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TGS2024
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旅なれちまったら、もう旅はできない。 だけど、ありがたいことに、そいつはありそうにもないんだ。 さあ、いこうぜ! 西アフリカ、ブルキナファソの首都ワガドゥグでのこと、同じ宿に泊まっていた初老の男が、ある日おもむろに近づいてきて、「知らないよりも知っていたほうが良い」と語りかけてきた。男はギリシャ人の彫刻家で、男の妙に哲学ぶった佇まいが俺は好きになれなかった。俺は男の発言を否定した。そうとはかぎらないだろ。なぁ、そうとはかぎらないだろ? マイナーな分野に献身している者はしばしば、何にせよまず興味を持ってもらえるだけでいい、と言う。まず知ることがきっかけになる、という言葉もよく聞かれる。でも、俺はこの言葉に、賛同する気にはなれない。確かに、知ることは次へのきっかけになりうる。しかし同時に、知らないということもきっかけになるのだ。 俺が人々との関わりの中で気になるのは、あるいはNagan
旅なれちまったら、もう旅はできない。 だけど、ありがたいことに、そいつはありそうにもないんだ。 さあ、いこうぜ! 映画「ダーウィンの悪夢」を観た。見覚えのあるストリートチルドレンや娼婦たちがいた。 ドキュメンタリーであれ、映画というのは必ずある程度はフィクションであって、あるいは主観であるのだ。某監督の著作タイトルにあるように、ドキュメンタリーは嘘をつく、ということは常に頭の片隅にあって然るべきだろう。 アフリカの貧困に関心があるから、反グローバリゼーションに同意するからといって、この映画に対する嫌悪感を拭い去ることはできそうにない。そいつは偽善と言うべきか、何と言うべきかうまく言葉が見つからない。例えば、こんな話しを思い出す。とある国で援助活動をしている日本のNGOのAとBがあって、Aはその国から最も悲惨な境遇にある子供たちをひとりひとりピックアップして生活支援をする。Bは、特定
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