新品の硬貨はピカピカなのに、古い硬貨は光っていない。 なぜだろうか? これについて、川村康文 先生(東京理科大学 理学部 教授)が説明していました。 硬貨が光らなくなるのは、電子が動けなくなるから。 いったい、どういうことか? 例えば、現在の五百円玉は、2色に分かれている。 実は、それぞれ違う素材で出来ている。 外側のリングは「黄銅」といって金に近い色の銅。 内部の「コア」という部分は、白い銅と内部に銅が使われている。 つまり、ほぼ銅で出来ている。 新しく出来た五百円玉は、ピカピカ。 五百円玉をものすごく拡大すると、銅の小さな粒である「原子」がたくさん並んでいる。 その周りで動き回っているのが「電子」。 電子は、光に当たると、 一旦、全部を吸収してしまう。 そして、その直後、すぐに光として放出する。 光をはね飛ばす性質がある。 金属の中で動き回っている電子の中でも、表面にあるものは、光をど