スマートフォンを操作しながら自転車を運転する「ながらスマホ」で歩行者と衝突する事故が急増し、社会問題化している。昨年は九州の3件を含め全国で45件発生。スマホが普及し始めた10年前に比べ3倍以上に増えた。専門家によると、ながらスマホは視界が通常の5%にまで狭まる。福岡県は条例にながらスマホ禁止を盛り込むなど自治体も対策に乗り出した。 ⇒【画像】どれほど危険?記者が疑似体験した「ながらスマホ」VRの映像 警察庁によると、スマホなど携帯電話を操作しながらの自転車運転中の事故は、2007年の13件から増加傾向で、昨年は前年比19件増の45件となった。 悲惨な事故も起きた。川崎市では昨年12月、スマホと飲み物を持って電動アシスト自転車に乗った女子大生が歩行者の女性=当時(77)=と衝突し、女性は死亡。重過失致死罪に問われた女子大生に今年8月、有罪判決が下った。 愛知工科大の小塚一宏特任教授(交通工