キャバ嬢のバイブルと呼ばれた『小悪魔ageha』を発行する出版社・インフォレストが4月15日に突如、事業を停止した。4月16日の帝国データバンクの一報を聞きつけ、筆者は、同社のオフィスがある東京・麹町の麹町シルクビルを訪れてみた。だが、エレベーターに乗り同社が入る5~7階のボタンを押したが、反応せず、フロアはひっそりと静まり返っていた。 なぜ、インフォレストは事業停止(事実上の倒産)してしまったのか。関係者に話を聞くことができた。その直接のきっかけは奇しくも、その麹町シルクビルのオーナーにあったようだ。 今年4月頭、ビルオーナーが大手取次会社2社の売掛金と主要バンクの一つ、みずほ銀行の口座を仮差し押えしたというのだ。インフォレストが家賃の支払いを停止し、そのビルオーナーとは昨年12月から賃貸借契約を巡って、裁判沙汰にすらなっていたという。だが、内部事情を知る関係者は「未払い賃料は一千数百万