健康診断などでいつも感心させられるのは、採血時に素早く血管を探り当てたうえで、ほとんど痛みを感じさせることなく手際よく採血をやりおおせる看護師さんの手技(しゅぎ)。そこでふと興味が湧いたのが、看護師さんたちがこのレベルに到達するまでに重ねたであろう試行錯誤の中身です。そこで、調べてみました。 これはどんな仕事にも当てはまることだと思いますが、最初は失敗の連続でも、場数を踏んでいくうちに上達し、達人になっていくもの。 でも、採血のような、相手のある、しかも痛みを伴う仕事となると、失敗を重ねるのははばかられるでしょう。もちろん、痛みを伴うか否かに関わらず、仕事において失敗はないほうがいいのですが、看護師さんの立場を想像するに、相手にこれほどのリアルな痛みを与ええうる仕事というのはそうそうないので、「失敗したくない」という想いはひときわ強いと思うのです。 もし自分が新人の看護師だったとして、採血