放送作家のたみやじゅんさん(群馬県伊勢崎市)が、著書「北関東3県のビリ争いの秘密 800年続く戦争」(上毛新聞社刊)を出版した。「都道府県魅力度ランキング」でたびたび下位に名を連ねる群馬県と茨城、栃木の3県が持つ歴史、文化を通し、本当の魅力を探った。 たみやさんは、魅力度ランキングで北関東が下位になる理由について「京から遠く、米があまり取れないなどの理由で、歴史的に重要視されてこなかったため」と分析。しかし実像は、考古学者の故・相沢忠洋さんが岩宿遺跡(みどり市)を見つけ、日本に旧石器時代が存在したことを明らかにするなど「北関東が世の中を動かしてきた」としている。 3県に外国人住民が多い理由も分析した。群馬県は製造業に従事する派遣労働者、茨城県は農園で働く技能実習生が多く、国内企業のほとんどを占め、下請けを担う中小企業が必要な人手を外国人で補充していると説明。「北関東は今後の日本のモデルケー