警察庁は24日、高速道路の最高速度を時速120キロを上限に、段階的に引き上げることを容認する方針を固めた。 規制速度と実勢速度の差を無くし、高速道の有効利用を促すのが狙い。各地の公安委員会が決定すれば、国内の道路で初めて規制速度100キロ超の高速道路が誕生する。 同庁の有識者懇談会が2013年に、120キロを想定して設計されている高速道について、規制速度の引き上げを検討するよう提言したことを受け、同庁は昨年6月から、大学教授や国土交通省の担当者らを交えて実態調査をしていた。120キロに対応可能な7路線のうち、実勢速度が100キロを上回る区間について、標準的な高速道と比較したところ、事故の発生率が4割低いことが判明。高速道の利用者約2100人に行ったアンケートでも、半数が規制速度の引き上げに賛成していることも分かった。