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経営が悪化する第三セクター・阿武隈急行(伊達市)を巡り、宮城県が鉄道以外の輸送手段に代替した場合の影響を詳細に分析し、同県側区間を路線バスに転換すると30年間の維持費が最大176億円減少すると試算していたことが2日、分かった。バス高速輸送システム(BRT)でも最大130億円減る。福島、宮城両県と沿線5市町は同鉄道の抜本的な経営改善策を検討しており、宮城県側は試算結果と利便性への影響を精査し、近く鉄道維持の可否を最終判断する。 宮城県は調査結果を公表していない。福島民友新聞社は同県に対し、阿武隈急行に関する調査・分析資料を情報公開請求した。 開示資料によると、同県は鉄道からの代替可能性として気動車や路線バス、BRT、レールバスなど11案を提示し、交通政策に詳しい仙台市のコンサルティング会社に調査を委託。昨年3月、計244ページの調査報告書が提出された。 報告書によると、宮城県側区間を各輸送手
会津若松市河東町で射出成型加工を手がける古川プラスチックは、会津の伝統工芸品・赤べこをプラモデル化した「べこぷら」を開発した。今月下旬から市内の観光施設や漆器店、土産品店で取り扱われる予定。 完成品を手にする機会が多い時代に、子どもたちにものづくりの喜び、楽しさを感じてもらおうと開発した。デザイン、金型作り、成型を自社で行っている。材質にはリサイクルしたPET樹脂を使用し、環境に配慮している。 「べこぷら」はパーツをランナーから切り離して組み立て、色付けして楽しんでもらう。材質的に油性マジックなどで手軽に塗装できるのも特徴という。 同社の古川孝治社長は「地元で作った物を地元で消費する地元循環として地域貢献になれば。情操教育にも役立つと考えている。組み立てや塗装で自分の好きなデザインにするなど楽しんでもらいたい」と話した。 問い合わせはこちら(https://r.goope.jp/furuk
「赤字か黒字かよりも、インフラをどう維持するかに主眼を置くべきだ」と訴える高嶋教授=31日、宮城県柴田町 第三セクター阿武隈急行の将来について沿線住民が語り合う集会「阿武隈急行を考える集い」が31日、宮城県柴田町で初めて開かれた。地方鉄道を研究する青山学院大の高嶋修一教授(日本経済史)は、同県が検討しているバス転換について「客観的に見て難しい」と指摘し、地域インフラとして維持する必要性を強調した。 沿線住民や福島学院大の学生ら有志でつくる実行委員会の主催。宮城県が同県側区間をバスなどに転換する検討を進める中、鉄道の存在意義を確認する趣旨で開催した。 高嶋氏はバス転換を巡り、比較的利用が少ない同県側区間であっても「平日朝はほぼ満員の路線バス7~8台が必要となり、時間も余計にかかる。運転手確保も非常に厳しく、バス転換は容易ではない」と述べた。 阿武隈急行の利用目的は7割強が通勤・通学で、沿線居
浪江町に競走馬を育成する日本最大級のトレーニングセンターが誕生する。最大512頭の馬を管理でき、東日本初の直線1キロ坂路コースを設けるなど調教に必要な設備を整える計画で、運営するBlooming Stables(ブルーミングステーブルス、東京都)は競馬界の発展と浪江の復興に貢献する一大拠点にしたい考え。来年夏に着工し、2027年秋の開業を目指す。 整備予定地は東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示が昨年3月に解除された末森地区の特定復興再生拠点区域(復興拠点)と大堀地区の一部の帰還困難区域にある農地や山林で、総面積は約41万平方メートル。坂路コースをはじめ、1200メートル周回コースや512部屋の馬房(ばぼう)、16棟の厩舎(きゅうしゃ)のほか、単身世帯向けの従業員寮や社員食堂を整備する。調教トレーナーら従業員は開業時に130人、3年後には160人を雇用する方針。総事業費は約80億円で経済
台湾人旅行者が奥会津地域に熱い視線を注いでいる。福島空港と台湾を結ぶ定期チャーター便の運航再開と新型コロナウイルスによる行動制限緩和に加え、福島県只見町を舞台にした映画「青春18×2 君へと続く道」が台湾で大ヒットし、多くの旅行者が「聖地巡礼」に訪れているようだ。県や地元は現状を好機と捉え、冬景色などにとどまらない本県の魅力を伝えようと新たな仕掛けに乗り出した。 道の駅尾瀬街道みしま宿(三島町)前で7月下旬、停車した大型バスから台湾人観光客が次々と出てきた。向かった先はJR只見線を眼下に望む高台。一行は絶景に目を輝かせ、笑顔で撮影を楽しんでいた。 「台湾人旅行客に加え、国内の若者らの来訪も増えている」。町観光協会の担当者は、映画の誘客効果に確かな手応えを語る。 映画は、台湾に住むジミーと日本人女性のアミの淡い恋模様を描いた。出会いから18年後、36歳になったジミーはアミが生まれ育った只見町
JR東日本水戸支社は8日、常磐線原ノ町―いわき間を1日午後6時ごろに走行していた普通列車内で、切符の精算などを行っていた20代の女性車掌が居眠りをしていたと発表した。列車の遅れなどはなかった。 JR東の投稿フォームに1日、「車掌が居眠りをしているようだった」と申告があったという。JR東が確認した際、女性車掌は「乗務員室のいすに座った際に居眠りをしてしまった」と話した。居眠りは数秒間を数回程度という。JR東は、今回の事象を重く受け止めるとした上で「お客さまに安心してご利用いただけるよう、責任感を持ち執務することを指導していく」としている。
環境省福島地方環境事務所は2日、東京電力福島第1原発事故に伴う除染廃棄物を一時保管している中間貯蔵施設(双葉町、大熊町)などで、地下水の放射能濃度測定に関する一部報告書が不正に作成されていたと発表した。同省によると、測定機器が正しく作動しているか確認する校正作業に関する報告書で、機器の設計・開発を担う業者が別の企業名を無断で使用した。 同省は、2021年5月以降、この機器による測定値が、実際より約3割高く表示される設定になっていたことを確認。測定値は全て基準値を下回っていたため、同省は「周辺環境への悪影響はない」としている。
福島県郡山市の女子中学生を監禁したとして、郡山署は11日午後7時35分ごろ、監禁容疑で栃木県栃木市、自称団体職員の男(23)を現行犯逮捕した。 逮捕容疑は、自宅で女子生徒を「逃げたら殺すぞ」などと脅迫し、生徒を監禁した疑い。男は容疑を認めているという。 同署によると、男と女子生徒はゲームアプリを通じて知り合った。6月下旬に生徒の家族から、生徒が行方不明になったと同署に届け出があり、同署が捜査していた。
地域鉄道に対する自治体の財政負担を抑えるため、福島県がJR只見線と会津鉄道について、国の有利な交付金を受けられる「鉄道事業再構築事業」の活用を目指すことが8日、分かった。新型コロナウイルス禍や物価高騰を受け、地域鉄道に対する県と市町村の財政措置は4年間で2.8倍に膨らみ、負担軽減と利用促進が喫緊の課題となっている。県は本年度中に再構築実施計画を策定する方向で、国の認定を受ければ県内初となる。 県によると、JR只見線、会津鉄道、野岩鉄道、阿武隈急行、福島交通飯坂線などの各路線に対する負担額は【グラフ】の通り。2018年度の約7億円から右肩上がりに推移し、22年度は約20億円に達した。 急増の要因は、新型コロナ禍による運賃収入の落ち込みに加え、資材・エネルギー価格や人件費の高騰を受けて財政支援の必要性が高まったことが大きい。阿武隈急行は本県沖を震源とする21年2月の地震で線路などが損傷し、復旧
経営が悪化する第三セクター・阿武隈急行(伊達市)を巡り、宮城県が鉄道からバス高速輸送システム(BRT)などの代替輸送に転換した場合の運行主体や設備投資、ルート案などについて、具体的な検討に入ることが31日、分かった。10月までに沿線自治体と意見を集約する方針。宮城県側は鉄道維持への賛否を示しておらず、検討次第で路線の在り方が大きく変わる可能性が出てきた。 経営改善策を探る「阿武隈急行線在り方検討会」が同日、福島市で開かれ、宮城県が明らかにした。 会合は非公開。複数の出席者によると、宮城県側区間の代替輸送について、同県は▽気動(ディーゼル)車▽BRT▽バス▽BRTとバスの併用―の4案を提示。〈1〉運行主体〈2〉運行ルート〈3〉運行ダイヤ〈4〉設備投資〈5〉まちづくりに与える影響〈6〉移行想定時期―などを検討し、鉄道を維持した場合と比較する考えを示した。 BRTやバス転換に関しては、新会社の設
経営が悪化する第三セクター・阿武隈急行(伊達市)の経営改善策を探る「阿武隈急行線在り方検討会」の進展が見えない。2025年3月までに改善策をまとめる予定だが、鉄道の維持を望むかどうかという根本的な問いに対し、宮城県側が態度を保留しているためだ。検討の遅れは車両更新の計画や次期予算編成にも直結しかねず、自治体からは焦りの声が漏れ始めた。(報道部・斉藤隼人) ◆◇◇来年3月までに 検討会は福島、宮城両県や沿線5市町、学識経験者など約15の個人・団体で構成する。23年3月の初会合では、施設の維持管理と運行事業者を分ける「上下分離方式」の導入やバス転換の是非などを含む8項目について、25年3月までの2年間で順次、結論を取りまとめることを確認した。 検討すべき8項目は【表】の通りで、結論に至った項目はまだない。当初「2カ月に1回程度」とした会合は今年1月18日の第5回を最後に4カ月が過ぎた。報道機関
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、菅家一郎衆院議員(69)=比例東北、4期=が、安倍派からのパーティー券収入の還流金を自身が代表を務めていた党支部に全額寄付し、所得税が一部控除される税優遇を受けていたことが27日、分かった。菅家氏は事実関係を認めた上で「国民の誤解を招かないよう説明責任をしっかりと果たしていく」と述べ、議員辞職や離党は否定した。 菅家氏によると、2018~21年の4年間で派閥から還流金計1289万円を受け取り、個人として全額を政党支部に寄付した。租税特別措置法は個人が政党に寄付した場合、一定の税額控除を受けられると定めており、菅家氏は寄付分の控除を申請して計約148万円の控除を受けた。還流金の記載を巡っては今年1月、個人名義ではなく安倍派の寄付として収支報告書を訂正しており、この時に税額控除分は全額国庫に返納したという。 菅家氏は27日、国会内で記者会見し「(税
国が推進した市町村合併に対する「合併しない宣言」などで全国の注目を集めた元矢祭町長の根本良一(ねもと・りょういち)さんが21日午前11時3分、死去した。86歳だった。自宅は矢祭町東舘字牛小路。告別式は26日正午から矢祭町下石井のセレモニア富士矢祭館で。喪主は妻操子(みさこ)さん。 1983年の町長選で初当選し、6期連続で務めた。国が「平成の大合併」を推し進める中、2001年に「合併しない宣言」を町議会で決議。全国の自治体で初めてとなる住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)への不参加表明や、町が自立するために自治基本条例の制定など独自の町づくりに取り組んだ。 寄贈本を蔵書にした「矢祭もったいない図書館」の開館など、アイデアあふれる施策で地方分権の推進に力を注いだ。 【悼む】小さくても豊かな古里、自立を貫く独自政策 強力なリーダーシップで地方分権の旗手として存在感を示した。根底にあったのは、小
浪江町の水素製造拠点「福島水素エネルギー研究フィールド」で製造された水素を東京都内で将来にわたり継続的に利用する取り組みが20日、本格化した。東京都は今後、水素で走る都営の燃料電池バスや、業務で利用するトラックを運行する際に定期的に"浪江産水素"を活用する。東京電力福島第1原発事故の被災地発の水素製造技術が都民の生活を支える身近な存在となり、エネルギーの大消費地で脱炭素社会の実現を後押しする。 東京五輪パラで実績 都によると、同フィールドで製造された水素は2021年の東京五輪・パラリンピックの大会運営バスなどで使用した実績はあるが、都営バスの定期運行を含め継続して利用するのは初めて。当面は月1回、同フィールドから東京・江東区の新砂水素ステーションに水素約2600立方メートルを運び、燃料電池バスなどに供給する。水素で走る都営バス計75台のうち、十数台分の動力となり、1台当たり二百数十キロ走行
県は17日、豪雨被害から復旧したJR只見線の全線運転再開に伴う1年間の経済波及効果が、推計約6億1千万円に上るとの調査結果を公表した。さらなる利用拡大へ向けた起爆剤として本年度、地元や観光客のニーズを反映したオリジナル観光列車の導入に向けて検討を本格化させる。 会津若松市で開かれた只見線利活用推進協議会の会議で報告された。県が線路を管理する会津川口―只見駅間が再開した2022年10月から23年9月の1年分を調査し、全線再開による観光客数の増加数から経済波及効果を算出した。飲食や宿泊、お土産購入などの直接効果が約4億1千万円、消費増による生産増といった第1次波及効果が約1億3千万円、さらに生産増による所得増などが約7千万円とした。 観光客数は鉄道利用者と自動車利用者でまとめ、新型コロナウイルス禍前の2019年度と比べて5万4047人増加し27万3898人となった。内訳は鉄道利用の観光客が4万
金山町民有志でつくる奥会津金山移住・地住活性化委員会は、JR只見線を舞台にした映画「あいせき列車只見線」3部作の完結編を製作する。撮影スケジュールなどは今後詰めるが、年度内の上映を目指す。井草葉子監督は「3作目がこれまでの集大成となる。さまざまな人たちの力を借りて、日本、世界の人たちに只見線の魅力を分かってもらえる作品にしたい」と抱負を語った。 より多くの人に只見線を知ってもらい、地域活性化につなげようと、金山町民が主体となり製作してきた。現在は動画投稿サイト「ユーチューブ」などで公開している。1、2部はそれぞれ25分程度の作品だったが、3部は1時間程度とする方向で調整している。 3部のストーリーは、金山町に里帰りした男性が、只見線を盛り上げるために奮闘する内容となる予定。1、2部には俳優の竹下景子さんや福山翔大さん、小野花梨さん、台湾出身の歌手PiA(ピア)さんらが出演した。現在は委員会
いわき平競輪オフィシャルアンバサダーの武田玲奈さん(いわき市出身)は5日、同競輪場で行われた日本選手権競輪(G1)最終日に合わせて場内の特設ステージでトークショーを繰り広げ、出場選手にエールを送った。 いわき平競輪のCMに出演中の武田さんは「場内を一望できるガラス張りのメインスタンドがきれいで驚いた」と競輪場での撮影を振り返り、「レースの時は歓声がすごくて活気がある。応援にも熱が入る」と競輪の魅力を語った。 また、同日行われた日本選手権の決勝を予想。「出場選手全員に頑張ってもらい、多くの人に楽しんで帰ってほしい」と話した。
伊達市霊山町の霊山神社で29日、春季例祭が行われ、680年以上続くとされる市指定無形民俗文化財の「濫觴武楽(らんじょうぶがく)」が奉納された。 濫觴武楽は、同神社に祭られる南北朝時代の武将、北畠顕家(あきいえ)が1337年に拠点を宮城県の多賀城から霊山へ移す際に、地元住民が歓迎の意を表して舞ったのが起源とされる。 地元住民でつくる濫觴武楽隊が、はかまに白鉢巻きと白たすき姿で登場。「太刀振り」と呼ばれる隊員が、太鼓と笛の音に合わせて剣舞を披露した。橘高3年の高野凜さん(17)は「これからも地域の伝統を受け継いでいきたい」と話した。
2年前の事故を受け、通行止めとなった第4種踏切を通過する飯坂線。悲惨な事故をなくすため、対策が急がれる=福島市飯坂町平野 警報機も遮断機もない「第4種踏切」への対策が進まない。2年前の福島交通飯坂線での死傷事故を契機に鉄道会社は廃止を進める考えだが、住民の合意が得られず、県内には94カ所の第4種踏切が残ったままだ。全国で事故が後を絶たない状況の中で対策は必須だが、費用面から代替策も難しく、専門家は「自治体を交えた対応が必要だ」と指摘する。 危険性認識 「使わないと生活が不便になる。廃止は困る」。買い物などで自宅前の第4種踏切を毎日利用しているという、飯坂線の沿線に住む福島市の男性(72)は切実な思いを語る。一番近い警報機と遮断機のある踏切を使っても、線路を渡るのに5分以上かかる。危険性は認識しつつも「廃止以外の策はないものか」と、対応を求める。 2022年4月の飯坂線の事故では電車と軽乗用
放送中のNHK連続テレビ小説「虎に翼」で、ジェンダー論に詳しい福島大教育推進機構准教授の前川直哉氏が、ジェンダー・セクシュアリティー考証担当として制作に参加している。ドラマは日本で初めて女性として法曹の世界に入った主人公の成長を描いており、前川氏は「社会をちょっと変えていける可能性を秘めた力がある作品」と展望する。 ドラマの舞台の昭和初期は、女性差別が制度として明文化されていた時代。しかし、主人公の女性は見合い結婚を拒否して弁護士を目指す。モデルは国内初の女性弁護士の一人、三淵嘉子さんで、会津坂下町で疎開を経験した福島県にゆかりのある人物だ。 前川氏の役割は、当時の状況と脚本のずれの有無を確認することだ。前川氏は「ジェンダー史としてよく練られた脚本で、これまでの放送分では特に指摘する部分がなかった」と明かす。 作品で主人公は「女性だから」との理由で押しつけられる数々の不条理に「はて?」と疑
いわき市の磐崎中は新年度、女性がスラックスを選択できるなど性別を問わずに着ることができる「ジェンダーレス制服」を導入する。新規に制服として採用されるのは市内で初めて。同校はジェンダー平等の教育に注力しており、新井達也校長(57)は「差別をなくすために人権について考えるきっかけになってほしい」と力を込める。 「人権考える契機に」 「LGBTなど性的少数者について学ぶ重要性を知った」「新しい時代に向けた一歩になる」。4月から採用される制服が並ぶ校長室で、導入に向けての意見を出した旧生徒会の3年生が思いを語る。 同校がジェンダー平等の教育に力を入れ始めたのは2022年1月。東京五輪の影響で多様性と調和に関心が高まる中、同校は「人権」をテーマに掲げ、校内にプロジェクトチームを設置した。教員や新入生に対して講師を招いての研修、授業に取り組むほか、男女別の名簿を取りやめるなどしている。 こうした考えが
桜の聖母短大などを運営する学校法人コングレガシオン・ド・ノートルダムの西内みなみ理事長は9日、同法人が運営する福島市野田町の桜の聖母学院中・高を、同短大などが隣接する同市花園町に移転する構想を明らかにした。西内氏は中高の新校舎を建設する方向で場所を検討しているとした上で「物理的な距離を縮め、教育の多様性を実現したい」と意欲を語った。 福島民友新聞社のインタビューに答えた。具体的な移転時期などについては未定だが、中高を集約することで、より一体的な教育を推進できるほか、にぎわい創出にもつながりそうだ。 福島市花園町には同法人が運営する幼稚園、小学校、短大、生涯学習センターがあり、幼児期から高齢者まで幅広い学びを提供している。西内氏は、将来的には花園町周辺に体育館も建設し、一般開放したいとの展望も示した。 中高の校舎は当初、花園町にあったが、生徒数の増加を受け1975年に同市野田町に移転された。
JR福島駅東口の再開発事業が資材価格高騰などの影響で計画見直しを余儀なくされていることを受け、福島市は8日、駅周辺のまちづくりを議論する検討会を初開催した。「屋内広場にしてはどうか」「心躍る体験ができる場にしてほしい」。委員からさまざまなアイデアが飛び出し、人口減少を念頭に発想の転換を求める意見も寄せられた。 再開発は現計画のままでは採算が合わないとして、中核となる施設がほぼ白紙の状態に陥っている。このうち、市の交流・集客拠点施設は規模を縮小した上で〈1〉劇場ホール(約千席)〈2〉コンベンションホール(約1500平方メートル)―のいずれか単独にする案を市が2日に示している。 検討会には木幡浩市長のほか、地元経済、まちづくりなどに関わる市民が委員として出席した。2案について賛否の声が上がり、福島商工会議所の坪井大雄副会頭は「コンベンションホール案を軸に検討した方がスムーズではないか」と評価し
阿武隈急行(福島県伊達市)は31日、利便性向上のため3月16日にダイヤを改正すると発表した。利用状況を踏まえ、一部列車の運行時刻を見直すとともに、福島―槻木(宮城県柴田町)間の直通列車を復活させる。 利用状況を踏まえたダイヤ見直しでは、梁川―槻木間の朝ダイヤを3本減便するほか、最終列車の時刻の繰り上げなどを行う。利便性向上策として、梁川駅での分割ダイヤを見直し、上下22本を直通列車として運行するほか、梁川駅と丸森駅(宮城県丸森町)で乗り換え回数の削減を図る。問い合わせは同社(電話024・577・7132)へ。
放っておくと、あっという間に根を伸ばす竹。放置されたまま広がる竹林に頭を抱える所有者も少なくない。相馬市の鉾建(ほこたて)茂さん(74)は、改造した農機具で竹をパウダー化し、畑の肥料などに利用している。鉾建さんは「ちょっとした工夫で、厄介ものが宝になる」と話す。 鉾建さんが機械のエンジンをかけ、導入口に直径10センチほどの竹を差し込むと、固いものが粉砕される轟音が辺りに鳴り響いた。見る見るうちに竹は短くなり、パウダー状になってはき出されてきた。「1日作業を続ければ、100キロぐらいの竹を処理できる」と説明する。 鉾建さんが竹のパウダー化に取り組むようになったきっかけは、農機具を改造して竹粉砕機を作った千葉県のグループに関する記事を農業雑誌で見たことだった。「どこに行っても、里山が竹に浸食されて荒れている。何とかならないかと思っていたので、ぴんと来たんだ」と振り返る。早速、記事で取り上げられ
野岩鉄道(栃木県日光市)は26日から、インターネットのクラウドファンディング(CF)で資金調達し、改修を進めていた6050型車両を運行する。新たに畳席や掘りごたつ席を設けるなどして観光列車化し、利用客増を目指す。 関係者向けの車両お披露目会が11日、同社前で開かれた。6050型は同社が1986年に創業して以来、運行してきた車両で、老朽化に伴い改修した。CFで協力を呼びかけたところ2183万円が集まった。 改修したのは、1編成の2車両。畳席や掘りごたつ席では足を休めながら車窓の景色を楽しむことができる。運行する車内から撮影した映像を流し運転士の気分を味わえる「模擬運転台席」を用意している。洋式トイレや多目的スペースも併設した。お披露目会では、二瓶正浩社長が「乗って楽しい、愛される列車にしていきたい」とあいさつした。 新車両の運行は金、土、日曜日を予定。新藤原―会津高原尾瀬口間を1日1往復する
任期満了に伴い11月2日告示、同12日投開票で行われる県議選(定数58)で、県選管は17日、県内59市町村のうち福島市を除く全ての市町村が、投票の終了時刻を繰り上げると発表した。開票終了予定時刻は、投票終了が午後8時までの福島市が最も遅くなる見通しで、全ての市町村で開票が終了するのは12日午後11時45分を予定している。 開票は葛尾村が最も早い午後8時25分に終了予定で、午後10時までには大半の56市町村が開票を終える見通し。以降は郡山市が午後10時10分、市議選と同日選となる相馬市が午後10時48分、最も遅い福島市が午後11時45分の終了を予定している。 投票開始はいずれも午前7時。投票終了時刻は規定の午後8時から2時間繰り上げる投票所が840カ所と最も多く、伊達、大熊、双葉、浪江の4市町の計11カ所では3時間の繰り上げを行う。繰り上げを行わない福島市は、81の投票所のうち74の投票所で
福島医大は5日、東京電力福島第1原発事故後の小児甲状腺がんの発症について、放射線被ばくの影響はないとする研究結果を発表した。研究結果が同日までに、英科学誌「サイエンティフィック・レポート」に掲載された。 同大によると、放射線などにさらされた染色体の一部分がほかの染色体と入れ替わる「転座型染色体」の形成数を計測することで、被ばく線量を推計することができる。県内の10~20代の甲状腺がん患者、甲状腺がん以外の甲状腺疾患患者、健常者の転座型染色体をそれぞれ解析し、形成数と過去の被ばく線量を比較した。 解析の結果、甲状腺がん患者に転座型染色体の増加が確認されたが、CT検査時の被ばくが影響したと考えられるため、「放射線被ばくの影響はない」とした。
記録的な豪雨で浸水被害を受けた福島県いわき市の国宝建造物「白水阿弥陀堂」を運営する願成寺の赤土隆行住職(73)は26日、報道陣の取材に対し、復旧に数千万~数億円の費用がかかる可能性を示した。国や県、市からの補助が見込まれるが「国宝を後世に残すために十分な支援をお願いしたい」と切実な声を上げた。拝観再開は従来通り10月1日を予定するという。 白水阿弥陀堂を巡っては、お堂が床上30センチほどの浸水被害に遭ったため文化庁が25日に現地を調査。床下の泥の撤去の必要性などが示された。復旧に必要な費用が明らかになり次第、国などの補助率が示される予定だが、国宝に指定されているお堂以外の修繕は自力で行っているという。赤土住職は同日、視察に訪れた内堀雅雄知事に「県独自の支援をお願いしたい」と要望した。 願成寺には被災後、全国から応援の声や支援が集まっているという。赤土住職は「細かい復旧はこれからだが、拝観を
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