炊き込みご飯といえば、日本の物だと思っている人は多い。しかし、インドでも有名なビリヤニがあるし、ピラフやパエリアも炊き込みご飯の一種だ。 そんな世界中で食べられる炊き込みご飯の中でも、僕がもっとも美味しいと思うのが、アラビア半島に伝わる炊き込みご飯料理の数々。 僕もアラビア半島に住んだことはなく、ドバイやカタールに仕事で数回行っただけなのですべてを網羅しているワケではないけど、知る限りではこんなに豊富な種類の炊き込みご飯がある。 これは『マンディ』と呼ばれるイエメン発祥の炊き込みご飯。ハワイジュというイエメン風のスパイスミックスで味付けした、骨付きのヤギかチキンがたっぷりの塩やスパイスと一緒に炊き込まれたバスマティライスにのっている。辛さはビリヤニに比べてかなり控えめで、辛い物が苦手な日本人でも食べやすい。 こちらの『マドゥフーン』は、マンディと似たような感じだが、肉をコリアンダーやミント