2008年07月30日19:17 カテゴリそのほか 「コンテナ物語」Tweet 少し前にデイリーポータルZに「コンテナスペースがかっこいい」という記事を書いた。ご存じの方も多いと思うが、ぼくは工場に並々ならぬ興味を持っている。湾岸の工場のすぐそばには必ずキリンがいて、コンテナを積み降ろししている。だからコンテナスペースとして再利用される前の現役コンテナもよく見る。かっこいいいよね、コンテナ。 で、コンテナのことをよく知らないな、と思って読んだのがこの『コンテナ物語―世界を変えたのは「箱」の発明だった』。とても面白い。ちょうお勧め。コンテナに関する情報って実務的なもの以外あまりない。この本はそういう意味で非常に貴重だ。専門家でない、コンテナに興味を持った人間が楽しんで読める唯一の本と言ってもよいかもしれない。 1956年4月26日に最初のコンテナがニューアーク港から出航。まず「そんなに最近の
marsさんが、「システム開発に関わる人はみんな読めー」と強力にオススメするにつられて読む。これはスゴ本。marsさん、良い本を教えていただき、ありがとうございます。 ■ どんな本? 本書は、開発現場で培われた「成果を出す習慣」を、45のプラクティスとして紹介している。開発速度を大幅に上げたり、高速納期を目指すような、「アジャイル開発プロセス」という決まったやり方は、存在しない。アジャイルな開発とは、現場でのさまざまな活動をアジャイルにしていく――つまり、変化に適応することを継続させていく―― 「習慣」だということに気づく。協調性+フィードバックによるプラクティスは、あまりにもあたりまえすぎて見過ごされがちかと。その反面、意識して実践するならばこれほど心強い金棒はないだろう。 ■ 忘れがちな基本中の基本「成果をあげるのが仕事」 面白いのは、「悪魔の囁き」と「天使の導き」との間で揺れ動く「感
ラカンはこう読め! 作者: スラヴォイ・ジジェク,鈴木晶 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店 発売日: 2008/01/30 メディア: 単行本 購入: 8人 クリック: 216回 この商品を含むブログ (83件) を見る ジジェクの新刊で、大変分かりやすいラカン入門かつジジェク入門といえる一冊。 まあ、今までの著書で出てきたラカンの解説のネタをわかりやすく一まとめにした本という感じで、なんだかんだいってあまりジジェクがよくわからなかった僕にとっては大変嬉しい本でした。 イデ崇と操り人形しか読んでない僕でも、見たことのあるネタもたくさんあったわけですが、しかし、初めて見るネタもあって、中でもネクロフィリアに関するネタが個人的にはちょっとツボに入りました。 サイバースペースのこの側面、すなわち、付き合うのは現実の人間でないのだから、誰にも嫌がらせすることなく自分のもっともみだらな幻想を思い切り
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料 無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
今年は去年に比べると、がくんと読書量が減ってしまった。去年は168冊もう少し増やしたいなんて思ってたんだけど、1月から後半になるほど減っていった。読む時間の変動以上に、読み方がなんとなく変わってきて、じっくりゆっくりになったような気がする。で、結局読んだのは106冊。 『ゴーレム100』 アルフレッド・ベスター 『大失敗』 スタニスワフ・レム 『Self-Reference ENGINE』 円城塔 『オリュンポス』 ダン・シモンズ 『ブライト・ライツ、ビッグ・シティ』 ジェイ・マキナニー 『マルドゥック・ヴェロシティ』 冲方 丁 『楽園への失踪』 J・G・バラード 『文学刑事サーズデイ・ネクスト 3』 ジャスパー・フォード 『ずっとお城で暮らしてる』 シャーリー・ジャクスン 『空中スキップ』 ジュディ・バドニッツ レムの『砂漠の惑星』、ベスターの『分解された男』もこのランクに入るけど、1作
時間管理がヘタなのは、心が影響? - モチベーションは楽しさ創造から 先行タイプ お人好しタイプ 完璧主義者タイプ 先送りタイプ グズの人にはわけがある (文春文庫PLUS) 完璧主義者 夢想家 心配性 反抗者 危機好き 抱え込み 時間管理と心理傾向を結びつけるのは、「今まで考えてもみなかったユニークな視点」というほどではなく、自己啓発本のジャンルではありふれた手法だ。(はてブではよく見かけるが)GTDが21世紀に入ってからの手法だから、新しいというより先祖返りだと言える。私は「グズ系本」と呼んでいる類書は内容がやや似ており、別に他の本でダメということもないのだが、上の本は十年近く前*1に出版されてまだ売れているようだから、自分の類型を知りたい人は読んで損はないだろう。私は文庫化される前に読んだが、やはり文庫の方が安くてお得である。 もちろん、個人の力では変えられない職場環境が重要な要素で
ミステリと東京 作者: 川本三郎出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2007/10/20メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 15回この商品を含むブログ (26件) を見るミステリーに登場する東京の姿を通した東京論。 これはちょっと今読むとまずい。仕事に支障がでる……間違いなく。 僕個人としては、むしろ国道16号線が舞台として登場する作品だけを論じる『ルート16クロニクル』みたいな郊外論を読みたい。 ■国道16号線とは…… 東京の外郭を環状に結び、神奈川、埼玉、千葉の3県を通過する幹線道路。パチンコ屋、郊外型電気店、大型ショッピングセンター、複合アミューズメント施設、ファミレスなど、日本の郊外のロードサイドの荒涼とした光景がどこまでいっても途切れない夢の道路。 圧倒的に国道16号を意識した小説と言えばこれだな。 果てしなき渇き (宝島社文庫) 作者: 深町秋生出版社/メーカー: 宝島
レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります ライフゲームを小説化したものなんだと思う 旧人類はセルの初期パターンに介入できるが、ルールを知らないから結果が予測できない 「妖精さん」は万能だが、その振る舞いは初期パターンに縛られる 「妖精さん」の集合は万能チューリングマシンであり、 人類が「正しいコード」を入力してくれるのを待っている 以降読んだ人限定、ネタバレ全開で…。 「妖精さん」とは何なのか 物語前半、主人公に捕まえられた3 人の妖精さんは、何もしていないのに4人に増える。 これはたぶん、ライフゲームの誕生ルール、「周囲に生きているセルが3つある空間には、 次の世代に新しいセルが誕生する」から引っ張っている。 物語中、妖精の数は急激に増えたり、あるいはいなくなってしまったり。 妖精
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く