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アメリカ大統領選
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坂本龍馬とか新選組が好きな人はけっこういるが、「徳川慶喜が好き」という人には出会ったことがない。よく耳にする「好きな歴史上の人物は?」といった質問に徳川慶喜を一番目に挙げる人は稀な気がする。日本を近代化に導いた立役者の一人であることは間違いないのに、なぜこうも不人気なのだろう?(自分の周りだけかもしれませんが…)やはり、戊辰戦争で幕府のために戦っている仲間を裏切って自分だけ逃げた将軍のイメージが強いからだろうか。しかし、それには慶喜なりの理由があって、…というのは、本書『最後の将軍』を読めばよく分かる。だから、ここでは説明しない。弱腰とか口だけとか無責任とか敵前逃亡とか色々言われているが、実は自分は慶喜がけっこう好きなのだ。 自分の好きなタイプに「能力は高いけど、やる気がない人」というのがある。この「やる気がない」という部分が重要なのである。慶喜は、その典型である。「将軍なんてやりたくない
⑥ジョードプル ジャイプルの次は、ジョードプルに行くことにした。ジャイプルのやや西側にあり、デリーからジャイプルに来た人は、そのまま流れでジョードプルに行く人が多い。 自分も、その行動原理に則ったのだ。 ジャイプルがピンクシティーと言われているのに対して、ジョードプルはブルーシティと言われている。 確かに、青い。 「ブルー・シティ」という呼び名も納得できる。 しかし、頭がめちゃくちゃ痛い。悪寒がする。風邪の辛さではない。ちょっとまじでヤバイと思った。「マラリア」「コレラ」「腸チフス」という、恐ろしい単語が浮かんだ。恐らく熱が40度はある。 ジョードプルの駅に着くと、案の定、オートリキシャのおっさんが色々話しかけてきたが、煙に巻く気力も、値段交渉をする気力も起こらなかった。 どこでも良いから、静かな部屋で療養したかった。 だから一言「静かなゲストハウスまで、連れて行ってくれ」とオートリキシャ
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