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  • 緒方林太郎『日本の領海と拿捕事案』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 宗谷海峡で日漁船「第172栄寶丸」がロシアの国境警備局に拿捕されました。非常に残念な事です。早期の解決を望みます。 日ロシアの間には漁業協定が3つあります。 Ⅰ サンマ、イカ、スケトウダラ等を対象とした相互入漁に関する「日ソ地先沖合漁業協定」 Ⅱ ロシア系サケ・マス(ロシアの河川を母川とするサケ・マス)の我が国漁船による漁獲に関する「日ソ漁業協力協定」 Ⅲ 北方四島の周辺12海里内での我が国漁船の操業に関する「北方四島周辺水域操業枠組協定」 今回第172栄寶丸の操業はこの3つには当てはまりません。なので、ロシア領内で操業していたら国境警備局に拿捕されるおそれがあります。日側発表では、第172栄寶丸は日ロ中間線の日側で操業してい

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    smicho 2021/06/04
  • 緒方林太郎『クリミアと台湾』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 日米共同声明における「台湾」の扱いがとても注目されていますが、私の考えは前エントリーで書きました。それよりも、私はずっと気になっているのが「ロシアによるクリミア併合への日の対応が中国側にどういう印象を与えているのか。」という事です。 あれは2014年に一方的にロシアがクリミア半島を併合した案件でして、その時に日を始めとする国際社会がどう対応したかに中国は間違いなく注目しているはずです。自分達が台湾に軍事侵攻した際、国際社会がどう判断するかの基準となると思っているでしょう。 日が取った措置は、大まかに言って「クリミア半島との貿易停止」、「関係者の資産凍結、入国制限」、「ロシアとの各種交渉、協議の停止」でした。時期的には国際社会よりも

    緒方林太郎『クリミアと台湾』
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    smicho 2021/04/22
  • 緒方林太郎『日本における航行の自由作戦』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 アメリカが対馬海峡で「航行の自由作戦」を実施した、日の領海設定を問題視という報道がありました。現時点ではほぼすべての報道+有識者コメントには誤解がありますので解説しておきます。 まず、海洋法の基礎からスタートします。海には公海があります。ここは原則自由な海域です。そして、各国の基線(領海等を引く基となる線)から12カイリ以内の海域が領海です。ここには国際法に基づいて沿岸国の主権が及びます。そして、基線の内側に「内水」があります。分かりやすいのは湾とか内海でして、これは領海よりも内側にある海域になります。内水は一部を除いて国際法が適用されません。基的には沿岸国の自由です。 そして、この基線の引き方、つまりは内水の決め方が今回の問題にな

    緒方林太郎『日本における航行の自由作戦』
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    smicho 2021/04/06
  • 緒方林太郎『新型インフルエンザ等対策特別措置法等改正案』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 新型インフルエンザ等対策特別措置法と感染症法の改正案が固まったようで、概要を拝見しました。全体像を詳細に把握できているわけではありませんが、断片的に思った事を書いておきます(読み方が間違っているかもしれませんので、その点は予めお断りしておきます。)。 まず、「緊急事態措置ライト」に当たる「まん延防止等重点措置」なるものが設けられます。簡単に言うと、「緊急事態宣言は強過ぎるので、その前でも休業要請・命令が出来るようにしたい。」という事です。とは言っても、これまで緊急事態措置の時ですら存在しなかった「(休業の)命令」まで出来るようになっています。一方、国会報告等は一切なく、改正法におけるこの規定の位置からしても「緊急事態措置ではない(程度の

    緒方林太郎『新型インフルエンザ等対策特別措置法等改正案』
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    smicho 2021/01/24
  • 緒方林太郎『海洋調査の意味』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 昨年は私の怠惰もあり、ブログの更新がかなり疎かになっていました。また、きちんと再開したいと思います。 【要旨】 ● 日の海洋調査船が、日韓中間線付近で調査をしていたら韓国公船から退去を求められた。これは日が肥前鳥島をEEZや大陸棚の基点とした事で、日韓中間線が韓国側にずれた事が背景にある。しかも、更にその裏には竹島に対する韓国の姿勢へのミラーアタック的な戦略もある。 ● 現在、韓国との大陸棚の分け方については1978年の南部協定があるが、日に不利な内容であり、かつ国際法の主流の考え方にも基づいていない。今後、再交渉に乗り出すべきだが、その時の基点には肥前鳥島を含めるべき。 【文】 さて、先日、日の海洋調査船が、日韓中間線の日

    緒方林太郎『海洋調査の意味』
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    smicho 2021/01/12
    >日本が肥前鳥島をEEZや大陸棚の基点とした事で、日韓中間線が韓国側にずれた
  • 緒方林太郎『【続】沖ノ鳥島近海における海洋調査』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 1ヶ月前くらいに書いた「沖ノ鳥島近海における海洋調査」のエントリーはアクセス数が多く、関心の高さを感じました。ですので、少しだけ補足しておきたいと思います。 簡単に纏めると、中国の主張は「沖ノ鳥島が日の領土である事は否定しない。なので領海を持つ事は当然。しかし、沖ノ鳥島は、国連海洋法条約上、排他的経済水域や大陸棚を有する事が出来る『島』ではなく『岩』だ。なので、沖ノ鳥島を基点とする(領海を越えた)200カイリ水域はただの公海。うち(中国)が何しようとグダグダ言われる筋合いではない。」という事です。 南沙諸島では、(領海すら持たない)低潮高地のサンゴ礁に巨大な人工物を積み上げて権利を主張しているくせして何言ってんの?という気はしますが、

    緒方林太郎『【続】沖ノ鳥島近海における海洋調査』
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    smicho 2020/08/31
  • 緒方林太郎『日中刑事共助条約』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 香港国家安全法をめぐる状況から、日中間の刑事分野での協力関係を停止すべきだとの声があります。まず、物事を整理すると、日中間に犯罪人引渡条約はありません。一方、刑事共助条約があります。両国間で捜査協力するための二国間国際条約です。そして、この刑事共助条約の運用停止を主張する方がおられます。 その気持ち自体はよく分かります。ただ、この条約には運用停止の規定がなく、機能を止めるとすると終了しかありません。ウィーン条約法条約には運用停止について書いてある条項がありますが、このようなケースで使えそうなものはありません。基的に、運用停止には双方の合意が必要です。そして、条約の終了については、相手国にその意図を通告してから180日後に終了します。し

    緒方林太郎『日中刑事共助条約』
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    smicho 2020/08/26
  • 緒方林太郎『沖ノ鳥島近海における海洋調査』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 中国が沖ノ鳥島を基点とする排他的経済水域に置いて海洋調査をしている事が問題になっています。中国は沖ノ鳥島を、国連海洋法条約第121条3における「岩」だと主張しています。 【国連海洋法条約】 第百二十一条 島の制度 1 島とは、自然に形成された陸地であって、水に囲まれ、高潮時においても水面上にあるものをいう。 (略) 3 人間の居住又は独自の経済的生活を維持することのできない岩は、排他的経済水域又は大陸棚を有しない。 つまり、こういう事です。「沖ノ鳥島はたしかに日の領土だ(注:中国もそれは否定していません)。ただし、沖ノ鳥島では(人工物が無ければ)『人間の居住又は独自の生活を維持すること』は出来ない。だから、排他的経済水域も大陸棚も有し

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    smicho 2020/07/22
  • 緒方林太郎『権限のずれ』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 何度か今回のCOVID-19対策関連で「道府県と政令指定都市との関係」について書いているのですが、事柄の性質上、とても目に付くのが「教育委員会」と「保健所」での権限関係のずれです。今後の課題だと思うので、書き残しておきます。 ○ 教育委員会 今回、全国的に道府県内での道府県立学校(主に高校)と市町村立学校(主に小中学校)との間で休校措置のずれが出かねなかった所は多いと思います。特に政令指定都市を有する所で顕著でしょう。これには理由があります。道府県教委と政令指定都市教委が対等の関係にあるという事が背景にあります。ちょっと説明していきます。 すべての教育委員会は独立しています。これは大前提です。ただ、市町村立学校の教員給与は道府県から支払

    緒方林太郎『権限のずれ』
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    smicho 2020/07/10
  • 緒方林太郎『デジタル化の帰趨』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 COVID-19関連で、「日のハンコ文化」について焦点が当たっています。 IT担当大臣は「(はんこがテレワークで問題になるのは)民間同士の話」と言ったそうです。「ホントかな?」と思ったので調べてみました。法令で「印を押」という用語で単純に法令検索してみました(印を押し、印を押す、印を押さなければならない等あるため中途半端な用語で検索しました)。これだけで126件ヒットしました(ただし、例えば「と畜場」系のものは肉等への検印ですので外れます。)。大半が政令や規則ですけども、法律でも民法にすら明示的に「印を押さなければならない」となっている規定があります。決して、担当相が下品に「民間同士」と切って良いようなものではありません。法が求めてい

    緒方林太郎『デジタル化の帰趨』
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    smicho 2020/04/30
    >印紙税法の規定がデジタル化を想定していない
  • 緒方林太郎『休業要請』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 「休業要請」が多くの自治体からなされています。こんな時に「法律」の話をするとお叱りを頂きそうですが、ちょっと気になった事を書いておきます。 あれは新型インフルエンザ等対策特別措置法上、正確には「休業要請」ではありません。「休業への協力の要請」です。 同法上、緊急事態が宣言されると、都道府県知事は「休業」(法律上は「施設の使用制限等」)そのものを要請出来る事になっています(第45条2)。東京都がこの要請を検討した際、国がこれを止めました。鋭意議論した結果、恐らくは東京都知事からの発案で、別の規定(第24条9)を使ってやる事になりました。多分、東京都知事からすると「ゴチャゴチャ口出すな。」と言い渡したのだろうと思います。 【新型インフルエン

    緒方林太郎『休業要請』
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    smicho 2020/04/15
    >あれは新型インフルエンザ等対策特別措置法上、正確には「休業要請」ではありません。「休業への協力の要請」です
  • 緒方林太郎『和牛商品券(続)』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 商品券シリーズ(和牛、お魚)は非常に好評でアクセス数が多かったですね。簡単に言うと、この商品券構想は補助金に当たる、そして、この種の国産品優遇補助金はWTO補助金協定上アウト、という事でした。 一部、専門的な知見からのご指摘を頂きました。「WTO農業協定上、削減対象の補助金なのだからそれを満たせばいい。」、これはWTOパネルでアメリカが展開して負けた時の理屈そのものです。WTO上級委員会の判示は、WTO補助金協定が適用される事により、「国産品優遇補助金」というその属性によってアウト、というものです。WTO農業協定における削減対象かどうか、といった議論の手前の所でアウトと言っているわけです。 補助金協定において禁止される国産品優遇補助金の

    緒方林太郎『和牛商品券(続)』
    smicho
    smicho 2020/03/29
    >通商法の世界というのは「誰も訴えて来なければ問題なし」なのです。例えば、日本の豚肉の差額関税制度は明らかにWTO協定違反なのですが、アメリカはこの仕組みでボロ儲けしているので訴えてきていません
  • 緒方林太郎『和牛商品券』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 【告知】 4月1日に新著「国益ゲーム」を上梓します。今日のテーマのような通商分野に関するです。農業、自動車、保険、著作権等幅広い分野について書いております。注文はお近くの書店又は上記リンクにて。 与党において、経済対策の一環として「和牛商品券」のアイデアが上がっているようです。通商の世界では「補助金」に当たります。そして、これはどう見ても「WTO協定違反じゃないかな。」と思えてなりません。与党内でどういう検討がなされているのか分かりませんけども、私が考える法的論点を書いておきたいと思います。 GATT・WTOルールにおける最も重要な原則の一つに「内国民待遇」というものがあります(GATT第3条)。マーケットにおいては、国内産も外国産も

    緒方林太郎『和牛商品券』
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    smicho 2020/03/26
  • 緒方林太郎『最近の通商関係いろいろ(日米貿易協定からBREXITまで)』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 日米通商交渉やTPPに関するを書いている事はかねてからブログに書いていましたが、かなり終わりに近づいています。実はここまで相当な紆余曲折がありましたが、通商のみならず外交や政治の視点も織り込んだ内容になっています。題名は「国益ゲーム」としました。内容は1980年代の半導体、自動車、保険交渉から学びを得てみよう、という視点からスタートしています。なお、よくありがちな「政治」ではありません。現在の政権のポジションについても是々非々です(TPPについては比較的評価が高く、日米貿易交渉については評価が低いです)。 その中に書いている内容を少し敷衍しながら、最近の日米貿易交渉等の来し方行く末について書いていたいと思います(なお、大半は私のF

    緒方林太郎『最近の通商関係いろいろ(日米貿易協定からBREXITまで)』
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    smicho 2020/01/26
  • 緒方林太郎『通商協定の作り方』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 24日から日米貿易協定の国会審議が始まるようです。ところで、条約の作られ方について知っている方はそう多くは無いでしょう。今、書いている通商関係のに一応原稿を書いたのですが、この部分はには掲載しない事にしました。勿体ないような気もするので、ここに掲載しておきたいと思います。 なお、内容は基的に「手続論」です。長いですけども、そこそこ面白い部分もあると思います。 【条約の出来るまで】 非常に簡単に条約の作り方から国会審議、そして発効についてまで説明しておきたい。WTO協定もTPPもすべて国際条約(国際約束)である。国際約束とは何かと言うと、「国と国とが合意するもの」である。必ずしも「条約」という名称が付いていなくても、国と国とが合意す

    緒方林太郎『通商協定の作り方』
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    smicho 2019/10/21
  • 緒方林太郎『議論の作法』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 憲法改正について、今起こっている事の幾つかがおかしいような気がします。 まず、憲法改正を議論するのは、憲法が国民に与えた権利です。なので、改正を提起する事自体を批判するのは適当ではありません。批判の対象は、あくまでも改正案の中身であるべきです。そして、憲法第99条に「憲法尊重擁護の義務」という規定がありますが、憲法改正との関係で言うと「クーデターのような手法で改正してはいけない」という事です。憲法第96条の改正手続きに則った改正を提起する事は、尊重擁護義務に反するものではありません。 しかし、改正すべきでないという主張も当然、憲法が国民に与えた権利です。その主張に基づいて、何らの改正案も出さない事自体は批判の対象とすべきではありません。

    緒方林太郎『議論の作法』
    smicho
    smicho 2019/10/07
    近年自民党が選挙のたびに改憲を持ち出すのは争点潰しの戦術でしかないという分析があったような気がする。
  • 緒方林太郎『大いなる誤解』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 TPP11、日EU・EPA、日米貿易協定を通じて、国会議員、報道関係者、業界関係者のすべて、そして恐らくは官僚の大多数の方が悉く勘違いをしている分野があります。それは「豚肉」に関する交渉結果です。多分、因果関係が正確に理解できているのは内閣官房や農林水産省で交渉を担当した人だけではないかと思います。非常に難解なのですが、出来るだけ分かり易く書きますのでご容赦ください。 豚肉の輸入制度は差額関税制度と言われます。説明すると長いのですが、グラフにするとこんな感じです。低価格の豚肉(524円/kg以下)は、546.53円/kgとの差額をすべて関税で持っていかれ、高価格の豚肉(524円/kg以上)は4.3%の関税を取られるという仕組みです。 た

    緒方林太郎『大いなる誤解』
    smicho
    smicho 2019/10/05
    >この仕組みをコンビネーション輸入といいます。なお、こうやって低価格と高価格の商品を組合わせて輸入する事を広く認めると脱税の温床になるので、このようなやり方が認められているのは豚肉だけ
  • 緒方林太郎『TPP12と日米貿易協定のバランス』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 日米貿易協定が合意されました。多くの論点があり、それらは今、書いている通商に関する近著にすべて纏めています。まだ、脱稿していないのでエラそうな事は言えませんが、結構力の入ったになると思います。予め言っておくと、「TPPや自由貿易に賛成の立場を取る人が読んでも、反対の立場を取る人が読んでも、それなりに納得、それなりに不満な内容」となっています。 さて、日米貿易協定に関するテーマで一番大きな「この協定は結局、どう見たらいいのか。」という事について順序を追って書いていきます。 まず、日米が元々合意していたのはTPP12でした。安倍総理はTPP12について次のように評価しています。 【平成28年12月08日参議院TPP特別委員会】 ○内閣総理

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    smicho
    smicho 2019/10/03
  • 緒方林太郎『西サハラとマグロ』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 【今、通商問題に関するを書いています。たくさんの文章を書いたのですが、その内、に盛り込まないものがかなりあります。このエントリーは「使われなかった原稿」を少し加筆したものです。】 第7回アフリカ開発会議(TICAD)が終わりました。私は第2回の時、ある大統領のリエゾン(連絡要員)をやりました。詳細は言いませんが、チェース・マンハッタン銀行の帯の付いた100ドル札100枚を目の前にしながら、「さて、どうしますかね?」と大手百貨店外商担当の方と悩んだのを思い出します。 さて、最近のTICADと言えば、隠れたテーマとして「西サハラ出席問題」というのがあります。多分、分かる人は殆ど居ないでしょう。「西サハラ」とは、モロッコの南西部にある地域

    緒方林太郎『西サハラとマグロ』
  • 緒方林太郎『垣間見える自信の無さ』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 いわゆる徴用工問題について、韓国は一切の「白洲」での議論を拒否しています。仲裁手続の委員選出に関するすべての手続きを拒否してきました。 ベースとなる日韓財産請求権協定はとても精緻に出来ています。 協定の解釈に問題がある時はまず「外交上の経路」で解決しなさいとなっています。しかし、それで解決できない時に仲裁の仕組みを設けています。仲裁とは、仲裁委員会を作ってそこに解決を委ねるという事です。そして、その仲裁委員会の判断には両国とも服する事になっています。なので、仲裁委員会の作り方が大事な攻防戦になります。 仲裁委員会の作り方の仕組みは、ちょっと難しいですが論理的にできています。順を追って説明しますのでお付き合いください。 まず、仲裁要請を韓

    緒方林太郎『垣間見える自信の無さ』
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    smicho 2019/07/19