売上高は前年同期比6・6%増の425億円だったが、本業のもうけを示す営業利益は7億円の赤字(前年同期は3億円の黒字)に転落した。4月に牛丼「並盛」の100円値下げで来店客は増えたものの、円安で原材料費が高止まりする誤算から、減益となった。 牛丼の値下げ後は、来店客が前年比で2ケタ以上伸びた。しかし、店舗の従業員を増やしたため人件費が同4%増えた。今年2月には米国産牛の輸入規制が緩和され、仕入れ価格も下がると見込んでいたが、円安で、「価格が思うほど下がらず、見込んでいた利益が得られなかった」(広報)。 吉野家は7月以降、480円の商品を売り出すなど、高価格帯の品ぞろえを強化し、収益改善を目指す。