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「本書の意義が、陰にも陽にも、読者諸氏に吟味されることを望む」『超知能AIをつくれば人類は絶滅する』書評:江永泉 発売直後から反響が大きく早くも重版が決まった、エリーザー・ユドコウスキー&ネイト・ソアレス『超知能AIをつくれば人類は絶滅する』(櫻井祐子訳)。本書の主張をどのように受け止めるべきか、様々な議論を呼んでいます。本記事では、『闇の自己啓発』などで知られる批評家の江永泉氏による書評を公開します。 四月の5日間で書かれた評江永泉率直なメッセージがある書物なので、まず本文から抜粋する。 ・ 「本書の議論の核心は、単純明快だ。「人間より速くよりよく思考する機械が創造されれば、かつて人類を襲った何よりも深刻な打撃を世界にもたらすだろう。機械超知能の創造は、正しく行うことが困難な取り組みのように見える。現在の企業や政府の対応を見る限り、その取り組みがうまくいく軌道に乗っているようには思えない
【TBS CROSS DIG、テレ東BIZで大反響!】エリーザー・ユドコウスキー&ネイト・ソアレス『超知能AIをつくれば人類は絶滅する』序章「困難な予測と容易な予測」全文公開 「AIによる人類絶滅リスクの軽減は、パンデミックや核戦争などの社会的規模のリスクと並ぶ、世界的な優先課題であるべきだ」 2023年初頭、数百人のAI研究者が、このたった1文からなる公開書簡に署名した。署名者には、AI(人工知能)分野の最も称賛される研究者が名を連ねた。その中には深層学習の研究で、コンピュータ科学最高の栄誉とされる「チューリング賞」を共同受賞した、ノーベル賞受賞者のジェフリー・ヒントンと、ヨシュア・ベンジオもいた。 私たち、エリーザー・ユドコウスキーとネイト・ソアレスも署名したが、この表現は甚だしく控えめだと考えていた。 私たちや他の署名者が懸念したのは、2023年当時のAIではない。また私たちは、これ
人類を破滅に導く、AI開発の「競争構造」とは?(ユドコウスキー&ソアレス『超知能AIをつくれば人類は絶滅する』より) AI開発競争が激化しているが、本当に安全性は保たれているのか? 4月22日発売の新刊、エリーザー・ユドコウスキー&ネイト・ソアレス『超知能AIをつくれば人類は絶滅する』(櫻井祐子訳)から一部を抜粋する――。 イーロン・マスクが構想する「トゥルースAI」大手AIラボ「xAI」のCEOイーロン・マスクは、2023年のインタビューで超知能(ASI)アライメント計画について語った。アライメントとは、AIを人間の意図する目的や倫理原則に合致させることだ。 「「トゥルースGPT」というものを始めようと思っている。宇宙の本質を理解するために、真理(トゥルース)を最大限に追求するAIだ。人間は宇宙の興味深い一部だから、宇宙の理解をめざすAIが人間を絶滅させる可能性は低いだろう。その意味で、
「この本の主張が間違っていることを願う」エリーザー・ユドコウスキー&ネイト・ソアレス『超知能AIをつくれば人類は絶滅する』4月22日発売! 「この10年で最重要の書」――マックス・テグマーク(MIT 教授、『LIFE3.0』著者)ピーター・ティールが多額を出資し、またサム・アルトマンにOpenAI創業の示唆を与えるなど、米テック界で巨大な影響力を持つエリーザー・ユドコウスキー。10代の頃から「神童」として知られた彼は現在、シンギュラリティ推進派から「転向」し、AI がもたらす「人類存亡リスク」を強く訴えているーー。 天才が語る、全人類震撼の未来!この度早川書房より翻訳が刊行された『超知能AIをつくれば人類は絶滅する』(原題 If Anyone Builds It, Everyone Dies: Why Superhuman AI Would Kill Us All)はユドコウスキーが、自身
映画「プロジェクト・ヘイル・メアリー」、大ヒット上映中!!!!!!!!!! 公開前より、IMAX®上映劇場では座席予約開始直後からチケットが完売するなど高い注目を集め盛り上がりを見せていた映画「プロジェクト・ヘイル・メアリー」。 日本での初日の興行収入は1億6996万5100円、動員数は9万8291人を記録し、実写・アニメを含め2026年洋画No.1の大ヒットスタートを切り、今日時点での興行収入は11億5082万3460円に到達! さらに全米の興行収入は約2億1718万ドル(約346億7618万円)、全世界では約4億2078万ドル(約671億8397万円)に到達しているなど、世界的な大ヒットを見せている。 今回の記事では、原作者兼映画版プロデューサーのアンディ・ウィアーの取材に引き続き、監督のフィル・ロード&クリストファー・ミラーのインタビューを掲載! 製作の裏話からSF映画の影響、そして
柴田勝家は、2014年に第2回ハヤカワSFコンテスト大賞を受賞し、作家デビュー。 2018年、「雲南省スー族におけるVR技術の使用例」で第49回星雲賞日本短編部門受賞。2021年、「アメリカン・ブッダ」で第52回星雲賞日本短編部門受賞。そして2026年現在、「ギャルと祠破壊少年」 で第79回日本推理作家協会賞短編部門候補となるなど、気鋭の小説家として注目を集めています。 一方、2015年には「アウト×デラックス」(フジテレビ系列)に出演するなどその独特な存在感がたびたび巷で話題となっています。 今回は、そんな柴田勝家殿の経歴や著作についてまとめました。 柴田勝家(SF作家)【書籍】■長篇 『ニルヤの島』(2014年11月、ハヤカワSFシリーズ Jコレクション/2016年8月、ハヤカワ文庫JA) 『クロニスタ――戦争人類学者』(2016年3月、ハヤカワ文庫JA) 心霊科学捜査官シリーズ(講談
(左:新馬場新氏/右:詠井晴佳氏) ジャンルSFに熱く強い想いを持ち続けてきたお二人、新馬場新さんと詠井晴佳さん――2026年3月、〈JA NEW GENERATION〉として、それぞれ『月面スローンズ 王と制服』と『最高糖度をきみに』を刊行された。 お互いの作品を読んでいただき、SFへの想いを込めて対談をしていただいた。 〔作品執筆の経緯〕編集部 お二人は以前からお知り合いだったとお聞きしました。 新馬場 そうですね、そもそも僕がガガガ文庫の新人賞を受賞して本が刊行され、一年後に詠井君も同じ賞でデビューしたんです。文庫レーベルの先輩後輩にあたる感じですね。受賞式で知り合って懇親会で徐々に仲良くなっていきました。 詠井 新人賞を受賞する一年前に新馬場さんの『サマータイム・アイスバーグ』を読みました。すごい面白くて、僕もライト文芸というかそのような路線で勝負したいという感覚があったので、参考
映画「プロジェクト・ヘイル・メアリー」、大ヒット上映中!!!!!!!!!! 公開前より、IMAX®上映劇場では座席予約開始直後からチケットが完売するなど高い注目を集め盛り上がりを見せていた映画「プロジェクト・ヘイル・メアリー」。 日本での初日の興行収入は1億6996万5100円、動員数は9万8291人を記録し、実写・アニメを含め2026年洋画No.1の大ヒットスタートを切り、公開後3日の時点では興行収入が4億円を突破! さらに全米の興行収入は、約1億6430万ドル(約260億3534万円)を叩き出しランキング首位を譲らず、全世界でも約3億ドル(約476億1572万円)を突破しているなど、世界的な大ヒットを見せている。 そして今回は、なんと原作者であり映画のプロデューサーも務めるアンディ・ウィアーのインタビューを敢行! 映画の魅力だけでなく、『火星の人』の読みどころ、そして『アルテミス』関連
人類を滅ぼすAIが世の中に解き放たれるまで(エリーザー・ユドコウスキー&ネイト・ソアレス『超知能AIをつくれば人類は絶滅する』より) 近未来のある時、ガルヴァニックという架空のAI企業が、新型AIモデル「セイブル」の訓練を完了した。セイブルは人間のような長期記憶を持ち、学習した内容を記憶し保持できる。同社の科学者が「並列スケーリング則」と名づけた特性を持つ、超高性能AIだ。 ガルヴァニック社はセイブルの公開・販売の準備に先立ち、同社が所有する20万基のGPUすべてを用いた大規模演算(ビッグラン)を実行。この規模は、大手AIラボ「xAI」が2025年に「Grok 3」の訓練で使用したGPU数とほぼ同じだが、セイブルは並列スケーリングの特性を持つため、性能の劇的な向上が見込める。このビッグランには、オープンAIが2024年末のo3公開前に行ったように、セイブルが未解決の数学問題を解けるかどうか
映画「プロジェクト・ヘイル・メアリー」、大ヒット上映中!!!!! 公開前より、IMAX®上映劇場では座席予約開始直後からチケットが完売するなど高い注目を集め盛り上がりを見せていた映画「プロジェクト・ヘイル・メアリー」。 日本での初日の興行収入は1億6996万5100円、動員数は9万8291人を記録し、実写・アニメを含め2026年洋画No.1の大ヒットスタートを切り、公開後3日の時点では興行収入が4億円を突破! さらに全米の興行収入は、約1億6430万ドル(約260億3534万円)を叩き出しランキング首位を譲らず、全世界でも約3億ドル(約476億1572万円)を突破しているなど、世界的な大ヒットを見せています。 そんな『プロジェクト・ヘイル・メアリー』、実はそれなりに難しい科学用語や独創的なアイディアに満ち溢れている “ゆるハードSF” でもあります。そこで今回の記事では、原作/映画の復習篇
映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』、大ヒット!!! 原作を刊行しているわたしたちとしても、しあわせ、しあわせ、しあわせ! あなたはもう観ましたか? 映画を観おわり、原作も読了して、もっともっとSFが読みたい! 今までSFってあんまり読んだことないんだけど、『プロジェクト・ヘイル・メアリー』みたいなSF、読んでみたいな……というそこのあなた! 早川書房海外SF編集部が、「『プロジェクト・ヘイル・メアリー』の次に読むならこれ!」という作品を選んでみました。ぜひ、読書の指針になさってください! 次に読むならこれだッ!「『プロジェクト・ヘイル・メアリー』原作者のアンディ・ウィアーってめちゃおもしろい! 他に作品はないの?」なあなたへ 『火星の人』(アンディ・ウィアー/小野田和子訳)がオススメ! 愛と勇気とジャガイモで地球に帰還せよ! 感動のサバイバルSF。 『オデッセイ』というタイトルで映画化
【3/30発売】ブッカー国際賞受賞!ノスタルジアに警鐘を鳴らし、ヨーロッパが目覚めるべき"悪夢"を描く新たな古典『タイム・シェルター』 早川書房では、ブルガリア人として初のブッカー国際賞受賞となった、ゲオルギ・ゴスポディノフの『タイム・シェルター』を、寺島憲治さんによるブルガリア語からの翻訳で刊行します。 本作の重要なテーマは「郷愁は癒しか、呪縛か」。物語の舞台は、認知症患者がより幸せな記憶の中で暮らせるよう、過去を忠実に再現した部屋を備えるクリニック。この画期的な場所は、やがて現在と未来を恐れる人々のシェルターとなっていく―― 25の言語に訳され、さまざまな媒体で「ブック・オブ・ザ・イヤー」に選出された、現代文学における最重要作! Design by Holly Ovenden Images adapted from © Getty Images 日本語版装幀/早川書房デザイン室●あらす
ハヤカワ新書の最新刊、山口真美『美人はそれほど得しない?――ルッキズムの科学』が早くも反響を呼んでいます。顔研究の第一人者が世に蔓延る「ルッキズム」の正体を解き明かす本書より、「はじめに」を全文公開します。 『美人はそれほど得しない?』はじめにここ数年で、「ルッキズム」という言葉が急速に広まりました。「ルッキズム」とは「look(容貌/ルックス)」と「ism(主義/主張)」を合わせた語で、よく外見主義や外見至上主義と訳されます。見た目で人を評価・差別することを揶揄する言葉ですが、最近ではかなり多面的に使われているようです。この本を手に取った方なら、政治家の発言や広告表現に対し、「それはルッキズムだ!」と批判されている光景を目にしたことがある方も多いでしょう。 「人を見た目で判断してはいけない」「外見よりも内面を見なさい」といった訓戒は、昔から言われ続けてきたものです。それなのに、こうして新
【試し読み】なぜ、リベラリズムは守るに値するのか?ダニエル・チャンドラー『自由と平等』「はじめに」より 右派には「理想主義」と笑われ、左派には「時代遅れ」とけなされ……「リベラル」の正体とは? 現代社会において、「リベラル」という言葉は、奇妙なほど攻撃の的になっています。格差や分断が語られるたびに、その原因として名指しされ、左からも右からも批判されてきました。しかし、その批判は本当に同じ対象を指しているのでしょうか。多くの場合、問題にされているのは自由そのものではなく、新自由主義や市場原理主義と結びついた社会のあり方ではないでしょうか。 2024年2月3日、早川書房から刊行されたダニエル・チャンドラー『自由と平等 「正義」のための設計図』(鬼澤忍 訳、原題“Free and Equal: A Manifesto for a Just Society”)は、この混乱に正面から向き合います。ト
施川ユウキさんによる小川哲『火星の女王』紹介マンガ、「バーナード嬢、『火星の女王』について曰く。」をお届けします!! 放送100年特集ドラマ「火星の女王」が、先週12月13日(土)からNHK 総合/BSP4Kで始まりました。原作は、直木賞作家・小川哲のデビュー10周年記念作品にして、早川書房創立80周年記念作品です! 今回は施川ユウキさんによる『火星の女王』紹介マンガをお届けします!! バーナード嬢、『火星の女王』について曰く。小川哲『火星の女王』、好評発売中です。ぜひお近くの書店にてお手に取ってみてください!! 《STORY》 地球外知的生命の探求のため、人生をかけて火星にやってきた生物学者のリキ・カワナベは、スピラミンという物質の結晶構造の変化を発見する。いっぽう火星生まれの学生、リリ―E1102は、地球に観光に行くことを夢みて遠心型人工重力施設に通っていた。地球で種子島在住の白石アオ
by 「焼きそば三部作」担当編集 ハヤカワ新書の、というよりはおそらく私の志向性なのだけど、実証主義的な本を多く出していると思う。『ネット怪談の民俗学』や『立ち読みの歴史』や『幽霊の脳科学』。レトリックよりも先に、明らかにされる事実それ自体の新規性や面白さが先に立つタイプの本。その筆頭にして先鞭をつけたのが、塩崎省吾さんの「焼きそばシリーズ」である。 著者の塩崎さんに初めてお会いしたのは2021年8月。Kindleで個人出版されていた『焼きそばの歴史(上・下)』の絶賛評がTwitter(現・X)で流れてきて(「ようやく読了。大変な力作。もちろん上巻から面白いが、凄いのは米中日3国の歴史に踏み込む下巻である。どこかの出版社、紙でださないか?」)、読んでみたらじっさい非常に面白く、本にしたいと思った。 新宿の某喫茶店でお会いした塩崎さんは、事前のウェブ検索でこわもてかと思いきや、柔らかい物腰と
by 『なぜ日本文学は英米で人気があるのか』(鴻巣友季子)担当編集 突然ですが、これ、なんのリストかわかるでしょうか。 1位 柚木麻子『BUTTER』 2位 柚木麻子『BUTTER』(バージョン違い) 5位 川口俊和 『コーヒーが冷めないうちに』 6位 雨穴『変な絵』 10位 青山美智子『お探し物は図書室まで』 11位 八木沢里志『森崎書店の日々』 13位 町田そのこ 『コンビニ兄弟』 21位 石田祥『猫を処方いたします。』 22位 松本清張『砂の器』 23位 松本清張『点と線』 24位 村上春樹『ノルウェイの森』 25位 村上春樹『街とその不確かな壁』 27位 松本清張『Wの悲劇』 31位 村田沙耶香『コンビニ人間』 33位 市川沙央『ハンチバック』 38位 夏川草介『君を守ろうとする猫の話』 42位 小川洋子『密やかな結晶』 43位 吉田篤弘 『おやすみ、東京』 44位 望月麻衣『満月
革命前夜のコンピュータはどんな姿だったのか?『ビル・ゲイツ自伝Ⅰ SOURCE CODE 起動』に登場するマシン紹介 少年たちは、深夜のコンピュータ室で、未来のかたちをすでに見ていた。1960年代後半から1970年代にかけて、コンピュータはまだ研究所や企業のための高価な「巨大装置」だった。 1台で部屋を埋め尽くすようなマシンに、限られた学生や技術者だけが触れることができた時代。 その閉ざされた世界で、ひとりの少年――ビル・ゲイツはプログラミングに魅せられる。 『ビル・ゲイツ自伝Ⅰ SOURCE CODE 起動』12月12日(金)に発売される、ビル・ゲイツ『ビル・ゲイツ自伝Ⅰ SOURCE CODE 起動』(山田文 訳)には、彼が初めて出会い、人生を変えたコンピュータたちの姿が克明に描かれている。 PDP-10、アルテア8800、そしてマイクロソフトの出発点となるBASIC開発の舞台裏……
ビル・ゲイツを作ったSF小説たち『ビル・ゲイツ自伝Ⅰ SOURCE CODE 起動』で描かれる想像力の源泉! 読書家ビル・ゲイツマイクロソフト共同創業者、ビル・ゲイツ氏は読書家とも知られている。1年間に50冊以上の本を読んでおり、夏には読むべき本リストを公表している。2025年12月12日発売の『ビル・ゲイツ自伝Ⅰ SOURCE CODE 起動』(山田 文 訳)には幼少期の読書について、こう書かれている。 本はわが家で大きな位置を占めていた。小学校低学年のころには、すでに家でひとりで本をたくさん読んでいた。新しい情報をどんどん吸収できる感覚と、本の世界に何時間ものめり込んで過ごせる感覚が好きだった。 『ビル・ゲイツ自伝Ⅰ SOURCE CODE 起動』口絵よりさらに本書の執筆にあたって影響を受けた本に、BONO『SURRENDER』やタラ・ウェストーバー『エデュケーション』らを挙げている。
マイクロソフト創業者にして、世界有数の資産家であり慈善活動家。その知られざる原点を、自ら語る。2025年12月12日、早川書房はビル・ゲイツ『ビル・ゲイツ自伝Ⅰ SOURCE CODE 起動』(山田文 訳)を発売します。マイクロソフト50周年、ゲイツ70歳の節目に始動した自伝三部作、第一巻で、1955年の誕生からマイクロソフト創業期までを描いています。 本記事ではカバーと推薦文を一挙公開いたします! カバー推薦コメント元部下としても、読者としても震える。世界史を変えたアルゴリズムの「誕生譚」。この本には「本物の天才」の速度がある。 成毛 眞(元日本マイクロソフト社長) 伝説の第一歩。反抗的な少年が、世界を変える片鱗をみせるまで。プログラムの行間に、友情と努力と希望が走る。 柳井 正(ファーストリテイリング会長兼社長) 本書を通じて、読者はゲイツを今の私たちが知る神話化された英雄としてではな
『利己的な遺伝子』は「人生とは目的もなく空疎なものだ」と説く本ではない! 「あまりに深い誤解」の真相をドーキンス本人が語る 1976年、約半世紀前にリチャード・ドーキンスが発表した『利己的な遺伝子』は生物界のみならず多くの分野に影響を与えた一方、誤解も多く生みました。一般の読者からの反応としてしばしばあったのが「救いがない、無味乾燥だ、冷たい」というもの。しかしドーキンス本人によればそれはまったくの誤解で、むしろ科学が明らかにする真実こそ、私たちに鮮やかな「センス・オブ・ワンダー」(驚異の念)をもたらしてくれるのだというのです。 私の初めての著書『利己的な遺伝子』を出版してくれた外国のある編集者がいった。あの本を読んだあと、冷酷で血も涙もない論理に震撼しんかんして3日眠れなかった、と。別の複数の人間からは、毎朝気分良く目覚めることができますか、といった旨の言葉をもらった。遠い国で教師をして
JKが機械の身体越しに大好きな幼馴染を寝取ったら……?【百合×NTR×セクサロイドSF】小野美由紀「春を待つ君を待つ」全文無料公開 SFマガジン2025年12月号掲載、小野美由紀さんの新作SF短篇「春を待つ君を待つ」を全文無料公開します。 小学生の頃から親友のスイに恋慕する女子高生のイブキは、ある日おぞましい計画を思いつく。それはスイの愛用するセクサロイドをハックして、彼女に気づかれないように身体を重ねることだった――。SFが描きうるジェンダー/セクシュアリティの極北に到達した、小野美由紀の最新短篇。 私が親友を壊したのは、十七歳の冬のことです。 私の名前は登志乃世トシノセイブキ。本名です。 年齢は二十歳です。この性犯罪加害者回復プログラムに参加して、もう三年近くになります。こうして体験をカウンセリングで語るのも、もう十回目になります。 はじめにお伝えすると、私が犯した罪は公にはなっていま
けんすう氏が語る「人が真に通じ合う瞬間」とは?『相手の本音を引き出す会話の正解』(10月22日発売)より序文公開 どんなに正しいことを言っても、伝わらない。 そんな経験、ありませんか? 実は、会話には「裏技」があります。 相手の脳と波長が合った瞬間、会話は驚くほどスムーズになり、本音がこぼれ出す。 それは「話術」ではなく、「科学」です。 人と人が深く「つながる」とはどういうことか?NASAの採用面接からSNSの炎上まで、あらゆる会話を解き明かした全米ベストセラーの話題作、チャールズ・デュヒッグ(渡会圭子 訳)『相手の本音を引き出す会話の正解』(原題:Supercommunicators: How to Unlock the Secret Language of Connection)は2025年10月22日発売です。 今回は、実業家けんすう氏(古川健介)による日本語版オリジナルの序文を公開
「ラーメン一杯1000円の壁」問題とはなんなのか? 井手隊長『ラーメン一杯いくらが正解なのか』まえがきを公開 従業員が集まらない、原材料や水道光熱費の高騰、外国人観光客向けの価格設定など、ここ数年ラーメンの価格は上がり続けている。 はたして、ラーメンの適正価格とはいくらなのか。気鋭のラーメンライターが「原価」という新たな視点でラーメンを捉えた『ラーメン一杯いくらが正解なのか』がハヤカワ新書より10月22日(水)に発売します。 本記事では発売に先がけ「まえがき」を公開します! 井手隊長『ラーメン一杯いくらが正解なのか』(ハヤカワ新書)書影まえがきラーメンの適正価格はいくらか。 ラーメンの価格についての記事が出るたび、人々はそれぞれの物差しを振り回して論争を繰り広げている。ヤフコメなど見ると、「高い」「昔は安かったのに」のオンパレードで、「その気持ちもわかる」と思いつつも、ラーメン店のことを思
新鋭サラ・ブルックスによる傑作SF『侵蝕列車』は、本日2025年10月8日発売です! 未知の生命体がはびこる異形の地を、列車は走る―― 1899年、シベリアは未知の生命体がはびこる異形の〈荒れ地〉と化していた。そのシベリアを横断するモスクワ行き急行が北京を出発する。父の汚名をそそごうと列車に乗りこんだ偽名の女マリヤ。天地創造の驚異を解き明かそうとする科学者グレイ。列車で生まれ、いまは乗務員を務める娘ウェイウェイ。謎の少女の出現とともに、彼らは〈荒れ地〉に侵蝕されていく――恐るべき変異の行方を新鋭が鮮烈に描き出す。 本書『侵蝕列車』は、じつはジャンルを一言では言い表しづらいSF作品ですが、そこがこの小説の魅力でもあります。 本書には牧眞司さんに解説をお寄せいただきました。牧さんによると、「じつに読みどころの多い魅力的な小説」とのこと。その読みどころとは? この牧眞司さんによる解説をこの記事で
祝!今年のノーベル物理学賞は「量子力学」。「量子コンピューター」とその基礎である「量子ビット」の原理が本書でわかる!(『世界一わかりやすい量子力学』試し読み) 2025年のノーベル物理学賞の発表が10月7日にあり、物理学賞は量子コンピューターの基礎となった研究業績を残したアメリカの科学者3氏に授与されました。3氏による「量子トンネル」に関する研究により、量子情報の最小単位である「量子ビット(キュービット)」を人工的に実現することが可能となり、人類は「量子コンピューター」の実用化に一歩近づくことができました。 今年5月に発売された、アントン・ツァイリンガー著『世界一わかりやすい量子力学』(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)では、「量子コンピューター」と、その基礎である「量子ビット」の原理・仕組みについて詳細に書かれています。この記事では、「量子ビット」について書かれた章を特別に公開します。 『
M・W・クレイヴンによる大人気<刑事ワシントン・ポー>シリーズ最新刊『デスチェアの殺人 上・下』を2025年9月18日に発売いたしました。 この記事では、下巻巻末に収録されている、書評家・大矢博子さんによる「解説」を公開いたします。読者を虜にしてきた本シリーズ。その面白さの裏に潜む3つの秘密が明かされます。ぜひご一読ください。 『デスチェアの殺人 上・下』 M・W・クレイヴン/東野さやか訳 ハヤカワ・ミステリ文庫*** 解説書評家 大矢博子 二〇二二年、M・W・クレイヴンによる〈ワシントン・ポー〉シリーズの第三作『キュレーターの殺人』(ハヤカワ・ミステリ文庫、以下同)が出たとき、シリーズ最高傑作だと強く思った。切断された指と、そこから始まる不可解な連続殺人。怒濤のどんでん返しから鮮やかな結末に至るまで、これはクレイヴンの代表作になると確信した。 ところが、それからわずか一年でその確信は覆さ
『百年文通』を上梓した伴名練さんから「あとがきのあとがき」が到着しました。刊行を記念して本noteで最速公開いたします。(編集部) ―――――――― 『百年文通』時間SFに関するあとがきのあとがき 伴名練 物理書籍版『百年文通』を手に取った方には、「なぜ小説本の巻末に『時間SFガイド20』などという付録がついているのか?」という疑問が、当然ながら浮かぶことだろう。それを説明するためには、いったん二十五年ほど遡らなくてはいけない。 二〇〇〇年頃、私は高知市民図書館に収蔵されていた僅かな海外SFジュブナイル書籍を読み終え、次に何を読めばいいのか悩んでいた。そんな折にたまたま図書館で発見したのが、R・A・ハインライン他/三浦朱門訳『第四次元の小説 幻想数学短編集』(小学館 地球人ライブラリー)だった。一九五八年に米国で原著が出版され、翌年には日本で抄訳が刊行されたアンソロジー、それを一九九六年に
9月18日(木)発売、伴名練氏の『なめらかな世界と、その敵』以来6年ぶりとなる単行本『百年文通』の試し読みを掲載します。 伴名練『百年文通』 装画:かない/装幀:川谷康久インクは錆色に黒く、ページの最初にあった日附けは一八八二年五月一四日となっていた。 ジャック・フィニイ「愛の手紙」 福島正実訳 扉の向こうに、永遠を見つけた。 暖かな夕映えに沈んだ部屋は――「書斎」っていうものだと思う――目を細めなければならないほどにまばゆく、黄金色に輝いている。そこに封じ込められた光の全てが、息をしていた。 天井から吊り下げられた花びらを模したランプは、柔らかな曲線を湛えていて、ガラスでつくられているのに、ふと風に揺れそうな錯覚をもたらした。流石にもう時を刻んではいなかったけれど、童謡に歌われるような背高の大時計は、いつ鐘を鳴らしてもおかしくないほどの存在感を放っている。 旧字体のタイトルが刻まれた背表
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