米マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームは、植物が成長して茎を伸ばしていく様子をヒントに、柔軟性と剛性を兼ね備えた“成長するロボット”を開発した。チェーンのような体を使って狭いところをくねくねと進んだり、物を運んだり、ねじを締め付けることもできる。植物と違って収縮も可能だ。研究成果は、「知能ロボットとシステムに関する国際会議(IROS)2019」で発表された。 このロボットは、Harry Asada(浅田春比古)教授の研究室から生まれた。従来のように単に柔らかい素材で作製したロボットでは、グリッパーやカメラのような重い部品を支えることが難しい。 「私たちのソリューションの特徴は、柔らかい材料を使うのではなく、剛性のある材料を上手に使うところにあります」と、Asada教授は説明する。それは急カーブを描いたり、ねじったりできるほど柔軟でありながら、重いものを支えたり、部品にトルクを加え