきた。 今回は日本語での情報発信においてもさらなるブランドの統一感を示すため、楽天グループの戦略的ブランディン
東京工業大学、多摩美術大学、一橋大学は、オンラインのデザイン講義シリーズ「NVCA:New Value Creation Academy(新価値創造アカデミー)」を2024年3月15日(金)に公開した。多摩美術大学 TUB YouTubeチャンネルにて無料で聴講できる。 変化の激しい現代社会においては「新たな価値を創造できる人材」が求められている。アートディレクターの永井一史(多摩美術大学 統合デザイン学科教授)が監修を手がけるNVCAは、3大学協働の人材育成プログラム「Technology Creatives Program(テックリ)」の一環として、人や組織の創造性を活かす社会の実現を目指して誕生した。 プログラムはデザイン思考やデザインプロセスをベースに、必要な知識を要素として組み合わせて構成されている。1回30分程度のモジュール方式のため、いつでもどこでも効率よく学べることが特徴だ
全国にホームセンターを展開するカインズは、新たなプロダクトブランドの開発を2023年9月14日(木)に発表。佐藤オオキが率いるデザインオフィス nendoと協業し、商品開発体制を刷新する。 昨今、ライフスタイルの多様化や物価高など顧客を取り巻く環境が大きく変化している。そこで今回カインズは、これからの10年にわたる顧客のニーズに応えようと「8つのくらしのコンセプト」を新たに掲げ、これらに対応するプロダクトブランドをnendoと共同で立ち上げた。 「CAINZ」プロダクトイメージ。コンセプトは、くらしを「支える」。 「CAINZ STYLE」プロダクトイメージ。コンセプトは、日々のくらしを「楽に」。 「CAINZ FIT」プロダクトイメージ。コンセプトは、日々のくらしを「すこやかに」。 「CAINZ MAKE」プロダクトイメージ。コンセプトは、くらしを自分らしく「クリエイティブに」。 プロダ
AXIS Webは、社会や暮らしに潜むクリエイティブな人、モノ、出来事にスポットライトをあて、創造性を刺激するデザイン情報をお届けします。
左からKOELの田中友美子、デジタル庁の志水 新、KOELの高見逸平。 Photo by Takahashi Manami デザイン領域が拡大する現代における新たなインハウスデザイナー像、「インハウスデザイナー3.0」とは何か?前回に続く、その答えを探る本シリーズの第2回ゲストは、デジタル庁のプロトダクトデザイナーの志水 新。NTTコミュニケーションズのインハウスデザインスタジオ、KOELの田中友美子と高見逸平とともに、共創時代のインハウスデザイナーに求められる役割などについて話し合った。 共創時代のプロトタイピング ――デジタル庁では現在、どのような業務をしていますか? 志水 サービスデザインの浸透や、データ主導の文化づくりをしています。例えば、2022年12月に「政策データダッシュボード」をリリースしました。マイナンバーカードの普及率や健康保険証としての利用登録数など、マイナンバーに関
「KAGUの家」Photos by Imada Photo Service 隈研吾建築都市設計事務所が、2022年にスタートした新しいワークスタイルのプラットフォーム「Kuma Mobile Office(KuMO)」だが、北海道東川町と沖縄県那覇市に加え、岡山県真庭市でもオープンする。 同プロジェクトは、自然の中で働きながら、地域と深くつながるためのサテライトオフィスを全国に展開するものである。隈研吾建築都市設計事務所のスタッフが働くだけでなく、コワーキングスペースを兼ねているので、会員は自由に使用することができる。 「KAGUの家」と呼ばれる北海道東川町の施設は、地元の木材を使用した建物である。共用のキッチン、トイレ、リビング、打合せスペースを備えており、ワークステーションとして最大12人が活動できる。 東川町は木工家具の町として知られ、同事務所と共同で棚と机が一体となった家具を開発。
アップルは12月、iPhone、iPad、MacのOSをいっせいにアップデートし、OS機能の一部として新アプリ「フリーボード」の提供を開始した。3年ぶりに行われたアップル社重役の年末の日本訪問で来日していた同社のワールドワイドマーケティング部門の上級副社長、グレッグ・ジョズウィアック氏に、同社が肝入りで開発した、この新しい生産性ツールの魅力や狙いなどを聞いた。 シンプルゆえに多彩な電子ホワイトボード 「フリーボード(英語名は「Freeform」)」は、いわゆるクラウドベースの電子ホワイトボードアプリだ。画面構成は極めてシンプルで、起動すると画面いっぱいに方眼が描かれた白いボードが広がる。ユーザーは画面の上のツールバーから、付箋、図形、文字、写真、ファイルといったボードに配置したいものを選んで、置きたい場所に配置。そのうえで形を整えたり、文字を打ち込んだり、写真を選択したりするだけだ。マウス
去る11月26日、日本デイジーコンソーシアムと日本電子出版協会の共催によるオンラインセミナー「普通の書籍が読めない人に読書機会を提供する:EPUB電子書籍のアクセシビリティ」が開催された。「普通の書籍が読めない人」とは、視覚障がい者だけではなく、ディスレクシア(読字障がい)の人も含まれる。 このセミナーには小学館会長で、一般社団法人日本出版インフラセンターのABSC(アクセシブル・ブックス・サポートセンター)準備会の座長も務めている相賀昌宏氏や、ディスレクシアを患う支援技術開発機構研究員なども登壇し、業界団体の意気込みや、ディスレクシアが日常生活に及ぼす影響などが当事者の立場から語られた。SDGsの達成に向けてインクルーシブな社会を実現するには、電子書籍のアクセシビリティの向上も重要課題と考えられるため、ここでは、その概要を紹介しておきたい。 開催団体の日本デイジーコンソーシアムの名称にも
デザイン担当者及び上級副社長、独占インタビュー アップル、最新の魔法は、ハードとソフトの境界線を無くした 「Dynamic Island(ダイナミックアイランド)」 iPhone登場15周年の今年、新たに発表された上位モデル、iPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxは、サイドボタンを押しても画面が消えない「常時表示」など、今後のiPhoneの操作の方向性を隠喩するマイルストーン的な製品に仕上がっている。 そのなかでも特に注目に値するのが「Dynamic Island(ダイナミックアイランド)」だろう。今回、この画期的な新機能を開発したAppleデザインスタジオのヒューマンインターフェースデザイン部門を率いる副社長のアラン・ダイとソフトウェアエンジニアリング担当の上級副社長、クレイグ・フェデリギに画期的新機能誕生の背景や、それを実現したAppleの開発体制について話を聞
京都大学の牧野晶子 ウイルス・再生医科学研究所助教らのグループは、ウイルスのおもしろい世界を楽しく学べる科学教材「ウイルスおりがみ」を発表した。希望者に抽選で無償配布されるそうで、申込受付期間は2022年3月20日23時59分まで。 ウイルスおりがみは、おりがみを折ることでウイルスの面白さを知ってもらうための科学コミュニケーションツール。デザイン・ユニットのCOCHAE、SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS、アート・プランナーの三宅文子、キタダデザインらが開発に参加した。 ▲写真:田中槙太朗 案内役の指人形ウイちゃんとルースくん、2種類のウイルスに変形するめんこ型おりがみ、立体バクテリオファージ、ウイルスを内包するマダニ、ウイルスちよがみがセットになっていて、ウイルスの基本や構造の面白さ、役に立つウイルス、生き物の中にいる多様なウイルスについて学ぶことができる。
デザイン事務所・NASUを率いる前田高志が運営するオンラインサロン「前田デザイン室」は、粗いドット絵である「粗ドット」素材をダウンロードできるサイト「DOTOWN(ドッタウン)」を公開したことを発表した。 粗ドットとは、可能な限り低い解像度で、究極に抽象的な表現をしたドット絵のこと。通常のドット絵では、縁取りや影のドットを用いて素材の形をわかりやすく構成するが、粗ドットは、ドットの数が少ないため、縁取り・影がなく、1つ1つのドットの色と配置のみで何であるかが一目でわかるように作られている。まさに、ゲームグラフィックの「逆進化(=究極の抽象化)」といえるものである。 このWebサイトは、粗ドット素材をPNG形式でダウンロードできる。誰でも無料でダウンロードが可能で、商用としても利用できる(再配布は禁止)。食べ物・乗り物・人物・動物・建物・植物・季節イベント系の素材から、ちょっとだけ遊びゴコロ
▲海床ロボットのパース 竹中工務店を代表法人とする海床ロボットコンソーシアム(竹中工務店、東京海洋大学海洋工学部清水研究室、IHI、炎重工、水辺総研、新木場海床プロジェクト、一般社団法人ウォーター・スマート・レジリエンス研究協会)は、都市型自動運転船「海床(うみどこ)ロボット」の実証実験を2021年12月15日(水)・16日(木)に大阪城公園の東外堀にて実施した。 「海床ロボット」は、海や運河・河川、湖沼などの水面に浮かべた床(3m四方)が自動で動き、離着岸する自動運転船。都市部の水辺を拠点に、都市型自動運転船が地域の魅力や付加価値の創造、さらには水辺の交通・物流など、さまざまな都市課題の解決に貢献することが期待されている。 今回の実証実験では、同コンソーシアムが開発する純国産制御システム搭載の海床ロボットを、大阪・関西万博の会場である夢洲内の水域に見立てた大阪城公園の東外堀に浮かべ、新し
Googleは、Google Fontsチームが世界のタイポグラフィの専門家と共同で手がけた、フォント選びのためのライブラリーサービス「Google Fonts Knowledge」をリリースした。 Google Fontsは、CSSとAndroidを通じて1,300を超えるフォントファミリーを無料で提供するサービス。今回追加されたGoogle Fonts Knowledgeは、あらゆるメディアのタイポグラフィの普遍的な原理をカバーしており、デザイナーと開発者がスキルや目的に合わせてフォントの選択・使用ができるようにわかりやすく教えてくれるという。 コンテンツとしては、3つのカテゴリーを通じて30以上のレッスンを紹介。たとえば、タイポグラフィのイロハを教えてくれる「書体入門」は、誰でも知識とスキルを身に付けることができる入門書となっている。 「書体の選択」では、ユーザーの好みのフォントを見
▲スケッチライブラリー iOSの最新版となる「iOS 15」が2021年9月にリリースされた。これに合わせてAppleは、開発者向けサイトにて「Human Interface Guidelines」を刷新し、使いたいテンプレートやフォントが簡単に見つけられるように変更した。さらに同社は、iOS15とiPadOS15用の新しいテンプレートとライブラリも追加された。 新しいテンプレートではカラーを一新するほか、iOS 15のホーム画面、ウィジェット、今年リリースされたさまざまなユーザーインターフェイス要素も用意。SiriやApple Payなどの新しいテンプレートも提供するなど、Touch IDやFace IDを使うアプリを開発するデザイナーが使いたくなる新しい要素が盛り込まれている。 ▲デザインテンプレート ▲Siriデザインテンプレート さらに、フォントについても、テンプレートで使用されて
▲Image credit: The University of Tokyo 私たちは日常生活のなかでさまざまなデバイスを使用しているが、これらを充電するときに厄介なのがごちゃごちゃとしたケーブルだ。 そこで、こうしたケーブル群をすっきりさせようと、米ミシガン大学と東京大学の笹谷拓也特任助教が新しい充電システムを開発した。それは、部屋全体を充電ゾーンに変えるような無線充電システムである。 研究チームによると、磁場を使うことで50ワットの電力を供給することができるそうで、スマートフォンやノートパソコンをはじめ、医療機器や家庭用のモバイルロボット、さらには製造施設のデバイスまで、さまざまなものが充電可能になるという。 ▲Image credit: The University of Tokyo さらに、部屋ほどの広さでなくても、ツールボックスのような小さいスペースに搭載すれば、その中に入れたツ
茨城県水戸市に2021年7月、星乃珈琲店 茨城県立図書館店がオープンした。茨城県立図書館は、2001年に県庁移転に合わせて旧茨城県議会議事堂の改修を経て開館したもので、エントランスを入ると正面階段を中心にシンメトリーな空間が広がり、階段を上がると旧本議会場へと続く建造物である。 店舗デザインは、天井高さ15mの1階ロビーの開放性や歴史ある左右対称な空間特性を活かしながら、星乃珈琲店の上質で温かみのあるカフェ空間を融合して設計。内装設計は、日本レストランシステムの宮島忠、Nowhere-Designsの鈴木弦、ambosの石井一東によるデザインチームが担当した。 新たな図書館の顔となるロビーは、シックなトーンで統一しながら、壁3面にブロンズミラーを用いることで空間に広がりをもたせた。さらに、アーチ形状の高さ4mの書棚と上部のミラーの連続性により、県立図書館としての威厳をより一層高めている。
2019年に設立されたデジタルバンク「みんなの銀行」は、デザイン賞「Red Dot Design Award 2021」のブランド部門において、日本の企業として初めて「Brand of the Year」(最優秀賞)を受賞した。同賞の受賞は金融機関では世界初になる。 同行のデザインは、スマートフォンのアプリをはじめとするさまざまなサービスにおいて、デジタルネイティブ世代のライフスタイルにシームレスに溶け込むデザインを使い、新しい銀行のカタチを表現しているのが特徴だ。 たとえば、視覚的にユーザーが理解しやすいモノクロのシンプルなUIや、無駄をそぎ落としたミニマルな体験設計、そしてユニークなイラストを採用し、同行の一貫した世界観を作り上げている。 なお、同行は、コミュニケーションデザイン部門(アプリケーション)においても「Best of the Best」(年間最高賞)、コミュニケーションデザ
建築家の黒川紀章が設計した「中銀カプセルタワービル」の解体が予定されている。そのカプセルを取り外し、美術館などへ寄贈したり、宿泊施設などで再活用したりするプロジェクトが始まっている。 この計画は、建物をそのままの姿で保存するのではなく、「メタボリズムのコンセプトを引き継ぎ、次に繋げる」という設計思想の継承として行われるもの。カプセルの改修は黒川紀章建築都市設計事務所の協力により、理想的な姿へと再生するという。 ▲1972年竣工当時のオリジナルの内装を残したカプセル 竣工当時のモデルルームカプセルは現在、黒川が設計した埼玉県立近代美術館に展示されているが、今回は再生したカプセルの一部を希望する美術館や博物館に寄贈。取り外されたカプセルが再生され、展示によりメタボリズムの思想を伝えていくことがプロジェクトの目標である。 ▲埼玉県立近代美術館に展示されるカプセル(『中銀カプセルタワービル 銀座の
Appleは2021年6月24日(木)、米ロサンゼルスのダウンタウンにある歴史的な建築「Tower Theatre」に新しいApple Storeをオープンした。これと合わせて、若いクリエイティブに実践的な経験とメンターシップを提供するプログラム「Apple Creative Studios」の設立も発表した。 このTower Theatreはもともと、映画館の設計を数多く手がけた建築家 S・チャールズ・リーが1927年にデザインしたもので、ロサンゼルス初のトーキー映画向けの劇場だったという。 しかし、1988年には閉館となり、以後は使用されず、空スペースになっていたという。そこで、これまでに修復プロジェクトを実現してきたAppleは、歴史遺産の保護活動家や修復専門のアーティスト、さらにはロサンゼルス市と協力して、同劇場の美しさや豪華さを復元。外観はすべてていねいに仕上げ直し、耐震性も確保
オライリー・ジャパンは、新たな調理法を紹介する新刊書「分子調理の日本食」を2021年4月26日(月)に発売する。 宮城大学食産業学群教授石川伸一、石川繭子、桑原明の三氏が手がけた同書は、新たな調理方法と料理を分子レベルから開発する「分子調理法」を、身近な日本食に応用した世界で初めての書籍。 「ゲル化」「熱ゲル化」「泡化、炭酸化」「架橋化」「乳化」「実験器具利用化」といった技術を使って作り出したレシピと、その背景にある「分子調理学」が解説されている。 紹介する料理は、スノードームに入ったふろふき大根、温めると固まって冷やすと溶けるけんちん汁、アサリと三つ葉のお吸い物球体、甘辛いイナゴのハンバーグ、かつお節でできた酒器、液体窒素で冷やした冷やし中華、「脳天に突き刺さる」ほどのうま味が濃縮した煮汁ソースなどだ。 今回作った料理は、著者らの空想の料理を実験室で現実化したものだそうで、読むと未来の料
▲研究のイメージ図 京都大学こころの未来研究センターの熊谷誠慈准教授、Quantum Analyticsの古屋俊和らの研究グループは、現代人の悩みや社会課題に対して仏教的観点から回答する仏教対話AI「ブッダボット」を開発した。 この「ブッダボット」は、Googleの提供する「BERT」というアルゴリズムを応用したもので、最古の仏教経典「スッタニパータ」から抽出したQ&Aリストを機械学習させている。 精度には課題があるものの、ユーザーからの質問に対して文章の形で回答できるそうで、学術研究や仏教界だけでなく、メンタルヘルスやコンサルティング、教育産業などの分野への応用も期待されるという。 また、JST(科学技術振興機構)のムーンショット型研究開発事業、新たな目標検討のためのビジョン策定(ミレニア・プログラム)で熊谷准教授の研究グループが開発提唱した新テクノロジー「Psyche Navigati
当たり前と思っていた日常を一変させてしまった新型コロナウイルスの感染。この世界的危機と言える状況下では、多くの情報が行き交い、あっという間に現在が過去になっていくような変化の激しい日々が続いています。 “過去を見つめることから未来をつくり出す”ことを実践してきたクリエイティブユニットSPREADは、コロナ禍において行動を起こしたクリエイティブな活動をリサーチし、未来を考えるヒントを探ります。本ウェブでは、SPREADが特に注目するものを毎日1本ずつ紹介していきます。 今日のトピック 女性の権利を守る活動を行うカナダの団体、Canadian Women’s Foundationが、家庭内暴力から女性たちを救うため、ビデオ通話中にSOSを伝えるハンドサインを広める「#SignalforHelp」キャンペーンを行ないました。 SPREADはこう見る 外出制限により自宅に隔離される時間が増えたこと
日本デザインセンターでは、大黒大悟が率いる大黒デザイン研究室が、日本観光を楽しむすべての人に向けて、デザインから日本の観光体験を支える新機軸のピクトグラム「EXPERIENCE JAPAN PICTOGRAMS」を企画・開発した。 アニメーションを含め280もあるこのピクトグラムは、誰もが自然と目にする日本観光のインフラと捉え、そのデザイン性を追求しつつ、1人でも多くの人に使ってもらうために開発したという。 こうしたことから、利用規約の範囲内であれば、このピクトグラムは個人、法人、商用、非商用を問わず、だれでも無料で利用可能。専用Webサイトからダウンロードできる。 EXPERIENCE JAPAN PICTOGRAMSの特徴としては、「二度目の日本」をキーワードに日本観光の魅力を7つの体験カテゴリーに分類。 ▲写真:阪野貴也 円、四角、直線などの幾何形態を基本にしながら、抑揚のある線や面
東京工業大学 科学技術創成研究院の吉村奈津江准教授(JSTさきがけ研究者兼務)、明石航大学院生(研究当時)、神原裕行助教、緒方洋輔特任助教(研究当時)、小池康晴教授、ルドビコ・ミナチ特定准教授は、頭皮で記録された脳波信号(EEG)から音声を直接再構築するために有望な手法を開発した。 同手法では、まず、参加者が2つの母音「ア」と「イ」を視聴後に思い出したときに記録されたEEGを用いて、聞かせた音源のパラメータを畳み込みニューラルネットワーク(CNN)によって推定。 ▲EEGから推定した音源パラメータ波形と復元した音声の聞き取り精度を示した結果 (A)元の音源パラメータ波形(青)とEEGから推定した波形(赤)の比較(R2=1で、完全一致) (B)音を聞いた時のEEG(上)と、音を思い出した時のEEG(下)、でどの参加者も高いR2分布を示した。「ア」と「イ」の違いはR2が0.8を超えると80%以
イトーキが1981年に発売した、ラテン語で「脊髄」という名前をもつワークチェア「vertebra(バーテブラ)」。コンセプトは「人間優先のオフィスチェア」で、身体の動きにあわせて柔軟に脊髄をサポートする背もたれや前傾機能を装備したシートなど、人間工学と生体力学にもとづく先進の機能が搭載されていた。 この初代モデルの登場から38年を経て、現代の多様化する働き方に合わせたワークチェア「vertebra03(バーテブラゼロサン)」が誕生した。 今回はプロダクトデザイナーの柴田文江を迎え、改めてオフィスファニチャーのあり方を見つめ直し、「働く」と「暮らす」を越境する新しいワークチェアができあがった。 背のロッキング機能や座のスライド機能、座の前傾機能が充実しているほか、座った状態で右肘先端のダイヤルを回転させることで座面の高さが調節可能。 座る人を正しい着座位置へ誘導する座面の3次元形状など、これ
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