愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動を巡る不正署名事件で、署名集めを担う「受任者」の男性が22日、毎日新聞の取材に応じ、「県内で集められた署名簿を自治体別に約100枚分代筆し、自分の指印を押した。田中孝博(リコールの会)事務局長の指示だった」と署名偽造に関与したことを証言した。 署名活動は、選挙管理委員会に届け出が必要な「請求代表者」と、請求代表者から委任される「受任者」が担う。受任者は署名を集める自治体が割り振られており、男性は担当する自治体で署名を呼びかける街宣車の運転手を務めていた。 男性によると、署名偽造は2020年11月1~3日、名古屋市東区にあった同会事務局事務所で行われた。署名用紙は1枚に10人分記載するスペースがあり、署名する人は受任者が担当する自治体に住む人に限られる。しかし、事務所にはいくつもの自治体が混在した状態で署名された用紙が大量にあり、男性は他の男女5