村上春樹さんが09年に出版したベストセラー「1Q84(BOOK1・2)」の続編、BOOK3が4月に刊行されることが1日、明らかになった。版元の新潮社が毎日新聞など各紙に広告を出した。 「1Q84」は、女性の「青豆」と男性の「天吾」の2人の主人公の章が交互につづられる物語。タイトルはジョージ・オーウェルの作品『1984年』に由来する。昨年5月に発売後、224万部を発行し、単行本や新書などを合わせた年間売り上げでベストセラーに。1990年の集計開始以来、文芸書が1位になったのは初。作中に登場する音楽のCDや村上さんの過去の著作も売り上げを伸ばし、社会現象となった。 村上さんは続編について、昨年9月に毎日新聞に掲載されたインタビューでは「時期的にはなるべく早く、来年(10年)初夏を目安に出すことを考えています」と話していた。【岡本同世】