アップルはこの冬、2つの新しいiPadを年末商戦に向けて発売した。1つはこれまで同社が創造してきたユーザー体験を片手サイズに凝縮した「iPad mini」。もう1つは、強力な新チップの採用によってさらに快適な操作性を実現した「iPad Retinaディスプレイモデル」(以下、第4世代iPad)だ。この“2つの魔法”は、液晶ディスプレイのサイズと解像度が違うため、それぞれにとって最適な利用シーンも異なるが、いずれにしてもタブレットブームを加速させる魅力的な製品であることは間違いない。 一方、すでにiPadを使っているユーザー(そして新モデルへの買い替えを検討している人)は、目で見てすぐに分かる解像度以外の部分も気になっているはずだ。タブレットの主用途であるメディアブラウザとしての役割には、ハードウェアの処理性能だけでなく、コンテンツを美しく表示する鮮やかな発色や色再現性が欠かせない。いうまで