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昨年12月に富山県黒部市の海岸に漂着した全長約4メートルのリュウグウノツカイの標本(27日、魚津水族館で)=細野登撮影 深海魚リュウグウノツカイが今冬、富山、石川県などの日本海沿岸で相次いで見つかっている。 全長が5メートルを超え、生態はほとんどわかっていない謎の多い魚。富山県魚津市の魚津水族館は、同県黒部市の海岸に漂着したものをホルマリン漬けにして展示している。 富山県では昨年12月以降、定置網で捕獲されたり、海岸に漂着したりするなど4匹が見つかっている。石川県では昨年11月以降、十数匹が見つかり、京都や島根、長崎などでも発見されている。地元では、漁業関係者の間で話題となっている。 魚津水族館は、これほど相次いで見つかったとの報告例はないといい、「海から陸への風が強い時期に漂着している。なぜ集中しているのか分からない」と首をかしげる。 金沢市のNPO法人職員内藤善太さん(34)ら
見つかったダイオウイカ=20日午後4時2分、新潟市中央区の新潟市水族館 新潟市の海岸に20日、巨大なイカの死体が漂着した。全長約3.4メートル、重さ約110キロ。新潟市水族館の職員が調べたところ、深海にすむ世界最大の「ダイオウイカ」と判明した。 発見されるのは珍しく、生態は解明されていない「幻のイカ」。国立科学博物館(東京)の研究員が深海での生態撮影に初めて成功し、2005年に英国の科学誌に公表したことで話題になった。 新潟市水族館には小さいアオリイカが1匹いるだけ。まさかの巨大イカはアンモニア臭がひどかったが、同館の加藤治彦展示課長(52)は「こんな日が来るとは」と出会いに興奮気味だった。
福井県で見つかったリュウグウノツカイ=3日、越前松島水族館提供 年1、2匹が見つかるかどうかの長大な深海魚、リュウグウノツカイが昨秋以降、日本海沿岸に相次いで漂着している。各地の水族館や水産センターが確認しただけで少なくとも19匹。生態はほとんどわかっておらず、昔から「大漁の吉兆」「地震の前触れ」などと各地で言い伝えがある。今季に限ってなぜなのか。謎は深まるばかりだ。 「長年、水族館に勤務してますが本物を見たのは初めて。大きさに驚きました」。福井県坂井市、越前松島水族館の笹井清二飼育員(38)が3日の出来事を振り返る。 福井新港で釣りをしていた男性から「リュウグウノツカイがいる」と連絡を受け、駆けつけると、長さ3.61メートルの魚が消波ブロックに引っかかって死んでいた。メスと思われる。1月31日にも近くの海岸に漂着しており、「珍魚が続けて見つかるなんて」と笹井さんは不思議がる。 竜
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