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ストレスで交感神経が過度に緊張して起こる病気 新潟大学大学院医学部教授 安保 徹 免疫を高めて病気を治す「爪もみ療法」より マキノ出版ムック 監修 福田 稔 働きすぎや心の悩みが病気を招く 私たちの体は、自律神経によって整えられています。自律神経には交感神経と副交感神経が ありますが、多くの病気は、「働きすぎ、悩みすぎ、薬の飲みすぎ」などの、過度なストレスによって、交感神経が一方的に緊張することで起こってきます。 交感神経の緊張が続くと、アドレナリンの作用が強まり、顆粒球が増加します。その結果、以下のような「四悪」が発生し、病気を呼び込むのです。13ページの図(下図)は、そのしくみをわかりやすくまとめたものです。ここでは、その図に沿って、「ストレスが病気を招くしくみ」を説明しましょう。 ①顆粒球・活性酸素の増加による組織破壊 ②血流障害 自律神経は、全身の血液循環も調整しています。交感神
「痛むうつ」 運動器生活習慣病への心身医療アプローチ 谷川浩隆 長野県厚生連安曇総合病院整形外科 心療内科学会TOPICS (Medical ASAHI 2005 May) 「心身医療とは本来各科の医師が実践する臨床アプローチであるが、心療内科という科名では内科医しか心身医療アプローチができないということになる」(『心療内科初診の心得』中井吉英著、診療新社)と書かれているように、「心療」は内科だけのアプローチではないはずである。運動器の疼痛性器質的疾患がある患者さんにおいても、症状の原因に心理・社会的な要因がかなり関与している可能性がある。そこで本稿では「心療整形外科」という言葉をキーワードにして、整形外科的な生活習慣病に対する心身医学的なアプローチについて考えたい。 運動器と生活習慣病 運動器という医学用語はまだ十分に周知されているとは言えないが、循環器や呼吸器、消化器などと同様に身体
心気症 (特集身体表現性障害) 高橋 徹*国立精神・神経センター名誉所員、国土交通省医務室嘱託(メンタルーヘルス) 日医雑誌第134巻第2号2005年5月 はじめに 医療従事者にとって,心気症は最もよく知られているノイローゼであろう。身体の異常を訴え,病気ではないかと心配して診察を受けに訪れるので,医師は診察をし,時には再三にわたり詳しい医学的検査を行うが,患者が訴える異常や病気を示す医学的な所見が認められないので,心配は杷憂にすぎず,治療の必要はないと懇切に説明する。しかし患者は納得せず,重い病気に罹っているのではないかという考えにとらわれたまま,さらなる診療を執拗に希求するので,どのように対処したらよいのか戸惑ってしまう。 医療を契機に,いわば医原的な契機で始まっている患者の場合は,治療が上首尾に行われた にもかかわらず,患者が問題にしている病気がその治療とは関係がないものであることを
慢性的なストレス状況で生じる微熱の病態と治療:塩酸パロキセチンの有用性を検討 岡孝和産業医科大学(神経内科、心療内科部門)講師 同大学病院メンタルヘルスセンター副部長 Medical ASAHI2005 May 発熱の機序 まず感染症や炎症性疾患に伴って生じる発熱の機序について概説する。私たちが風邪をひき、細菌やウイルスに感染すると、マクロファージからインターロイキンー1、インターロイキンー6などの炎症性サイトカインが放出される。これらの炎症性サイトカインは肝細胞に働くと急性期蛋白の産生を促す。その結果、炎症のマーカーである血中CRPが上昇する。炎症性サイトカインは発熱性サイトカインでもある。炎症性サイトカインは脳血管内皮細胞にも作用してプロスタグランデインE2(PGE2)の産生を促す。PGE2が視床下部視索前野に働くと、骨格筋を介したふるえ熱産生、交感神経を介した非ふるえ熱産生を促し、末
第77回日本整形外科学会学術集会LUNCHEON LECTURE6 [最新の疼痛治療戦略] H16年5月20日~23日(神戸市) はじめに 岩手医科大学整形外科学講座 教授 嶋村正先生 「痛み」は、人間にとって深刻で複雑な問題である。痛みの感じ方は人それぞれであり、個人的かつ主観的な感覚であるため、周りの人達が的確に理解することは難しい。その結果、患者さんのQOLを低下させ、社会生活を困難にすることもある。特に、慢性難治性疼痛では、治療に難渋する場合も少なくない。一方、近年の痛みに関する様々な受容体の発見や疼痛メカニズムの解明により、慢性難治性疼痛に対する薬物治療も飛躍的に発展している。そこで、本セミナーでは、東京大学大学院医学系研究科生体管理医学講座麻酔学教授の花岡一雄先生をお招きして、痛みの基礎と臨床における最新の知見をお話しいただき、急性疼痛から慢性難治性疼痛までの対処法を伝授してい
なぜ痛むか? 筋骨格系の痛みやしびれ(麻痺ではない)を心身相関という観点からみると謎が解けてきます。痛みやしびれは悪性腫瘍、感染症、骨折など明らかな外傷を除けばそれはハード(人体)のトラブルではなくソフト(自律神経、情動、習慣、条件反射、記憶、認知の異常)のトラブルなのです。治療はソフトをいかに修正するかにかかってきます。 痛みやしびれはどうして起きるのでしょうか?医師や治療家の説明に本当に納得できましたか?ヘルニアや辷り症や脊柱管狭窄症など構造的な診断がなされることが多いのですが、構造的問題とするには生理学的にも臨床経過的にも疫学的にも矛盾が多いのです。では、痛みやしびれの本当の原因は何なのでしょうか?悪性腫瘍、骨折など明らかな外傷、感染症でなければ、痛みやしびれは心理・社会的なこと、心身医学的なこととしてとらえるべきなのです。不安や怒りや抑うつは筋肉を緊張させます。つまり筋痛症(mya
腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン 日本整形外科学会診療ガイドライン 腰椎椎間板ヘルニアガイドライン策定委員会 厚生労働省医療技術評価総合研究事業 「腰椎椎間板ヘルニアのガイドライン作成」班 南江堂 2005年6月1日第1版第1刷発行 2005年8月10日第1版第2刷発行 (加茂) 内容にはいろいろ疑問があります。麻痺、痛み、しびれ、神経学的などの言葉が検討されて使われているとは思えません。 生理学的、治療効果、臨床経過、疫学的検討から、また海外のキャンペーンや文献からも痛みやしびれの本態はmyofascial pain syndrome だと思っています。つまり、筋筋膜性疼痛です。 普遍的な痛みの理論は末梢の侵害受容器で生じた痛みの信号が中枢に伝わって認知するということです。 もし、神経繊維の途中で痛みの信号が発生するというのなら、それが物理的圧迫にせよ、炎症にせよ、極めてまれな「異所性
手術ではなく麻酔注射で痛みを取る「TPB」とは 編集 加茂先生はヘルニアや脊柱管狭窄症など、様々な痛みを手術ではなく、トリガーポイントブロック(以下省略TPB)という方法で治療されていますね。そもそもTPBとは何ですか? 加茂 トリガーポイントとは痛みの引き金となる場所=発痛点のことです。本人が実際に痛みを感じている部位から離れている場合があり医師が手で圧迫しながら探し出します。そして、そこに局所麻酔を行い、痛みをブロックする。これがTPBです。 編集 麻酔は一時的な痛み止めにすぎないのでは? 加茂 麻酔は一時的ですが、筋肉を解すことで慢性的な痛みを軽減できます。TPBによって運動神経をブロックして筋肉のこわばりを取り、知覚神経をブロックして脳への痛みの伝達を止める。また、交感神経をブロックして血流を改善します。痛みの悪循環を麻酔で一旦遮断することで慢性痛の治癒へと導きます。 編集 麻酔の
特集 身体表現性障害 [座談会] 原因不明の身体愁訴を訴える患者の診断とその対応をめぐって 福井次矢 聖路加国際病院=司会 牛島定信 東京女子大・心理学科 片山義郎 みたかメンタルクリニック 久保千春 九大・心療内科 (発言順) 平成17年1月13日(木)収録 日医雑誌第134巻第2号2005年5月 福井(司会)私のように総合診療とかプライマリ・ケアに携わっていますと,身体表現性障害(somatoform disorder),身体化障害(somatization disorder)という範曉に入ると思われる患者さんが非常に多いという気がします。私の前任地,京都大学医学部附属病院総合診療部での10年間の経験でも,外来でフォローしている患者さんの30%近くがこのような範疇に入るのではないかと思われるくらいでした。私自身,かねがねこの病気についてまとまったお話を聞きたいと思ってい たものですから
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