AIの進化とともに、"Vibe Coding"のような、自然言語からコードを生成するスタイルが実用的になりつつある。それに対して、「プログラマ/ソフトウェアエンジニアの価値がなくなる」「プログラミングを学んだ知識が無駄になる」といった声を目にする機会が増えた。 だが、これらの主張には一つの共通した前提がある。それは、エンジニアリングの本質を「手を動かしてコードを書くこと」に還元してしまっているということだ。そして、その前提に基づいて「AIができるから人間はいらない」といった短絡的な結論に飛躍してしまう。私はこの見方に強い違和感を覚える。 エンジニアリングの本質は「問題解決」にある 「エンジニアリングの本質は「問題解決」である」という言葉は、使い古された言葉だが、私はこの視点を重視する。 補足 あえて補足するが、問題解決という名目のもとにコーディングという効率的な手段を軽視するような論調がこ