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TOP > 地質災害調査-活動状況・関連情報 > 2021年 > (速報)2月13日夜の福島県沖を震源とするM7.3の地震:地震発生時・直後の仙台市内の様子(辻森 樹・高嶋礼詩) 2021年2月13日午後11時8分ごろ,福島県沖(北緯37.73度,東経141.8度)でマグニチュード7.3(推定)の地震が発生した.震源の深さは約55 kmで,東北地方を中心に広範囲で揺れを観測し(仙台市青葉区は震度5強),気象庁は翌日14日に会見を開き,10年前に起きた東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の余震と説明した.西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型の地震で,日本海溝に沈み込む太平洋プレートの「スラブ内地震」と考えられる(気象庁 報道発表資料「令和3年2月13日23時08分頃の福島県沖の地震について」2月14日1時10分).https://www.jma.go.jp/jma/press/2102/
┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬ ┴┬┴┬ 【geo-Flash】 日本地質学会メールマガジン ┬┴┬┴┬┴┬┴ ┬┴┬┴┬┴┬ No.476 2020/1/21┬┴┬┴ <*)++<< ┴┬┴┬┴ ┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴ ★★目次 ★★ 【1】正副会長候補者の意向調査(結果) 【2】「GSSPシンポジウム:国際層序の意味と意義」報告 【3】日本地質学会名誉会員候補者の募集が開始されています 【4】割引会費申請(院生・学部生)は忘れずに! 【5】第11回惑星地球フォトコンテスト:締切間近! 【6】2021年度地震火山こどもサマースクール開催地募集 【7】(紹介)「恋する小惑星」を応援しよう! 【8】(会員の活動紹介)地質標本館は「恋アス」を応援しています。 【9】支部情報 【10】その他のお知らせ 【11】公募情報・各
日本地質学会賞 受賞者:ウォリス サイモン(名古屋大学大学院環境学研究科) 対象研究テーマ:構造岩石学と造山帯のテクトニクス ウォリスサイモン氏は,造山運動のメカニズム解明のため,プレート収束境界の塑性変形した岩石を対象とし,野外調査を基軸としながら,多彩な分野横断型研究を展開して来た.特に沈み込み型境界をなす三波川帯や領家変成帯において,石英,オリビン,蛇紋石の微細構造(格子定向配列)を用いた剪断センスや流動特性の決定,また野外での変形脈の産状等を用いた渦度(変形の回転成分)解析において重要な成果をおさめた.特に三波川帯での運動学的渦度解析は,国際的にも標準的手法の一つになっている. また,運動論を時間軸や速度論も組み込んだダイナミクスへと昇華させるため,岩石学,年代測定,熱モデル計算など,複数手法の融合研究をも先駆的に行い,総合科学としての造山運動論を実践してきた.大陸衝突体における変
日本地質学会 事務時間 月曜から金曜午前9時30分から午後6時(土日祝・年末年始はお休み 詳しくは >>事務所紹介) 〒101-0032 東京都千代田区岩本町2-8-15井桁ビル6F >>地図はこちら 電話:03-5823-1150(代表) FAX:03-5823-1156
大切なお願い 各都道府県で岩石・鉱物・化石をそれぞれ1つに絞って認定いたしましたが,これ以外にも各地域には選びきれないほど,すばらしい岩石・鉱物・化石が多々あります. 特に化石・鉱物の産地については,充分な保護が必要です.国立・国定公園、並びに自治体の条例で保護が指定されている地域等ではもちろんのこと,そうでない場所で試料の乱獲や盗掘などはせず,露頭保護を心がけるようお願い致します。 「県の石」関連情報 学会創立125周年記念事業の一環として「県の石図鑑:全国都道府県の岩石・鉱物・化石」を2018年に出版予定です. 「県の石」一覧リストはこちら(日本語/Einglish) 47都道府県各「県の石」詳細(解説・写真など)はこちら 日本地質学会は、全国47都道府県について、その県に特徴的に産出する、あるいは発見された岩石・鉱物・化石をそれぞれの「県の石」として選定いたしました。日本地質学会は来
石渡 明(東北大学東北アジア研究センター) 1.はじめに 半年前,あるニュース社からの取材を受け,世間でよく言われる地震の前兆現象の中で科学者として信じられるものはどれか,というアンケートに○△×で答えたことがある(石渡,2012).動物の異常行動,前震,鳴動,地盤の隆起と沈降,井戸水や温泉の異常(水量やラドン含有量の変化を含む),電磁気異常,発光現象などには△をつけたが,地震雲だけは×をつけた.地震学者が書いた前兆現象に関する従来の論文や書籍を見ても,地震雲についてはほとんど取り上げられていない。そこで,地震雲についての書籍を読んで勉強してみたので,その感想を述べて会員の皆様の参考に供する. 2.雲とは まず雲についての教科書的知識を復習する.雲は大気中で水蒸気が凝結して水滴や氷晶になり,それらの集団がある大きさと形をもつ物体として大気中に浮いているもので,地表からの高さと形状によって分
日本地質学会会長 石渡 明 福井県大飯郡おおい町の大島半島には夜久野(やくの)オフィオライトが分布しており,県道241号線(赤礁(あかぐり)崎公園線)の大島トンネル北口から約200m北西の浦底(うらぞこ)地内の露頭(図1)には,そのモホ面(モホロビチッチ不連続面,地殻とマントルの境界)が露出しています.これは,道路沿いで容易に観察できるモホ面の露頭としては日本国内で唯一のものであり,かんらん岩・輝石岩・斑れい岩からなる層状構造が露出しています(図2).ここではモホ面の岩石や構造をよく観察することができます. この露頭は,大飯原子力発電所の建設工事に伴う県道設置により1973年に開削され,それ以後約40年間,ほぼそのままの状態を保っていて,その間に多くの地質研究者や学生の研究・教育に利用されてきました.しかし,2012年11月に落石防止用の擁壁設置工事が行われ,当初の計画では吹き付け工法で露
地球なんでもQ&A 注:これは地質学会としての統一見解ではなく、読者の理解の一助としてインターネット委員会が整備したものです Q1:活断層と普通の断層は何が違うのですか? A:新しい時代に活動したものが活断層です 日本のような変動帯では,断層はいくつもの地質時代を通して形成されてきました.私たちは,崖の断面で地層のくい違いとして,断層をみることができます. なかでも最も新しい時代の第四紀(約180万年前以降)に繰り返し活動した断層は,将来も活動する可能性が大きいので,活断層とよばれています.日本の内陸部の活断層は,大部分が数百年から数千年に1回ぐらい間欠的に活動して地震を起こしています.活断層の一度に動く長さが長いほど,大きな地震が発生します。 (リーフレットシリーズ「大地の動きを知ろう—地震・活断層・地震災害—」より) 地震は、断層が動くことによって生じます。でも、全ての地震で地表の活
東日本大震災で被災した南三陸地域の自然史標本と「歌津魚竜館化石標本レスキュー事業」 東北大学総合学術博物館 永広昌之・佐々木 理・根本 潤・鹿納晴尚 (News誌2012年3月号掲載) 1.はじめに 図1 南三陸地域の津波被災博物館等施設(自然史資料標本を所蔵・展示していたもの)位置図(国土地理院「10 万分の1 浸水範囲概況図:2011 年4月18 日」に加筆). 2011年3月の東北地方太平洋沖地震とそれによって引き起こされた大津波は東日本の太平洋岸地域に大きな被害(東日本大震災)をもたらした.東日本大震災では多くの博物館等も被災したが,とくに三陸海岸沿いでは津波による被害が大きく,地質標本を含む多くの資料標本が破損し,流失した.地質標本は地球史を考える上で欠くことのできない重要な歴史資料であり,現在の研究・教育に活用するとともに将来に安全に引き継がれなければならないものである.東北大
石渡 明(東北大学東北アジア研究センター) 太陽黒点については、ガリレオ以来すでに約400年の観測の歴史があり、黒点の数は太陽活動の活発さを表す指標として重視されている。黒点数は約11年を周期として増減を繰り返してきた(黒点周期)。黒点数は、多い時(極大期)には100〜200に達するが、少ない時(極小期)はゼロに近くなる。組織的な太陽観測が始まった1750年から数えて第23番目の黒点周期は、1996年頃の極小期に始まり、2000年頃に極大期(黒点数は120程度)となり、 2007〜2008年頃の極小期で終わった。2010年末の現在は、次の第24周期が始まってから既に2〜3年経過しており、通常であればそろそろ極大期にさしかかる頃だが、黒点数はまだ少ないままである。私は晴天の休日には小さな望遠鏡で黒点観測をしているが、近頃も黒点数ゼロの日が多い。また、「マウンダーの蝶形図」としてよく知られてい
石渡 明(東北大学東北アジア研究センター) 1.はじめに 中年以上の研究者は、デジカメ普及以前に撮影したフィルムやプリントの写真を多量にお持ちだと思う。それらをプレゼンなどで使用したい場合、プリントであればスキャナで取り込むのが最も簡単で、高画質のデジタル画像が得られる。しかし、昔のカラープリントは年数の経過とともに褪色・変色していることがあり、もとのネガがあればそれから直接デジタル化した方が美しい画像になる。カラーのネガフィルムやポジ(スライド)フィルムをデジタル化したい場合は、フィルムスキャナ(最近の機器の多くはプリントのスキャナとしても使える)を用いるのが一般的である。しかし、多量のフィルムをデジタル化するならともかく、当面必要な数枚の画像をデジタル化するのに、わざわざフィルムスキャナを購入するのは不経済であるし、あまり使用頻度の高くない機械を抱え込むことになりかねない。ここでは、手
石原 舜三 (産業技術総合研究所) 東日本大震災以降、放射線量への関心が急速に高まっており、花崗岩の放射線量についての執筆依頼を編集部から受け、筆をとった。筆者と放射線との出会いはこれが2回目である。最初は広島の原爆である。小学校6年生の1945年8月6日朝、爆心地から6km東方の小学校の2階で、B29を目視追跡していた私は爆裂の閃光を真正面から浴びた。当時、それが原子爆弾によるものとは知る由もなく、5万トンくらいの爆弾であろうかと友達と話しあった。その2日後に行方不明者を探しに近所の老婆の手を引いて広島市内に入り、瓦礫を掘り起こした。広島市内は焼け野原であったから、放射性埃などを吸い込む内部被曝の可能性は少なかったであろうが、残留放射能下を歩き続けたことは明らかである。 このような事故的なことを除くと、我々が浴びる自然界の放射能は空から来る宇宙線に由来するものと、地殻の諸岩石の放射性元素
われわれの身の回りにはもともと宇宙線や大地、建物、食品などに由来する放射線があり、この値が異常であるかどうかは自然状態の放射線量と比較して初めて知ることができる。このような自然放射線量は場所によって大きく異なっており、これを知るには実際にその場所に行って線量計で測定しなければならないが、これを大地のウランとトリウムとカリウムの濃度から計算によって求める方法がある。計算で求める方法は元素データが手元にあれば手軽に行うことができ、現地に行ってわざわざ測定する必要がないので、時間・手間・費用を省くのに大いに役立つ。また逆に、今現在、高線量の値が出ている地域でも、自然状態での放射線量を求めるのに役立つと考えられる。自然放射線量を計算で求めるには、大地に含まれるウランとトリウムとカリウム(放射性K-40)の濃度を用いるが、すでに公表されている元素の濃度分布図である地球化学図のデータを用いることができ
地震が作り出した芸術:巨大乱堆積物: Artistic outcrop showing earthquake-induced chaotic sediment 写真:山本由弦(産業技術総合研究所)・坂口有人(海洋研究開発機構) 写真1 解説: まるで絵に描いたように奇妙で,大規模な乱堆積物露頭. 上部鮮新統〜更新統の千倉層群畑(はた)層中に発達するこの露頭は,2007年度初頭に房総半島南部の農業道路建設現場において発見された(Yamamoto et al., 2007 in press).約200万年前の地震によって,砂層が液状化し,剪断強度を失ったそれらが古斜面上を移動したものと結論される(いわゆるliquefied sediment flow).岩体の厚さは約20 mにおよぶ(写真は全体の半分程度しか写っていない).この露頭は,下底面・上端境界を含む岩体全体を運動方向に対してほぼ真横か
図1.微粒子の分析値.JAXAプレス発表資料「はやぶさカプセル内の微粒子の起源の判明について」より. http://www.jaxa.jp/press/2010/11/20101116_hayabusa_j.html#at01 2010年11月16日,宇宙航空研究開発機構(JAXA)は,同年6月13日にオーストラリアで回収した小惑星探査機「はやぶさ」のカプセルに含まれていた微粒子1500個以上のほとんどが,小惑星「イトカワ」由来のものであることを確認したとしてプレス発表を行い,大々的に報道された.発表資料によると,確認された鉱物の組合せは,かんらん石,輝石,斜長石,硫化鉄,その他微量鉱物となっていて,普通コンドライト(球粒隕石)のものと一致する.武田弘著(2009)「固体惑星物質進化」(現代図書)によると,イトカワは長軸535 mの「ラッコ型」の形をした角礫岩質の小惑星で,密度1.9 g/
2023年11月16日更新 地質系統・年代の日本語記述ガイドライン 2023年9月改訂版 一般社団法人日本地質学会 執行理事会 国際地質科学連合(IUGS)の国際層序委員会(ICS)が,国際年代層序表の最新版(v 2023/09)を公開しました.v2023/09の改訂は次の通りです. 原太古界/代の下限が4031±3 Maに設定された(更新前 ~4000 Ma)[v/2023/09の更新内容] 層序表最小区分「階/期」はカンブリア紀以前の年代における最小区分「系/紀」などを含めると全部で116区分です.表に載っている一番古い名称である「冥王界」は地層が存在しないため(地球が形成途中なので)地質年代には含めていません。 GSSP(ゴールデンスパイク)は全部で77箇所あり,チバ二アン時代は74番目のGSSP箇所になります.なお、GSSPが存在する国は,23カ国です(スコットランドをイギリスに,
写真1 三陸鉄道リアス線の切符と駅に置いてあるスタンプ.上のスタンプには田老で見られる三王岩が描かれている. 写真2 田老に張り巡らされた防潮堤.高さは約10メートル,総延長は2.4キロにも達する. *画像をクリックすると、大きな画像をご覧頂けます。 海洋研究開発機構の深海調査研究船「かいれい」によるKR08-10日本海溝航海が8月18日〜9月11日まで行われた.9月1日〜2日朝にかけて,乗船研究者の入れ替えと荷物の積み込みのために岩手県の宮古港に寄港した.筆者は,少し足を伸ばし,片道440円を払って三陸鉄道北リアス線に乗り,宮古駅から3つ目の駅の田老駅で下車した(写真1). 田老の街には,巨大な砦を連想させる防潮堤が縦横無尽に張り巡らされている(写真2).それらの防潮堤は,二度にわたる巨大な津波が田老の街に押し寄せたことに深く関わっている.明治29年6月15日の午後8時過ぎ,三陸海岸に津
写真:沖村雄二・土岡健太・船越雄治(東広島市自然研究会) 解説:沖村雄二・後藤益巳・矢原大和(広島県立教育センター) 写真1 写真2 写真3 解説: 広島県東広島市安芸津町赤碕の沖にある小さな島,ホボロ島は,ここ数十年の間にみるみる小さくなり,若いころに遊んだ島の面影は全くなくなったと語る老年の方々は少なくない.台風のたびに目だって小さくなるし,どうしてこの島だけが急速に小さくなるのだろうか?と,理由がわからないまま,ホボロを売るという民話ともあいまって,わびしく見守られてきた.明治30年と大正14年に測図され,昭和3年と31年に発行された2万5千の分地形図,三津図幅では,この島の高さは21.9mと標記され,長径が120m+と読み取れるが,現在,高潮位時の海面上に見られる部分は,高さ6m・幅が8m×3mに足りない搭状の岩石が島の西端に一つあるにすぎない(写真1).ちなみに周辺の島の規模はほ
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